MHXの四大メインモンスターの一角、ガムート素材の双剣。
かつて山神の衛士が用いたとされる双剣だという。
目次
概要
- 曲者揃いのガムート武器の例に洩れず、双剣の見た目もなかなかに独特。
まず左手の剣は滅茶苦茶デカイ。
長さは普通なのに根本の太さが大剣並であるため、パッと見はむしろ盾のようである。
そして右手の剣は凄くちっちゃい。
柄の長さと刃渡りが同じくらいである上に刀身が細いため、剣というよりスパイク系の武器。
明らかに左手の方が高威力になりそうだが、もちろん2本に性能差があったりはしない。
そしてこの2本を背中に担ぐと、右手の剣は僅かに柄が見えるだけになってしまう。
担ぎ方が大剣に似ているため、知らない人はギミック系の大剣だと思うかもしれない。
- 本項では二つ名持ちモンスターである銀嶺ガムートの武器も扱う。
性能
MHX
- 生産時点では上記の通り「巨獣双剣」。その性能はと言うと
- 下位の時点では高めの攻撃力140
- ガムート武器らしく標準搭載の氷属性12
- 物理火力型としては結構痛い会心率-20%
- 他の四天王武器よりは若干短めの斬れ味緑
- おまけのスロット1
それでも期待値自体は高く、会心の影響を受けない属性ダメージもあるのだがやはり気がかりである。
但し、双剣との相性が良い新スキル・「連撃」で十分フォローできる。
この時点で「連撃」が付いているのはゼクスシリーズだけであるが…。
また斬れ味を補助しつつマイナス会心も打ち消せるギザミシリーズも相性がいい。- この時点のライバルとして挙げられるのはウルク武器であるスノウツインズ。
こちらと違いマイナス会心を備えておらず、
巨獣双剣を作成できる時期のLV3での性能が攻撃力120・氷属性24。
どちらを使うかはハンターの裁量次第だろう。
- 作成には中々入手が面倒な巨獣の鼻棘を2本求められることになる。
とはいえ追加で求められる事は無く、
鼻棘を大量に求められる事が多いガムート武器としては割と良心的。
強化過程ではレア素材である頭殻や氷玉を求められるが、これら以外は比較的揃えやすい。
- さて、ガムートの武器と言えば最終強化の際にぶっ飛んだ銘に変化する事で有名。
ではこの武器はどのような銘に変化するかと言うと…
その名は巨斬・斬苦斬ク狩刃バ(きょざん・ザクザクシュババ)
まあ、期待を裏切る事は無かった。
双剣で相手をザクザク切り裂くと言う事なのだろう。シュババとは剣が風を切る音だろうか?- この武器の「斬苦斬ク狩刃バ」とは、
説明文によれば「山神の矛と呼ばれた一人の衛士の壮絶な乱舞音を冠した」もので、
「山脈の大滝をも斬り裂く」という。
- この武器の「斬苦斬ク狩刃バ」とは、
- 気になるその性能はと言うと、
- 属性武器らしからぬ凄まじい数値を誇る攻撃力230
- 順当に強化された氷属性24
- 相変わらずの会心率-20%
- 斬れ味は素で青20。斬れ味+2で白20。
- 変わらずスロット1
また本作は匠が付けづらく、中途半端な斬れ味をフォローするのが難しい点も悩ましい。
そこで考えうる運用法は3種類。 …と言った感じになる。
- 物理重視の氷属性双剣としては、やはり崩刃ヤッカオンカムが気になるところ。
しかしあちらは斬れ味が相当に低いナマクラであり、属性値もおまけ程度にしか備わっていない。
どちらかと言うと「鈍器」運用のほぼ無属性武器として扱うのが一般的であり、
作成時期もかなり遅いのであまり差別化は気にしなくてもいいか。- その為実質的なライバルは攻撃力210・氷属性30のスノウジェミニ。
