Pシリーズにおいて、拠点となる村にある施設。クエストに赴くことなく素材を手に入れることが出来る。
獲物を追い野を駆けるハンターにはそぐわない施設では?と思う方も居られるだろうが、
現実の場合だと、狩猟は農業をはじめとした生業と複合して行われるのが普通なので、
ハンターが里の施設で農業・漁業などに従事するのは、ある意味で現実準拠とは言える。
あまり意識されないが、狩猟採集で有名なマタギやアイヌなども大抵は兼業であった。
目次
概要
- MHPから導入されたシステム。携帯機という性質を生かして、
クエストに出られないような短時間でも気軽に素材回収を行える農場が導入された。
- 大きく分けて、タダで素材を入手することができる施設と、
何らかのアイテムやゼニー・ポイントを消費することでアイテムを獲得できる施設に分かれる。
いずれにせよ、一通り素材を回収した後はクエストに出発して戻ってくるまで利用できない。
- 素材集めの難易度を緩和するためのシステムでもあるが、中には農場限定のアイテムも存在する。
ただしそれらを素材とする武具は、どちらかといえばおまけ的な要素が強い。
もちろん見た目に反して強力な性能を持つものも少なくは無い。
しかし、いざ武具を作ろうと思うと、かなりの数のアイテムを要求されたりするので、
こまめに農場を利用していないと足りなくなってしまいがち。
MHP
- 初登場。採掘ポイントはまだ多くなく、ハチの巣の拡張もできなかった。
- 農場の拡張に用いるココットポイントは、村でアイテムを売買することで貯まっていく。
量販店のポイントカードのようなシステムが近いといえば近い。
後のシリーズのように精算アイテムの売却でも貯まる。
一通り農場を拡張すると用途が無くなってしまうあたりにシステムとしての発展途上を感じる。
- なお農場の管理人は、MHFの家具屋としておなじみのラテン風のおじさんである。
主な要素
- MHPから登場する基本的な設備を紹介。
ゲーム開始当初は一部しか使えず、ポイントを使うことで拡張していく。
クエストをある程度まで進めないと拡張自体が不可能な場合も多い。
- 畑
- 種や草などのアイテムを植えることで収穫物を得ることができる。
主に植えたものと同じものが手に入るが、全く別のアイテムが得られることもある。
また、肥料を使うことで収穫量を増やせる。
拡張することでウネを増やし、一度に植えられる数が増える。
- 虫の茂み
- 虫系の素材が手に入る。
虫あみは貸してくれるので無料で使えるが回数制限がある。
拡張することで茂みが増え、得られる素材の種類も変わる。
虫あみは壊れることはないので、クエスト中に使うものとは違うようだ。
クエストでも使えれば便利なのに…
- 虫の木
- ハンマーで木を叩き、一度に大量の虫を手に入れる。
ハンマーを借りるにはゼニーが必要。またボタンを押すタイミングで得られる素材の量が変わる。
シリーズによっては複数種のハンマーを選べる(ハンマーの種類によって使用料が異なる)。
ベストタイミングの長さが短いものほど手に入る虫が希少なものになる。
- 採掘
- 鉱石系の素材が手に入る。
虫の茂み同様、ピッケルは貸与品で回数制限がある。
拡張することで採掘ポイントが増え、得られる素材の種類も変わる。
- 爆弾採掘
- 手持ちの爆弾を消費することで一度に大量の鉱石を手に入れる。
爆弾の威力によって、得られる鉱石の種類や量が変わる。
爆弾を抱えて坑道に突っ込むアイルーはシリーズ有数の突っ込みどころ。
- 釣り用桟橋
- 川に桟橋を延ばして魚を釣れるようにする。
虫や採掘と異なり手持ちの餌を消費し、回数が一定なのが特徴。
引き上げるタイミングが遅すぎて釣り餌を取られた場合でも1回分消費する。
ただし、釣れる回数はポイントの数に比例する。
他の設備ではスキルの効果は無いが、ここでは釣りスキルが有効。
拡張で桟橋を延ばすごとにより貴重な魚が釣りやすいポイントが設置される。
- 投網マシーン
- 川に投網を投げ込んで一度に大量の魚を手に入れる。
桟橋を最大まで拡張すると設置可能。
使用にはアイテムのネットが必要。実際に魚群のいるところに投げ込まないと収穫はほとんど無い。
釣りでは入手できない素材が手に入る可能性もある。
MH4のぽかぽか島にもこれと似たものが設置されている。
