防具/ランゴシリーズ

Last-modified: 2024-03-09 (土) 18:02:54

ハンターの天敵、ランゴスタの素材をベースとした防具シリーズ。

目次

概要

  • ランゴスタの生態研究と工房秘伝の特殊加工によって生み出されたという防具。
    見た目以上に重いが、相応の防御力と電撃に対する抵抗力の高さがウリだという。
    剣士とガンナーでデザインもカラーリングも大きく異なるという少々異色な防具である。
    羽を用いた剣士装備は紫色をベースとしており、多少軽そうだがいかにも鎧といったイメージ。
    一方、ガンナーのそれは薄紫に黄色のストライプが入った…
    ぶっちゃけランゴスタの甲殻などをそのまま着込んだような印象である。
    剣士用ならまだしも、ガンナー用のデザインはかなり人を選ぶ。
  • 上位ではランゴSシリーズとランゴUシリーズが存在する。
    ランゴSシリーズは下位のものとあまり変わらないが、ランゴUシリーズはデフォルトだと全身真っ白
    そしてカラーリングを変更すると、ほぼ全身がその色に染まる。
    ガンナー用のストライプは黒色に変更されており、どんなカラーリングでもある程度はなじむようになっている。
    ここまで自由にカラーリングできる装備も珍しいので、意外にもオシャレ装備としては優秀。
    なお、G級のランゴスタ素材やクイーンランゴスタの存在は確認されているが、
    それらの素材を活かしたG級相当のランゴXシリーズはMHXXまで登場を待たなくてはならなかった。
  • ランゴスタは普通に攻撃すると砕け散ってしまい、素材が入手できないという場合が多いので、
    製作を目指すなら毒けむり玉をはじめとした入念な準備が必要となる。
    また、ランゴスタ固有の素材以外にも虫や鉱石類を多数使用するので、それらも計画的に集めておきたい。

性能

MHP2Gまで

  • 雷属性と龍属性に高い耐性を持つのが特徴。
    また、スキルのおかげで麻痺や睡眠といった状態異常に対しての抵抗力も高い
    特に麻痺に対して耐性を持つ点は地味に恩恵が大きく、
    ランゴスタやゲネポス、大雷光虫などの不意打ちからも身を守ってくれる。
  • 逆に毒には弱く、一部のシリーズでは毒倍化を発動させてしまう事もある。
    その辺りはまぁランゴスタだから仕方あるまい。
    また、水や氷の属性に対しても弱く、なにより火属性には致命的に弱い。
    火属性を扱うモンスターは比較的序盤から顔を出すので、相手を選んで活用しよう。
    無論、それらの攻撃を全て回避できる自信があるなら止めはしないが。

MHX(X)

  • MH3以降、ランゴスタは長らくシリーズから姿を消していたが、MHXにて誰に望まれたのか久々に復帰。
    それに伴い、この防具も帰ってきた(正確には4シリーズの交換素材もあるが)。
  • 雷耐性は下がってしまったが水と氷の属性耐性がプラスに転じており、弱点は火だけになった。
    スキルの内容も大きく様変わりし状態異常に対する耐性は失われたものの、
    特殊攻撃のスキルポイントを保有しているため、今度は自らの手で状態異常を操る防具となった(発動はしない)。
    また、後輩であるブナハ装備から譲り受けたのか、無印・S共に納刀術が発動する。
  • 特筆すべきはスロットの多さ。
    無印でも全身で6スロット、上位のS版ともなれば合計で10スロットも空き、作内全防具を見渡してもトップクラス。
    特にランゴSの頭には貴重な3スロ防具である*1
    全体的にスロットが没収される傾向にあるMHXの風潮を鼻で笑うかのような快挙である。
  • 残念ながら特殊攻撃のSPを生かしやすい片手剣やライトボウガンとは噛み合わないものの、
    大剣・ランス系・アックス系・ヘビィボウガンと納刀術の恩恵を受けられる武器種は数多く、
    さらにお守りや武器スロを併用すれば新たに2~3個のスキルを追加することも不可能ではないため、
    様々な武器種に対応できる驚異の拡張性を誇っていると言える。
    • この防具で属性攻撃をメインで使う事は無いだろうが、一応属性攻撃スキルが-4ポイントある。
      まぁ属攻珠が生産可能になるのはラスボス後だし、状態異常のみ使う事になる剣士にはハナから関係ない。
    • MHX(X)を一から始めた際に最速で納刀術を発動できるのがこの装備なので、
      一部武器種やブレイヴスタイルの納刀速度のせいで狩猟に支障が出てしまうという場合は
      ランゴスタが狩れるクエストでひたすら毒けむり玉を叩きつけまくる…というのも選択肢の一つである。
  • 作成時期の関係から序盤の防御力は控えめであるが、最終強化にて一気に20も防御が上昇するため、
    最終的には爪護符込みで防御力500超と決して低くはない。
    攻略段階から長く使っていける防具に仕上がっている。

