武器/古刀

Last-modified: 2023-11-01 (水) 22:25:05

スクウェア・エニックスのRPGゲーム「ロマンシングサガ ミンストレルソング」に登場する武器の1つ。
サガシリーズのブラウザゲーム「インペリアルサガ」とMHF-Zとコラボによって、
MHF-Zにも登場を果たした。

目次

概要

  • 2017年2月15日の定期メンテナンス終了後から開始され、
    翌16日14時から解禁された、「ImperialSaGa×MHF-Zコラボガチャ」で入手が可能な武器の1つである。
    同ガチャの景品アイテムの1つであり、武器として使えない武器「さびた古刀」を工房に持ち込み、
    大地の結晶と共に打ち直す事で、古刀が復元され、武器として使えるというものである。
  • 詳しくは冒頭リンクから同コラボの記事に飛んで見てほしいが、
    このコラボは「原作ネタ再現」に特に気合が入っているコラボとユーザーからは評判である。
    特に、この古刀については「生産から最終強化まで原作ネタが再現されている」と言う、
    原作ネタ再現が強く現れているコラボ武器であり、
    従来、コラボ含めた課金武器は、
    「最終強化まで、複数枚の生産素材を必要とするため、ガチャの当たり1回だけでは辿り着けないことがある」
    という特徴を持っていたが、
    この武器はその原作ネタ再現に忠実な素材設定となった結果、
    「さびた古刀(当たり)を1回引き当てれば、そのまま最終強化まで追加課金不要で辿り着ける」
    という特異性を持った武器となったのである。*1
    そのような特徴もあり、この武器は発表の際にユーザーからも強く注目された。
    なので、ここでは「ロマンシングサガ ミンストレルソング」(以下原作と表記する)での古刀にも触れながら、
    MHFの古刀について解説する。
  • この武器に縁のある人物である主人公の1人「グレイ」の装備は、
    1年後の2018年4月18日より開始された、第2弾コラボガチャで遅れて登場を果たしている
    男性ハンター限定となるが、グレイ装備一式(外装可)+この武器で原作の雰囲気に入浸ってみるのも面白いだろう。
    財力や運がなくとも、5/9まではコラボクエストが配信されているためそちらで雰囲気に浸ってもよい。
    • なお、同コラボ第2弾PVではコラボ課金武器が新規に4つ実装されており、
      同コラボの他キャラクター3名は全員その4種の中から対応する武器を装備しているが、
      グレイのみ、第1弾ガチャの武器である本武器の最終段階「鬼神刀」を装備している。

古刀の入手

  • MHFでは、上述の通りコラボガチャの景品として入手できる。
    一方、原作ではかつて王国のあった地の洞窟の奥深くに刺さっているさびた古刀を引き抜いて入手する。
    その刀は、刀身が酷く錆びついており、しかも折れ曲がったりもして、
    原作では兎も角、モンハンの世界では武器としては到底使えない状態である。
  • 原作では、引き抜いた際に刀から声が聞こえるイベントが発生する。
    MHFでは、この声のセリフの一部が「さびた古刀」、及び後述する武器の説明文に記述されている。
    ここでは、そのセリフを全て抜粋し、説明文に使われている部分を太字で表記する。

    偉大なるリガウの戦士の血を継ぐ者よ。我が栄光と挫折の物語を聞くが良い。
    (ここまでさびた古刀の説明文)
    かつてこの地には王国があり、誇り高い戦士たちによって守られていた。
    だが、永遠に続くかと思われた繁栄も陰りが見え始めた。
    わたしは国と誇りを守り抜くために新たな刀を鍛え上げることを思い立った。
    (ここまで古刀の説明文)
    刀には鍛えた者の魂が宿るという。わたしの魂を宿したかったのだ。
    (ここまで古刀+1の説明文)

  • このままでは刀として使うのには厳しいものがあるので、
    原作、MHF共に鉱石を以て打ち直す事でリーチ中*2、無属性の太刀である古刀が入手できる。
    原作では、ジェルトンと呼ばれる街の鍛冶屋に頼み(それ以外では不可能)、青銅を用いて文字通り補強することで、
    MHFでは工房の親方にその刀を大地の結晶30個を持ち込み、
    研磨、兼補強することで生産、という形で古刀が姿を現す。
  • MHFでは、その後は素材を用いて強化していく。
    一方、原作では打ち直した後で鍛冶屋から以下の話をされる。