斬れ味も互角で完成もほぼ同時期であるが、あちらはレア素材を殆ど求められない作りやすさがウリ。
二つ名ウルクススの武器であるエオストジェミニクスは単純な威力ではやや控えめだが、
狩技ゲージを溜めやすい特徴や若干の会心率を持つ侮れない強敵だろう。
- そして氷双剣としては、最高峰の性能を持つ双影剣の存在もちらつく。
倍近い属性値40にスロット3、さらに匠で長大な白ゲージが出現する大業物である。
しかし物理威力に関しては斬れ味1段階分くらいの圧倒的な差があるため、
使い分けが効く範囲ではある。
何より入手するのに運が必要であるため、
むしろ気にする事すらできないというハンターも多いだろう…。
- その為実質的なライバルは攻撃力210・氷属性30のスノウジェミニ。
MHXX
- MHXXではG級の追加により、更なる限界突破が可能となった。
勿論銘も変わるのだが、そこはガムート。やはり期待を裏切らなかった。 - その名は斬苦斬ク狩刃バMAX。
ここに来てまさかのアルファベットである。
- 気になるその性能はと言うと、
- 相変わらず属性武器らしからぬ凄まじい数値を誇る攻撃力340
- 若干の強化で収まった氷属性27
- そこは譲らなかった会心率-20%
- 斬れ味は素で白30。斬れ味+2でやっと紫20
- 変わらずスロット1
ただ今作では、マイナス会心が高いほど期待値を高める痛恨会心や、
G級のギザミ系統防具のような達人のSPを豊富に備えた防具が登場している。
物理双剣と相性が良い防具も増えた為、MHXよりも欠点をフォローしやすくなっている。
- 勿論ライバルも少なくない。例えば、
- 攻撃力320・氷35で会心無し、残りの性能は斬苦斬クMAXとしのぎを削る
ウルク双剣のラヴィナサスペンディ - 攻撃力・氷属性共に斬苦斬クMAX以下、斬れ味も白までだが何と増えたスロット3で勝負する
同じくウルク双剣ウルクスグランディネ - 基本的な性能はやや控えめながら、
スロット2と会心率25%で「超会心」や「属性会心」との噛み合いが良い
復活のべリオ双剣凍刻みブリザレイド - ブリザレイド同様会心を軸とし、二つ名武器として狩技ゲージ溜めに向く
大雪主の双剣黒兎双斬ラヴィナ。 - 驚愕の攻撃力の380に5%のプラス会心を持ち、こちらから属性値とゲージ段階を落とした
後述する銀嶺の双剣。
その反面、上位時点でしのぎを削った双影剣の最終強化・双極影剣は完全に属性寄りになった為、
今回は競合する事はない。そもそも入手も運だし
逆に物理双剣の新たなライバルとして注意に値するのが、上で述べた二つ名武器である。
必要個数はそれぞれ違いこちらが易しいものの、貴重な天殻をどちらに使うかはよく考えたい。 - 攻撃力320・氷35で会心無し、残りの性能は斬苦斬クMAXとしのぎを削る
- ちなみに強化には何故か、天彗龍と閣螳螂の素材が必要。
…一体何に使っていると言うのか…。- とはいえ、四天王武器は全て例外なく強化に天彗龍と閣螳螂の素材を使用するため、
別にこの武器に限ったことではない。
- とはいえ、四天王武器は全て例外なく強化に天彗龍と閣螳螂の素材を使用するため、
銀嶺双剣
MHXX
- MHXX初登場の二つ名個体・銀嶺ガムートの素材を使って作成する双剣。
通常種武器同様に「銀嶺双剣」というシンプルな名前である。嵐の前の静けさ
その性能は- 何と斬苦斬クMAXと同じ圧倒的な攻撃力340
- かなり控えめの氷属性10
- 高物理双剣の癖して何故かちゃっかりくっついた会心率5%
ヤッカオンカムですらレベル4でやっと攻撃力330。
