武器/殻王刀【硬】

Last-modified: 2023-11-22 (水) 07:56:20

MHFに登場する剛種武器の太刀。
素材元は"糞蟹"と悪名高いシェンガオレンである。

目次

概要・性能

殻王刀【硬】

  • 砦蟹討伐の証を2枚、古龍種の特濃血を2個、甲殻種の凶刃と甲殻種の晶石を3個ずつ用いて、
    殻王刀【堅】が生産できる。
    それに同じく砦蟹討伐の証を3枚、古龍種の剛尾と古龍種の剛翼を1個ずつ用いて強化したのが、
    この殻王刀【硬】である。
  • 肝心の性能であるが、
    • 無属性だが攻撃力1248と平均以上の火力。
    • 安定の白ゲージ、斬れ味レベル+1でちゃんと紫ゲージが出る。
    • リーチは長。安易に振り回して味方をすっ転ばさないように。
    と、良く言えばかなりバランスがとれている。
    しかし、悪く言えばブッ飛んだヤツらがひしめいている太刀界隈において、
    非常に地味な性能であることからあまり脚光を浴びない不遇な武器でもある。
    また、現在でこそ大抵の武器にスーパーアーマーが付与されるよう調整されているが、
    かつてはリーチ長ということで、PTメンバー(特に野良)から白い目で見られることもままあった。
    長いリーチでどんな高い部位にも当てやすいのだが、
    当然どんな位置にいるメンバーも巻き込んでこかしまくる可能性があったからである。
    • なおスーパーアーマーがあるからと言って、
      ところ構わず振り回しまくるのは現在でもやはりよろしくないので注意しよう。
  • ちなみに、今でこそ要求される素材は上記の通りであるが、
    リファイン前は要求素材までかなりの糞蟹っぷりを発揮していた
    剛種武器なので当然糞蟹討伐の証砦蟹討伐の証が5+20=25枚必要。
    要は普段需要がほぼ皆無の剛種シェンガオレンを25頭も倒さなければならない
    さらに需要がほぼ皆無故にPTメンバーが集まらない、などと至れり尽くせりな仕様である。
    そして硬へ強化するのに、ストッパー素材として名を馳せていた古龍種の剛翼を3枚も使う
    あんまりな待遇ではないだろうか。

殻王獄刀【鋼】

  • 糞蟹太刀と呼ばれ続けて本気を出したのか、F.5で天嵐武器への強化を獲得した。
    • 攻撃力1392になり、F.4の通常武器最高のガノスカタルシスに並んだ。
    • デフォルトの白ゲージこそ短くなったが、斬れ味レベル+1で増えるゲージが全て紫ゲージ
    • 殻王刀【硬】にはなかった空きスロット1、防御力+64。
    高い攻撃力に加え、十分すぎる紫ゲージを引っ提げて糞蟹太刀が蘇った。
    無属性なこともあり、特に相手を選ばずに高いダメージを叩き出せる。
    だが相変わらずリーチ長は若干のデメリット、PTでは十分注意しよう。
  • 強化に必要な素材は、太刀魂・天が3枚と、ショウグンギザミ変種特異個体の鎌蟹の絶爪を1個。

