元来は軍事用語で、読んで字のごとく「攻め落とすため略る」事。
近年ではモンハンを含めたコンピューターゲームに始まり、恋愛・学習・賭け事などで
「何かを達成するため例・方法・手引き」といったニュアンスで使われる。
"攻略"自体は上記の概念を表すに名詞に過ぎないので「攻略情報」や「攻略方(法)」、「攻略動画」「攻略wiki」などメディアとセットで表すのが主流。
目次
概要
- 前進しながらボタンを連打するだけでクリアできる様なゲームなどまずこの世に存在しない*1ため、
程度の差はあれど全てのゲームには攻略要素が存在する。
モンハンで言えば武器を吟味し、防具を揃え、アイテムを準備、オトモのコンディションを整えるなど
「出来て当然」「基本中の基本」と言われるような事柄の積み重ねも攻略するための要素である。
実際、闘技場や体験版で装備やアイテムの貧弱さに嘆いた人も少なくないだろう。
クーなんとかを忘れてリタイアするのもその例である。
また実践するには相応の準備やPSが必要となる場合が殆どであり、
単に知識だけ・情報だけあってもどうにもならないケースがザラである*2。
知識がウェイトの大半を占める「覚えゲー」もあるが。- 言葉こそ「攻」とあれど、攻撃より生存を重視する事が攻略に繋がる事もある。
他にも某モンスター育成ゲームならタイプや技の相性、パーティ構成。
RPGならダンジョンにおける謎解きにレベル上げ。資金稼ぎに武器の入手。
レースゲームであればコースの徹底したリサーチにライン取り。
格闘ゲームならキャラ相性は勿論、1フレーム単位の正確なコマンド入力などなど、
「攻略」という二文字からは想像もつかない程にその対象となる要素は多い。
- 言葉こそ「攻」とあれど、攻撃より生存を重視する事が攻略に繋がる事もある。
- 尚、モンスターハンターでは非常に攻略本や攻略サイトの存在が重要になる。
その原因として、ゲーム内では記されていないデータの多さがある。
採取ポイントから取れるアイテム、モンスターからの剥ぎ取りで取れるアイテム等の出現確率。
キークエストの種類、モンスターの肉質、状態異常に対する耐性等、
攻略本を見なければ分からないデータが山ほどある。- とは言え普通にクエストをこなしEDを見るだけであれば、
詳細な肉質や耐性値の把握が必要になるケースはまず無い。
そういった情報が必要になるのは徹底した時短・効率化プレーを行う場合であろう。
限定的な設備の使い方でも常用するアイテムの作り方でも役に立つなら"攻略"なのだ。 - 「リオレウスが飛んだら閃光弾で叩き落とす」
「闘技場での二頭同時クエストでは分断柵を上手く使って引き離す」
など、手慣れている人なら体感で難無く可能な動作も
慣れていないと攻略情報の通りに上手くプレイできない事は日常茶飯事である*3。
やはり、攻略は攻略として有用に活かすのも結構だが過信や慢心はせず、
自分自身でプレイを繰り返して自分の体感で覚える事も重要となる。
- とは言え普通にクエストをこなしEDを見るだけであれば、
攻略本
- 各出版社が出版している攻略のガイドブック。
大体ゲーム発売から数週間~数か月の間に発売されることが多い。- なお、全ての攻略本がゲーム会社との提携・情報提供を受けて出版されているわけではなく、
出版社およびライターが独自に攻略した情報のみを掲載しているものも存在している。
- なお、全ての攻略本がゲーム会社との提携・情報提供を受けて出版されているわけではなく、
- 内容(及びターゲット層)はまちまちであり、詳細データが殆どなくビギナー向けの攻略に特化した
ものや、各種データが充実しておりとんでもない厚さを持つものまで様々。
ただし最終盤のコンテンツやラスボス、裏ボスに関しては、
公式ガイドブックを除く攻略本には記載されていないことが多い。- モンスターに関しては、モンスター情報は伏せられていることが多いのだが
武具に関してはそのまま(ただし防具や必要素材は伏せられる場合がある)掲載される場合がある。
- モンスターに関しては、モンスター情報は伏せられていることが多いのだが
- MHFにおいてはアップデートでゲーム内容が常に変化し続けるため、
いわゆるコンプリートガイド的な書籍は基本的にはない。
アップデートと同時に発売されることが多い「フロンティア通信」というムック本が
実質的な攻略本としての位置づけであろうか。
(ただし、同アップデートに登場するモンスターの詳細情報は掲載されないため、
