冰龍イヴェルカーナ戦にて使用されているBGM群。
目次
概要
- MHW:Iのメインモンスター、イヴェルカーナ戦で流れる戦闘BGM群。
MHW:Iのストーリー上ではなんと3種も用意されているが、この内2種は特定の任務クエストでのみ流れ、
普段は『壮麗纏いし銀盤の貴人』のみが使用されている。
追跡時に流れる「The Chase」が収録されている点や、曲名にモンスター名を冠する点などから、
この曲がイヴェルカーナ本来のテーマ曲と言える。- また、MHW:IではMR解禁~終盤まで頻繁にイヴェルカーナがストーリーに関わるため、
ムービーなどに本項で記載する楽曲群のアレンジが多用されている。
- また、MHW:IではMR解禁~終盤まで頻繁にイヴェルカーナがストーリーに関わるため、
- 発売までプレイヤーを大いに惑わせた楽曲群でもある。
- イヴェルカーナの発表から発売直前まで『壮麗纏いし銀盤の貴人』は公開されておらず、
『冷気を統べる者の片鱗』という別の曲が長らくPVで多用されていた。
PV第1弾ではイヴェルカーナの飛来が描かれる場面でこの曲が使用され、
PV第2弾では凍て刺すレイギエナ、氷纏いのイヴェルカーナが公開される場面で流れている。
更に、開発側から動画でイヴェルカーナを紹介する際にも『冷気を統べる者の片鱗』が使用されており、
この時点で既に渡りの凍て地の戦闘曲が判明していたためイヴェルカーナの専用曲と目されていた*1。 - ところが、イヴェルカーナの初試遊が行われた2019年8月のゲームズコムで事態は急変。
冰龍を中心に取り上げたムービーにて全く異なる曲が使用されていたのである。
この曲『セリエナの攻防』はセリエナの迎撃区に当たる場所に用いられる曲と推測されていた。
一方、試遊者が公開した実機プレイ動画ではさらに異なる第3の楽曲が登場。
これこそが『壮麗纏いし銀盤の貴人』であり、発売前のベータテストにて広く知られることとなった。 - 第3回ベータテスト以降は「最初から公開されていた楽曲はなんだったのか?」という疑問点が浮上。
「没になった」「製品版では形態変化でBGMが切り替わる仕様なのではないか」など、
様々な憶測を招いていたが、実態としては「特定のクエストでのみ使用される」が正解であった。
- イヴェルカーナの発表から発売直前まで『壮麗纏いし銀盤の貴人』は公開されておらず、
冷気を統べる者の片鱗
- 使用作品
- MHW:I
- 収録
- モンスターハンターワールド:アイスボーン オリジナル・サウンドトラック
- 極めて限定的な条件で流れるイヴェルカーナとの戦闘曲の一つ。
こちらの曲名には「イヴェルカーナ」の名は冠していないものの、実質固有の戦闘曲と見なせる。
- 『壮麗纏いし銀盤の貴人』を基にしているが、やや穏やかな曲想を特徴としている。
MHW:Iではストーリー上先にこちらが流れるため、いわば前哨戦としての側面が強い。- 冒頭から激しいイントロを特徴とする『壮麗纏いし銀盤の貴人』に対し、
こちらはピアノとストリングスの音が心地よい流麗な印象の穏やかなイントロから始まる。
このイントロは登場ムービーの演出にある程度合わせたものとなっており、
緩やかな動きでハンターを見やるイヴェルカーナともよくマッチする。 - 一方、イントロ終了後は叩き付けるような威圧感のあるパートが入る。
発売前のPVではこの部分のフレーズが多用されており、耳に残った人も居るだろう。 - 一部にMHWのテーマ曲『星に駆られて』のフレーズが判りやすく使用されている。
この点も含め、曲全体の曲調の変化がやや不安定で、一抹の不穏さを感じさせる。
- 冒頭から激しいイントロを特徴とする『壮麗纏いし銀盤の貴人』に対し、
- MHW:IのMR☆3任務クエスト「氷と炎のはざまより」にて使用されている。
このクエストは特殊仕様のイヴェルカーナが登場し、戦闘中は氷纏いに移行することが無い。
使用する技も限定的であり、曲名通り「力の片鱗だけを見せている」状態である。- 任務クエストの性質上、「氷と炎のはざまより」はクリアすると二度と受注できず、
他プレイヤーのクエストに参加しない限り
ストーリー上、一度しか聴く機会のない幻の曲である。
ストーリー上、一度しか流れない戦闘曲としては後述の「嵐との決着」が先例として存在する。 - 上述した「氷纏いに移行しない特殊仕様のイヴェルカーナ」は任務クエスト以外でも登場する。
MHW:Iでのベリオロス討伐後にイヴェルカーナが新大陸に向けて飛び去るムービーが入るが、
それ以降新大陸各地の探索にてイヴェルカーナが出没し、実際に戦闘を行うこともできる。
しかしそちらでは『壮麗纏いし銀盤の貴人』が使用されているため、この曲は流れない。
このことから、本楽曲は「氷と炎のはざまより」自体に設定されているBGMであることが判る。
- 任務クエストの性質上、「氷と炎のはざまより」はクリアすると二度と受注できず、
セリエナの攻防
- 使用作品
- MHW:I
- 収録
- モンスターハンターワールド:アイスボーン オリジナル・サウンドトラック
- フィールド「兵器置き場」での戦闘で流れるBGM。
2020年9月以降はMR任務クエスト☆4「セリエナ防衛戦」でのイヴェルカーナ戦限定で流れる。