    武器は使い込まんと本当に鍛え上げることは出来んぞ。
    壊れるまで使って初めて、その武器の特徴が見えてくるんだ。

    原作では、システムの1つにEPと呼ばれる武器耐久度が存在し、攻撃をすることで消費され、
    適材*3を以て再び補強する、宿屋で宿泊すると言った方法で回復できるのだが、
    同時に適材で補強した武器は、文字通り「壊れる程使い込む」事で初めて強化が出来るという仕様となっている。
    よって、原作ではここから適材で古刀を補強、
    EP回復をしつつ壊れるほど使い込んで武器を強化していくと言うことを行っていくことになる。

古刀の強化

  • 遂に姿を現した古刀であるが、ここから7段階の強化が控えている
    この7段階強化というのも原作再現であり、
    ランク帯証明の素材*4を除き、全て鉱石を以て補強する形での強化となる。
    以下に、古刀と強化された7段階の性能、打ち直すのに必要な素材(鉱石と、ランク帯証明アイテム)を表で纏める。
    武器名攻撃力最大斬れ味(スキル込)必要素材可能ランク
    古刀864さびた古刀1個
    大地の結晶30個
    HR1
    古刀+11008肉球のメダル・鉛1個
    ドラグライト鉱石30個
    HR3
    古刀+21104肉球のメダル・鉄1個
    カブレライト鉱石30個
    HR4
    古刀+31200絹鉱石30個HR5
    古刀+41296HC肉球のメダル1個
    ベリル鉱石30個
    HR5、秘伝書獲得後
    古刀+51392マーブル鉱石30個GR1
    古刀+61680グラレス鉱石30個GR1
    古刀+72016クラーレアム鉱石30個GR1
  • 鉱石の個数の所を毎回太字で強調している事から分かる通り、
    打ち直し、補強し、使い込んで武器を強化していくという原作を再現するかのように、
    決まって鉱石を多数要求されるのが古刀の強化素材の特徴である。
    特に、古刀+7のクラーレアム鉱石はG級レア採取アイテムの1つであり、
    それが30個も必要である事に驚愕したユーザーは多い。
    • しかし、これでも原作よりはかなり落ち着いた難易度となっている。
      というのも、原作では古刀に鍛え直した後、使用を重ねて古刀+1にした後、
      クリスタルシティの鍛冶屋でローザリア鋼で補強後、70回使用して古刀+2になり、
      そこにオイゲンシュタットの鍛冶屋で南方鉄を使って補強して、今度は80回使い込んで+3、
      続いて白鉄鉱を用いて補強し、100回使い込んで+4、
      次に鋼糸(こうし)を用いて補強し、130回使い込んで+5、
      そして隕鉄を用いて補強し、170回使い込んで+6、
      最後に質も指定された廃石*5で補強して250回使い込む事で古刀+7に至るのである。
      強化する毎に刀の声が聞こえ、必要な適材が明らかになるという部分はあるものの、
      前半は鍛冶屋が指定され、後半は使用回数が極端に多いと言う高難易度である。
      これと比べれば、鉱石30個だけで済む分遥かにマシと言えるだろう。
  • 強化する毎に、武器説明文に書かれている「刀の声のセリフ」が変化していくが、
    これは原作で古刀を強化していく事で刀が発するセリフそのままである。
    最初は必要な素材のヒントのセリフであるが、後半になるとその刀にまつわるストーリーも入ってくる。
    以下に、そのストーリーが入ったセリフを原作で聞けるタイミングと、
    太字で武器説明文に抜粋されている箇所を記載する。
    白鉄鉱で補強する時
    変革に必要なものは激しい力だ。反対する者はたとえ友でも斬る。
    そういう人材をわたしは発掘した。流血の時代が始まった。(古刀+2の説明文)
    鋼糸で補強する時
    多くの血が流れたが、改革は進まず、恐怖政治は行き詰った。
    わたしは気がついた。抵抗する者の中にこそ、本当の能力と気力を持った者がいることを。
    (ここまで、古刀+3の説明文)
    わたしは彼らと手を結び、昨日までの部下を彼らに売り渡した。(古刀+4の説明文)
    隕鉄で補強する時
    ここまで来ると並の素材では刀を補強できない。
    傾いた国を建て直すのも常人では不可能かもしれない。(古刀+5の説明文)
    廃石で補強する時
    超人的な力、それとも何か別の物か。わたしには何が必要なのか判らなくなっていた。
    すべてを求め過ぎて、すべてを失う。その時は間近に迫っていたのだ。

