かつて月刊少年チャンピオンで連載されていた高橋ヒロシ氏による不良漫画、「クローズ」とのコラボ防具。
MHP3以降の作品に登場。いずれの作品でも胴、腰、脚しかない。
また、同じくクローズ防具である「武装戦線/狩猟戦線シリーズ」についても本項で扱う。
目次
概要
- シリーズ屈指のオシャレ装備。
坊屋シリーズは主人公である坊屋春道の服装を意識しており、
胴装備は背中に吠える虎が描かれたスカジャン、
腰装備は革ベルト、脚はチェーン付きの財布が映えるジーンズになっている。
頭には是非ともシャドウアイを装備したい。
いかにも不良めいた外見になり、スキル的にも有効。- ちなみにベルトのバックルを拡大すると「BULL SHIT」と書かれているのがわかる。
直訳すると「牛の糞」だが、俗語では「たわごと、でたらめ」の意。
悪漢映画などでこのフレーズを叫んでいる奴がいれば
「ナメたこと言ってんじゃねえぞ!」「フザケたことぬかしやがって!」みたいなシーンである。
- ちなみにベルトのバックルを拡大すると「BULL SHIT」と書かれているのがわかる。
- 一方、武装戦線/狩猟戦線シリーズは一足先にMH3で初登場した胴単品防具。
どちらも背中にセニドクロが描かれた粋なデザインであるが、色合いはガラッと変わる。
武装戦線が下位、狩猟戦線が上位防具という位置付けだが、防具のSPは基本同一。
発動スキルの関係上、下位防具も選択肢になり得るという珍しい装備である。
性能
坊屋シリーズ
MHP3
- 「クローズ・鈴蘭最強への証明」クリアで得られる「鈴蘭最強の証」が必要。
3部位しかないが、1部位2枚必要なので他のコラボ防具と比べても手間はあまり変わらない。
- クエスト内容は、リオレウス、ティガレックス、ナルガクルガの大連続狩猟。
どいつもシリーズを代表するモンスターで、舞台も逃げ場のない闘技場だが、
一体ずつの登場なのでそこまでの難関クエストではない。
- 一式での発動スキルは攻撃力UP【中】、スタミナ急速回復、挑発。
実質的にマイナススキルがなく、実戦的なスキルばかりの構成である。
特にハンマー使いにとっては挑発で頭を誘ってぶん殴り、
タメで減ったスタミナを急速回復できるのでかなり理想的。
残り2部位とお守りでさらなる強化が望めるのも強い。- 弱点はこの手の低装備数シリーズの例に漏れず、スロットが悲惨なこと。
脚に一つしかなく、拡張性には乏しい。
- 弱点はこの手の低装備数シリーズの例に漏れず、スロットが悲惨なこと。
- ただし、腰装備に火竜の尻尾、轟竜の尻尾、迅竜の尻尾が2本ずつとやたら大量の尻尾が要求される。
「チケットクエストで集まるんじゃないの?」と思われるかもしれないが、これは大連続狩猟である。
尻尾の剥ぎ取りができず、火竜の尻尾以外は報酬で出現しないため、別個集める必要がある。
MH3G
- 「武装戦線・男たちの勝負!」で入手できる「武装への招待状」が必要。
こちらはボルボロス2頭の同時狩猟。- ちなみに★3クエスト「泥沼の双生児」も同じく、ボルボロス2頭の同時狩猟だが、
「泥沼の双生児」はモンスターの乱入がある。
報酬金は変わらないので、ボルボロス素材が欲しいのならこのクエストで集めた方がいいだろう。
- ちなみに★3クエスト「泥沼の双生児」も同じく、ボルボロス2頭の同時狩猟だが、
- チケットの必要枚数は各部位1枚ずつになり、クエストの難易度低下もあり、手間はだいぶ軽減された。
一式装備での発動スキルは変わらず。スロットが削除され、地味に弱体化したものの、
やはり強力…なのだが重大な問題が発生している。
胴装備の坊屋ジャケットになぜかラギア亜種のG級素材、「白海竜の厚皮」が要求されるのである。
どう考えてもレア度に対して異常な要求素材なので、おそらく「白海竜の上皮」のミスだろうが…。
当然、チケット入手段階での作成は不可能。
一応腰と脚だけでも攻撃【小】までは発動するので、
その上で胴か腕にアーティアを入れればスタミナ急速回復を発動できる。