最新コンテンツの攻略という観点ではあまり役に立たない)- なお、MHF-G2のG★5クエストまでに対応した
『モンスターハンター フロンティアG2 オフィシャルコンプリートガイド』という大型書籍は一応存在する。
この時点ではまだ珍しい覇種UNKNOWN最終形態専用のビジュアルなども使用されている。
- なお、MHF-G2のG★5クエストまでに対応した
- ネット環境の発達によって、攻略wiki(後述)などが充実してきた現在では、
誤植などの関係で必ずしも100%正確とは言えない攻略本ではなく、
攻略wikiに重点を置くプレイヤーも少なくはない。
ただし肉質や素材出現率など、攻略wiki(つまり人力)で数値を出すのが難しい要素については、
それらが明記されている攻略本が現在でも重宝されている。- 解析が盛んに行われているMHFではその点では重用されることはないのだが、
アップデートで密かに実装された仕様が攻略本の存在で明らかになることも多い。*4 - 公式攻略本が100%正確とは言えないと書いたが、ボウガンの装填数記述ミス程度は可愛いもの。
MH4におけるダラ・アマデュラの部位破壊問題や、MHX以降のニャンター全般における記述等
公式攻略本の誤記がユーザー側に混乱をもたらし、最終的にユーザーに正される、
なまじ公式を名乗って明記しているだけに余計たちが悪いケースもあったりする。
- 解析が盛んに行われているMHFではその点では重用されることはないのだが、
- ユーザー数が膨大なゲームは、多かれ少なかれユーザー間の情報交換や有志の検証によって、
発売から日も浅いうちにかなり詳細なデータまで特定・共有される事が多い。
その為、近年は攻略情報以外の部分に付加価値をつけることによって手に取って貰えるよう努力しているものもある。
関係者のインタビューやゲーム世界観の詳細な設定資料集、あるいはゲームと連動する特典の配布などが代表的。
時にはそういったオマケ部分が本体と言われてしまうような場合も。
こうなると『攻略』本とは一体何なのかと言わざるを得ない。
一方でモンハンの場合は、そういった作中設定についての部分はハンター大全や、
モンスターハンター イラストレーションズ等をとんでもなく分厚い公式ガイドブックと並行して展開する形をとっている。
攻略サイト
- インターネット上で公開されている攻略情報を発信しているものの総称。
多くはボランティア有志が運営しているが、近年では企業が運営しているものも存在する。
攻略wiki
- 攻略サイトがwikiベースになっているもの。
モンハンにおいては「黒wiki」が有名。
攻略広場
- 攻略サイトの1つ。
2018年現在では、MH2以降のメインシリーズ全てとMHFのサイトが存在している。
逆に言えば無印MHとMHG(MHPやWii版も含む)のサイトはない。
MH3までは「コミュニティサイト」と位置づけられており、表面上のコンテンツや情報量は多くなく、
チャットや掲示板を利用したハンター間の交流で主に用いられていたようだ。
MHP3以降は攻略情報も充実する傾向にある。
- 武器防具スレッドでは防具スレッドと双剣スレッドだけが何故か群を抜いてクオリティが高い。
双剣スレッドに至っては1を聞くと10返ってくるほど気持ち悪…かなり親切にレスを返してもらえる。
ハンターチャットの利用層は中~高校生くらい、若い社会人あたりとされている。
その他
- 上記にあげたもの以外にも、個々人が作成しているブログやホームページなども多く存在している。
近年では、動画を使った解説や多数のサイトに分散している攻略情報をリンク等でつないだものなど形式も様々。
また、情報が体系的にまとまっているとはいいがたいものの掲示板なども参考になるだろう。
- 後は攻略ページと分類できるか微妙なラインだが、
その解析手段及び著作権等の是非はさておき、解析データを取り扱うページも初期作品から存在する。
MHシリーズの場合ゲーム内での詳しい立ち回りは動画で見るほうが参考になりやすく、
あとはアイテムの入手確率や敵肉質など正確なデータさえ手に入れば理屈の上では攻略が完結する為
wikiなどの攻略情報ではなくこうしたサイトを使うプレイヤーも少なからず存在する。
攻略サイトの問題点
- 年々規模やユーザーの依存度が高くなりつつある攻略サイトであるが、
著作権がらみの問題や情報の正確性などが問題視されることがある。
前者について特に上げられるのが、上記にあげた攻略本からの転載の問題。
無料で公開している攻略サイトで掲載している内容が全て見れるとなってしまっては、
