MHP3から登場したアカムトルムの素材を使った斧…じゃなくてスラッシュアックス。
目次
概要
- アカムトルムの甲殻を用いた剣斧で、斧刃・剣刃ともに複数の刃を繋ぎ合わせているため
変形時に伸縮する機構を持ち、刃の隙間からは怒り状態のように赤い光が漏れている。
とにかくデカい見た目が特徴のアカム武器にしては珍しく、斧モードは比較的スマート。
- 剣モードに変形させると、剣刃の隙間が大きく開いて赤い光が露出するほか
軸の上部にも複数の小さな刃が展開されるという独自のギミックを持ち、
軸や斧刃と綺麗に一体化してまるで三葉虫やワラジムシを彷彿とさせるかのような
巨大な楕円形の大剣を形成する。
- 軸は先端に向かって徐々に幅が広がり、先端付近で収束する長剣のような形状をしている。
仮に斧刃と剣刃を取り外してしまっても、細身の大剣もしくは幅広の太刀として転用できそうである。
性能
- 今のところ全作において滅龍ビンを装着されて
しまっているので、
「スラッシュアックス」というより「斧」としてその名を馳せてしまっている。
そもそもなぜ滅龍ビン=斧という図式になるのかについては
システム/ビンやモンハン用語/斧を参照してほしい。
MHP3
- MHP3でアカムトルムの復活に伴い登場した。
- 攻撃力250、ブースト込み265。
更に会心率も35%とかなりのハイスペック。
しかし斬れ味が緑止まりで、斬れ味+1を付けても青ゲージが現れないという致命的な欠点があった。
剣モードならはじかれないが、ビンが滅龍ビンである上属性値が15(他作品の150)と低く、
剣モードを多用する従来の戦法では他の強撃ビン搭載武器に対抗できない。
- そのためこの武器は、心眼をつけ斧モードでの運用が推奨された。
振り回しは3ヒット目に会心判定が出るとそれ以降会心判定が出続けるため
高攻撃力・高会心のこの武器は爆発的火力を出すことができた。
MH3Gではムルカムは登場していないが、
その独特な運用法は、MH3Gにて登場した超火力を持ちながら滅龍ビンである剣斧、
滅斧グラバリタへと受け継がれてゆく。
MH4
- アカムトルムの復帰にともない、この剣斧も再登場。
- 攻撃力は1242と、生産剣斧どころか発掘剣斧の最高武器倍率(230)と同等のトップタイ。
MHP3の時より倍率が20低くなるものの、その分わずかに緑ゲージが長くなり、
斬れ味レベル+1を付けることで青ゲージが10現れるようになった、短いが。
会心率は35%から20%へと下がったものの総合的には強化された。- 言うまでもないが、この武器は斬れ味が悪いため高性能な発掘武器ほど火力が高いわけではない。
搭載されているのが強撃ビンでないことも含め、攻撃力の数値だけを見て性能を過信してはいけない。
- 言うまでもないが、この武器は斬れ味が悪いため高性能な発掘武器ほど火力が高いわけではない。
- ビンは相変わらず滅龍ビンのままであるが、属性値が260まで引き上げられた。
それでもいささか物足りないが、物理攻撃力を考えれば妥当か。
また、覚醒させることで斧モードでも龍属性攻撃が可能になる。
- ライバルは衝斧【虎威】や業斧グラバリタなどが挙げられる。
衝斧【虎威】は攻撃力や会心率こそムルカムと比べ低いものの素で長い青ゲージを持つ。
業斧グラバリタはマイナス会心であるが、ムルカムについで高い攻撃力を持ち
匠で白ゲージが現れる。
- 闘技大会の「鎧竜と黒鎧竜討伐」でスラッシュアックスを選択すると、この武器で出撃する事となる。
匠は発動しないが、緑ゲージで弾かれる部位は意外と多いため剣モード主体で戦う事になるが、
通常種にはある程度有効な龍属性が亜種には全く効かないので、
ソロではかなり厳しい戦いとなる。爆弾や同士討ち、乗りを活用して
他の武器以上に手っ取り早く腹、背中を破壊していきたい所である。
MH4G
- G級に上がり覇斬斧クーネムルカムが追加された。
火力はさらに増加し攻撃力1836、会心率40%となり、
会心率込みで武器倍率374相当とすさまじい値を出した。
その代わり斬れ味は匠で青30とかなり厳しい。- 幸いにも新スキル心剣一体により、短い斬れ味のフォローと
はじかれの防止が出来るようになったので
紫ゲージ換算で武器倍率309.5相当(極限強化【攻撃】で327.7)と
G級発掘クラスの物理火力を遺憾なく発揮することが可能。
レギオスXシリーズならお守り・装飾品で匠は十分発動可能なうえ、
振り回しに適した体術も付いてくるので相性は抜群である。 - 前作から斧の世界は激戦区であったが、今作ではそのライバル達が
大幅にパワーアップし、戦場は更に熾烈を極める戦いとなった。
まず、他の斧に喰われ気味だった大轟竜のスラッシュアックスが
G級強化先の絶衝斧【狂虎】で大きくハジけた。