勿論会心率-20%はおまけで付いてくるにもかかわらず、である。 - ただ、まあこんな超性能に裏が無いわけがない。問題は斬れ味である。
この武器を作成したハンターが驚くのは、その緑ゲージで終わっちゃってる斬れ味。
斬れ味+2でようやく青が10だけちょこっと出るとんでもないナマクラ双剣であった。
ヤッカオンカムですらLV4で素青が出るのに…。
- そんなこの武器、強化すると「銀嶺斬ザクザ」を経て
斬苦斬王の大乱舞と言う銘に変わる。銀嶺よお前もか
その性能は- MHXXの全双剣でぶっちぎりのトップである攻撃力380
- あまり伸びなかった氷属性14
- 変化なしの会心率5%
- 素では未だに緑ゲージだが、斬れ味レベル+2で青30と白20が出現
- 白ゲージ状態では非常に優秀な火力があり、これを維持するのがベストだろう。
二つ名武器補正もあり、業物と絶対回避【臨戦】で白・青ゲージを保つことは十分可能である。
更にはこの場合、獣宿し【餓狼】やラセンザン等の優秀な固有狩技も欲しくなるので、
それらを詰め込めるストライカースタイルが選ばれることが多い。
前作で同様に物理重視双剣として名を馳せたエタンゼルを使っていたユーザーには、
この運用方法も想像しやすいと思われる。
ストライカースタイル以外であれば、
研ぎ払いによって臨戦に頼らずに斬れ味維持が可能となるブレイヴスタイルが好相性。
こちらはより一層正確な立ち回りが要求されるが、使いこなせば比類なき破壊力を叩き出せる。- 一方、初めから緑ゲージを想定した鈍器運用はどうかというと…
残念ながら素の他氷属性双剣と比べても物理威力がそれほど高くない*2。
この場合はただでさえ貧弱な属性値も相まって、残念な性能に落ちてしまうことは間違いない。
氷属性弱点かつ痛撃発動部位を斬る使い分けも必須。
ゆえにこの武器の性能を発揮させるには、斬れ味+2・業物・弱点特効の発動が最低限望ましい。
幸いなことにこういった肉質を持つモンスターは多数存在するので、使い道は十分にある。 - 一方、初めから緑ゲージを想定した鈍器運用はどうかというと…
- ただやはり斬れ味の消耗が激しい双剣である。
臨戦の発動をないがしろにしたり堅い部位を攻撃し続けるなど、
何も考えずに大乱舞して使えば一直線で緑ゲージに押し込まれ、一気に火力が転落する。
そのためある程度双剣に対して手練れでなければ、
ラヴィナサスペンディなどを使った方が安定して火力が出せる。
しかし相手を見極めた上で立ち回りをしっかり整えてあげると、
火力は他の追従を許さないほどになる。
上級者に対する選択肢の一つがこの武器の立ち位置と言えよう。
氷属性弱点モンスターに対する斬れ味+2・業物付き装備の脆さから見ても上級者向けと言える
- 似たような物理重視の氷属性双剣として、ウカムルバスの崩界刃ヤッカカムノミがある。
素で青はあるが匠で出る白はこちらと同じ上、
こちらは攻撃力・会心率・狩技ゲージのブーストとたった2だけ氷属性で勝っているため
敵ではないだろう。
余談
- 左手剣の作りは荒削りかつ豪快で、他の衛士向け武器と比べても遜色ない一振りといえるだろう。
逆に、右手剣の軽量かつ繊細な作りは、どちらかというと巫者向け武器の特徴と一致する。
……なぜこれを振るった衛士は命を守る利き手に巫者の武器を握っていたのか。
その理由を現代に生きるハンター(とプレイヤー)が直接知る術はないが、
荒ぶる山神の物語や運命に翻弄されて対になった双剣の前例からある程度推察することはできる。*3
それに気づいたとき、前述のザクザクシュババから受ける悲壮感も一層増すだろう。
……増すよね?