原語は「school」。
基本的な意味は学校や授業を指すが、学問や芸術の流派や学派、専門分野を示す単語としても使われる。
アドバンスド・ダンジョンズ&ドラゴンズ第2版
AD&D第2版の用語で、扱う魔法のエネルギーのタイプを分類している。スクールは全部で9種が存在する。
この内、1つだけが全てのスクールの基本となる「レサー・ディビネーション」で、残りの8つはそれぞれの専門分野となる。この8つにはそれぞれを専門とするスペシャリスト・メイジが設定されている。
フィロソフィー・スクール
後にSpell & Magicにおいてフィロソフィー・スクール(原語:School of Philosophy)という名称が設定された。
基本ルールのスクール(フィロソフィー・スクール)の種類は以下の通り。
レサー・ディビネーション
訳語は「探知」。魔法の呪文を扱う際の基本となるスクール。「リード・マジック」や「ディテクト・マジック」といった必須呪文があり、全てのウィザードが使用できる。ディビネーション・スクールの4レベル以下の全ての呪文が含まれている。このスクールのスペシャリスト・メイジはいない。
ただし後の未訳ルールでこのスクールは撤廃され、ウィザードとしての基本となる呪文体系はユニヴァーサル・マジックに置き換えられた。
アブジュレーション
訳語は「防御」。危険や有害なものからの防御や予防、あるいは対抗呪文のスクール。
このスクールのスペシャリスト・メイジの称号はアブジュラー。対極となるスクールはオルタレーションとイリュージョンの2つ。
イリュージョン/ファンタズム
訳語は「幻影」。他者の感覚や心を欺く呪文を司るスクール。実際には存在しない物を見せたり、音声を聞こえさせる。あるいは別の物に見せかけたりする。
このスクールのスペシャリスト・メイジの称号はイリュージョニスト。対極となるスクールはアブジュレーション、インヴォケーション/エボケーション、ネクロマンシーの3つ。
インヴォケーション/エボケーション
訳語は「祈願/喚起」。魔法のエネルギーで特定の効果や物質を生み出すスクール。前者は上位の存在の力によりかけられる。後者は術者自身の力を使う。
このスクールのスペシャリスト・メイジの称号はインヴォーカー。対極となるスクールはエンチャントメント/チャーム、コンジュアレーション/サモニングの2つ。
エンチャントメント/チャーム
訳語は「魔術/魅了」。前者は通常の品物や物体に魔法の力を与える。後者は生物の態度や精神を動かすという効果を持つスクール。
このスクールのスペシャリスト・メイジの称号はエンチャンター。対極となるスクールはインヴォケーション/エボケーションとネクロマンシーの2つ。
オルタレーション
訳語は「変化」。存在している状況や物体、生物を変化させるスクール。
このスクールのスペシャリスト・メイジの称号はトランスミューター。対極となるスクールはアブジュレーションとネクロマンシーの2つ。
グレイター・ディビネーション
訳語は「大探知」。探知、感知など、様々なものを様々な手段で知るためのスクール。ディビネーション・スクールの5レベル以上の呪文が該当する。
このスクールのスペシャリスト・メイジの称号はディビナー。対極となるスクールはコンジュアレーション/サモニングのみ。
「レサー・ディビネーション」と「グレイター・ディビネーション」というスクールの名称が消え、「ディビネーション」スクールに統合された。
コンジュアレーション/サモニング
訳語は「召喚」。前者は物を移送し、後者は生物や超次元的なエネルギーをもたらすスクール。
このスクールのスペシャリスト・メイジの称号はコンジャラー。対極となるスクールはグレイター・ディビネーションとインヴォケーション/エボケーションの2つ。
ネクロマンシー
訳語は「生命」。生命力や死者といったものを扱うスクール。
このスクールのスペシャリスト・メイジの称号はネクロマンサー。対極となるスクールはイリュージョンとエンチャントメント/チャームの2つ。
未訳ルールでの変更
未訳ではあるが、Tome of MagicやSpell & Magicではスクールが改編されたり、新たなスクールの分類が新設されている。
ユニヴァーサル・マジック
初出はSpell & Magicの14ページにあるThe School of Universal Magic。
