覇竜アカムトルムの素材で作られる双剣。
目次
概要
- 獄炎の覇たる者、アカムトルムの爪で鍛えた黒き双剣。
神の刃とも謳われ、手にする者は神殺しの咎を負うという…。
- 圧巻の攻撃力に高い会心率、そして目を疑うような斬れ味と、
性能で言えば典型的なアカムト武器。
双剣なので、会心率の高さを活かしやすいのが強みである。
性能
MHP2
- ラスボス武器として堂々登場。
- 圧巻の攻撃力350
- ただでさえ高い攻撃力を更に加速させる会心率35%
だがそこは大きな穴があり、
なんと付加されているのはラスボスのクセに緑ゲージの斬れ味。
しかも匠で更に+50。とんだナマクラ双剣である。
これではいくらぶっ飛んだ攻撃力をもってしても、白ゲージ武器には及ばない…。
- …と考えるのは些か早計である。
少し計算してみよう。- アムルカムトルムの攻撃力350に緑ゲージによる斬れ味補正、
会心率による期待値を乗算して約398となる。
無属性武器の例を挙げると、 と、緑ゲージにもかかわらずこの中では2番手につける。
実際にはブロスブロス改は斬れ味白がわずか10しかないので、青ゲージ武器として扱うことになるが、
それでも414と上を行かれてしまうため、
無属性武器としてはブロスブロス改に軍配が上がった。
だが、匠無しでも緑ゲージが50もあるので、
匠を外して業物のみでも十分ゲージを維持できる強みがある。 - アムルカムトルムの攻撃力350に緑ゲージによる斬れ味補正、
- もっとも、無属性武器という点で悪く言えば器用貧乏。
それぞれの弱点属性特化武器のほうが扱いやすい。
だからと言って、これと言った弱点が存在しない相手となると、
心眼無しではかなりキツいキリンやミラボレアス共になるわけで…
その分、斬れ味が良いファンキーボンボンのほうが使い易いのかもしれない。
- 一応、元が金の引き出し方や操作方法(=攻撃パターン)を覚えるだけの銀行やATMと成り果てた存在なので、
素材の引き出し方さえ理解すれば比較的生産は容易。
もっとも、慣れていない場合は不正引き出しで銀行から叩き出される可能性もあるが。
MHP2G
- 新たにG級派生である覇鋭爪クーネアムカムが追加。G級武器へと昇華した。
肝心の性能だが、- P2G双剣で2番手の攻撃力462
- 相変わらずの会心率35%
- こちらも相変わらずの緑ゲージ、覇鋭爪の銘が泣く
- そして今作の無属性双剣部門だが、如何せん数が多いので抜粋して挙げると、
- 低い攻撃力を会心率と斬れ味で補う夜天連刃【黒翼】
- 悪くない攻撃力に斬れ味と会心率まで引っ提げたテッセン【凶】
- 低い会心率を攻撃力と斬れ味で覆す轟爪【大虎血】
- 無難な斬れ味、攻撃力で安定性に優れるキリキザミ
- 破壊力を更に追随したグランドブロス
- これといった欠点も無しに凄まじい攻撃力を誇るデュアルトマホークG
ちなみに結論から言ってしまえば、
無属性双剣部門ではそこそこの倍率、アカム級会心率&紫ゲージのテッセンがトップである(ただし匠必須)。
クーネアムカムは最高火力では他メンツに惨敗である。
いくら元の数値が高かろうと、紫ゲージまで追加された今作で緑ゲージは厳しかったようだ。哀れATM。
- しかし、バカみたいに長い緑ゲージは相変わらずなので、実は継戦能力は非常に高い。
それを考慮すると、無闇に戦線離脱出来ない超大型モンスター戦や、
逃げ場のない闘技場でのクエストには意外と向いており、
砥石を使わない上での攻撃期待値はトップ争いに躍り出ることすらある。
特に無属性を活かせる大連続狩猟は、闘技場指定のクエストも多いので、
クーネアムカムの特性をフルに活かせる。
- 総じて、継戦能力の高さやヒットストップの短さによる手数を活かしたりなど、
この武器にしか出来ないことも多々あり、貴重な使えるアカムト武器だと言える。
- 作成に崩天玉を1つ用いるので作成出来るのはウカムルバスを倒してからになる。
と言っても、後は覇竜の上位素材なので、崩天玉さえクリア出来れば苦労はしない。
MHP3
- アカムトルムと共に復活。
本作では、- ブースト込で上位武器トップタイの攻撃力265(=他作の371相当)
- 相も変わらぬ会心率30%
- これまた頑固な緑ゲージ30
しかし、本作では強力な無属性双剣があまりなく、
アムルのライバルたる存在はせいぜい撲双剣ボッカボッカとブロス=マス、そして旋風連刃【裏黒翼】程度である。- ボッカボッカはもともとの攻撃力が高く、白ゲージと併せて瞬間火力は無属性双剣中トップクラス。
しかしその白ゲージのために匠、
また長いとは言えない白ゲージ20を維持するには業物が必須なので、装備のハードルが高い。 - ブロス=マスは匠こそ必要なものの、それで現れる青ゲージが長い(50)。