ただしこの場合、見た目が少し崩れてしまうのが気になるが…。
見た目重視なら腕をアーティアにして、胴を武装戦線ジャケットにすればいい。
さらに頭はシャドウアイ、アーティアのスロットに耐絶珠を入れることで、
攻撃【小】、スタミナ急速回復、不屈、気絶無効
とオシャレ装備にしては非常に実戦的な構成になる。
攻撃+5以上のお守りがあれば攻撃をさらに強化できるのもポイント。
構成的にスタミナ消費が激しく、チャナガブルやクルペッコ亜種の閃光をガードできない
双剣、ハンマー、弓向けか。- 弱点はオシャレすぎてどんな武器を持っても100%似合わないこと。
特に大剣、ランス、ガンランスなどの大物を装備すると違和感がすさまじい。
- 弱点はオシャレすぎてどんな武器を持っても100%似合わないこと。
MH4
- スキル構成はMH3Gと全く同じ。クエストはドスイーオス2頭を狩るクローズ・ヘッド達の激突!。
流石に前作のようなミスはなく、普通にクエストをクリアすれば素材は集まる。- 詳細はリンク先参照だが、このクエストは難しいというより単純に面倒くさく、生産難易度は上がっている。
とはいえ、やはりハンマー使いにとっては有用な装備なのであって損はないだろう。
- 詳細はリンク先参照だが、このクエストは難しいというより単純に面倒くさく、生産難易度は上がっている。
- ボス争いを繰り広げる2頭に割って入るというクエストだが、
相手がドスイーオスなのは頭が不良のリーゼントヘアっぽい形だからだろうか…?
MHX(X)
- イベントクエスト「クローズ・黒きカラスたち」をクリアし「クローズコイン」を手に入れることで作成可能。
一式でのSPは攻撃+13、気力回復+7、気配-10。耐性は剣士がオール6、ガンナーがオール9と極めて優秀。
MHXでのSP削減傾向に伴い全体的にSPを削られたが、なんとこれで通算4作品全く同じスキル構成である。
ここまで変化のない防具も珍しい。- 性能そのものは弱体化しているが、相対的な立ち位置はむしろ向上している。
多少SPを減らされたとはいえ、むしろ他の防具の弱体化が著しいため、
たった3部位でこれだけのSPが付いてくるのは非常に美味しい。 - 相変わらずのオシャレ装備なので、構成には気を遣うが、本作にはとてもありがたい防具がある。
それは隼刃の羽飾り。
グラフィックが存在しないため、坊屋シリーズと組み合わせても違和感がないばかりか、
単体で見切り+2というスキルが高い攻撃のSPを持つこの防具と抜群に噛み合う。
そして腕にはレウスRアームを持ってくるのがベスト。
鎧なので多少違和感はあるが、小さなパーツなので十分許容できるだろう。
攻撃+6という腕パーツとしては抜群のSPを持ち、
さらにスロットが一個空いているので、これだけで攻撃UP【大】に持っていける。
後はお守りで気力回復を3ポイント補えばOK。
頭から「隼刃の羽飾り、坊屋ジャケット、レウスR、坊屋ベルト、坊屋ジーンズ」とした場合の発動スキルは
「攻撃UP【大】、見切り+2、スタミナ急速回復、挑発」。オシャレ装備としては十分すぎるだろう。
- 性能そのものは弱体化しているが、相対的な立ち位置はむしろ向上している。
坊屋ネコシリーズ・鉄生ネコシリーズ
- MHXで登場したオトモ用装備。
頭装備の「坊屋ネコリーゼント」と胴装備の「坊屋ネコジャケット」のセットで、武器はない。
一式での防御力は162とイベント装備としては平均的。耐性は平均的なハンター用と違い火と雷に強く龍に弱い。
特に強くはないが、かといって弱くもないのでオトモもお揃いにしたいなら是非とも作ろう。
- 続くMHXXではニャンタークエストの「WORST・セニドクロ」をクリアすることで、
G級版の「坊屋Xネコシリーズ」に加え、新たに「鉄生ネコシリーズ」の生産が可能になった。
残念ながらハンター側への装備追加は無かったニャ。- 坊屋Xネコシリーズは何故か上位段階と耐性が大きく変わっており、雷と龍に強く水と氷に弱い。
