Weser

ヴェーザー級航空母艦　ヴェーザー(ヒッパー級4番艦ザイドリッツ改装案)

性能諸元

基本性能

※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし

・派生艦船

・兵装

・艦載機

・艦艇スキル

ゲーム内説明

ヴェーザーは、アドミラル・ヒッパー級重巡洋艦を航空母艦に改装するという二次大戦中の計画案である。元になった艦級から高い速力と堅牢な装甲防御力を引き継いでおり、対空兵装に関してはある程度上回っていた。

解説

・戦闘機
3機1中隊で搭載数はインディペンデンスと同じ9機と多めなので、6機搭載のフューリアスや龍驤よりも余裕を持って使える。とは言え丸々3中隊分しかないので、釣られたり敵の上に待機させているとあっさり全滅してしまう。あくまで「6機組よりは余裕がある」というだけなので、それらの空母と同様に丁寧に使っていこう。HPがかなり低いこともあり、対空砲火でも撃墜されやすい。移動中に受ける駆逐艦の対空にすら警戒が必要。
また攻撃力も残念で、空戦能力は同格最低である。HPも同格最低であることから基本的にタイマンでは空戦に勝てない。
しかし美点として飛行速度が非常に速く、ティア6最速の艦載機として知られるエーリヒの帰還中の艦載機にも追いつくことができるため、対攻撃機では数値以上の火力を持つ(艦載機への攻撃能力自体は低いため長時間にわたって追跡しないと落とせないが、高速のお陰で攻撃隊に張り付いて追跡出来る)。
戦闘機自体の性能こそ低いが、この機体速度が速く、攻撃機会が多いと言う特徴のおかげでティア6ながら晴天を狙えるスペックは持っている。また整備時間が同格最短の7.5秒であるため、一時収容しての回復も気軽に行える。

・爆撃機
本艦のメインウエポン。3機2中隊で前級と同じくAP爆弾を搭載。爆弾自体のダメージは高めだが、火災が起きないため2中隊の割にはダメージは伸びにくい。とは言え甲板の薄い巡洋艦や空母には良いダメージを期待できる。上手く刺されば6000～7000ダメージ位出ることも。
精度も結構良く、駆逐艦にも半分前後当たる。基本は巡洋艦や戦艦を狙い、駆逐艦や空母でも瀕死だったり味方に攻撃しそうな時は狙っていこう。
HPは龍驤以上インディペンデンス・エーリヒ以下で、同格では中間あたり。搭載数こそ15機と多めだが、HPは決して高くなく一度に6機も出撃させるため、特にボトム戦場では搭載数がカツカツになりやすい。そのため、普通は爆撃機を雷撃機より先に飛ばすであろうが、残り機数によっては雷撃機から飛ばした方が良い事もある。間違っても格上対空艦のアトランタやフリントに近づいてはならない。また格上戦艦でも、イタ戦や愛鷹、陸奥、日向、ネルソンあたりは低対空なので狙い目であるが、ラインの頃に学んだように、低対空でも密集していたらボロボロ落とされかねないのは注意したい。
低対空の密集地に飛ばすより、孤立した高対空の船の方が被害が少ない場合もある。よく戦場をみて、素早い判断を下すべし。

・雷撃機
3機1中隊で本艦のサブウェポンである。機種名は前級と同じだが中身は全くの別物なので安心してほしい。
性能に関しては、ダメージがパッとしない上に浸水率も低く、HPも非常に低いのですぐ落とされる。だがイギリス空母と同じ直進型で拡散せず、雷速も速く、イギリス空母の様な激細雷撃ではないので駆逐艦にもかなり当てやすい。HPの低さからあまり戦艦や巡洋艦に近づきたくないので、駆逐艦に投げて沈めたい所。
なお整備時間が爆撃機より3秒長くサイクルが合い辛い事もあり、爆撃機は巡洋艦や戦艦に、雷撃機は駆逐艦にという住み分けとの相性も良い。残り機数と相談して臨機応変に対応しよう。

・副砲
主砲こそ装備していないが、ドイツ戦艦などにも装備される105mm連装砲を5基10門装備。駆逐対処に使いたい...が、エーリヒ主砲の様に積極的に砲戦に出れる性能ではない。あくまで肉薄された時の最後のあがき用である。素のDPMは26667と(副砲オーバーロードを使えば更に上乗せできる)、ドイツ駆逐艦のAPDPMに近い。このようにDPMで見ればそこそこ優秀なのだが所詮自動副砲のガバエイムなので、同じ駆逐艦であっても腹を晒して砲戦を仕掛けてく敵には有効だが、艦を立てて真っ直ぐ突っ込んでくる敵への命中はあまり期待できない。bot相手なら1万ダメージ近く出せる事もあるので、周囲に盾になる味方いる状況で使うと良い。自分で操作しなくて良いから使うのが楽だし。
因みに素の射程は6km、オーバーロードを使うと7.2kmとなる。この7.2kmと言う数字は、装備に隠蔽改良を積んだ時の隠蔽7.83kmに対して約92％である。自動副砲の射程はミニマップ上に表示されないので、オーバーロードを使い始めると時の目安としよう。