ただし、会心率がマイナスな上、ディア通常種亜種の素材が必要なので作成難易度も高め。 - 裏黒翼は攻撃力の数値それ自体は上記の二振りよりも控えめなものの、
ナルガ武器共通の匠要らずの優秀な斬れ味を備えており、あのシルバーソルとの相性が抜群。
が、シルバーソルとの相性がいいのはアムルカムトルムにも言えることである。
概ね【裏黒翼】>ボッカボッカ>アムル>>ブロスとなる。- アムルカムトルムは斬れ味こそ劣悪なものの、
匠か業物どちらかで維持に必要なスキルは足りる。
そして攻撃力の期待値はさして変わらないため、
ヒットストップの少なさによってDPSで上位の双剣に並ぶ、更には追い抜くことすら可能。
- やはり器用貧乏感は否めないが、
ここでも継戦能力に秀でる無属性双剣としてかなりの強さを見せていた。
MH4
- アカムトルムと共に再び復活。
- 今作では武器倍率250を割ってしまったが、
- ワンランク下がったがMH4トップタイの攻撃力322
- やっぱり素晴らしい会心率30%
- やっぱり緑ゲージ一筋
これで火力維持に特化した武器に名を連ねる…はずが、
そうは問屋が卸さなかった。
- そう、問題は、MH4にはもう1種似たような武器群があることであった。
いわずもがな、ダラ・アマデュラの武器群である。
そして、その双剣部門を覗いてみると…
- 森羅万象を裂くグルカ
- アムルカムトルムと並ぶ攻撃力322
- アムルカムトルムと対極の会心率-15%
- アムルカムトルムには無い青ゲージ
実際に計算してみると、両者武器倍率が230なので、
アムルカムトルムが230×(1.25×0.3+0.7)×1.05=259.6125。
グルカは230×(0.75×0.15+0.85)×1.2=265.65。
- ご覧の通り、完全に負けている。
会心率の差はあれど、それを斬れ味によって覆されてしまっているのである。
さらにあちらは防御+40、スロット3。
素で青ゲージも50あるので、持ち味だった継戦能力ごと完全に食われてしまった。
- このように、見事なまでにラスボス武器に食われてしまった。
肝心のATMさんも操作手順がかなり複雑化し、
慣れることすら大苦戦必至になってしまったのも向かい風であろう。
MH4G
- G級武器として覇鋭爪クーネアムカムが復活。
前作では高い攻撃力ながらアマデュラ武器の存在や斬れ味によってイマイチなアカム双であったが、
今作での性能はというと…- MHP2Gの時よりも高い圧巻の攻撃力476
- 念願の、しかも素で青ゲージ40、匠で青90
- 生産双剣ではトップタイの会心率40%
- スロットは相変わらずなし
- と、順当に強化が施された。
特に、ようやく緑ではなく青ゲージを得られた事は大きい。
その青ゲージも匠や真打を採用すれば90と十分な長さになり、割と火力の維持能力も高い。
今作では双剣のデフォ業物効果が若干弱体化されながらも復活しているため、
素の状態でもギリギリ使えないこともない(流石に双剣の手数では緑に落ちるのも早いが)。
ただG級などにおいて硬い肉質の相手に対して青ゲージというのは少し心許ないが、
その反面物理の通りやすい相手にはまさに暴力となりうるだろう。- ちなみに前作で覇爪を食ってしまったグルカの今作の強化先、蛇帝棘ベルムマデュラは、
白ゲージ・攻撃力448・会心率-10%と、白ゲージこそあるものの攻撃力自体はクーネアムカムよりは控えめ
(それでも充分高いのだが)。
そして気になる期待値はというと、- クーネアムカム:倍率340×(プラス会心補正1.25×0.4+0.6)×青斬れ味補正1.2=448.8
- ベルムマデュラ:倍率320×(マイナス会心補正0.75×0.1+0.9)×白斬れ味補正1.32=411.84
もちろんあくまで期待値なので、覚醒で属性が付くこと、弾かれにくさやスロットでは負けているものの、
今作の無属性双剣の火力面においては最強クラスの武器であることは間違いない。
- ちなみに前作で覇爪を食ってしまったグルカの今作の強化先、蛇帝棘ベルムマデュラは、
- この他にも今作の物理特化型の双剣は、
- 素で凄まじい長さの白ゲージ、さらに匠で紫を持ちながら高めの攻撃力と覚醒爆破を持つ絶衝爪【虎刃】
- クーネアムカムを超える攻撃力を持ちながら匠で短い白ゲージを持ち、
ラージャンなどとの相性が良い崩天刃ヤッカオンカム - 高い攻撃力434と匠での紫ゲージを両立し、瞬間火力では最強を誇る滅双刃ダークブリング
過去作に比べて格段に良くなったと言えるだろう。
乱舞で会心エフェクトがバンバン出るのが気持ちいいからと好んでクーネアムカムを使う双剣使いも多いとか。
MHX
