春夜鯉の色彩、形状を再現するためだけに心血を注いだ逸品。内部は革新的な技術の塊。
MHXにて突如として登場した、名前からして怪しさ爆発のライトボウガン。
もうこの説明文だけで、これが一体どういうブツなのか想像できるだろう。
春夜鯉砲の強化/最終版。持ち主の
愛に答えるがごとく、使い込む
ほどに色艶と威力を増す。
(春夜鯉砲【滝登り】)
使用者の想いに応え鯉はその
力の全てを解き放つ。東の竜人
曰く六々変じて九々鱗となる。
(早来恋・春夜鯉砲)
目次
概要
- 初登場のMHPから時は流れ、ついに登場した春夜鯉の武器である。
見た目はまさに春夜鯉…というかピンク色のニシキゴイそのまんま。
さらに狩場に持ち込めば、抜刀や納刀時に「ピチピチ」「ビチャチャアッ」と気持ち悪い音まで鳴る。
当初の目的は見事に達成されたと言えよう。その目的が意味不明すぎる事はさておいて…。- しかしサイレンサーを付けると現実の鯉では有り得ないほど大きく口を開け、
ロングバレルに至っては口の中からモリが飛び出す……様にも見えるが、水鉄砲である。
流石にこれは加工屋のアレンジだと思われるが、もしかして本当にこういう生物なのだろうか…?
何もかも謎だらけである。
- しかしサイレンサーを付けると現実の鯉では有り得ないほど大きく口を開け、
性能
MHX
- 生産時点での攻撃力は130で、まずまずといったところ。
しかし、空きスロット2つにリロード「普通」、反動「やや小」とかなり優秀なスペック。
ただしブレだけは「左右/小」なので、気になるならブレ抑制+1で補正しよう。
作製時点からLV1散弾とLV1水冷弾が速射対応しており、散弾の装填数は全体的に多い。
- 最終強化は「春夜鯉砲【滝登り】」。どう見てもネタ武器なのに、攻撃力は200と並レベル。
速射対応弾は変わらず、武器内蔵弾にはこやし弾、LV2水冷弾、鬼人弾を備える。
そして、LV1水冷弾の装填数は5発でトップタイ。
散弾の装填数も6/5/5とかなり多く、貫通弾もLV1とLV2だけだが5発ずつとなかなか多い。
状態異常弾が一切使えないのは少し痛いが、
左右ブレさえ補正すればかなりの火力を出せる、攻撃的な水冷ガンになってしまった。- ただし、攻撃特化の水冷ガンとしてはあまとぶや軽弩の水珠が存在する。
同じく5発のLV1水冷弾速射に加え、武器内蔵弾に全種の水冷弾を持ち、貫通弾の装填数も膨大。
春夜鯉砲が勝るのは散弾と鬼人弾の運用と面白さだけなので、さすがに少々相手が悪いか。
というかこれで春夜鯉砲が勝っていたら四天王の面目が丸つぶれなので、これでも健闘した方だろう。
ちなみに最終強化は獰猛な水袋や勇気の証Gで済むため、強化のハードルはこちらの方が低い。
他の用途に使った方が有益とか言わない。
- 水属性はオマケと割り切り、脳筋仕様の物理ボウガンとして見た場合、
LV1散弾速射+スロット2と言う、ネタ武器にしてはニッチな使い勝手の利便性を発揮する。
前提として、MHXの散弾はまったく使い物にならないと言う部分を踏まえて、
ソロ専であれば考え無しの散弾バラ撒き無双プレイでストレス発散するのも悪くは無い。
雌火竜ライトやヤオザミライトなど、散弾速射ながらスロットを持たない武器が多い中、
序盤で入手できれば、レア素材の武器らしい優秀な個性を秘める。
小型モンスター大量討伐クエスト、採取クエストの邪魔者を蹴散らす、などの他にも
アオアシラ、テツカブラ程度の下位個体なら狩猟に手間と時間が掛かるものの倒せる程度のスペックであり、
特に、取り巻きの多いドス鳥竜、子分との連携が面倒なドドブランゴなどには優位に立ち回れる。
……どうしても、このボウガンにも使い道を見出したいのであればの話。
この運用の場合、中盤以降は同じくスロット2のショットボウガン・紅に取って変わられる。 - こやし弾は小型モンスターを一発で撃退できるため周回採集用装備としての適性は高い。
その運用でのライバルは最終強化するとこやし弾を失うので攻撃力に難があり
こやし弾が切れた場合を考えるとスロが1つ減るのとブレが問題で無ければこちらも有力な候補となる。
- ただし、攻撃特化の水冷ガンとしてはあまとぶや軽弩の水珠が存在する。