・対空
同格空母とあまり変わらず、扶桑より多少高い程度。同格空母の中では多少大口径対空が高いのだが、射程の短さ(3.3km)が足を引っ張っている。そのため戦闘機を自艦の上に釣った時は、ちゃんと近くで空戦させないと対空の足しに出来ない。まあ味方戦艦の上に連れていくのが無難だろう。

・装甲
ゲーム内説明には「(ヒッパ―級から受け継いだ)堅牢な装甲防御力」とあるが、大して頼りにならない。駆逐砲や軽巡砲はある程度防いでくれるかもしれないが...。勿論戦艦からの一撃は耐えられるはずもないので、見つからない事が最も重要。

・機動性
速力31.4ktは結構優秀で(エーリヒは更に速い33.62ktだが)、加速・転舵性能は他国と似たり寄ったりである。足が速いので逃げやすいのは高評価。

・隠蔽性
悪い。被発見距離8.7kmはブービー賞。まあ同格のエーリヒ(衝撃の10.2km)よりはマシだが。

・生存性
HP27140は同格でも高めで速力も速いので、生存性も高めと言える。因みにエーリヒのHPは32775もある。とは言え、巡洋艦に見つかって延々と撃たれるようなことがあればあっさり沈んでしまう(戦艦は言わずもがな)。空母という艦種のセオリー通り、駆逐艦の裏取りの警戒や敵に見つかる前に逃げるなど、とにかく見つからない事が重要。

・消耗品
空母定番の、高品質石炭(隠蔽)、精製燃料(艦載機速度)、補給パック(艦載機HP)が良い。

・艦艇スキル
本級より副砲オーバーロードを使用可能になる。片舷4門から10門へ増加し強力になった副砲で、更に弾幕を張ることが出来るように。肉薄された時や、味方と撃ちあっている敵にちょっかいを掛けるために使おう。間違っても敵のど真ん中に突っ込んではならない。因みにツリー空母でスキルが使えるのは本艦が初となる。

・装備
　・兵装　戦闘機改良Ⅰか地上軍務系統改良Ⅰ(整備時間短縮)。
　・防御　強いて言うなら推力改良Ⅰ(加速強化)。操舵装置改良Ⅰ(転舵強化)でも良いが、そもそも積まなくても良い。
　・適正　隠蔽システム改良Ⅰ

・エリート特性
　・エリート整備士　急降下爆撃機準備時間-5%、雷撃機準備時間-5%、戦闘機準備時間-5%
　・エリート急降下爆撃機中隊　急降下爆撃機HP+3%、爆弾範囲-5%
　・功績　EXPアップ+10%

・総論
かなり強い。色々と物足りなかった前級よりも性能面でかなり強化されている(見た目は劣化しているが)。強力とは言えやはり艦載機が枯れやすいので繊細な操作が必要でたり、空母乗りらしく戦場を俯瞰して、戦況と相手の対空によって攻撃対象を選ぼう。さもなくばすぐ箱になってしまうため、あくまでも空母の扱いに長け、戦術感を磨いてこそ、真価が発揮される船である。
またここまでの解説で理解して頂けただろうが、本艦は同格同国のエーリヒとは全くの別物である。あちらは艦載機を飛ばせる巡洋艦みたいな性能なのに対し、本艦は単に副砲が強めの空母である。そのため既にエーリヒを持っている艦長でも十分に楽しめるだろう。因みにエーリヒはブリッツパス報酬だったので、今後入手できる可能性は低い。
歯抜けのドイツ空母ツリーであるが、ここで経験を積めばTier8に上がったときにかなり活躍できる。だが、ドイツ空母しか触ったことのない艦長は、艦載機の枯れやすさから、しっかりと他国のTier7空母で経験を積んでTier8に上がることを考えてみてもいいかもしれない。

戦闘名誉章

史実

元々アドミラル・ヒッパー級重巡洋艦の4番艦、ザイドリッツとして起工され、第二次世界大戦の開戦時には23%しか工事が完了しておらず、ソ連からの要請も拒否した。
その後の工事は難航し、1942年8月に工事90%の状態で空母への改装が決定、しかし物資不足で1943年1月に工事は中止される。その後1945年4月10日にケーニヒスベルクにおいて自沈、
ソ連が1946年に引き揚げを行い、部品取りを計画していたが実行されずに1947年に解体された。

小ネタ

ヒッパー級の派生は沢山存在する。
Admiral Hipper
B. Admiral Hipper
Prinz Eugen（ヒッパー級3番艦）
Mainz（ヒッパーの改良型）
Tallinn（3番艦リュッツォウの改装案）
B. Tallin?
そして本艦は4番艦ザイドリッツの空母改装案である。

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