- キノコの木
- 朽ちた木を設置することでキノコ系の素材を手に入れる。
拡張することでより貴重なキノコが手に入るようになる。
MHP2・MHP2G
- 従来の施設に加えてトレニャーが登場。より素材の幅が広がった。
特にMHP2にはヤマツカミが存在しないため、ヤマツカミ素材の龍苔・神龍苔・龍木・神龍木の入手は、
彼に頼る必要があった。
- 農場拡張のポッケポイントは精算アイテムの売却や訓練所の報酬でのみ得られるので、
アイテムや武具の売買ですぐ貯まった前作よりはやや集めづらくなっている。
- 条件を満たすことで、農場奥の洞窟にある巨大な剣を削ることが可能。
- MHP2Gでは虫の茂みや採掘ポイントが増えた。
また、採取や虫取りの回数が上限に達した時は、虫あみやピッケルを振る動作がキャンセルされる。
MH3・MH3G
- 従来の農場から仕様を変更して登場。
MH4の「アイテムを増やす」の前身となったシステムである。
今までの農場とは別物のシステムとなっているため、詳細はリンク先を参照。
- 魚アイテムの入手とトレニャーに近い役割は狩猟船が担当している。詳しくはそちらを参照。
MHP3
- MHP2G以前の仕様を引き継いだものが続投。
虫の茂みが虫篭に、釣り用桟橋が仕掛け網に、投網が巨大魚篭に、
虫の木がハンマーからシーソーに、爆弾採掘が採掘用トロッコに、
そしてトレニャーがモンニャン隊にリニューアル。
新設備としては10連よろず焼きが追加された。
土地は広くなったが、より手早く、手軽に使えるようになっている。
- 今作では農場がオトモアイルーの訓練の場も兼ねている。
各種設備にもオトモアイルーが関わったりする。
参加したアイルーには少し経験値が入る。
変更点・新要素
- オトモ虫捕り
- 施設拡張で「虫の木用シーソー」を設置すると利用できる。
P2Gにあった虫の木ハンマーのように虫が捕れる。
設置には7000ユクモポイントが必要。使用方法はオトモアイルーを選択し(最大4匹)、ハンターが崖の上からシーソーに飛び降りて
アイルーを打ち上げるというもの。
アイルーの数がカギで、少ないと成功(高く打ち上げる)しやすい代わりに採取数が減り、
数が多いと成功しづらい代わりに採取数が増える。
コツさえつかめば成功しやすいが、2匹ぐらいが一番妥当かもしれない。ちなみに利用時点で虫捕りカゴの拡張可能な段階までの虫が捕れる模様。
- 仕掛け網
- ユクモ農場の桟橋の端まで行くと使える。
使い方は□ボタンを一回押して網を引き揚げる。これだけ。
前作やフィールドでのように釣りをするでもなく、投網マシーンのように何かアイテムを消費する必要も無い。
ただ引き上げるだけで大量の魚系素材を入手できる。
中にはヨロイシダイやイチノタチウオ等の珍しい素材もある。ストーリーを進めていくと二段階まで拡張できる。
それに伴って素材のランク、入手数、そして桟橋の長さが伸びる。
クエストを早回しするハンターはついつい仕掛け網の回収を忘れてしまうこともある。
- ネコ滝行
- オトモ育成システムの一つ。
ユクモポイントで農場の施設を拡張すると選択できるようになる。農場の入り口付近にある滝に打たれながらのネコ瞑想。二匹以上同時に行う事は出来ない。
ネコ瞑想と同じくしばらく眺めているとアイルーが宙に浮く。滝に逆らいながら。オトモにネコ滝行を行わせてから、1~2回クエスト(採取ツアーやリタイアは除く)を受けてから
帰ってくると、そのオトモは特殊なスキルに目覚める。
このスキルは習得したのではなく一時的な思いつきであり、
そのためオトモポイントは消費されず、スキル枠も必要はない(ネコ滝行用の特別枠がある)。
発動したスキルはそのオトモが次にクエストに参加した時、
その一回のクエストに限り効果が発揮される。
一度閃いたスキルはクエストに同行させない限り消えず、
もう一度ネコ滝行をさせても上書きや重複はされない。
控えに回してもニャンタークエストに出掛けさせても消失せずに残り続ける。発動するスキルは以下の五種類。
発生はランダムで、スキルによって発動時に表示されるアイコンは異なる。- 攻守の覚醒
- 攻撃力と防御力が大きく上昇する。
- 駆け足の覚醒
- 移動速度が大きく上昇する。
- 絶対に盗む!