- MHXは上位までだが、最終強化の銘は覇鋭爪クーネアムカムとなる。
基礎性能はMHP3とほぼ変わらず、攻撃力250に会心率30%。
ただし素の斬れ味は緑20と滅茶苦茶短くなってしまった。
無論、匠+2を発動しても緑ゲージが伸びるだけである。
とはいえそこは腐ってもアカムト武器。
緑ゲージであろうとも物理期待値は全双剣で堂々の1位である。
基本的に考える事は物理威力だけなのでディノSシリーズとは特に高相性。
短い斬れ味を匠と研磨術でカバーすれば、高い物理威力を全力でぶつけられる。
なお鈍器で黄色ゲージを運用するのは一見オススメできない。
ほぼ間違いなく斬り方補正に引っかかり、絶望的な火力低下を招く。
…が本作の双剣には鬼人化状態だと斬り方補正がかからないというメリットがあるので、
黄ゲージでもある程度の運用が可能。
- ただ実のところ、MHXでの無属性双剣は軒並み評価がかなり低い。
そもそもMH4で物理重視の風潮が生まれた背景である「生産属性双剣が極端に弱い」という状況や
MH4Gで属性双剣を軒並み抹殺した「極限状態」といった環境が無くなったため、
元来の双剣の姿である属性重視武器に立ち返った・或いは立ち返るべきという風潮が強い。
そのため万能武器としてはアルコバレノや燼滅双刃エタンゼルが台頭しており、
無属性双剣は全体的に不人気気味である。
- そんな無属性双剣は不遇という評価に飲まれていた覇鋭双クーネアムカムだが、
何と鈍器構成の覇鋭爪が一部のTAwikiの記録でトップに輝くという偉業を成し遂げる。
つまりいくつかのクエストにおいて無属性双剣がエタンゼルや弱点属性の双剣を押しのけてしまっているのである。
これは「鬼人化時は斬り方補正を無視できる」という現象を利用したものだと見られ、
ロマンと見られがちだった鈍器無属性双剣の新たな可能性を示すものとなっている。
MHXX
- 究極強化は覇尖爪イクセアムカムとなる。
会心率はそのままに攻撃力が370まで、緑ゲージの長さが60まで伸びる。
鈍器使いが乗算になったり無属性双剣自体が前作ほど肩身が狭くないなど追い風も吹いている。
また上述の通り鬼人化時は斬り方補正を無視できる故に黄色ゲージまでの運用も現実的。
鈍器ありの緑と黄色は期待値もほぼ変わらず、緑だけの時と比べ継戦能力は2倍以上になる。- ただし斬れ味補正の低さもあり鈍器込みでもスキルなしタロンジェミニと同程度の火力しか出ず
かといって匠で青30を出しても同程度の期待値をもつ属性武器があるため差別化が難しい。
- ただし斬れ味補正の低さもあり鈍器込みでもスキルなしタロンジェミニと同程度の火力しか出ず
- 上記の運用法ではそれなりに使えるが、
- 驚異の素白120により、鈍器イクセアムカムの倍の継戦能力を持つ鎧裂双剣ドヤツザキ
- 属性武器とは思えない物理性能を持つ斬苦斬王の大乱舞
- 斬れ味+2で鈍器イクセアムカムを超える火力と十分な維持能力を得るテッセン【凶】
スロットは同じ0だが2振りは二つ名武器であるが故に狩技ゲージブースト付き。
ドヤツザキはスキル自由度と会心率の伸び代、
斬苦斬王は僅かだが氷属性、テッセン【凶】はこちら以上の超会心とのシナジー、
そしてこちらはヒットストップの小ささでそれぞれ差別化ができるものの、
前作のような他属性双剣を押しのけるほどの火力特化運用は、やや厳しいかもしれない。
上述の斬苦斬王にアイデンティティーを完全に奪われた相方よりはマシだが。
MHF
- ティガレックスと共にアカムトルムもFに登場、この武器もP2から輸入。
…しかし、会心率が-30%になるというとんでもない仕打ちを食らっている。
おそらく、MHFもまだ初期状態であり、剛種武器すら登場していなかったため、
あのままFに登場させたらバランスブレイカーになっていたのかもしれない。- …が、MHFのアカムト武器は会心率がバラバラであり、
ガンランスのアペカムトルムに至っては元からさらにブーストされて+50%である。
この差は一体なんなのだろうか。
- …が、MHFのアカムト武器は会心率がバラバラであり、
- 悲しいほど落ちぶれてしまったが、アカムトルムは特異個体として再臨し、再び猛威を振るい出した。
そして後に、アムルカムトルムをHC武器として生まれ変わらせた覇双アルカムトルムが登場。
蘇ったその性能は上記のリンクからぜひ見て頂きたい。
余談
- アムルカムトルムの銘は、アイヌ語で「アムルィ」(爪)+「アカムトルム」(黒き神)からだと思われる。
関連項目
モンスター/アカムトルム
武器/アカムト武器
武器/覇双アルカムトルム - MHFに登場するアカムトルムのHC双剣
武器/覇皇爪テラカムトルム -同じくMHFに登場する双剣。こちらはG級武器。