武器/パルザ=ダオラ

Last-modified: 2023-10-23 (月) 16:33:47

MH4Gで新たに登場した、クシャルダオラ素材を用いて作られるスラッシュアックス。
本項では、特殊個体である錆鋼龍の素材を使って作成が可能なパルザ=エルダオルについても紹介する。

目次

概要

  • クシャナ武器の伝統通りこの武器も動物の姿を模しており、翼を広げたコウモリの形をしている。
    翼の部分が刃となっており、斧モードでは大鎌のような形状に、剣モードでは上下に翼の刃が展開されて
    エイムofトリックのような両端に刃を持つ刀剣のような形になる。
  • 上位武器であり、G級素材を用いることで後述のジャナフ=ダオラとなる。

性能

MH4G

  • その性能はというと
    • 上位武器としては高めの攻撃力972
    • その物理攻撃を強化する強撃ビン
    • おまけに会心率5%
    • クシャナ武器らしく氷属性280
    • 斬れ味は素で白ゲージがあり、匠でそれが更に延長
    と、物理寄りの氷属性武器として非常に優れた性能である。
    さすが古龍であるクシャルダオラの武器と言える。
  • ライバルは、無印MH4から存在する氷属性剣斧4種である、ザボアサギル通常種の「ノッチスデスメガロ」、
    キリン亜種の「降雹斧キリン」、ベリオロスの「ゴアゲイルフロスト」、イベント武器の「特報隊専用斧【仙狐】」。
    ノッチスはパルザ=ダオラと同じく物理型の性能であるが、マイナス会心率持ちであることなどから
    物理攻撃はパルザ=ダオラに劣るものの、若干属性値が上回っているほか、
    何より生産難易度が他の氷属性剣斧よりも桁違いに低い。
    降雹斧は圧倒的な氷属性値と強属性ビンと完全に属性特化となっている。
    ゴアゲイルフロストはそこそこの攻撃力と強属性ビンにより物理と属性のバランス型である。
    仙狐はほとんどパルザ=ダオラに喰われてしまっているがスロットが3つあるので差別化は可能。
    この事から問題なく使い分けできるだろう。
  • G級素材を用いて最終強化すると、ジャナフ=ダオラとなる。
    性能はさらに磨きがかかっており、
    • 十分な値の攻撃力1458
    • 引き続きの強撃ビン
    • 会心率は10%に上昇
    • 属性値も氷属性350に向上
    • 斬れ味は匠を付けると紫ゲージ30が出現
    と、引き続き物理寄り氷属性武器として一級品と言えるものとなった。
    残念ながらスロットは一切解放されなかったが、それを除けば何も言うことはない。
  • 生産難易度は相応に高い。
    「鋼龍の剛爪」と「鋼龍の剛翼」を4つずつに加えて、
    レア素材として古龍武器にはおなじみの古龍の大宝玉だけでなく、
    なぜかディアブロスのG級レア素材である「大地を穿つ剛角」も1つ要求される。
    ディアブロスは氷属性に弱いというのに、なぜその素材を用いるのだろうか?
  • ライバルは、やはり上位におけるそれぞれの氷属性剣斧のG級強化可能な武器で、
    「ノッチスディアボーロ」と「雹刃宝斧キリン」、「ギガゲイルフロスト」の三種。
    また、錆びたクシャルダオラの「パルザ=エルダオル」も参入。
    それぞれの長所は上位と同様、ノッチスは生産難易度が低く、雹刃宝斧は完全属性特化、
    ギガゲイルはバランス型、エルダオルは性能こそ高いものの斬れ味が特徴的で、会心率に難あり。
    それぞれの特徴を生かそう。
  • 氷属性剣斧としては高い性能だが、強撃ビン剣斧として見た場合、
    海王斧ナバルディード叛逆斧バラクレギオンが大きな壁となる。
    特にナバルディードの方は、氷弱点のモンスターは水もそこそこ通るケースも少なくはない。
    そのため、ジャナフ=ダオラと同程度の属性値と剣斧全体を通してずば抜けた物理性能を併せ持つ
    ナバルディードを比べた場合、単純な与ダメージで勝てるのは、
    氷が第一弱点のモンスターの、特に物理肉質が硬い部位、
    あるいは氷が弱点で水が特に通りにくいモンスターの属性が最も通る部位という事になる。
    例を挙げると、ジンオウガの尻尾先端やバサルモス亜種の背中、ラージャンの頭などがある。
    相当に意図して狙わないといけないような箇所以外ではナバルディードの方が瞬間火力では良い場合が多い。
    • しかし、ラージャンの頭という点に関してはポイントになりうる観点もある。
      今作は極限化という仕様があり、それは当然高レベルのギルドクエストのラージャンも一緒。
      極限状態では属性は通らないものの問題は解除した後。現在極限化モンスターに対しては
      「解除直後は麻痺や罠を用いて拘束している間に高ダメージを叩き込めるだけ叩き込む」
      といった戦法が主流であり、このケースでもし頭に陣取った場合、本剣斧が最適になる場面となる。
      今作でのスラッシュアックスの立場や他に大剣などの高火力の武器がいた場合、
      それら他を差し置いて、というのも難しい面もあるが、狙える腕と場面があるなら一考の余地はある。
    • ただ、当然極限解除そのものも含めて考えなければいけないため、
      そういう意味では本剣斧やナバルディードよりバラクレギオンが無難な選択になってくる。
  • とはいえ、作ってしまえばこの武器も性能バランスが非常に良好で、何だかんだで使いやすい場面も多い。
    ジャナフ=ダオラの時点でも十分G級後半で通じる火力であり、斬れ味の長さはこちらが上回っているので、
    それによる持続戦闘力や使い勝手を重視した運用を行っていくとよいだろう。
    KNDは匠に加え、業物や研石高速化のフォローも必須なわけで...