- こちらも『壮麗纏いし銀盤の貴人』を基にしているが、
セリエナの存亡を掛けた一戦で流れることから勇壮な曲想に纏まっている。
あちらほどではないがピアノも使用されており、イヴェルカーナともよくマッチしている。- MHW:Iメインテーマの『継がれる光』のフレーズをサビとして用いている。
全体的に勇壮でリズミカルな楽曲の中、このサビフレーズは特に目立つ。
- MHW:Iメインテーマの『継がれる光』のフレーズをサビとして用いている。
- 「セリエナ防衛戦」ではクエスト開始直後から始まるムービーの途中で流れ始める。
該当の場面では分断柵の向こうにイヴェルカーナがいるため、
モンスターの姿が見えない状況で流れ始めるというストーリー重視のMHWらしい使われ方をしている。
壮麗纏いし銀盤の貴人/イヴェルカーナ
- 使用作品
- MHW:I、MHR:S、MHST2
- 収録
- モンスターハンターワールド:アイスボーン オリジナル・サウンドトラック
- 冰龍イヴェルカーナのテーマ曲。通常の戦闘ではこの曲が使用されている。
氷を操るイヴェルカーナのイメージに合わせてピアノを多用しているのが特徴。- 後述の楽曲群も全て『壮麗纏いし銀盤の貴人』を基にした楽曲であり、編成やフレーズに共通点がある。
- 他にも氷をピアノで表現した代表的な戦闘曲として凍土や氷海などの楽曲が存在している。
他の作品でも氷をイメージした楽曲にはピアノがBGMで使われることが多く、モンハンにもその傾向が見られる。
尤も、初の寒冷地である雪山が登場した頃は真逆の環境で使用されていたのだが……。 - 従来メインシリーズに登場した古龍のうち、"氷だけ"を主軸に使うのはキリン亜種ぐらいであり、
そのキリン亜種はMH4(G)において塔の汎用BGMが戦闘曲として流れる仕様のため、固有BGMは有していない。
メインシリーズに登場し、氷属性を主軸に扱う古龍種で専用BGMを持つモンスターはイヴェルカーナのみとなる。
- 前述の通り、この曲はピアノを中心としているのが大きな特徴。
他にも金管楽器のメロディが目立ち、総じてピアノと金管楽器を中心に構成されている。
曲調は美しくも荒々しいイヴェルカーナを非常に上手く表現しており、
『壮麗纏いし銀盤の貴人』という題名を体現した曲に仕上がっている。
サントラのライナーノーツによれば、『ネルギガンテが「魔王」であれば
イヴェルカーナは「女王」のイメージ』であると伝えられたというが、
この曲と共に華麗に舞い踊るイヴェルカーナはまさしく氷の女王が如しである。- 開始早々にストリングスとピアノ中心のクライマックス感溢れるイントロが入り、とても印象的。
その後もリズミカルなフレーズが続き、戦闘開始早々に盛り上がる楽曲となっている。
- 大きな特色として、MHの戦闘曲では珍しいピアノだけの長いパートが存在している。
曲想が移り変わる場面に挟まるため、この部分で翻弄されているような感覚に陥ることも。
序盤の部分は特に耳に残りやすく、本曲のイメージに大きく寄与している。
これ以外にもピアノを主旋律に据えた部分が多く存在し、
MHシリーズに数多ある楽曲の中でも指折りにピアノが目立つ曲となっている。
- 開始早々にストリングスとピアノ中心のクライマックス感溢れるイントロが入り、とても印象的。
- 続くマスターランク作品・MHR:Sにてイヴェルカーナが復活を果たし、原曲が引き続き採用されている。
今作の復活モンスターは軒並みアレンジ楽曲になっているものの、
その流れに乗らずVer.14時点で唯一原曲が流れるモンスターとなった。- 戦闘BGMに留まらず、クエストクリアBGMもMHW:Iで採用された「寒空に響く凱歌」の原曲が流れる。
- なんと、MHST2でも竜の拠り地5層のイヴェルカーナ戦で原曲が流れる。
MHSTシリーズの方でメインシリーズの楽曲の原曲が登場するのはこれが初の事例となった。
乗り状態
- このBGMもやはり乗り状態では楽器が追加され曲調が変化する。
多くの乗り状態中のBGMは打楽器が追加される事が多いが、
イヴェルカーナの場合は鐘のような音が追加されることにより、
一転して乗り中とは思えない程にどこか静けさを感じる曲に変化する。
壮麗纏いし銀盤の貴人/イヴェルカーナ : The Chase
- 使用作品
- MHW:I、MHR:S
- 収録
- モンスターハンターワールド:アイスボーン オリジナル・サウンドトラック
- エリア移動したイヴェルカーナを追走する際に流れるアレンジ曲。
『壮麗纏いし銀盤の貴人』と同様にピアノが目立つ楽曲だが、
ピアノのみのパートはほぼ無く、どちらかといえば追跡BGMは低音に多く使われている。
こちらは勇壮さが前面に出ており、特にサビの盛り上がりが特徴的。
普段はサビまで行かずに止まることも多いが、こちらを好むプレイヤーもいるようだ。
THE END OF ICEBORNE/歴戦王イヴェルカーナ
- 使用作品
- MHW:I
THE END OF ICEBORNE/歴戦王イヴェルカーナ:The Chase
- 使用作品
- MHW:I
- 歴戦王イヴェルカーナの追跡中に流れるBGM。