ジャンボ村の工房を取り仕切る高齢女性。
MH2にて初登場した人物で、後にMHX(X)にも登場した。
目次
概要
- ハンターよりも背が低く、小柄な外観は竜人族などにも見えるが、
工房のばあちゃんは普通の人間である。
そんなお婆ちゃんだが、鍛冶屋界隈では名前を知られた存在であり、
「人間の寿命では習得不可能」といわれた竜人族秘伝の鍛冶技術を会得している。
彼女の師匠は、伝説の職人。- 過去には年齢を理由に引退しかけた時期もあったようだが、
辺鄙な村を開発しようとする若い竜人の熱心な求めに応じ工房を開いた。
「村おこしに奔走する姿が面白い」とのこと。
当初は工房を一人で営んでいたが、工房が発展することで弟子を取っていく。
彼女の教えを乞いたい若い鍛冶屋は多いのだろう。 - 「防具の強化」は彼女とドンドルマの工房との協力で生まれた技術らしい。
なお、彼女が初登場したMH2当時は鎧玉などのアイテムは存在せず、
モンスター素材などを多数注ぎ込んで強化していく仕様だった。
鎧玉での強化が発展してきた昨今においても、
「やっぱり素材を使わないとね!」と素材による強化を重んじているらしい。
- 過去には年齢を理由に引退しかけた時期もあったようだが、
- 着物のような服装に加え、左腕に緑色のスミスミトンを着用している。
このミトンは雌火竜リオレイアの鱗を組み合わせてできた特製のもの。
火竜素材の耐熱効果によって、赤熱した鉄に触れても平気という逸品。
ミトン越しに触れることで、熟練の鍛冶屋であれば金属の状態を確かめられるのである。
また、所持しているスミスハンマーは紅蓮石で出来ている。
赤熱しているような描写は無く、普通に携行している。あれとは別に持っているのかもしれない。
- 一人称は「ワシ」。第一声で「ほっ!」っという口癖がある。
また、ゲーム内音声として「あいよ!」「ふむふむ、ほいほい」と聞こえる。
工房1階にいる時には体操している姿が見られるなど、
MH2時点では年齢の割にまだまだ元気そうな女性で、年月の経ったMHXでも容姿に変化は見られない。
各作品での変遷
MH2
- MH2ではオフラインモードにのみ登場。当初からジャンボ村にいる。
最初期のジャンボ村は人手不足が深刻であり、その煽りを特に受けている。
ジャンボ村工房が未発展の場合、工房にいるNPCはばあちゃんのみ。
武具販売と武具製造・加工の双方を受け持つNPCという、
シリーズ全体でも珍しい特徴を持つ存在だった。- ここで問題になるのが、ジャンボ村工房の2階建て構造。
1階では武具の販売、2階では武具の製造・加工・装飾品の装着を行える。
しかし、その役目を受け持つNPCはやはりばあちゃんのみ。一体どうするのか。 - ばあちゃんは工房1階で、体操をしつつ待機している。
しかし、ハンターが工房2階に向かう坂を上り始めるとばあちゃんが反応。
「ほっ!」「あいよ!」の掛け声と共に店の奥へと猛ダッシュ、
ダカダカダカダカと音を立てつつ2階にある横穴から出現する。
勿論、加工場利用後に1階近くを通っても同様にして降りてくる。
年齢に見合わぬ素早さだが流石に堪えるらしく、移動後はしばらく息切れする。
その様子は見ていてとても心苦しい。
心ないプレイヤーは面白がって1~2階をひたすら意味もなく往復させるのだとか、
やめたげてよお!