ランゴXシリーズ

  • G級ではとうとうランゴシリーズのG級対応版、ランゴXが登場。
    無印・S時代の納刀術に加え、飛燕が発動し、特殊攻撃7ポイントと10スロットを持つ。
    特に頭部位のランゴXヘルムが特殊攻撃3ポイントに跳躍3ポイントとスロット3を持つため、
    状態異常装備やエリアル装備に組み込まれる。
    • 最終防御力は爪護符込みで710。流石にG級では物足りない数値なので慎重に立ち回るべし。
    • スロットは増えなかったが、そもそもスロ総数10というのは
      GXアーク・GXフィリアスカラーX(女性のみ)などと並ぶ3位タイであり、
      上位より緩和されたG級においてもかなり多い方である
      (というかこれより多い防具は例のカマキリグリードXRくらいしかない)。
      前作の時点で並のG級以上のスロを持っていたランゴSが、いかにトチ狂っていたかがお分り頂けるだろう。

EXランゴシリーズ

  • 上位では虹色鉱石の力でこちらも登場。見た目はランゴUシリーズと同じ白色バージョン。
    スキルは心眼/散弾強化回避距離UP、そして通常版には無かった体力マイナス10
    • 今作では珍しいスキルポイントを持つ防具ではあるが、逆にスキルの希少価値位しか評価点がない。
      何故かと言うと、ランゴSでは10有ったスロットが頭に1つあるだけに激減してしまったのだ。
      極端過ぎやしません?
      EX防具の通例にならって防御力が上がっているのは素直に嬉しいが、ハッキリ言わずとも割に合わない
      スキルポイントも一か所につき2ポイントで全身に散っているためパーツ運用もままならなず、
      かといって一式で使うにも、唯一のスロットを体力マイナスを消すのに使うと仮定した場合実質0スロ。
      ここから散弾や回避距離との噛み合わせを考えてスキルを追加するのは至難の業である。
      喜べ、二つ名防具と同じ待遇だ。
      素材にモンスターの濃汁ノヴァクリスタルを注ぎ込む事踏まえると、
      コレクション性も怪しい防具になってしまった。Sシリーズの代わりに空気読んだ結果がこれだよ!
    • 5スロスキル飛燕を追加するのも簡単ではないしそうまでしてやる事でもないが、
      エリアルボウガンで散弾をばら撒くには持ってこいである。
      ジャンプ攻撃心眼効果があるので剣士はアレだが。
      周囲を跳び回りつつちょっかいを出してヘイトを稼ぎ、時々麻痺を発症させれば気分はまさにランゴスタである。
      散弾で味方の邪魔をすればお邪魔虫防具を着たふんたーの出来上がり。
    なお相方と違い、獰猛化素材を組み込んだR防具は登場しなかった。