コラボイベントクエスト「刀の声」

刀の声

目的地報酬金契約金成功条件条件制限時間
迎撃拠点
温暖期
<昼>
2800Gz700Gzハルドメルグ1体の討伐古刀+7の装備
GR1
50分
刀の声
わたしの魂を宿した刀はわたしに語りかけた。
腐った大木を切り倒して初めて若い木が育つのだと。根本から切り倒すのだと。
(ここまでの太字、古刀+6の説明文)
わが国の腐った大木、それは王族であり、王族の根本とは国王だ。
刀の声。それはわたしの声だ。
わたしは、わたしが護るはずだったものを自分の手で破壊した。
(ここまでの太字、古刀+7の説明文)
グレイのセリフ
命の無い道具も長年使っていると、物の怪の類に変わるというな。
あるいは、迷える魂が何かの拍子に刀に取り憑いたか。
それとも、初めから持ち主を操る目的で邪悪な者が刀の姿を借りたのか。
いずれにしろ、正体を見せろ!
  • コラボガチャ開始と同時に配信が開始された、この武器の原作再現のフィナーレとも言えるクエスト。
    このクエストは、主人公にグレイを選んだ際にのみ発生する、
    古刀+7まで強化した後で発生する、刀に取り憑いている魂の化身「刀鬼」戦を再現した物となっており、
    原作にて、古刀+7になった後で街に入ると、刀の声と持ち主であるグレイの間で、
    上述のセリフのやり取りが発生した後、刀鬼とのボス戦になるというイベントが発生する。
    クエスト依頼文には、この時のグレイのセリフがそのまま使われている。
  • このクエストでは、刀鬼の代役として司銀龍ハルドメルグが登場し、
    原作通り、古刀+7を装備して倒しに行くというクエスト内容になっている。
    容姿は全く似ていないが、この古龍は刀剣に纏わる話題が多いモンスターであり、
    鍛冶に纏わる話題も設定として存在するなど、今回のクエストには適任の存在と言える。
    フィールドは迎撃拠点であるため、古刀+7のみの指定である以外は通常のG級クエストと変わらない。
  • が、上述したG級クエストと変わらないという点が厄介なものとなっている。
    G級ハルドメルグは、隙こそ明確なものの各種攻撃の威力が非常に高く、
    更に迎撃拠点故に、エリア1では拠点の耐久値を20%削る攻撃を用いてくるのである。
    そんなハルドメルグを、
    空色ゲージがあるとは言え、課金準G級武器程度の性能しかない古刀+7のみで制さないといけないのである。
    更に追い打ちをかけるように、古刀+7は通常武器ではなく課金武器。
    これは、同じくガチャを回して古刀+7を手にした人同士でないとPTが組めないという事実を意味し、
    言い換えると「基本1人での攻略を強いられる」という難点でもある。
  • 見事G級ハルドメルグを制し、刀に宿った魂の化身を打ち破ることが出来れば、
    その証となるアイテム「刀の魂」が報酬で入手できる。
    このアイテムを用いることで、古刀に宿った魂を打ち破り、真の力を解放することが可能となる。
    上述の通り、このクエストは最近のイベントクエストとしては難易度がかなり高いが、
    このアイテムは確定で入手可能であるため、1回のクリアでOKという幸いな点がある。
    このクエストが解放された時、既に猟団迎撃戦等で入手可能なLラスタ同行券*6が存在するため、
    古刀+7を手に入れ、このクエストを攻略する時が来たら活用すると良いだろう。

真の力の解放(鬼神刀)

