ゴーゴンの魔像

Last-modified: 2024-02-15 (木) 10:10:26

説明

  • ゴーゴン遺跡の眷属の一体。
  • 彫像化属性は石。状態異常は狂熱粘着
  • 石となり朽ち果てたゴーゴンの亡骸、その頭部を再生させたもの。
  • 記憶の復元に成功し豊富な知識をもつはずだが、物忘れがひどく生かせていない。
  • 性格は残忍。被害者の残滓を弄ぶことで退屈を凌いでいる。
  • 館主テオドラを孫のように思っており、基本的に命令には従順。
  • 本来の好みは造形もわからぬほど粘液塗れの彫像だが、テオドラからはやりすぎないよう諭されている。

外見

  • 高さ4メートルほどもある、人面の石塊。
  • 左眼は魔眼。耳元まで裂けた口からは犬歯がのぞく。
  • 髪はのたうつ蛇の意匠で、顔の右半分と一体化している。
 

能力

  • 戦闘スタイル 近距離2:中距離4:遠距離4
  • 極めて重く、強固。自足の代わりに、泥流にのって緩慢に移動する。
  • 本体の攻撃手段は乏しいが、沼に足を取られた相手へと従者をけしかけ兵量で押し潰す。

可塑の沼 (結界)

  • 周囲の環境を異界化させる侵食結界の一つ。
  • 灰色がかった泥の沼。ぐずぐずに溶け崩れた建築物の名残が随所に見られる。
  • 結界媒体は泥。沼の深さは足首から太腿ほどで、相手の移動を妨げる。

特殊効果「共生」

  • 魔像を大元として、結界全域へ魔力を供給する。
  • 魔像が生み出したものは、魔像を破壊しない限り何度でも復元する。

塑造(補助)

  • 泥を操り、構造物や地形を形成する。
  • 魔像は沼地の中に、灰一色の街並みや洞窟を作り出している。形成物には塑性が付与され、硬化と軟化を自由に繰り返す。
  • 例えば街並みに沼の性質を与える、洞窟壁面から魔物を出現させるなど。これらの罠は無思慮な者をたやすく餌食とする。
  • なお魔像は塑造の応用によって、乏しい機動力を補っている。

魔石欠片 (補助)

  • ゴーゴン由来の魔力をもたらす魔力結晶体。
  • 見た目は紫水晶に近い。高純度なものほど透明度が高い。
  • 魔像が犠牲者から魔力を吸い上げることで、魔像の口内で生成される。また砕けた「魔石」も同質の力を秘めている。
  • 泥に混ぜればその性質を変化させ、魔物を象って使役すら可能とする。

泥の怪物(使役)

催淫:C~B 快楽:C~B 射程:D~B 捕捉:D~B

  • 魔石欠片を核とし、塑造で生み出される魔物。
  • 結界内をさまよう魔像の兵隊。「共生」で魔力供給されており、ただの泥とは比較にならない強靭さを備える。
  • 四種が存在し、それぞれが無数に使役される。いずれも「狂熱」を備える。
    • ネイアド:魔性の泥精。不定形。「狂熱」は接吻。
    • ハルピュイア:有翼の乙女。飛行。「狂熱」は体液。
    • ミノタウロス:牛頭の大女。怪力。「狂熱」は疑似男根。
    • ヒュドラ:九首の大蛇。不死性。「狂熱」は毒牙。

状態異常:狂熱 蓄積:C~B

  • 「異常発汗」。汗が粘性を帯びる。大量発汗を促し、滴りながら固着する。

底なし沼 (攻撃)

催淫:- 快楽:C 射程:D 捕捉:D~B

  • 魔石欠片を起点に、沼に局所結界を構築する。
  • 特徴は次の通り。
    • 欠片が大きいほど、底なし沼の広さが拡張される。
    • 沼の水深は無限化し、比重を無視して相手を奥底へと引きずり込む。
    • 魔力を帯びた泥は甘美な快感をもたらす。泥自体が酸素を供給するため溺れるはない。
    • 沼中での石化は泥を巻き込む。そのため石像の大部分は、固化した泥の層で覆われたままとなっている。
  • 欠片の破壊によって底なし沼は消滅する。
    • 欠片は泥に沈まないため発見は容易。しかし戦闘中に、沼に沈みながら欠片を破壊することは至難の業といえる。

状態異常:狂熱 蓄積:C~B

  • 「異常発汗」。汗が粘性を帯びる。大量発汗を促し、滴りながら固着する。

泥痰(攻撃)

催淫:C 快楽:- 射程:D 捕捉:B

  • 魔石欠片生成の副産物である粘液状の不純物。
  • 粘液状。無機物を泥化させる魔力が宿る。魔像は自らへ大量に浸透蓄積されており、溢れ出た魔力余波が周辺へ影響を及ぼすほど。
  • 戦闘では口から痰のように飛ばし、相手へと浴びせかける。
  • 真価は塑造への浸透にある。天井から滴らせ不意打ちで身動きを封じるほか、泥の怪物をより凶悪に変貌させる。

状態異常:粘着 蓄積:B

  • 「膠」。ニカワ。被膜状に相手を接着し、粘液ごと固形化する。

贋作魔眼(攻撃)

