ENDING-2 王との会話

Last-modified: 2009-02-02 (月) 19:48:14
  • 「ルシーヌ、よく来た。おまえをずっと待っていたのだよ」
  • 「地上へ降り、我が剣となって、世界を脅かすものどもを葬り去れ。そのために、おまえを喚んだのだ」
    • 「……わたしが、ルシーヌ? あなたの……剣?」
  • 「そう、おまえはルシーヌ――輝く翼をもつ銀竜。人間たちは月の女神やアウレーヌの妻などと様々に呼ぶが、お前の本当の主であり夫であるのは私だ」
  • 「おまえには世界を滅ぼす力があり、その力は<楽園>を守り世界の調和を保つために、わが手のうちに与えられたものでもある」
    • 「<楽園>?……それは、どこなのでしょうか?ここは<楽園>ではないのですか?」
  • 「<楽園>は地上に築かれた神々の宮殿、英知の宝庫でもあり、世界を守る光の砦だ。そこには星王歴以前の文明と歴史がいまなお保存されている。それゆえ、人間はその地を神の都――神聖アウロラ王国と呼ぶのだ」
    • 「では、聖龍王とは――?」
  • 「人と妖精の血をもつ<楽園>の管理人だ。彼は私の声を聞く者であり、同時に私の憑人でもある。聖龍王を通して、おまえは私に触れ私を感じるだろう」
  • 「しかし、過去のルシーヌの愚行により<楽園>は管理者を失った。いまや<楽園>は力を失って荒廃し、世界は崩壊への道を突き進んでいる。おまえの力が必要なのだ」
    • 「わたしに、なにができるのでしょうか?わたしには、なにもありません。力も、知識も――」
  • 「来なさい。私がおまえにすべてを与えよう。おまえは私の手で完成され、私によって充たされ、私の心のうちにおまえの未来と目的を知るだろう」
    • 「……はい。王よ、あなたの剣となり、わたしのすべてを捧げ、あなたの御心のままに、世界の運命を紡ぎます……」

       

ENDING-3 王の声

 
  • 「……よくここまで来た。おまえは私の意図のひとつを遂行した。ルシーヌの記憶に爪を喰い込ませていた人間の魂をおまえはついに消し去った。私はその結果に満足している」
  • 「しかし、さすがにおまえも無傷では済まなかったようだな。あれほど深く結びついてしまっていた要素を切り離したのだから、やむをえぬが……おまえには、もはや私を見ることもできまい」
  • 「私はいまいちど心を織り上げねばならぬ。壊れた心よ、おまえの役目は終わった。記憶の海に沈み、あらたな心の礎となるがよい」