MHX

  • MHXにもクシャルダオラと共に続投。
    本作では凄く風化した剣斧からの派生ではなく、クシャルダオラ素材から直接生産する事ができる。
    生産時点での性能は攻撃力130、属性値20、強撃ビン、素の緑ゲージが長いとまずまずのバランス。
    Lv4まで強化する事で、ジャナフ=ダオラとなる。
    その性能は、
    • やや控えめな攻撃力180
    • 前作から引き継いだ強撃ビン
    • 会心率5%で僅かながらそれを補助
    • 十分な氷属性28
    • 素で白20、斬れ味+2で70まで伸びる
    と、及第点の攻撃力に優秀な属性値と斬れ味を持つ逸品となっている。
    特に、本作ではの仕様変更により斬れ味レベル+2の発動が困難になっているため、
    素で白ゲージを持つ利点は大きい。
    ライバルとして考えられるのはガムート素材から作られる巨攻・餓斜ン牙機ンと、
    二つ名ウルクスス素材から作られる黒兎剣斧アウリスクレとなるだろう。
    両者ともに物理火力ではジャナフの上を行くものの、巨攻は素では青ゲージすら心許ない事、
    ジャナフは属性値でアウリスクレに優る事などから、差別化は可能だろう。
  • 強撃ビン剣斧としては、本作では叛逆斧バラクレギオン黎明剣斧【慧日】燼滅斧グリマルス等が立ちはだかる。
    いずれも匠無効の白ゲージを持ち、
    バラクレギオンは攻撃力180ながら会心率20%を持ち、白30斬れ味回復機構、さらにスロット2
    慧日は攻撃力190会心率15%、更には圧巻の白50
    グリマルスは攻撃力200と会心率5%、白ゲージは20と短いが爆破属性30
    と、何れ劣らぬ強敵揃いである。
    とはいえ、ジャナフも高い属性値を活かして氷弱点相手に担いで行くには十分な性能である。

MHXX

  • G級追加に伴い、強化先が用意された。
    G級クシャルダオラ素材や古龍の大宝玉をつぎ込み、エジニハ=ダオラに究極強化できる。
    その性能は、
    • 攻撃力は310まで伸びる
    • それを更に高める強撃ビン
    • 会心率5%は据え置き
    • 属性値は氷属性32に増加
    • 素で長い白、斬れ味+2で紫30
    と、スロットこそないが攻撃力、斬れ味、属性が高めに纏まりバランスのとれた性能となっている。
  • 前作でライバルだった黒兎剣斧の究極強化黒兎雪斧アウリスパダは攻撃力300会心率15%氷30に
    匠で紫30、と非常に似通った性能になっている。期待値ではこちらが上回るもののほんの誤差レベル。
    あちらはこちらより10高い会心率を伸ばして超会心などで活かす場合、こちらを追い抜くことも十分あり得る。
    さらに、あちらは二つ名故に狩技ゲージブースト付き。
    スラッシュアックスの狩技は優秀なものが多い上、エネルギーチャージの必要ゲージ量が少し増えたことや、
    そのエネルギーチャージで会心率を伸ばすことができるなど、見かけ以上にこちらの立場はやや厳しい。
  • 一方、巨獣剣斧の究極強化餓斜ン牙機ンMAXは攻撃力が340まで伸び、属性値も32と並んだ。
    期待値で10弱負けている上、スロット1つの差もやや痛いが、
    匠で出る紫は20でありこちらが10勝っている。
    そしてなにより、期待値に35以上も差が付けられていた前作と比べれば手に取りやすくなっただろう。
  • そもそも、匠運用だと銀嶺の餓斜ン牙王の大解放に勝ち目が無いため、
    素の白を活かした匠無し運用のほうがいいのかもしれない。