MHXX
- G級追加によりさらなる強化が可能となった。
究極強化で現れる銘はその名も「早来恋・春夜鯉砲」である。
読みは恐らく「はやくこい・はるよこいほう」だろう。
由来は童謡『春よ来い』の歌詞から来ていると思われる。
- 攻撃力は320とやはり並レベル。
装填数は通常が9/7/8と多め、貫通は変わらずLV1・2が5発ずつのみ、散弾は7/6/6と若干増加した。
ぶっちゃけそれ以外に特筆することはあまりない
なお強化には不屈の証Gが必要なため、攻略用としての出番もない。
しかし、ネタ武器のくせに使おうと思えばまだまだ使えるレベルの性能ではあるのがなんとも釈然としない。
MHRise
- MHWorldでリストラされたが、MHRiseでまさかの復活。
よりリアルな造形になって春夜鯉砲が帰ってきた。
最終強化は春夜鯉砲【滝登り】。
攻撃力は160と若干伸び悩んだが、反動やや小やブレ左右小といった特徴はMHXから受け継いでいる。
地味にLv1スロットが3つも開いており、水属性強化の発動には困らない。
やはり水冷弾が速射対応しており、装填数は5発。
これはMHRiseの属性速射銃で単独トップの装填数である。
またMHXの散弾によく似た仕様の放散弾もLv1が速射対応、Lv2が5発装填とまずまずのスペック。
攻撃力がネックとなるので実用性はあまり無いが、使おうと思えば使えるくらいの性能に収まっている。
- 百竜強化は会心率強化III、水棲系特効、小型特効。
明らかにお魚なのに水棲生物に対して攻撃力上昇のカスタムが存在するが、
泥を纏ったジュラトドス以外に水属性弱点を持つ対象が居ないため、実用性もあまり無い。
この補正の倍率は地味に高いため、放散弾で狩るならあっても良いが
それでも放散弾ならヴァルキリーブレイズなどに攻撃力で大敗しているためネタの域は出ない…。
- ちなみに今作では素材として春夜鯉はもちろんのこと、
最終強化ではなぜかカジキマグロを、それも2匹も要求される。
……一体どこに使っているのだろうか。
MHR:S
- MHXXと同様に、「早来恋・春夜鯉砲」まで強化先が追加。
- 装填数や性能は一切変化なし。
百竜装飾品スロットはLv2。属性ライトで属痛竜珠【3】を装着できないのはかなり減点。
一方、火力面に関しては何があったのか攻撃力が340まで引き上げられた。
これは、MHR:Sに登場する水ライト中トップタイであった。*1
では、ずば抜けた高火力水ライトなのかというと、残念ながらそうでもない。- 一番の頭痛の種は、水冷弾の取り回しに一切テコ入れが入らなかったこと。
ロアルドロスのライトボウガン、ロアルフォール改はもともと水冷弾速射のライバルだったが
あちらはMRで装填数が6まで増えたため、装填数を追い越されてしまった。
ロアルフォールが元より歩行リロード、歩行撃ちに対応していることもあり、
取り回しに関してはあちらが文句なしの上位互換になってしまっている。 - 前述の通り、他の弾種にも一切変更なし。
一応、サブとなる放散弾は速射が健在だが、前述したヴァルキリーブレイズ系統も含め
他のライトボウガンが取り回し面もアップデートされているなかで、
春夜鯉砲だけは明らかに取り残されている状態になっている。 - 要求素材にはレア素材がほとんどなく制作はかなり容易な方だが、
肝心の陽春夜鯉はぽかぽか果実市場の交易でしか手に入らない。
さらに、それでいえばロアルフォール改も制作難易度はずいぶん低い方であるため、
作りやすさが他の水ライトと比較した時の長所とも言えない。- 他にも、今作は属性弾を使うなら交易枠は慎重に選ぶ必要があった*2ため
この武器を作るためだけに果実市場の交易枠をとるべきかというと……。
- 他にも、今作は属性弾を使うなら交易枠は慎重に選ぶ必要があった*2ため
だからといって、装填数やその他の性能のことを考えれば、高火力武器でもない。- あくまで他の武器と比較すると微妙なだけで、単体で見れば致命的なほどの欠陥はない。
MR帯の武器として最低限必要な性能はあり、上位までと同じく
「積極的に使う理由は乏しいが、使おうと思えば使えなくはない」ぐらいの性能に収まっている。