  • 刀の魂を手にし、工房に持ち込むことで宿った魂を打ち破り、真の力を解放することが可能になる。
    メゼポルタの工房では、ここに更なるアレンジを加えるため、
    辿異種ヒプノックの「眠鳥の柔橙毛」が1個、同時に必要になるため、
    真の力を解放できる(という名目の強化)が出来るのは、GR200からとなる。
  • 魂を打ち破り、真の力を解放した上でアレンジを加えると、古刀は鬼神刀へと、その名と姿を変える。
    その性能も非常に高く、
    • 攻撃力2496光属性1200とLV50G級武器を超えた水準に昇華。
    • 斬れ味ゲージも改G伝説級武器を彷彿とさせる、短い白に長過ぎる紫長めの空色ゲージに変貌
    • ここまででも性能が高いのに、ここに10%の会心率のおまけ付き
    • シジル、装飾品両対応のユニバーサルスロットが3つ空いている
    • 辿異スキル「スキル枠拡張+1」
    と、真の力に恥じぬ性能に昇華している。
  • そして、原作通り武器のデザインも変化。
    古さを思い起こさせる古刀に対し、新しさを思い起こさせる質感に変化しており、
    鞘から抜けば、神々しく輝く黄金の刃と、反対側に存在する装飾部が姿を現す。
    更に、刀身も長くなったことで、リーチ中からリーチ長の武器に変化している。
  • その高い攻撃力から安定した性能を発揮でき、リーチ長によって安定した当てやすさも保証されている。
    辿異スキル「スキル枠拡張+1」も、辿異スキルの中では自由度の高いスキルであり、
    特に相手を選ばない性能であるが、
    やはり真価を発揮するのは光属性が内包する火属性と、雷属性を弱点とするモンスターであろう。
    また、その長すぎるゲージは贅撃スキルと好相性だし、10%とはいえ会心率もあるので閃転スキルも活きやすい。
    流石に辿異スキル「閃転強化」は+2でも武器倍率+31程度と活かしづらいが、
    リスク無しで上昇する、と捉えるのであれば採用を考えても良いだろう。
  • 武器説明文は以下の通り。

    刀に宿った魂を打ち倒し、真の力を解放した名刀。
    奥義:乱れ雪月花<<辿異武器>>

    この「乱れ雪月花」というのは、サガシリーズに登場する技の1つで、
    原作では、「月影の太刀」という技を発動した際に、低確率で変化する奥義の1つとして登場している。
    実は、この武器は気刃斬り砕ける氷満月舞い散る花のエフェクトが入るという、
    原作技のエフェクト再現ギミックも備えているのである。しかもSE付きである
    出るゲームを間違えたと思われてもおかしくないこのギミックは、
    「(コラボにあたって)、開発内にもサガシリーズのファンがおり、気合を入れて作らせて頂いた」
    というスタッフの発言が事実である事を実感させてくれるだろう。
    ここまで強化したのなら、是非装備も良いものを用意し、遺憾なく性能を発揮しつつ、
    そのギミックも楽しみたい所である。
    • 余談だが、「乱れ雪月花」の初出である『ロマンシング サ・ガ2』および
      シリーズ次作の『ロマンシング サ・ガ3』では大剣技、
      『サガフロンティア』では「風雪即位付け」「月影の太刀」「三花仙」という3つの刀技*7による連携だった。
  • 流石に通常辿異武器の最終強化段階と比べ、性能は劣るが若干という程度に留まっている。
    秀逸なギミックもあってか、
    2018年5月現在、オススメ武具システムの太刀に於いて本武器がラインナップされている。
    最終強化した通常辿異武器等を所有しているハンターですら本武器を用いる事も少なくなく、
    非常に高い人気を誇る武器である事がうかがえる。
  • なお最後となるが、
    鬼神刀では、コラボイベントクエスト「刀の声」に参加することは出来ない
    この点も、クエスト「刀の声」の難易度上昇に拍車をかけていると言える。

関連項目

ゲーム用語/コラボレーション
クエスト/ImperialSaGaシリーズ - 他コラボクエストはこちら
武器/SaGa武器 - 他コラボ武器はこちら
防具/SaGaシリーズ - コラボ防具はこちら
武器/辿異武器 - 鬼神刀が辿異武器である
モンスター/ハルドメルグ - 原作ボス「刀鬼」の代役を務めた古龍種
武器/氷刃【雪月花】 - 銘に雪月花を冠した刀


*1 実際はさびた古刀が当たる確率は他の武器生産券60枚(ガチャ武器の最大強化に必要な枚数)と同じである
*2 MHFのみの設定で、原作には特殊リーチ武器という概念はない。
*3 補強に適切な材料の事。さびた古刀を打ち直した際に使った青銅は古刀の適材である。
*4 HC肉球のメダルと言った素材のこと。
*5 攻撃力+30%、強度補正-4、EP20、重量4
*6 アイテムポーチに入れることで、1人で出発した時に、空き人数の所に契約したレジェンドラスタが枚数分(最大3人)同行してくれるアイテム
*7 刀に分類される特定の剣でのみ使用可能な技