相変わらず武器は無く、一式で防御力310とG級前半の水準なのでそこまで強くない。 - 鉄生ネコシリーズも頭と胴のみの一式装備であり、こちらも武器は存在しない。
性能面は防御力こそ一式で310と坊屋Xネコシリーズと同等だが耐性が大きく異なっており、
氷と龍に強く火と雷に弱い。
- 坊屋Xネコシリーズは何故か上位段階と耐性が大きく変わっており、雷と龍に強く水と氷に弱い。
- コラボクエストの「WORST・セニドクロ」は闘技場でウルクスス2体の狩猟となる。
こちらは報酬に何かしらの見どころがあったりはせず、
サブターゲットも無い為一式装備で揃えたいのならニャンターで連戦するしかない。 - クエスト依頼者の「ウサギのマスクの男」とは七代目武装戦線メンバー、姫川敬のことである。
また彼の言う“あこがれたアノ人”とは河内鉄生のことだと思われる。
武装戦線/狩猟戦線シリーズ
MH3
- イベントクエストの「武装戦線・男たちの勝負!」で入手できる「武装への招待状」と勇気の証を用いて作成可能。
今作では防具のSPが5しかなく、単品で不屈を付けることは不可能である。
大人しく装飾品のお世話になろう。
- クエスト内容は砂原でボルボロス2頭の捕獲。
ステータス自体は下位相当なのでさほど苦労するわけではないものの、支給品だけではクリア不可。
必ず罠や麻酔玉を準備しておくべし。
MHP3
- 下位イベントクエストの「武装戦線・男たちの勝負!」で武装への招待状が、
上位イベクエの「狩猟戦線からの招待」で白鴉の羽根が入手でき、
これを使って、それぞれ「武装戦線ジャケット/ライダース」、「狩猟戦線ジャケット/ライダース」を作成可能。
ジャケットが剣士防具、ライダースがガンナー防具である。
最終強化後の防御力は、剣士防具はご多分に漏れず上位版の狩猟戦線のほうがちょっぴり高いものの、
ガンナー防具だけはなぜか同一となる。
このため、ガンナーの場合は純粋にデザインの好みで決めてしまっても構わないだろう。
- 下位クエストのボルボロスは討伐も可となり、さらに楽になったものの、
上位クエストは闘技場でディアブロス2頭の同時狩猟と、かなりきつくなっている。
今作の不屈は防御力に補正がかからないこともあり、下位防具で妥協するのも手。
MH3G
- 坊屋シリーズと同じく、武装への招待状を用いて胴装備の「武装戦線ジャケット/ライダース」を作成可能になった。
ジャケットが剣士、ライダースがガンナーになる。
単品だが、これ一つで不屈が発動するなかなかの良装備。
特にこいつらに不屈装備で挑む場合はこの防具の着用は必須といっていい。
背中にドクロの描かれたデザインもよし。
相変わらずスキル含めて狩猟戦線ジャケットの使い回しだが…。
- 狩猟戦線のほうは、上位大連続である水没林の大連続狩猟をクリアして入手できる
「モンハン部入部届」を用いて作成できるようになった。
MH4
- 武装戦線シリーズは坊屋と別扱いになった。
クエストは下位ランク「武装戦線・男たちの覚悟!」で
闘技場でのアルセルタス&ゲネル・セルタス同時狩猟。- 闘技場で二頭同時に相手をしなければならないのだが、
このクエストではアルセルタスが復活しない上に分断柵も使えるので、
普通のゲネル狩猟クエより狩りやすいかもしれない。
- 闘技場で二頭同時に相手をしなければならないのだが、
- 武装戦線はCROWSに登場する暴走族チームであり、
ゲネルはエンジン音がうるさい機械じみた騒音を発する所からの選出だろうか。
MHX(X)
- 坊屋シリーズと同様、「武装戦線ジャケット/ライダース」も復活を果たした。
スキルポイントも相変わらず一切ブレない逆境+10。一か所で「不屈」が発動する。
MHXの胴のスキルポイントはかなり抑えめになっている中で胴単体で不屈が発動するのは嬉しい。
- MHXXでは新システム、「防具合成」が登場。
当初はこの装備を含めた他社コラボ装備は合成不可だったが、その後のアップデートにより可能になった。