ネタ武器と思えばとりあえず個性はあるし、妥当なラインと言えなくもない。- 今作は特に水ライトには個性派が多く、選択肢も広い。
その中で相対的に、個性が伸び悩んでしまっているというのが現状といったところ。
もし同じ性能で氷ライトであれば評価は全く違ったのだが……
鯉に氷を吐かせるというのはいくらなんでも無理のある話かもしれないが
- 今作は特に水ライトには個性派が多く、選択肢も広い。
- 一応、性能の素直さの割に装飾品LV1スロットの数が多いという長所はあるが
やはり地の取り回しの良さという長所にはどうしても見劣りしてしまうし
その長所も後のアップデートによりさらに薄れてしまうことになった。
詳しくは後述の無料アップデート第一弾の記述にて。
- 一番の頭痛の種は、水冷弾の取り回しに一切テコ入れが入らなかったこと。
- そもそも、見るからにネタ武器なのに、なぜ火力面にだけ傾倒した強化を施してしまったのか。
この武器のセンスはミネーレの眼鏡には適わなかったということなのか。
- 総括してやや残念な武器であったため、アップデートよ早来恋早く来いといった具合であったが
残念ながら無料アップデートを加味しても、役に立つ武器とはなり得なかった。- 無料アップデート第1弾から登場した新システム傀異錬成により、
百竜スロットを3に広げて属痛竜珠【3】を装着できるようになった。
しかし、それをやるということは代わりに
攻撃強化の傀異錬成(攻撃力+10)を捨てるという意味にほかならず
いよいよこの武器の強みが何なのか分からなくなってしまう。 - 防具の傀異錬成の登場により、武器についている装飾品LV1スロットの価値が相対的に下がったため
LV1スロットが多いという長所も薄れてしまった。
傀異錬成に関してはとことん恩恵を受けれらず、貧乏くじを引いてしまっている。 - Ver.15アップデートにて傀異錬成の最大スロット数が10となった。
攻撃力強化はLv4までの為、解放ボーナスを含めて攻撃力+30が最大。
スロットが2つ余っているので、百竜スロットを拡張しても攻撃力は+25を確保でき、
めでたく水速射ライト最高攻撃力に!
…とはならなかった。
かの嵐龍のライトが速射を水と雷に絞って大復活。その攻撃力はなんと350で百竜スロットもLv3。
傀異錬成込みでは380に達する。
装填数こそこちらが上回っており、単純な劣化とはいいきれないものの流石に厳しいか。ネタ武器の健闘を讃えよう
- 無料アップデート第1弾から登場した新システム傀異錬成により、
- MHR:Sでは長らく肩身の狭い思いをしていたものの、
無料タイトルアップデート第2弾にて全く別方向の転機が訪れた。
そう、武器の重ね着装備システムが解禁されたのである。
これにより、ライトボウガンであればあらゆる武器の外観を春夜鯉砲にしてしまうことができるようになった。
緊迫した狩猟場に魚を小脇に抱えて挑めば、「こいつは狩猟場に何しにきたんだ」と注目を浴びるのは必至だろう。
氷弱点モンスター相手にカジキを担いでいる奴など、
誰がどう見てもふざけた見た目なのに性能のおかげで真面目にやっていると受け取られる例があるのは内緒。
余談
- 魚の形をそのままにライトボウガンにして武器銘にも冠してしまったこの武器だが、
実はMHFのイベント武器で前例が存在する。
外見だけなら「ヴィス・スプラッシュ」「ヴィス・ロンド」「ヴィス・フラッド」の時点で該当するが、
シリーズクエスト「赤いねこと金のさかな」で登場した親方印武器は「黄金魚砲」と魚の名前も冠している。- 参考までに性能を挙げておくと、攻撃力300、装填速度:やや速い、反動:中、弾速:速い、
装填数は通常弾が6発(Lv3のみ9発)、貫通弾が全レベル2発(Lv1以外は要スキル)、
散弾が全レベル4発(Lv1以外は要スキル)、徹甲榴弾が全レベル1発(Lv3は要スキル)、
拡散弾が全レベル1発(Lv1以外は要スキル)、水冷弾が3発(速射対応)、
状態異常弾は麻痺弾のみ(Lv1が4発、Lv2は2発)、
その他は捕獲用麻酔弾(2発)と鬼人弾(1発)となっている。
- 参考までに性能を挙げておくと、攻撃力300、装填速度:やや速い、反動:中、弾速:速い、