- モンスターを攻撃した際に必ず素材のぶんどりに成功する。
- スーパーガード
- 通常ではガードできない攻撃も防ぐ事が出来る。ガードする確率も上がる。
- 連続会心攻撃
- 会心攻撃に成功した場合、次の一撃も必ず会心攻撃になる。このスキルの発動分は無効。
- 不利な効果は一つも無く、オトモの基本攻撃力や防御力、オトモポイントには全く作用しない。
これ以上能力を調整する必要の無いオトモにこのトレーニングをさせると良い。
施設の拡張一覧
- 畑のウネ+1
- 畑のウネを追加。
より多くの植物が採れる。
- 畑のウネ+2
- 畑のウネを追加。
さらに、より多くの植物が採れる。
- 網と桟橋+1
- 桟橋を拡張し、中型の仕掛け網を設置する。
より多くの魚が捕れる。
- 網と桟橋+2
- 桟橋を拡張し、大型の仕掛け網を設置する。
さらに多くの魚が捕れる。
- 巨大魚篭
- 撒き餌で集まった魚をオトモに捕ってもらうための篭。
連続で行うことは出来ない。
- 採掘ポイント+1
- 採掘が出来る場所が増える。
レアな鉱石が入手可能。
- 採掘ポイント+2
- 採掘が出来る場所が増える。
よりレアな鉱石が入手可能。
- 採掘ポイント+3
- 採掘が出来る場所が増える。
さらにレアな鉱石が入手可能。
- 採掘用トロッコ
- オトモにピッケルを渡して採掘をしてきてもらう。
連続使用は出来ない。
- 黒虫の香液
- 虫カゴに設置するエサ。素材になる虫が集まる。
使用しても無くならない。
- 甲虫の香液
- 虫カゴに設置するエサ。よりレアな虫が集まる。
使用しても無くならない。
- 王族の香液
- 虫カゴに設置するエサ。更にレアな虫が集まる。
名前からして、セレブな雰囲気がする。
使用しても無くならない。
- 稀代の香液
- 虫カゴに設置するエサ。かなりレアな虫が集まる。
使用しても無くならない。
- 虫寄せの上香液
- 虫カゴに設置するエサ。調合に使える虫が集まる。
使用しても無くならない。
- 虫の木用シーソー
- オトモが虫の木に集まる虫を捕りに行くためのジャンプ台。
オトモをシーソーに乗せて、反対側にハンターが勢いよく飛び降りて乗っかる。
そうすると、反動でオトモが飛び上がり、空中で虫あみを振りまくり、たくさん虫を捕ってくる。
これがオトモ虫捕りと呼ばれる。
連続で使うことは出来ない。
- キノコの木
- キノコが生える木を設置する。
- 高級キノコの木
- よりよいキノコが生える木に置き換える。
- 最高級キノコの木
- さらによいキノコが生える木に置き換える。最高級品。
- 試作型ハチの巣箱
- ハチの巣箱の試作品を設置。
ハチミツが採取可能になるがあまり効率は良くない。
- 正式型ハチの巣箱
- ハチの巣箱の正式品を設置。
試作品よりも多くのハチミツが採取可能になる。
- 改良型ハチの巣箱
- ハチの巣箱の改良品を設置。
正式型よりも多くのハチミツが採取可能になる。
- 特注よろず焼き機
- 一度に10個の肉、魚を焼けるよろず焼き機を設置する。
使用にはオトモの協力が必要。
- モンニャン荷車
- オトモをニャンタークエストへ出発させる荷車を建造する。
荷車をガーグァが牽引している。
一度に4匹まで出発可能。
- 持久走訓練の巻
- 持久走による訓練の法が記された巻物。
より多くのオトモポイントを得られる。1匹用。
- 崖登り訓練の巻
- 崖登りによる訓練の法が記された巻物。
より多くの経験値を得られる。1匹用。
- 丸太受け訓練の巻
- 丸太による訓練の法が記された巻物。
より効率よく防御力を高めることが可能。1匹用。
- 薪割り訓練の巻
- 薪割りによる訓練の法が記された巻物。
より効率よく攻撃力を高めることが可能。1匹用。
- 滝行訓練の巻
- 滝行による訓練の法が記された巻物。
一度だけ効果のある追加能力を閃く。1匹用。
類似要素
- MH4以降の作品では、施設としての「農場」は無いが、前述したようにMH3(G)の農場システムを引き継いだものが続投した。
細部の仕様は作品毎に異なるが、どれもPシリーズにおける農場とは全く異なるシステムとなっている。
詳しくは「アイテムを増やす」を参照されたし。
- MH4GのドンドルマやMHFのメゼポルタ広場では、農場と同様、拠点内で釣りをすることができる。
この「広場内に釣り場」というシステム自体は、MH2のジャンボ村とドンドルマの街から引き継いだものである。
後者については、あまりに利用者が少なかったのか、
MHF-Zのアップデートの際に家具屋のおっさん共々、広場から丸ごと削除されてしまった。