殻王獄刀【玉鋼】

  • ところがどっこい、天嵐武器では飽き足らず、同時に覇種武器にまで昇華してしまった。
    • 攻撃力1488となり、進化武器燦然Lv100と肩を並べる。
    • 安心の防御+96巖石刀とは何だったのか…
    • これだけの性能にもかかわらずハンター垂涎のスロット2。
    • そして驚愕のデフォルトで長い紫ゲージ。そして、特定条件下はそれがすべて空色ゲージに。
    【鋼】からさらに強化され、フォワード.4以前の地味な性能から一転して黄金時代に突入
    さらに不人気であった剛種シェンガオレンの人気を吹き返すのにも一役買った。
    進化武器を凌駕する凄まじい攻撃力と長い紫ゲージから、
    事前情報で性能が発覚した時にはこれ1本あればいいとまで言われた。
    無属性であることは裏を返せばどんな相手にも担いでいけるため(特に属性吸収部位を持つ変種・剛種)、
    汎用性はピカイチであるともとれる。
    • その要因の一つに、他の太刀の属性値が低かったり、
      高かったとしても、リーチが極長等の問題があり扱いづらい、という事情があることも考えられる。
  • 斬れ味性能について補足すると、玉鋼のデフォルトのゲージは
    デュラガウアの剛種大剣「フォルテペルフェット」の斬れ味レベル+1発動時のゲージと同じである。
    要は紫50である。やはり凄まじい…。
    つまり、斬れ味レベル+1効果があれば紫100ということになる。
  • その性能もさることながら、必要な覇種素材が弩岩竜の崩鱗であることも人気の一因。
    弩岩竜オディバトラスは覇種入門の強さであり、他の覇種より連戦が苦にならない。
    覇種解禁がフォワード.5アップデート当日であることも拍車をかけ、
    初週の時点で太刀界隈を席巻する出世ぶりを見せた。
    覇種連続迎撃戦の討伐タイムのランキングでも、大抵上位のPTにはこの武器が入っている。
  • ただしG級においては属性が有効という従来の環境に戻っているため、
    特に火属性と雷属性が通る序盤のモンスターに対しては、
    この武器と同じゲージを持つ輝界白竜刀あたりを使った方が、
    たとえ物理特化の刀神であってもダメージを出せる
    とは言え対覇種に関しては最高クラスの1本であることには変わりないので、
    覇種との戦いのために作っても損はないと言える。
  • 玉鋼は太刀におけるリーチ長の常識(と扱い)を根底から覆した武器と言える。
    G級武器のリーチ長太刀はMHF-G2で初実装されたが、その内の1本は非常に高い性能を持っており、
    更にリーチ長ということで喜ばれた。繰り返すが敬遠されたのではなく喜ばれたのである。
    リーチ長なので(従来のG級武器より)汎用性も高い」と主張するハンターすら居たほどである。
    おそらく玉鋼がなかったらここまでリーチ長太刀が脚光を浴びることはなかっただろう。
  • G8では遷悠武器として非常に強力な性能を持つ王刀ライキリクルーエルペインが追加されたが、
    一切の補正を抜きに、殻王獄刀【玉鋼】は両者を超える物理性能を発揮できる
    多くの覇種武器が遷悠武器に敵わず淘汰されていく*1中、
    2012年に実装された武器ながら現在でも唯一気を吐く、フォワード時代武器の豪傑と言って良いだろう。
    あくまでG級ランクに到達する前での話ではあるが…

殻王獄刀【極鋼】

  • 玉鋼をG級に対応させた太刀。
    攻撃力が1536と上昇しており、進化武器を完全に超える性能となった。
  • これだけ書けばさぞかし爆発的人気が出たのだろうと思われるかもしれないが、実際はそうではなかった。
    最大の理由は、この武器の強化に必要なG級HC素材である。
    その素材は、鎌蟹の刀爪2個と蛮竜の豪棘1個。
    前者はショウグンギザミなのでともかく、後者はなんとグレンゼブルである。
    グレンゼブルはG2アップデートから2ヶ月後の9月に登場したが、
    その頃には既にG級武器周りのシステムは大幅に改善されており、
    この武器は既に必要とされていなかったのである。
  • これからG級に上がるハンターについても、この武器を真っ先に作るのは困難を極めることになる。
    グレンゼブルのG級HC素材(というよりも★7以上のモンスター素材全般)は各種ポイント交換に対応しておらず、
    G級ハードコアクエストは難易度調整不可であるため、
    グレンゼブルとのガチ連戦を強いられることになるからである。
    G★7クエストなのでG級上がりたてのハンターであれば防御力はほぼ0であり、
    元気のみなもとを使っても非怒りの尻尾振りで一撃即死を覚悟しなければいけない
    そしてG級グレンゼブルをまともに狩れるようになる頃には、
    他のG級武器が容易に手が届くであろうことから、現状この武器を優先して強化する必要性は薄い。
  • MHF-G7アップデートでは、久々に実装された無属性リーチ長太刀として、
    新モンスターのハルドメルグG級武器「真司銀刀【銀嶺】」と、
    同モンスターの剛種武器「司銀刀」系統が立ちはだかることになった。
    G級武器の方は攻撃力2404、あまり長くはないが空色ゲージ付きと高いポテンシャルを秘めている。
    しかし一方の司銀刀をG級覇種武器段階まで強化した「司銀獄刀【雪明】」は、
    この段階では(スロットが1多い以外は)極鋼に完敗している

殻王烈刀【究鋼】

  • MHF-G8でこっそり追加されていた烈種武器
    告知がなかったため、すでに過去の産物になっていたこの太刀の烈種化に気づいたのは極僅かであろう。
  • 性能はごく一部を除いて始種武器への途上という性能に落ち着いており、
    • 攻撃力1920、スロット2
    • 紫ゲージが延長されており、匠スキル不要でも安心できる長さに
    と言ったところ。
    自動発動スキルは、烈種ヴァルサブロス素材を使用したことで吸血+1となっている。
    そして、大きな変化として
    • 防御力+150
    これだけ+54と大幅な上昇を遂げている。
    G級では重要なファクターとなっている防御力だが、
    これだけの上昇値であれば遷悠クエストや天廊の番人の難易度G★8の防御減算すら平気と言えるレベル、
    というより1難易度毎の防御減算と全く同じ値である
    これだけを見ても、次の本命である始種武器段階がどうなるのか期待できる。
    なおこのタイミングで追加されたということは、当然始種武器への派生が存在している。

