ESTJの特徴

Last-modified: 2021-03-02 (火) 15:08:53

心理機能要素の構成から分かる! ESTJ型の性格特徴説明

優勢 外向的思考 Te
補助 内向的感覚 Si
代替 外向的直観 Ne
劣勢 内向的感情 Fi

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現実主義的で、上手くゆくと立証されている方法や信頼できるデータ、 もしくは個人的な経験から学習した知識を源として、 客観的に推論し、物事を計画的に進行させてゆきます。

自分の認識や判断は臆することなくはっきりと述べます。

主観や甘え、希望的観測に流されることなく、 物事の因果関係や数値など見て、合理的に考え判断します。 記憶力があり、日常的に何を為すべきか心得ています。 予定をしっかりと立て、それをぬかりなく実行することに専念します。

定石、公式、原理原則、一般常識などは一度出会うと事細かに覚え、必要に応じて持ち出すことができます。 そして、多くのことに関わりながらも、素早く判断しテキパキと対応することができます。

誰もが認めうる客観的な基準に従うことを重視します。 親や先生、先人や専門家などの意見をよく聞き尊重します。

子どもの時から、責務を真剣に捉え、宿題や家事などを片付けます。 まずは、自分のすべきことは自分で考えて対処し、その結果に責任を持つことを学びます。

はじめから、何でも賢く対処するわけではありませんが、 失敗や成功の体験から多くを学び、やがて細かなことにも注意が行き届くようになります。 日常的に繰り返される細々とした仕事を怠ることなくこなしてゆきます。

とはいうものの、何でも自分でやってしまおうとするわけではありません。 可能ならば他者の知恵と労働力に頼ります。 信頼できる人間からの意見や判断を求めることは、自分であれこれ考えるよりも参考になることが多いからです。

ゲーム、スポーツ、勉学など、定石をよく記憶し、ときに 臨機応変に応用をしながら上手にこなしてゆくことができるでしょう。

道具や文献を整然と管理し、何処に何があるか分かりやすくなるように工夫します。 そうすることで、必要に応じて不自由なく取り出せることができるのです。 きちんと整っているのを見ると、快いものです。 このような習慣は、大人になっても強く残りますが、 歳を取るにつれて、仕事が増えることもあってか、 少々乱雑になっても仕方ないと思うようになるかもしれません。

世間の価値観や一般常識にも聡く、また、 自分が属するコミュニティもしくは組織の暗黙のルールを察すると、 いち早く従います。 社会や組織、集団の中で役割を全うし、責任を果たそうとします。 自分の関心事や疑問ばかりにこだわって何もせずにいることは、 怠惰で自己中心的であると感じられます。

しかし、外部から与えられた価値観や常識、ルールなどの意義について深く考えたり 懐疑的に見つめたりすることはほとんどありません。 むしろ、レールから外れるのを恐れ、 体裁や沽券を保つことの方が大切であると思われ、うまく波に乗ることを優先します。

しかし、もし仮に不測の事態で安心安全が崩れ困窮した状態に陥ったとしても、 泣き言は役に立たないと考え、新たな可能性に果敢に挑むことでしょう。

公平なルールに従って順序が決まること潔しとし、またそれを楽しみます。 勝負事は、ルールがしっかりしており、公平性が破られない限りは、 勝敗をきっちりと認めることができます。 逆に、ルール違反に対しては、厳しい判断を下すでしょう。 組織や集団においては、皆が規律に従って欲しいと考えます。

上意下達の指揮系統と集団的規律に従った目標達成を好みます。 目上の者は尊敬し、従うでしょう。 規律の厳しさは、軍隊ぐらいがちょうどよいと思うかもしれません。 組織に対する帰属意識が強く、公平さと秩序、そして安全を求めます。

普段から、より安全でより良い環境を作ろうとして尽力します。 無秩序で危険に陥る可能性のある状況を察すると放っておくことができません。 必要であれば、他者に意見を伝え、能力のある人間を探して頼みます。

このように、ルールを自ら率先して守り、また他者にもそうするように求めることと、 計画を持って、テキパキと仕事をこなし、他者に積極的に働きかけることから、 すぐに強い責任感が評価され、部署を管理する立場を任されることがよくあります。

成果や努力をアピールすることは得意ですが、 自分の持ち前をしっかりと守ることで全体がうまく回ることを大切にするので、 ただやみくもに出世して指導者になりたいという思いが先行しているわけではありません。

他の人たちに対しても、現実的で理性的に考え、時間や締め切りを守って、責任を果たすことを望みます。 感傷的な雰囲気や言い訳には耐えられません。 それは、弱い者のすることであり、甘えであると捉えきっぱりと切り捨てます。

日課を怠ることなくこなすことを優先しますが、 ときに技術的なことや協力関係について新たな可能性を思いつくことがあります。 しかし、ひらめいたことは具体性に欠いていることがよくあるので、後から厳密に考える必要があるでしょう。

新たな人間関係を結んだり、知人に何かをお願いする時は、話してみないと進まないと考えるので、 不安や恐れを抱いたとしても、それはそれで置いておいて先ずは積極的にコンタクトを取ろうとします。

関心は仕事に向けられることが多いのですが、 そうったことに限らず社交的で、幅広い人間関係を築きます。

結婚生活や家庭、地域やクラブ、コミュニティでの役割もまた真剣に受け止めます。 地域の活動やPTAに参加し、選挙に投票し、社会の安全のために一役買おうとします。

恒例式典、冠婚葬祭、親戚どうしの付き合いを大切にし、模範的で良き市民であろうとします。 初心に立ち戻り、尊敬すべき先祖から脈々と受け継がれてきた伝統を尊重します。

打ち解けて話し、おちゃめなことを言って人を笑わせ、また自分もよく笑います。 明るい話題や楽しい世間話を好みます。 しかし、率直なところがあるので、過敏な人には無神経であると思われるかもしれません。 ざっくばらんに話し、すべきことを確認して勇気づけることはしますが、 困った状況にある者に対して温かく共感して受け入れることはあまり得意ではありません。 個人的な感情の問題や、プライベートな悩みなどに立ち入ることはなかなかしません。 まして、自らすすんでカウンセラーのような役をつとめようとすることは極めて珍しいことです。

そんなESTJですが、第四の心理機能である 内向的感情 働いているので、たまには個性を認め、 他者の好きなように任せることもあります。 普段と違って、動植物に感情移入したり、 子どもたちに優しく楽しく接することがあります。

生活習慣に気を使い、こだわりを持ちます。 健康的な食習慣や伝統的な健康法によって、身体を大切にします。 金遣いが荒くなることはなく、将来に備えて貯蓄をしておきます。

実用的なことに興味を持ち、工学、機械学、化学、経営学などに興味を持ちます。 また、近年ではコンピュータ・プログラミングを仕事として選ぶ人も多いようです。 数学や物理などハードな理論や抽象的概念を取り扱い構築する分野を選ぶと苦労することになるでしょう。 オリジナリティのあるアイデアを創出することが長所になることはほとんどありません。 また、専門分野や職業を選ぶ年齢になると、外向的直観や内向的感情の働きが意識され始めるので、 ESTJの良い点に反して、NF向きの職業を選ぶことが稀にあるようです。

厳しい環境の中であっても、こつこつと学習し、周囲の人たちを巻き込みながら 目標を達成してゆくでしょう。 危機意識を持って合理的に判断し、安全で安心できる社会をつくることに貢献します。

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