MHXRのオリジナル武器でニャン剣隊で入手できる謂わゆる課金武器。
概要
過去に運営されていたスマートフォン向けアプリのソーシャルゲームであるモンスターハンターエクスプロアに存在した武器。
本作の課金要素であるニャン剣隊でのみ入手可能なオリジナル装備であるフィルティシリーズの太刀であり、
見た目は植物で作られた刀身に刃の部分が水色に発光しており、フィルティシリーズの名の通り妖精感の溢れる武器となっている。
性能
MHXR
- 主な性能は以下の通り
- レア度⭐︎5
- 水属性
- 武技名:弧蝶拍子【雨音】
- 効果:気刃連斬の衝撃波の威力が7倍になり衝撃波の飛距離が2.5倍になるが練気ゲージの消費量が1.5倍になる
- 必要技玉:水6
- 必要武技P:50
- 効果時間:20秒
- これだけ見ると課金武器に相応しいユニークな武器と思うだろう。
だが、その実態は実装からしばらくの間MHXR史上最強の武器として君臨していた事があった。- この武器の強さの要因は武技にあり、まず本作の太刀は気刃ゲージが最大の赤になると気刃斬りをした際に衝撃波を飛ばせるようになり、
仮想パッドを長押しする事で錬気ゲージが空になるまで気刃斬りⅠ→気刃斬りⅡを繰り返しながら衝撃波を連続で飛ばす事ができる。
そこに、この武器の武技の効果である衝撃波の飛距離2.5倍が加わる事で類似的に遠距離武器のような真似ができてしまうのである。
その姿はさながら風斬る白影のよう
- この武器の強さの要因は武技にあり、まず本作の太刀は気刃ゲージが最大の赤になると気刃斬りをした際に衝撃波を飛ばせるようになり、
- だが、この武器の真価はマルチプレイで発揮される。本作の武技の自己強化系のものには主に2種類存在し
一つは、- 単純に武器の威力のみを強化する加算武器
例:与えるダメージが◯倍になる
二つ目は、 - 『特定の攻撃のみを強化する』又は『特殊効果のある攻撃を与える』乗算武器
例1:◯◯◯(その武器の攻撃名)の威力が◯倍になる
例2:◯属性の◯(威力:大、中、小など)ダメージ攻撃をする
- 単純に武器の威力のみを強化する加算武器
- まずは加算武器の場合。4人PTの時に
- 例:1人は攻撃力1500の水属性太刀
- 武技:与えるダメージが3倍になる
- 例)他3人の持つ武技:全員の水属性ダメージが2倍になる
- 1500×[3.0(自己強化)+{1.0+1.0+1.0}(バフ効果)]
=9000ダメージ
- それに対し乗算武器の場合はというと
- 例:同じく1人は攻撃力1500の水属性太刀
- 武技:気刃連斬の衝撃波の威力が7倍となる
- 例)同じく他3人の武技:全員の水属性ダメージが2倍になる
- 1500×[7.0(特定の攻撃)×{1.0+1.0+1.0}(バフ効果)]
=31500ダメージ
- つまり、加算武器と乗算武器では根本となるバフ効果の計算方法が異なるのだが、
この乗算武器の倍率部分が大抵異常な倍率である事によって上記のように恐ろしいダメージを叩き出しているのが原因である。
もちろん、上記の計算式は単純に攻撃力のみのものなので、そこにモーション値やらモンスターの防御率補正などが加われば実際に与えるダメージは定かではないが。
- とは言え、この乗算武器の倍率が高めになっているのは『特定の攻撃のみを強化』となっているので、
例えば大剣で言えば「溜め斬りのみを強化」であったり、ランスだと「突進のみを強化」など特定の攻撃をしないと効果が発揮できず、
同じく乗算武器に分類される「◯属性のダメージを与える特殊攻撃」も味方からのバフが掛かけられている最中に発動しなければ威力上昇は決められず、
マルチはともかくソロであれば基本的に攻撃力のみを単純に強化する加算武器の方を使った方がダメージ割合は良く、
おまけに加算武器の方には特定の属性のモンスターから受けるダメージを軽減する効果を持つ武技も付属しているので安定性はある。
- では何故この武器が他とは一線を超えていると言われているのかは、武技の威力7倍という異常な数値ももちろんそうなのだが、
それは本作の太刀が気刃斬りで衝撃波を飛ばせてしまうからであろう。- ハンターが持つ近接武器は基本的にチャージアックスの超高出力属性解放斬りや操虫棍の猟虫飛ばし、
又はクロスシリーズの狩技などの例外を除けばリーチの長い攻撃、若しくは特殊な攻撃を放出する武器は限られており、
太刀も例外ではなく本家シリーズでは最新作や狩技を含めそ現在でもそのような事はできなかった。 - だが、MHXRでは気刃斬りで衝撃波を飛ばすという効果を得た事で太刀の刀身を当てずに攻撃を与える手段を持ってしまった。
おまけに、この武技には衝撃波の飛距離を2.5倍にする効果もあるので安全圏から攻撃できて被弾も少なくできる。
そして、本作の太刀は錬気ゲージが尽きるまで気刃斬りⅠ・Ⅱを連続でループする事ができるので、
鬼のようなダメージの遠距離攻撃を絶え間ずに出せてしまうのである。
- ハンターが持つ近接武器は基本的にチャージアックスの超高出力属性解放斬りや操虫棍の猟虫飛ばし、
- マルチで主にこの武器とセットで使われていた武器は片手剣のレックスクロウ。
レックスクロウの性能は以下の通り- レア度⭐︎5
- フィルティスパーダと同じ水属性
- 武技名:轟虎【九重】
- 効果:(自身の)アクションスピードがかなり上がり全員の与える水属性ダメージが2倍になる
- 必要技玉:水属性8
- 必要武技P:30
- 効果時間:15秒
- アイテム:聖樹の粉塵【小】×3
- スキル:防御力-100