ウィザードとして基本的な呪文が抽出されたスクール。このスクールに分類される呪文はその専攻に関わらず、どのウィザードでも使用可能になった。ただしコンジャラーは4レベル以下のディビネーション呪文の大半が使用不能になる。
17種の呪文が属している。全て日本語版のプレイヤーズハンドブックに登場している。
Effect School(エフェクト・スクール)
原語はSchool of Effectだが、この原語の初出はSpell & Magic。
8つのスクールが存在しているが、air、earth、fire、waterはTome & Magicが初出。dimensional magic、force、mentalism、shadowはSpell & Magicで解説されている。
精霊やエネルギーの属性の力により分類されるスクール。2000年以降のライトノベルなどでよく使われる分類形式。
Elemental Magic
- エレメンタル・スクール全般についてはこちら
地水火風の四大元素で分類するスクール。このスクールのスペシャリスト・メイジは専攻する元素を問わず、Elementalist(エレメンタリスト)と称される。
- Air(エアー)
風や空気に基づく呪文。呼吸や飛行、落下などにも関わりがある。
このエレメンタリストはエア・エレメンタリスト、あるいはエア・メイジと称される。 - Earth(アース)
土、地、石などの鉱物に基づく呪文。
このエレメンタリストはアース・エレメンタリスト、あるいはアース・メイジと称される。 - Fire(ファイアー)
火や熱に基づく呪文。
このエレメンタリストはファイアー・エレメンタリスト、あるいはファイアー・メイジと称される。 - Water(ウォーター)
水や水分に基づく呪文。氷や冷気を含んでいる。
このエレメンタリストはウォーター・エレメンタリスト、あるいはウォーター・メイジと称される。
Dimensional Magic
次元や空間からのパワーを利用する呪文。
このスクールを専攻するスペシャリスト・メイジはDimensionalist(ディメンジョナリスト)と称される。
Force(フォース)
エネルギーを操作したり凝縮する呪文。
このスクールを専攻するスペシャリスト・メイジはForce Mage(フォース・メイジ)と称される。
Mentalism(メンタリズム)
精神に影響を及ぼす呪文。Spell & Magicでは、サイオニクス能力が希少だったり存在しないワールドで研究されているとの記述がある。
このスクールを専攻するスペシャリスト・メイジはMentalist(メンタリスト)と称される。
Shadow(シャドウ)
影や闇に基づく呪文。
このスクールを専攻するスペシャリスト・メイジはShadow Mage(シャドウ・メイジ)と称される。
Thaumaturgy School(ソーマタージー・スクール)
原語はSchool of Thaumaturgyで、初出はSpell & Magic。
呪文の詠唱、発動の手段により分類されるスクール。原理に基づくフィロソフィー・スクールとも精霊やエネルギーに基づくエフェクト・スクールとも異なっている。
Alchemy(アルケミー)
いわゆる「錬金術」。物質や薬剤を組み合わせることで、魔法的な効果を生み出す。
このスクールを専攻するスペシャリスト・メイジはAlchemist(アルケミスト)と称される。
Artifice(アーティフィス)
エネルギーを集積させて利用する特殊な道具やマジックアイテムを用いる。
このスクールを専攻するスペシャリスト・メイジはArtificer(アーティフィサー)と称される。
Geometry(ジオメトリー)
図形やシンボル、文字などの書き物を組み合わせることで効果を発揮する。
このスクールを専攻するスペシャリスト・メイジはGeometer(ジオミーター)と称される。
Song(ソング)
術者自身の音声で魔法的な効果を発揮する。
このスクールを専攻するスペシャリスト・メイジはSong Mage(ソング・メイジ)と称される。
Wild Magic(ワイルド・マジック)
制御の困難な魔力を、術者自身の意思に近い形で発動させるが、発動しなかったり暴走したりと問題も多い。
ワイルド・マジック自体はTome of Magicが初出だが、Spell & Magicでソーマタージー・スクールに属する魔法として分類された。
このスクールを専攻するスペシャリスト・メイジはWild Mage(ワイルド・メイジ)と称される。
ダンジョンズ&ドラゴンズ第3版
用語は系統となっている。