武器/磨羯といふ名の白骸

Last-modified: 2024-02-04 (日) 21:59:22

我、嘗ての磨羯の名を墓碑に銘ずる者。
我が双角は、奈落を越え数多の命を貫き崩さん
(磨羯といふ名の白骸)

天界の魂に業魔の導きを
怨恨を滾らせ滅びに突き動かさん
磨羯といふ名の白骸、最終型。
(白骸の魔槍)

我、嘗ての磨羯の名を天上に銘ずる者。
我が双角は流星達の激情を纏い、天の野を駆ける
(極星槍ガズィーロ)

怨恨宿す業魔正義の進撃を
天上の名の元に咎を貫く
極星槍ガズィーロ最終型。
(怨恨ナル槍星ガズィ)

目次

概要

  • MHXのラスボスであるオストガロアを素材としたランス。
    ガロア武器の例に漏れず、見た目や性能の異なる2タイプの派生が存在し、本項では双方を説明する。
  • 白骸武器は「磨羯といふ名の白骸」という。
    「磨羯(まかつ)」という聞き慣れないだろう単語が出てきているが、
    これは山羊座の黄道十二宮名「磨羯宮」に因んだものであり、
    つまり本武器は星座に因むガロア武器の「山羊座」に該当するものである。
    なぜ山羊座を磨羯宮と呼ぶのかは、後述の「余談」を参照していただきたい。
    デザインは、山羊の角を模した二股の槍といったところ。
    • G級武器の銘にある「アルゲディ(Algedi)」は、山羊座α星の名称である。
      アラビア語で子羊を意味する「アル・ジャディ(al-jady)」を由来としており、
      古くは山羊座全体を指す言葉だったという。
  • 極星武器は「極星槍ガズィーロ」。
    こちらの銘はロシア語で山羊座を意味する「ガズィローグ」を訛らせたもの。語感が似ているが、怪獣王とは関係ない。
    極星武器の例にもれずオストガロア本体を素材としたデザインとなり、
    槍先がねじれたオストガロアの触手を模したものとなっている。

磨羯といふ名の白骸

MHX

  • オストガロアの纏う骨を素材とした白骸武器のランス。
    入手は一発生産のみ。
    5段階の強化を得ることで最終的に白骸の魔槍となる。
  • 白骸の魔槍の性能は
    • 凄まじい数値である攻撃力260
    • 無視できない会心率-25%
    • 低めの龍属性18
    • 斬れ味ゲージは、素で短めのゲージ、斬れ味レベル+1青ゲ―ジ5が出現、+2でそれが延長
    • スロット1
  • 目を引くのが圧倒的な物理攻撃力の数値で、ランスでは風化した槍に次ぐ2番目の数値であり、
    青ゲージながらも攻撃力220・白ゲージの武器に相当する物理火力を発揮する。
    しかし、斬れ味レベル+1では青ゲージがごく僅かなので、青ゲージ運用するなら+2が必須となる。
    他のガロア武器にも言えることだが、いっそのこと青ゲージを捨てて緑ゲージでの鈍器使い運用も視野に入る。
  • しかし、青ゲージも緑ゲージも、手数が多めのランスには心許ない長さであり、匠にせよ鈍器にせよ、
    物理火力を維持するならば業物が欲しい所となる。
    だが、ランスは必須スキルが多くスキル負荷の重い武器種であり、
    ランス用のスキルを揃えた上でこれらのスキルまでそろえるというのは尋常でない辛さがある。
    属性値の低さも手数武器として痛い所であり、そもそも手数武器のランスを物理のみで運用するというのが難しいため、
    運用は相当に難しいと言わざるを得ないだろう。
    • 真剣に運用を考える場合、ブシドースタイルで、ガード主体のランサーとして立ち回る方法であろう。
      ジャストガードの存在のためガード性能のスキルを切ることができるので、
      匠にせよ鈍器にせよ火力スキルに装備ポイントをつぎ込むことができるため、スキル負荷がかなり軽くなる。
  • 「物理寄りの龍属性ランス」として見た場合のライバルはシールドofヒートスカイスクレイパーなどが挙がる。
    これらはいずれも匠スキルで白ゲージが現れるが、
    斬れ味補正込みでも物理火力だけならば白骸の魔槍に軍配が上がる。
    しかしライバルはいずれも実用域の龍属性の数値を備えており、
    それによって総合ダメージを覆されてしまうレベルなのが痛いところ。
    属性よりも物理がよく効く相手をちゃんと選ぶ必要があるといえる。
  • 「物理偏重の属性ランス」として見た場合はプロミネンスピラー雷震槍ドーリスなどがライバルとなる。
    こちらの場合は先とは逆に物理火力がほぼ互角であるため、わずかながらの属性値で差別化していくこととなる。