引き上げられた会心率35%と非常に長い白ゲージによって
振り回しが強力になった他、斬れ味関係のスキルが要らなくなったため
前作以上に凄まじいスキル自由度を手に入れたのだ。
また、滅斧ダークライドも相変わらず手強い。
匠発動で紫ゲージ60という恐るべき斬れ味を有し、
瞬発力・持続力・斧としての実用性をどれも高水準で両立している。
扱い易さでは上の2振りに大きく劣るので、いっそ瞬発火力型として割り切るべきだろう。
- 幸いにも新スキル心剣一体により、短い斬れ味のフォローと
- なお、覚醒させると現れる龍属性値は380となり、意外と悪くない。
業物や匠と両立させようとするとスキルが大きく制限されるが、実現できれば強力な龍属性斧が誕生する。
蛇王龍のように振り回しが有効なモンスターであればこいつらより活躍できる……かもしれない。
MHX
- 今作にもアカムトルムと共に続投。生産から2段階の強化を経て覇斬斧クーネムルカムとなる、のだが…
なんと生産段階の時点で攻撃力が250、強化しても変わらないという驚きの特徴を持つ*1。
特に、Lv1から2への強化は緑と黄色ゲージが少し伸びるだけであり、会心率も30%のままである。
ぶっちゃけほとんど変わらない。
では最終強化の覇斬斧クーネムルカムの性能はというと、- 攻撃力は全剣斧中3位タイの250
- 少し増えた会心率35%
- やはり滅龍ビン(属性値も15しかない)
- 斬れ味は緑、斬れ味レベル+2でも青は出ない
しかし、緑ゲージ以下の時に攻撃力を上げる鈍器使い、会心攻撃の補正を引き上げる超会心の存在により、
斧モード時の火力は並ぶもののない圧倒的なものとなる。
本作では、狩技等によって会心率を補正しやすい事、
会心強化の装飾品に攻撃のマイナスSPが付いており両立が難しい事も追い風となっている。
そもそも本作ではチャージソード優勢とか言ってはいけない。- ちなみに相方も同じく斧運用を強いられている。
- 今作では隼刃の羽飾り+シルバーソルに装飾品を組み込むことで容易に
見切り+2、弱点特効、超会心と組むことができ
弱点に会心率100%、1.4倍の超火力を叩き出すことができるため
斧自体マイナーではあるが斧運用では好んで利用される。
お守り次第では鈍器などさらに火力を上げることも可能。
MHXX
- 究極強化形として覇裂斧イクセムルカムが登場。
- 相変わらず攻撃力だけは高い370
- 会心率は変わらず35%
- 変わらず
ハンデの滅龍ビン - 素で緑ゲージ70、斬れ味+2で青30
- 鏖剣斧シーピオ、餓斜ン牙王の大解放などと並ぶ攻撃力トップ組のうちの一本。
相変わらず鈍器付けて会心系盛って斧で殴れを地で行く一振り。
……とここまで書けばお気付きの方も居よう。ほぼすべての武器が鈍器向きの武器であるヤツの存在に。
強撃ビン以外はハンデとも言われるスラアク界隈、
25%の会心差はあれど、宝纏スラアク・バーストデアマンテに阻まれる。
素だと勝っている会心差も、今作だとフォローしやすいため大した差にはならない。悲しい。
唯一作成難易度だけは勝っており、
最大でも5%でしか出現しない天殻を2つも要求してくるあちらと違い、
クエ報酬にも10%で出現する覇導玉で済む点くらいか。 - ただし素で高い会心率を持つため弱点特効を用いずに見切りと連撃だけで会心率を95%まで上げることができるため、
弱点特効があまり有効でない相手に対し斧運用で超会心構成をする場合は最も火力が出る。
その際は鈍器運用より青ゲージに上げたほうが火力の底上げにつながるが、青30をいかに維持するかが課題になる。 - 狩技のエネルギ-チャージIIIで会心率を維持し続ける運用でも、テンペストアクスで斧を強化し続ける運用でも
"斧"としての面目はまだまだ保っているため、兎にも角にも超会心をつけることを前提にスキル調整をするといい。
余談
- ムルカムトルムの銘の由来は、アイヌ語でムカラ(=まさかり)+アカムトルム(≒黒き神)と思われる。
「黒き神の鉞」と言った意味合いだろうか。
さすがに喰う眠る噛む(クーネムルカム)ではないだろう。それはただの自堕落な生活である。
- MH4では、ちょっとしたバグが確認されている。
剣モードだと刃が伸び、納刀時や斧モードには縮むギミックが搭載されているが、
モンスターが起こす震動等によって強制的に剣モードから納刀すると剣刃が伸びたまま折りたたまれる。
さらに、その状態から抜刀すると剣刃が伸びた状態の斧になる。
プレイ自体に支障は出ないのでご安心を。
- 刃の変形ギミックに隠れて目立たないが、納刀する際にアカムトルムの鳴き声(?)がする。
関連項目
モンスター/アカムトルム
武器/アカムト武器
武器/覇小剣マキカムトルム - 剣が本武器の剣モードと同一の見た目をしている。
モンハン用語/斧