MHRise

  • Ver.2.0にてクシャルダオラの実装と同時に登場。
    この時点では氷属性39こそ圧倒的だったものの、攻撃力180も斬れ味青40も凡庸。
    そして扱いにくい強撃ビンのため、当時環境トップのゴアフロストアンバーの陰に隠れてしまっていた。
  • しかし、Ver.3.0において最終強化のジャナフ=ダオラが登場。
    「ジャナフ」とあるがアンジャナフの素材は必要ない。「アンジャナフとクシャルダオラが対等(イコール)」でもない。
    • やや控えめな攻撃力190
    • それを補う強撃ビン
    • 圧倒的な氷属性41
    • 斬れ味は素で白10を獲得、匠で伸びる
    • スロットはLv1
    • 百竜強化は「攻撃力強化III」、「会心率強化III」、「鋼龍の魂
    と、頭一つ抜けた斬れ味素晴らしく高い属性値によってライバルと並び立つに至った。
  • 百竜スキルの「鋼龍の魂」は連撃の心得と似たような効果で、要は会心率20~30%と考えて構わない。
    これによって上述のゴアフロストアンバーと会心率でほぼ並び、ビン込みでは物理火力で圧倒している。
    属性値もあちらはビン込みで42と僅差で、斧モードでの属性値の差を考えると実質的にはこちらが上である。
  • とはいえ、強撃ビンゆえの覚醒の遅さや、最大斬れ味の短さがネックで扱いやすい武器とは言えない。
    MHRiseではこの遅さのせいで強撃ビンは足枷と言われるほどになってしまっているのだ。
    前者は飛翔竜剣を多く取り入れた立ち回りと強化持続、後者は剛刃研磨などでフォローしてやろう。
  • なお、この武器の復活で、剣斧使いの間ではジャナフだけでは素材がジャナフの武器と区別できないという問題が起きた。
    そのためこちらは「ジャナフじゃない方のジャナフ」とか呼ばれたりする
    2つあるかんなりといい、なぜこうも名前が紛らわしいのだろうか…
    • MHWorldでこの武器が登場しなかったのは、このあたりの事情もあったのかもしれない。
      ただ、モンスターハンター自体が何年も続いているゲームであり、
      こうしたかぶりが発生するのも仕方のないことではある。
      新しい双剣でも似たようなことになっているし

MHR:S

風を連れて鋼鉄の冷たき翼
翻す。ただ一振りで空気は
凍てつき、大地は静まり返る
(エジニハ=ダオラ)