催淫:- 快楽:A 射程:C 捕捉:C

  • 魔像の左目に埋め込まれた魔眼のレプリカ。
  • 特殊効果を廃し威力のみを追求した結果、規格外の性能を宿している。
  • 放射状に怪光線を放つ。放出は最大十数秒。その間、犠牲者は人の身に余る極大絶頂を繰り返し味わいつづける。
  • 石化時、犠牲者に付着した泥や粘液は四方へ伸びて硬化し、石像に歪な枝状装飾を添える。
 

特記

魔石

  • 贋作魔眼によって、犠牲者が石像から変貌したもの。
  • 過剰な暴力的快感が解呪余地を食い尽くし、解除を極めて困難とする。加えて在材質は、高純度の魔力結晶である魔石へと転化する。その姿は紫水晶の宝石像に近い。
  • 魔像は、魔王から彫像の部分破壊の許可を得ている。
    • 時に四肢の一部、または四肢全てを欠損した魔石像が発見されるのはそれが理由。できた断片は、魔石欠片としても利用される。
  • 魔像の結界触媒でもあり、溢れ出す魔力が接地した場所を泥化させる。
  • 最大の特徴は部位破壊時。欠損した像は、その欠損断面から狂熱の魔力を放出する。狂熱の性能は魔像のものと同様。
 

旧能力

詳細

■魔眼

  • 左目から放射状に光を発する。
  • 特殊な能力をもたない代わりに快感へ特化しており、大半の被害者は一撃で絶頂へと達する。
    • 射程は3メートルほど。多数へと一度に効果を及ぼす。
    • 燃費は悪く、発動後は十数秒のクールダウンが必要。

■魔石欠片

  • 体内で結晶化した魔石を、欠片に砕いて口から飛ばす。
  • 欠片には狂熱の魔力が宿っており、体質変化は「異常発汗」。
    • 汗は粘度が高まり、冷えると滴りながら固着する。
    • 衣服は「狂熱」の魔力に耐えきれず、液状に溶解していく。
  • 泥に沈むと、周囲に「狂熱」の魔力を伝える。また任意で泥の固化が可能。
    • 応用することで、周辺一帯を底なし沼に変化させる。
  • 魔石欠片を従者に埋め込み、性能を強化できる。

■浸食結界:可塑の沼

  • 従者使役に特化した結界。
  • 灰色がかった泥の沼。ぐずぐずに溶け崩れた建築物の名残が随所に見られる。
  • 泥は地形や建造物へゆっくりと浸食し、どろどろに崩して結界を拡大していく。
    • 深さは通常、足首から太腿程度まで。
    • 足場の悪さによって機動力を奪う。
  • 沼には、石化した被害者の残滓を保存する性質がある。
    • 残滓は泥に溶け込み、従者の素体として利用される。
  • 石化に巻き込まれた泥は、石像の一部となって固まる。

■泥痰

  • 吸い上げた泥を濃縮し、拳大の塊として口から飛ばす。
  • 催淫と快感に加え、状態異常「粘着」を付与する。
    • 命中直後はゲル状で滴りをともなうが、すぐに膠のような接着力をおびる。

■泥蛇

  • 従者の一種。沼から這い出す、身幅3センチほどの触手。
    • 脆いため破壊は容易だが、数が多い。
    • 巻きつき、擦りつけて快感を与える。
    • 自壊することで粘性の泥となり、状態異常「粘着」を与える。

■魔石蛇

  • 泥蛇が魔石欠片で強化されたもの。
  • 身幅は泥蛇の倍ほど。強度もあがり、先端には蛇の頭部が生まれる。
    • 巻きつきのほか、噛みつかれると鋭い快感がはしる。
    • 吐きだす痰には、状態異常「狂熱」の効果がある。
    • 自ら固まることで、周辺一帯を巻き込んで石化する。

■泥人形

  • 従者の一種。泥と被害者の残滓を混ぜあわせたもの。
  • 生前の姿を模してはいるが、細部は泥に覆われ判然としない。
    • 緩慢な動きで組みつき、愛撫を加える。
    • 泥蛇同様、自壊することで「粘着」の媒体となる。

■魔石人形

  • 泥人形が魔石欠片で強化されたもの。
  • 胸に魔石欠片が埋まり、生前の姿をより忠実に再現している。
  • 泥人形と比べ強度は増し、格段に素早い。
    • 愛撫によって「狂熱」の魔力を浸透させる。
    • 石膏大蛇と同様、自ら石化し周辺を巻き込む。

■特記 底なし沼

  • 狂熱」を付与した対象を、足元の泥の奥底へと引きずり込む。
    • 体内へ流れ込む泥は甘美で、呼吸できない苦痛を快感が上書きする。
    • 泥の中から現れる石像は悶え狂った造形で、固着した泥の層が細部をあいまいにしている。

■特記 ジオラマ

  • 狂熱」「粘着」を付与した対象を、周辺の従者ごと一塊の石像群に変える。
    • 従者の自壊粘液で念入りに動きを封じられ、別な従者の自己石化が連鎖し、周囲を道連れにする。
    • 彫像からは粘液がつらら状に固着し、戦闘風景を留めた大規模な石塊ができあがる。
 

エピソード

  • なし
 

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