テーブルトークRPGの『ダンジョンズ&ドラゴンズ』シリーズの1つ。
Advanced Dungeons & Dragons 1st Edition
略称「AD&D」。
オリジナル・ダンジョンズ&ドラゴンズで追加、改定されたルールを統合し、上級者向けとしてまとめられたもので、『Advanced Dungeons & Dragons』と名付けられた。
コア(基本)ルールや付随するルールブックはハードカバー形態が多い。またサプリメント、追加ルールや選択ルールが膨大なことで有名。
全て日本語未訳、情報はプレイングガイドのAdvanced Dungeons &Dragons 英語版商品リストによる。
ハードカバー商品一覧
以下は全てハードカバー本。ただし特定のワールド設定に関する物を除く。
- Player's Handbook
コード2010。128ページ。当時の販売価格は4500円。1978年発売。
基本ルールだが、サイオニクスルールが含まれている。 - Dungeon Master's Guide
コード2011。240ページ。当時の販売価格は5500円。1979年発売。
ランダムダンジョンの作成表があり、ソロプレイができたらしい。 - Monster Manual
コード2009。112ページ。当時の販売価格は4500円。1977年発売。
第2版よりも解説文が少ないものの、その分モンスターの種類は多い。 - Monster Manual II
コード2016。160ページ。当時の販売価格は4500円。
モジュールに登場したモンスターや悪魔が中心に収録。 - Fiend Felio
コード2012。130ページ。当時の販売価格は不明。
イギリスのチームが製作したモンスターデータ集。プレイングガイドで紹介された時にはすでに絶版になっていたため価格は不明。 - Legend & Lore
コード2013。130ページ。当時の販売価格は4500円。
神話の神々のデータが掲載されている。ギリシャ神話や日本神話、中国などの神話の神々やアーサー王伝説の英雄たち等が含まれている。以前は「Deties & Demigods」という題名だったらしい。 - Unearthed Arcana
コード2017。128ページ。当時の販売価格は4500円。
Player's HandbookとDungeon Master's Guideの両方の追加データが含まれたサプリメント。新種族、新クラス、新呪文、新マジックアイテム、新ルールが含まれている。 - Dungeoneer's Survival Guide
コード2019。128ページ。当時の販売価格は4500円。
ダンジョンをはじめとする地下世界に関するガイドブック。酸欠や登はん、坑道を掘るなどの追加ルールがあった。地下に焦点を当てた設定資料集に近いらしい。 - Wilderness Survival Guide
コード2020。128ページ。当時の販売価格は4500円。
野外冒険に関するガイドブック。天候や移動、火、水や食料といった追加ルールがあった。プレイヤー側に厳しいルールだったためか、「導入すると野外での生存率が下がる」という評判があったらしい。 - Manual of the Planes
コード2022。128ページ。当時の販売価格は4800円。
プレーン(世界)に関するルールブック。日本語版は第3.5版仕様まで待たねばならなかった。
Advanced Dungeons & Dragons 2nd Edition
略称「AD&D2nd」。
1989年に発売された第2版。
肥大化した第1版のルールやデータをまとめ、整理統合が図られている。しかし展開開始当初から、第1版以上にサプリメントによるPC強化が押し出されており、月日を経る毎にデータのインフレを招いた。
1991年には新和が『アドバンスド・ダンジョンズ&ドラゴンズ』という名で翻訳販売した。
日本語版で翻訳出版されたのは以下の通り。
新和側はすでに翻訳出版されていたD&Dを遊んでいたプレイヤー層がそのまま移行することを目論んでいたが上手くいかなかったとされる。そのためか、AD&D2ndの日本語版は早々に展開が打ち切られてしまった。
未訳分
''Dungeons & Dragons 3rd Edition
略称は「D&D3rd」。
2000年の第3版からは「アドバンスド」という言葉は取り除かれ、再び『ダンジョンズ&ドラゴンズ』として発売された。以後の日本語版ルールはホビージャパンが翻訳出版している。
詳細は「ダンジョンズ&ドラゴンズ第3版」を参照。