攻略本の売り上げが大きく下がってしまう。
攻略本以外でも個人のサイトからの転載が問題になった例も多数存在している。
これらに関しては最近では本Wikiも同様の問題を抱えている。
編集ルールの禁止行為には載っていないが、これは最低限のマナーである。
後者については攻略サイトは閲覧数を稼げるということが周知の事実となったのちに生まれた問題といえる。
いわゆる「まとめブログ」などと同じ構図なのだがセンセーショナルな内容で耳目を集めるといった例や
そもそも執筆者本人には知識がなくインターネット上でそれっぽい情報をかき集めただけといった内容の記事が
日夜大量に生成されている。
もちろん、純粋な善意で公開している場合でも勘違いなどが原因で間違った情報を発信してしまうということは
少なからず生じてしまうものであり、それについて過度に責めるというのはあまり好ましくないのだが、
これらは目的が目的であり、またSEO対策*5がやたらとしっかりしているために、
他の良質な攻略サイトへのアクセスを阻害するという問題もあり、近年大きく問題視されている。
- 近年では企業型攻略サイトという、文字通り企業が運営する攻略サイトの数が増加しているが、
純粋にゲームの情報を欲する人の中にはこの手の攻略サイトを問題視する人も多い。- まず、ページが未完成にも拘わらず、大手検索エンジンの検索結果で上位に表示されるという問題がある。
酷い場合だと、「現在調査中」などと書いてあるだけで全く内容が存在しないことさえある。
発売直後のゲームなど、情報が不足しているものについてはこういった事例が起こりやすい。
たとえばMHWorldの場合、いくつかの任務クエストの攻略方法について
「救難信号を発信して強い人に倒してもらってください」とだけ記述しているようなページもあった。
しかし、ページ名だけはあたかも内容が充実しているかのようなものとなっているので、
少しでも多くの情報を求める人が特に引っ掛かりやすく、そういった面での不満も多い。 - 上記と似た事例だが、記述が実態に則していない内容であるということも多く、
嘲笑の意味も込めてエアプ呼ばわりされることもしばしばある。
特に、攻略に個人のスキルが大きく絡んでくるアクションゲームやリズムゲーム関連のものだと、
攻略を書けるライターがいないからなのか、全く参考にならないようなページばかりという事例もある。 - 企業が運営するということで、当然ながら収益を得るための広告等も掲載されているが、
そもそも攻略wikiで収益を得るという行為自体が批判の集まり易いものであるために、
この点についても快く思わない人は多い。 - また、とりわけ大きな問題として他の攻略サイトや個人のブログなどの内容を盗用する輩も現れた。
これにはパクリ行為で収益を得ているという点もさることながら、
攻略wikiを謳いながら自分の手で調べようともしないという姿勢にも大きな批判が集まった。
なお、ゲームの攻略情報であっても、著作権の概念は適用される。
特に、文章の剽窃、画像のコピペ、動画の切り取りなどはNGである。
意図的にこれらのサイトを避けながら情報を集める人も増加しているとか。
また、大半のサイトが「攻略wiki」と名乗ってはいるものの、
実際にはwiki形式をとっていないサイトが殆どであり、
検索に引っ掛けるためだけに攻略wikiを名乗っているという点も問題だとして非難されている。- なぜこんな問題が発生するかというと、要は閲覧者の数さえ稼げればいいというシステムだからに他ならない。
有体に言えば、ページを表示した段階で企業側の目的は達成されており、その後利用者が熟読しようが
一見しただけで見切りをつけて憤慨しながらさっさとページを閉じようが
企業側としては知ったことではないのである。
もちろんその企業・サイトに対する信頼は落ちていくが、それだけで全利用者がいなくなるわけでもない。 - 尚、当モンスターハンター大辞典は管理人はいるものの有志によって運営されているので、
何かしらの企業が絡んだり、また収益が発生しているということはない。
表示されている広告の収入が悪用されている事も無いので安心されたし。*8
- まず、ページが未完成にも拘わらず、大手検索エンジンの検索結果で上位に表示されるという問題がある。
関連項目
イベント・メディア展開/公式ガイドブック
ゲーム用語/ネトゲ実況2
ゲーム用語/攻略wiki
モンハン用語/黒wiki
モンハン用語/ネ実wiki