他の装備に武装戦線ジャケット/ライダースの持つ逆境+10のスキルポイントを付与することができる。
もっともこちらは全く同じ性能を持つ「狩猟戦線ジャケット」が
アップデート前から合成に対応していたため余り意味はなかった。
- むしろ喜ばしいのは、他の防具の見た目を武装戦線のイカした姿に換装できるようになったことだろう。
この防具の防御力は究極強化で126。序盤G級防具である「ユクモノドウギ・極天」の最高防御力よりは上だが、
レア度10のG級防具の最高防御力には遠く及ばず、
特殊許可を初めとする難関クエストに着ていくにはやや不安が残る数値だった。
逆境のスキルポイントは失われるものの、防具合成により充分な防御力を保ったまま、
漢達の憧れであるセニドクロを背負うことができるようになった。
武器は合成できないから結局見た目の違和感は残ったままなので、どうしても気になるなら素手を装備しよう。
- 「クローズ・黒きカラスたち」は夜の古代林でのイャンガルルガ二頭狩猟クエストである。
そもそも「CROWS」は「カラスたち」という意味なので、黒い鳥竜であるイャンガルルガ2頭なのは実にピッタリ。
特に変わったギミックはないが、未発見だと頻繁に移動を繰り返すイャンガルルガの性質と、
二頭の行動パターンが丸被りしているのが原因でかなり合流する。逆に分断さえすれば難しいクエストではない。- ちなみに、確定報酬として竜玉が一つ出る。あくまでも汎用なのでそこまで希少ではないものの、
ヤツの執拗な妨害でどうしても足りない場合はこのクエストを回すのも手。 - サブターゲットは「竜の大粒ナミダの納品」。
昨今のイベントクエストの例に漏れず、サブターゲットクリアでもクローズコインは手に入るので、
クリアを目指さないならエリアルスタイルで挑んでサクッと乗りダウン→落とし物回収でサブ帰還してもいい。
- ちなみに、確定報酬として竜玉が一つ出る。あくまでも汎用なのでそこまで希少ではないものの、
余談
- コラボ系の装備にしては珍しい、すでに連載が終了している(しかも10年以上前)作品とのコラボである。
- 一応2009年には映画「クローズZERO II」が公開されているので、その関係だろう。
- 後のMHXXでは続編の「WORST」とコラボしたが、こちらもコラボクエスト配信の3年以上前に連載が終了している。*1
- また、新シリーズとして鉄生ネコシリーズのモチーフである河内 鉄生を主人公とした「WORST外伝 ドクロ」
の連載がスタートしたが、こちらの連載開始は2019年3月と見事なまでに時期が被っていない。
- また、新シリーズとして鉄生ネコシリーズのモチーフである河内 鉄生を主人公とした「WORST外伝 ドクロ」
- 武装戦線とは作中に登場する暴走族のことである。
登場当初は数多くの不良達を抱えた情け容赦のない悪党集団として描かれていたが、
坊屋シリーズのデザイン元になった坊屋春道にヘッドとその親衛隊十数人近くを潰され壊滅。
その後、副ヘッドを中心とした少数精鋭のグループとして再起する。
以降は漢気溢れる名チームとして、主人公の春道に並ぶ活躍を見せる。
悪党集団と化し兵隊集めで組織が肥大していたのは三代目の頃で、
この三代目ヘッドは言うなれば実力と人望の無いフリーザみたいなキャラだった。
それ以外の代は少数なれど他の敵対チームからも評価されている。
モンハンとのコラボにおいてボルボロスが取り上げられたのは、
やっぱりリーゼントっぽい頭のせいか、強力な突進を武装前線の迫力ある爆走に見立てての事か。
ここだけの話、原作でバイクに乗るシーンは数える程しかないのだが。
関連項目
スキル/逆境
クエスト/水没林の大連続狩猟
クエスト/クローズ・ヘッド達の激突!
防具/シャドウアイ、防具/ブラックレザーパンツ - 雰囲気がそれっぽいイベント装備という点や、シリーズによっては武装戦線の類似品である狩猟戦線と同じ素材で生産できる点などから勘違いされるかもしれないが、実は「クローズ」とは直接的な関係はない。