- この時点では味方強化効果としては最高の倍率2倍にそれに加えて必要武技Pがたったの30とかなり少ないのが利点で効果時間15秒と短くはあるが、
フィルティスパーダも武技の効果時間20秒に対してあの狂った性能なのであまり気にならない。- さらに本作の片手剣には独自の仕様として全武器中唯一アイテムを使う事ができるのだが、
聖樹の粉塵【小】の効果は何と「味方全体の体力を100回復させ武技Pを20回復させる」であり、
しかも3つも使う事ができるのでこれを一気に使う事でフィルティスパーダの武技Pを60にまで上げ即座に発動できるようにし、
こちらもいつでも発動準備ができるようになる。 - ただし、必要技玉が水8と重めな事と何よりも防御力-100という決して無視できないリスクが付き纏うので被弾を少なくする事を心掛ける必要がある。
そして、フィルティスパーダ側も武技の効果を発揮する為の気刃ゲージを即座に赤にしないと行けないのでプレイスキルを要求される。
- さらに本作の片手剣には独自の仕様として全武器中唯一アイテムを使う事ができるのだが、
- 主に見られたPT構成としては
- フィルティスパーダ1人+レックスクロウ3人
- フィルティスパーダ2人+レックスクロウ2人
PT全体の武技の取り回しをよくする事ができる。
- このフィルティスパーダとレックスクロウの4人PTの構成によって大抵のモンスターは狩る事ができてしまい、
特に水属性が弱点か太刀特攻のどちらかが加わってしまえば1分も掛からずにモンスターが沈んでしまう事が多かったので、
非常に効率が良いと言われていた。- 後に「パートナー」の実装によってソロでも類似的にこのような構成を作れるようになった。
ただし、パートナーが中々武技を発動してくれなかったりしてマルチ程効果的では無いが、
それでも、上手く流れが決まればソロでも上記の強さを実現する事ができるだろう。
- 後に「パートナー」の実装によってソロでも類似的にこのような構成を作れるようになった。
- さらに、この武器の強さの真髄を後押しするように追加された本作オリジナルのスキルとして『パーツブレイカー』というものがあり、
その効果は本来であれば「部位破壊できる部位に対して破壊していない部位への与えるダメージがアップする」という効果であるのだが、
実装からしばらくの間は不具合により「部位破壊できる部位に対して破壊していない部位にロックオンをしている場合に与えるダメージがアップする」という効果となっていた。
しかも、この不具合は長い間修正される事は無かった。- つまり、本来であれば部位破壊可能の部位を破壊するまではすの部位のみに与えるダメージが増えるものだったのが、
部位破壊可能の部位にターゲットをロックオンしていればその部位を破壊するまで全ての部位に与えるダメージ増加が適用されてしまっていたのである。 - これによって主に尻尾が部位破壊できる=尻尾にロックオンできるモンスターであれば、
尻尾にロックオンしつつなるべくモンスターの正面に立ちながら武技で衝撃波を飛ばしまくるという戦法がよく使われる事となった。
なぜ尻尾なのかというと、主に正面から衝撃波を飛ばせば尻尾に届く前に頭などの部位に攻撃が当たり尻尾が切れる事がまず無くなるからであろう。 - 当然であるが、このスキルの効果は本来のものでは無かったので、
後にサイレント修正された事でこの戦法を使う事ができなくなった。 - 余談だが、このパーツブレイカーのスキルが発動する課金専用防具が大量に実装された後に、
事前情報もなくサイレント修正をされて物議を醸してしまった事はまた別の話。
- つまり、本来であれば部位破壊可能の部位を破壊するまではすの部位のみに与えるダメージが増えるものだったのが、
- 運営側からもこの武器の強さについては認知されていたようで、基本ランダムなニャン剣隊に確定で本武器のフィルティスパーダが入手可能なガチャが実装された事があった程である。
もはや、この武器が最強だという事は運営公認のようである。
- ここまで長々と語ったがもちろんこの武器にも欠点はある。まずこの武器の真価を発揮する為には気刃ゲージを赤まで持って来ないと行けず、
また、武技Pを70まで貯めるのが中々大変であり、
発動する際にはモンスターの隙を見極めてから存分に振るう事。
そして忘れてはならないのが錬気ゲージの消費が1.5倍になるので武技発動中に錬気ゲージが早めに切れてしまうと意味が無くなってしまうので、
ゲージ管理を上手く行う事であろう。
- このように上記で語られた通り、この武器のあまりの強さと近接武器でありながら遠距離武器と同等の事ができてしまう脅威の性能が合わさり、
それでいて課金武器専用という事もあって、本武器をバランスブレイカーとして扱う声が多くあり、
マルチでもこの武器を持ってない者は地雷、若しくはこの武器を持って無い者はキックされるという事が多発し、
この武器をあまりよく思わない声も多く見られた。- その後、アップデートが重なる事でこの武器以上の性能を誇る武器も度々登場して行き、
本ゲームがサービス終了する頃にはもはやこの武器が使われなくなる程のインフレを起こしてしまったので、
この武器の一強だった事は過去のものとなってしまったが、
それでも、本武器が築き上げた長年の一強時代は、MHXRをプレイしていた者たちにとっては思い出として刻みこまれていたであろう。
- その後、アップデートが重なる事でこの武器以上の性能を誇る武器も度々登場して行き、
関連項目
シリーズ/モンスターハンター エクスプロア
武器/轟剣【虎眼】 - 本武器のPT構成で主に見られた武器