MHXX

  • 白骸の魔槍のG級版、白骸魔槍アルゲディが登場。
    その性能は
    • 圧倒的な攻撃力380
    • 変わらない会心率-25%
    • あまり伸びなかった龍属性22
    • 素ではそこそこの緑と悲惨だが匠+2で白40が出現
    • 変わらずスロット1
    と上位での性能を受け継ぎつつも、匠発動時の斬れ味がかなり改善されている。
    紫ゲージの弱体化や痛恨会心の登場のおかげで実用性は前作以上と言って良いだろう。
  • ライバルはイビルジョー武器のネロ=アトロシス
    高めの攻撃力330と会心率15%のおかげで物理期待値はこちらを上回っている。
    斬れ味の持ちや僅かに上回る属性値、痛恨会心などを利用して差別化していきたい。

極星槍ガズィーロ

MHX

  • オストガロア本体から得られる素材を用いた極星武器のランス。
    磨羯といふ名の白骸LV3から派生後、さらに3段階の強化を経て怨恨ナル槍星ガズィとなる。
  • 怨恨ナル槍星ガズィの性能は
    • そこそこの数値である攻撃力190
    • 会心率は0
    • 非常に低い龍属性8
    • 斬れ味ゲージが匠スキル無しで上限に達しており、白ゲージは10だけだが、超長大な青ゲージを持つ
    • 白骸武器よりも多いスロット2
  • 極星武器の例にもれず、ぶっ飛んだほどの長さの青ゲージと、
    申し訳程度すぎる龍属性が特徴。
  • 最大のライバルとなるのは煌黒槍アルトラス
    こちらも匠スキル不要な龍属性ランスだが、白ゲージが60もあり、
    攻撃力はわずかにガズィに劣るものの龍属性は28と充分実用的な数値のため、
    龍属性が通じる相手への場合は火力においてまず敵わない。
    スロットもガズィと同じ2つというオマケ付である。
    ただし、アルトラスは青ゲージが10しかないので、総合的な持久戦能力は一応ガズィの方が高い。
    本当に申し訳程度の優位点ではあるが…
  • 低すぎる属性値を斬り捨てて実質無属性として扱い、同じ匠スキル不要のランスとして見た場合は
    暗夜槍【黒雨】轟槍【独虎】などがライバルだろう。
    これらはガズィよりかはマシな白ゲージ20、ガズィには及ばないものの充分な長さの青ゲージを持ち、
    (というかガズィの青ゲージがぶっ飛び過ぎているだけである)
    物理火力もガズィと同等かそれ以上の面々であり、はっきり言ってガズィの立場として辛いものがある。
  • 総評すると、匠も業物も不要という点では優秀であるが、対抗馬のランスの方が使いやすいという形である。

MHXX

  • 究極強化で極星怨槍ガズィガロアという銘を得る。
    性能は
    • 攻撃力310、会心率0%
    • 龍属性10
    • スロット2
    • 素でごく短い紫ゲージ、その下に長めの白長すぎる青
    となっている。
  • 他の近接極星武器と同じく、バルク武器アルバ武器が強力すぎる対抗馬。
    龍ランスとしてはTHEパラディン、斬れ味自慢なら無属性だが鎧裂槍ドツキサシなども立ちはだかる。

余談

  • なぜ「山羊座」を「磨羯宮」と呼ぶかであるが、これは歴史的な経緯が関わってきている。
    そもそもまず、山羊座は普通のヤギを示した星座ではなく
    上半身がヤギで、下半身がになった架空の合成獣」を現した星座である。
    そして西洋占星術(星座占い)が古代インドに伝わった際、山羊座の題材が架空の生物であるため扱いに困り、
    ヤギとして扱う流派と魚として扱う流派に分かれてしまい、
    最終的に西洋占星術をモデルとしたインド式の占星術が誕生した際に「魚」派が選ばれ、
    その魚としてインド神話において神の乗り物にもされていた魚の幻獣「マカラ」が採用された。
    それが中国を経て古代日本に来たことでマカラを「磨羯(まかつ)」と漢字で当て字をしたのである。
    そしてこれが21世紀現在までも占星術で残り続け、
    その一方で西洋から黄道十二星座の概念が輸入された際に日本人が今度は「ヤギ」の案を選んでしまった事で
    このような奇妙な差異が生じて今に至っている。
    • ちなみに、中国では現在でも山羊座は「磨羯座」と呼ばれている。

関連項目

モンスター/オストガロア
武器/ガロア武器