Book27:ユーフラニア魔導師列伝Ⅱ。

Last-modified: 2009-01-12 (月) 21:46:32

イゴール
4529~4628

イゴール・ギドセンコ。
トラス出身。
母親は、トラスの子爵家の娘。
レウリア留学中に祖国トラスが、<ルイセンコの禍>により悪魔神ティトンの支配下となり、祖国を救う方法を見出すべく諸国を放浪するなかで、<黒龍の剣>の呼び声を聞き<光の黒龍>となった。
一度はティトンに破れ魂を失いかけたが、聖騎士ティエリー、山賊ディーターらの助けにより復活、その後彼らとともに再びトラスに戻り、ティトンを滅ぼした。
トラス解放後も長くは祖国に留まらず、99歳で世を去るまで諸国をめぐり歩いた冒険家魔導師。
旅の途中で発見した様々な動植物、鉱物及びそれらをもちいた錬金術についての膨大な記録を残し、錬金術の父とよばれる。


アグディア
4578~4623

アグディア・マールラヒー。
シャクラーマ出身。
幼い頃よりその卓越した才能を認められ、シャクラーマの王宮に仕えていたが、王妃パニーシャーの不興をかったため、16の時に<シーパルの塔>に幽閉された。
しかし、塔内に住む怪物バリーシャナヤを単独で倒し、さらにその後、塔内に居ながらにして三大秘法を会得、「この地でやるべきことはすべてやった」との言葉を残し、塔を出た。
その後、各地の魔物を討伐しつつユーフラニアを巡っていたが、4607年にソフィア候と結婚し、ユーフラニア中を驚かせた。
ソフィア侯との間に一男一女をもうけたが、4623年の<バルフォーの禍>に侯爵が巻き込まれて死亡したため、その魂をよびもどすという禁断の秘術をおこない、自らの命を失ったと云われる。
死者の完全な蘇生に成功した魔導師は、彼女ただ一人と云われ、メルクリウス以後、最大の能力を秘めた魔導師であったとする見方もある。


プトレメウス
5212~5260?

プトレメウス=レピドゥス・ユリウス・イオ=エクシーナ=ウィスタ・デ・オレニア。
オレニア出身。
オレニア大公家に生まれながら一級魔導師にまでのぼりつめ、25歳の時に<黒龍の剣>を得て<光の黒龍>となった魔導師大公。
二度の対暗黒戦争でユーフラニアに勝利をもたらしたが、アウロラの聖公爵死亡事件に絡み、諸外国から重大な告発を受けたため、神聖法廷に召喚された。直後のアウロラの混乱により、正確な判決及び本人のその後の消息は不明。一部の記録では、神聖法廷にて死刑を宣告されたとある。
<黒龍の剣>も以後見出されておらず、現在まで最後の<光の黒龍>とされている。