息切れ中は会話できないので、序盤は不便さを感じることもある。 - ハンター大全では、人手の不足を村長に訴えていたことが判る。
- ここで問題になるのが、ジャンボ村工房の2階建て構造。
- その後、ハンターの協力によって工房が発展すると、
彼女の教えを乞いに弟子が現れ、武具販売を担当するようになる。
全力ダッシュや体操風景が見られるのはゲーム序盤だけだが、
当時の姿を未だに忘れられないハンターも多いのではなかろうか。
ちなみに、弟子の方もダッシュして取り合ってくれる。
- 工房の更なる発展によって、弟子の数は増える。
これら工房関係者は時折お願いを持ちかけてくる。
3人の弟子が埋まるとついには誰もダッシュしなくなる。
工房レベルが3であれば、彼女らのお願いをこなすことで伝説の職人が登場する。
- 工房のばあちゃんに武具製造や強化を頼むと、スミスハンマーで鉄を殴る演出が毎回入る。
港が最大発展すると移動できるココット村の工房では演出が入らないため、
終盤は時間短縮のためにココット村が利用されることが多い。- どうでもいいが、加工作業の時だけ手に持ったハンマーが膨張・巨大化する。
実際は別のハンマーに持ち替えているのかもしれない。
- どうでもいいが、加工作業の時だけ手に持ったハンマーが膨張・巨大化する。
MHP2以降
- 似たポジションの船大工の親方とは異なり、依頼人として登場する機会はない。
- 元々高齢の人間キャラであり、後年の作品では時間の経過が仄めかされていることから、
「寿命で亡くなったのではないか」といった酷い予想もあった。
- 元々高齢の人間キャラであり、後年の作品では時間の経過が仄めかされていることから、
- しかし、MHP2(G)では『狩りに生きる』の記事を書いていたりする。
各武器ごとの長所や短所、効果的な使い方などを丁寧に説明してくれているため、
この作品から参入した新人ハンターの多くがお世話になっているはずだ。
- MHP3のエンディングでは集会浴場の温泉に入っていることがわかる。
MHX
- NPCとして久々に登場。今回はポッケ村の工房前に姿を見せる。
言動を見る限りまだまだ元気そうではあるが、
残念ながら彼女に武具を直接作ってもらうことはできない。- 加工屋に話しかけようとしたのに、距離が近すぎるせいで間違えて話しかけてしまうことが多く、
長話に巻き込まれるので余計に悪目立ちしてしまっている。
どこかで聞いたことのあるような話である。
- 加工屋に話しかけようとしたのに、距離が近すぎるせいで間違えて話しかけてしまうことが多く、
- ポッケ村を訪れた理由は「新しい技術についての意見交換」とのこと。
この村の加工屋親子が編み出したという装飾品取り出しの技術に言及があり、
装飾品を壊さずに取り外せるなど、若い頃は考えもしなかったらしい。- 装飾品とスロットの登場は彼女と同じくMH2からだが、若い頃というなら
世界観的にはそれよりだいぶ前から装備に装飾品をはめ込む技術が存在したことになる。
2時代を若い頃と称している可能性もあるが。
- 装飾品とスロットの登場は彼女と同じくMH2からだが、若い頃というなら
- MHX主人公がヒーローブレイドを抜いたことに驚き「一度見てみたかった」と話す。
また、ヒーローブレイドに纏わる設定を話してくれる他、
その製造技術の再現を目指し、依頼を持ち込んでくる。
- 今作では装備の強化において「評価値システム」が新たに採用されている
(「システム/カテゴリ指定」に詳しい説明あり)が、
これを考案したのも彼女(とドンドルマの工房)であるようだ。
おかげで生産難度は下がったが手間は増えるという何とも言えない事態が生じている。
- 3人の弟子の内、少なくとも2人はジャンボ村に健在らしく、
弾薬屋が獰猛化ザザミ、武具屋が獰猛化ギザミのクエスト依頼人として登場している。
どちらも師匠である彼女を見習って見直し、創意工夫を凝らしているのが依頼文からうかがえる。
ばあちゃん曰く「留守番を任せた」とのことだが、弾薬屋の方は孤島に出張っている。大丈夫なのか?- なお彼らのクエストを出すには工房のばあちゃんの依頼を達成する必要がある。
要は「師匠のクエストをクリアすると、弟子のクエストが出現する」という運びになっているのだ。
またそれらのクエストと同時に解禁される獰猛化ドドブランゴの依頼人も、
ジャンボ村の住人の一人・発掘マニアである。
- なお彼らのクエストを出すには工房のばあちゃんの依頼を達成する必要がある。
余談
- 「工房のばあちゃん」という存在はポッケ村にもいる。
MHP2Gのオープニングに登場する竜人族のお婆ちゃんがその人。
MHXでは工房のばあちゃんが言及するなどして存在が示唆されるものの、
実際にゲーム中でNPCとして登場することはない。