GXランゴシリーズ

  • XXではEXランゴのG級版としてこちらも新登場。外見はやはり白いハチ怪人ランゴシリーズのまま。
    素材には虹色鉱石に代わってちいさな研精石を取り入れ、更に後輩の重殻に皇帝バッタも要求する。
    気になるスキルは忌々しい体力-10が無くなり心眼/散弾強化、回避距離UPが発動。…以上である。
    追加スキルは一切無いのだ。未発動のスキルポイントがある訳でも無く、本当にこれだけである。
    • 案の定スキルポイントは全部位均等に2ずつ配置されているので、一式での運用が求められる。
  • もうこの時点でイヤな予感しかしないが前回は散々だったスロットはと言うと、
    頭と胴に1スロット・他3か所に2スロット。
    上位で煮え湯を飲まされたランゴSより少ない合計の8スロットを手に入れた。
    比較的珍しいスキルにそれなりの拡張性を持つ様になったため、上位時代よりは遥かにマシになったが、
    3スロ部位は何処にも無いためやはり差を付けられている感は拭えない。
  • とは言え時代は甲虫種がラスボスを務めるMHXX、何の特徴も無い訳ではない。
    この防具の特徴は「回避距離スキルを持つ、生産難度の低い防具の中で最も硬い」事。そう、防御力である。
    生産時期が近いナルガXケチャXの防御力は100/60。揃えると×5で500/300
    対してこちらの防御力は104/62。一式なら520/310衝撃に弱いと嘯く割には妙に硬い。
    前者は前者で回避性能や見切りにスロ3、後者は体術に気力回復に笛などこちらには無い要素を持つため、
    勝っているとはとても言えないが、小型モンスターの防具としては上出来だろう。
    • これより硬い回避距離持ち防具は老山龍防具だったり二つ名防具だったりストライダーだったりする為、
      回避距離が欲しいが、守りにも力を入れたいという超ピンポイントな人にはお手軽かつお誂え向きである。
      何?回避距離UPがあるんだから避けろ?仰る通り。
    XXでも獰猛化のR版は追加されなかったので、XR防具も存在しない。

MHW(:I)

  • 新大陸にもランゴスタが生息しているため登場。
    今作では剣士とガンナーで防具が統一され、基本的に見た目は剣士に統一されているものが多い。
    が、ランゴシリーズのみは珍しくガンナー装備の形状を継承した
    これ以外には近縁のジュラトドスにガンナー用デザインを引き継がせたラヴァシリーズくらいであり、
    ある種貴重な装備ともいえる。ただこの装備でなくてもよかったかもしれない
    ただし左手の針を模した装甲は外されている。
    • マスターランクの装備はU装備のカラーを継承しているが、形はそのまま。
  • 性能は麻痺の強化及び耐性スキルと、納刀術や風圧耐性。
    また、下位と上位ではハニーハンターが発動し、マスターランクでは抜刀術【技】に置き換わる。
    下位で作れる段階だと、麻痺属性武器がランゴスタの狩猟笛以外ろくにないのが難点。
    上位からはスキル構成が他に比べてパッとしないこと、火耐性が低いことが気になる。
  • 作りやすさだけは昆虫標本の達人スキルのおかげでかなり良くなっている。
    だからといって人気になるかと言われればそういうわけでもないようだが……。

余談

  • ランゴシリーズは、とある没ネタと関連性が深い装備である。
    その没ネタは"サナギマン"なるもので、見た目は蝶のサナギそっくりの全身防具である。
    クエストをこなすうちに成長して羽化し、普通では入手できない特殊な装備になる……というもの。
    この「サナギから生まれる」蝶の羽でできた装備として考えられていたのが、後のランゴシリーズであるという。
    名前こそ同一だが、テレポーテーション・超能力・電撃を操る
    全石ノ森作品中でも最強格のヒーローに変身するアイツとは関係ない。

関連項目

モンスター/ランゴスタ
防具/ブランゴシリーズ - 他モンスの空似防具
防具/ブナハシリーズ - 後輩


*1 これよりスロが多いのはスキル無しで防御力も下回る三眼と、防御力はあるが耐性ガバガバで生産難度の高いグリードRのみ。