殻王始刀【絶鋼】

  • 始種ヤマクライの素材を用いて究鋼を更に強化した始種武器
  • 始種武器化でその性能は飛躍的に向上しており、
    • G級武器Lv50と同等の攻撃力2443
    • 武器スロットが3に増加
    • もともと高かった防御力補正が更に強化され、防御力+200となる
    • 吸血+2が自動発動
    と、玉鋼の再来とも言える強力な性能を有することとなった。
    ただし同期の覇種武器を大きく越える性能を持っていた玉鋼とは異なり、
    こちらはバル・クレマチスより攻撃力が若干低く、
    リーチ長の始種武器としては攻撃力が最も高い、という立ち位置となっている。
    また、始種防具を使わないとその真価たる空色ゲージを発現させることができないため、
    装備構成にも注意を払う必要があるだろう。
  • 究鋼時代に実装されたハルドメルグの太刀である、
    G級武器の「真司銀刀【銀嶺】」と始種武器の「司銀刀【雪月夜】」との比較であるが、
    攻撃力に関しては両者よりも高い
    • ただし前者はG級武器故にシジルの焼き付けが可能であり、
      技強化シジルなどの存在を考えると銀嶺に軍配が上がる場合もある。
      また、始種防具効果が無ければ空色ゲージが発現しない絶鋼とは異なり、
      あちらは斬れ味レベル+1でやや短いながらも空色ゲージが発現するようになる。
    • 後者は同じ始種武器という土台に立っており、紫ゲージの長さでも勝っているが、
      雪月夜の自動発動スキルは弱点特効
      吸血+2も強力なスキルではあるが、少なくとも太刀にとっては「あれば便利」ぐらいであるため、
      その点ではあちらこちらから引っ張りだこの弱点特効を持っている雪月夜が有利だろう。
  • G9では属性値の補正が大きく引き上げられ、無属性太刀である絶鋼にとっては向かい風となった。
    絶鋼一択という状況では最早なくなっており、適切な運用が求められるのは間違いない。

余談

  • 各段階での武器名の読みは以下の通りであると思われる。
    • 剛種武器:殻王刀【堅】(かくおうとう【けん】)
    • 剛種武器:殻王刀【硬】(かくおうとう【こう】)
    • 天嵐武器:殻王獄刀【鋼】(かくおうごくとう【こう】)
    • 覇種武器:殻王獄刀【玉鋼】(かくおうごくとう【たまはがね】)
    • G級覇種武器:殻王獄刀【極鋼】(かくおうごくとう【ごくはがね】)
    • 烈種武器:殻王烈刀【究鋼】(かくおうれつとう【きゅうはがね】)
    • 始種武器:殻王始刀【絶鋼】(かくおうしとう【ぜつはがね】)
    ちなみに玉鋼(たまはがね)とは、砂鉄を原料にたたら製鉄法によって造られた良質の鋼材の事であり、
    日本刀はこれを加工して作られる。
    しかし、殻王刀の素材は甲殻種、古龍種の汎用素材と討伐の証のみで作られており、
    鋼の入り込む余地は一切ない。
    ここはその斬れ味を喩えたか、あるいは堅→硬→鋼→玉鋼と変化するので、
    その硬度のイメージを銘打ったのであろう。
    • なお、極鋼、究鋼、絶鋼という名称の鋼材は実在しない。
      これらに関しては、「鋼」という単語にそれらしい文字を加えたのだろう。
  • 因みにネ実での愛称は「たまこー」である(さらに短くして「たまこ」と呼ぶ者もいる)。
    意味はそのまま、玉鋼の「鋼」の部分を「こう」と読んだだけである。
    こうした湯桶読み(逆に重箱読みされることもある)の愛称は、MHFではよく見受けられる。
    • もちろん「玉鋼」は長い強化段階の中での覇種武器の名称のため、
      G級以降になると殻王刀自体を指す言葉としてはやや不適切である。
      しかし、それほどまでに「殻王獄刀【玉鋼】」が注目を浴びた存在だということは一目瞭然だろう。
  • 念のためもう一度書いておくが、このリーチはである。
    くれぐれも気刃斬りなどでPTに迷惑をかけないよう、使いどころはきちんとわきまえよう。
    今ではスーパーアーマー関連の調整により、
    昔ほどリーチ長がデメリットとなる事態は起こりにくいとは思われるが…

関連項目

モンスター/シェンガオレン
武器/ガオレン武器


*1 G級ではG級覇種武器を直接生産可能になり、昇級試験では覇種防具の武器強化効果が機能しないため遷悠武器との性能差が無いor上回られている