  • MHR:SではMR5の最終盤でようやく「ジャナフ=ダオラ改」への強化が解禁される。
    その性能であるが、
    • MR5終盤武器として申し分ないがMR解放後はやや見劣りする攻撃力310
    • それを補う強撃ビン
    • 氷属性50と更に強化
    • 斬れ味は素で紫10を獲得、匠で伸びる
    • スロットはLv1と据え置き
    • 百竜スキルはオミットされるが、代わりに百竜装飾品Lv3スロットが付与される
    となっている。
    強撃ビンの高出力化のしづらさは二段変形斬り連携やカウンターを適宜入れていけばカバーできるようになっており、
    その点においては前作より使い勝手が増した。
  • 百竜スキルの「鋼龍の魂」は装飾品「鋼魂竜珠【3】」もあるのだが性能が大幅に弱体化しており、
    一撃で5%、その後4発で+10%となってしまった。
    相性は悪くはないのだが良いとも言えず、正直これに付けるのは微妙となっている。
    だが、鋼龍の魂を引き継げるよう設けられた百竜装飾品Lv3スロットは極めて重要な意味を持つ。
    スラアク専用の百竜スキル「ビン変形強化」を持つ変撃竜珠【3】を装備できるのだ。
    各種変形斬りの性能が強化されるこれを付けられる剣斧はそれなりにあるが、
    氷属性強撃ビンとして競合する冷たき月の剣斧改は変撃竜珠【3】を装備できないため、
    変形攻撃を軸にした立ち回りではこちらが優勢だろう。
  • MR解放後、マスターランクに姿を現す奇しき赫耀のバルファルクの素材や、
    古龍の大宝玉を使うことで「エジニハ=ダオラ」となる。
    攻撃力320、氷属性58、デフォ紫が20と順当に強化された。
  • Ver.14時点において、特に難しく考えず氷属性の剣斧を扱うのであれば、
    この武器は比較的高次元でまとまったポテンシャルを有していると言える。
    攻撃力こそ強撃ビンの剣斧としても低めの水準ではあるのだが、
    やはり属性値が非常に高いので本作の環境に高くマッチしているのである。
    MR70まで最終強化できない=傀異錬成ができないのは頭が痛いところだが、
    そこまで行けば特に難しく考えず扱えるようにはなっている。
    ワイヤーステップ+刃鱗磨き、剛刃研磨どちらの運用にも最低限の適正があるのも嬉しい。
    Lv1スロット1個しかないのはスキル構築の上では難点だが、
    やり込むとLv1スロットがむしろ足らなくなる状態になるので及第点ではあろう。
  • 他の氷属性剣斧はいずれも何かしらクセがあり、運用スタイルにおいてはこちらを上回ってくる。
    その為、エジニハ=ダオラはまとまった氷剣斧だが唯一最強の氷剣斧ではないという絶妙な調整である。
    • 高い氷属性値においては、氷54の強属性ビンである白兎剣斧ネーヴェスレがある。
      強属性ビン故に最終的な属性値と覚醒のしやすさでは上を行き、
      尚且つ優秀な武器スロットに百竜スロットLv3、
      MR10から投入できる投入速度の速さなどこちらもかなりバランスが良い。
      そして、錬成でテコ入れが大きいのが属性値であることを考えると、
      Ver.14時点では最終的に氷属性特化で攻める場合はネーヴェスレの方が火力を出しやすくなっている。
      スキル構成によっても変わるので一概には言えない部分ではあり、いい意味で凌ぎを削る存在ではあろう。
    • 強撃ビンではVer.14の新顔である氷魔ニーズウォックと、
      ルナガロンの氷輪剣斧プルニーマが控える。
      氷魔ニーズウォックは百竜スロットLv3を持ち攻撃力340、Lv4スロット有と非常に優秀だが、
      氷属性値がかなり低く、氷が非常に良く効く相手ならこちらが勝る。
      逆に言えば、傀異化ジンオウガや傀異化ライゼクスなど、
      氷弱点だが氷が通りにくいターンが多い&氷が良く効く状態では物理も良く効くモンスターを相手取る場合は、
      氷魔ニーズウォックの方がダメージを出しやすい傾向にはあろう。
      氷輪剣斧プルニーマは百竜スロットLv2のため最終的なスペックはこちらが勝る傾向にはあるが、
      デフォで紫40を持つが故の継戦能力の高さ、Lv1スロットを2つ持つという点での有利差はある。
      エジニハ=ダオラ(と氷魔ニーズウォック)は素紫20なのでその点での安定性はどうしても劣るのだ。
    • そして、Ver.14にてようやく百竜スロットLv3にできるようになったギガフロストアンバーは、
      低属性値の強属性ビンだが会心率30%、需要の多いLv2スロット持ちであり使い勝手に優れる。
      その段階まではかなり長い道のりにはなるのだが、
      過程で素紫も手に入れるので決して侮れない相手にはなったと言えるだろう。

パルザ=エルダオル

MH4G

  • 錆びたクシャルダオラの素材を用いたスラッシュアックス。
    その性能は
    • G級トップクラスの攻撃力1674
    • ジャナフと同様の強撃ビン
    • 重い会心率-40%
    • 物足りない氷属性150
    • 素で紫ゲージ10・匠無効
    一見、バランスの良い通常武器と物理特化の錆武器と使い分けできるように見えるが
    会心率-40%が重く響き、通常と錆武器の期待値を計算すると、その差僅か2.25。ほぼないようなものである。
    手数の多めな剣斧では業物なしで運用が難しく、それでも匠ジャナフ以下。属性値は言わずもがな。
    そのため、実質ほぼ通常種の下位互換となっている。裸クエなら使えるかもしれないが・・・。
  • 酷い斬れ味、無視できないマイナス会心、低い属性値、高い攻撃力に強撃ビンと
    MHP3の白雨といろいろ共通している。
    …あちらはマイナス会心込みの青ゲでも、トップクラスの物理火力を備えていたために心強い性能であったのたが。

余談

  • パルザ=ダオラの「パルザ」はヒンディー語で「戦斧」を意味する単語で、
    強化形の「ジャナフ」「エジニハ」はどちらもアラビア語で「翼」を意味する。
    後に登場したアンジャナフも"翼"を持つ獣竜種であることから、
    この武器と同じ由来だと思われる。
  • この武器で属性解放突きをすると、柄を覆う刃がハンターに盛大に食い込む。
    それ自体は珍しくないが、
    刃が巨大な上に鋭利さを強調する光沢を放っているため一際痛々しく見える。
  • 3DSの画面では「パルザ」なのか「バルザ」なのか分かりにくく、名称を間違われることが多いが、
    記事タイトルにもある通り、正式名称は「パルザ」である。

関連項目

モンスター/クシャルダオラ
モンスター/錆びたクシャルダオラ
武器/クシャナ武器
武器/フラムエルシスカ - 混同されやすいアンジャナフの剣斧