ダンジョンズ&ドラゴンズ

Last-modified: 2023-04-01 (土) 12:33:07

ダンジョンズ&ドラゴンズ (Dungeons and Dragons) とはゲイリー・ガイギャックスが開発したアメリカ発のファンタジーのテーブルトークRPGであり、世界初のロールプレイングゲーム。D&D や DnD とも略される。他のあらゆるロールプレイングゲームの原点である。
主にテーブルトークRPGとして必要な紙とペンとサイコロ (とくに20面体のダイス (d20)) の他に、プレイヤー向けのルールが記載されている『プレイヤーズハンドブック』と必要に応じて専用のミニチュアやダンジョンタイルを使用してプレイする。

最初の日本語版は原語版では第4版に相当、株式会社新和から1985年に販売された。商品の形態は原語版に準じたボックスセット形態であり、イラストも原語版のものが使われている。ベーシックルールセット、エキスパートルールセット、コンパニオンルールセット、マスタールールセットが出たが、最後のイモータルルールセットは未訳のままで終わった。

新和がD&D関連商品から手を引いた後、1994年にメディアワークスがDungeons & Dragonsの第5版である Dungeons & Dragons Rules Cyclopediaを翻訳した。Rules Cyclopediaはいわゆる「クラシックD&D」の最後のバージョンであり、今までのD&Dがプレイヤーキャラクターのレベルに応じて分散していた基本ルールを一つにまとめたクラシックD&Dにおける決定版である。ルールサイクロペディアの原語版はボックスセットではなく、入手しやすいハードカバーの書籍となっていたが、この日本語版は文庫形態で販売された。
しかし諸事情により、文庫版のルールサイクロペディアは途中で無期延期となった後、1997年に出版元であるTSR社がウィザーズ・オブ・ザ・コースト社に買収されたことにより、メディアワークス版は終了した。

ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社は、ルールを大幅に変更したアドバンスド・ダンジョンズ&ドラゴンズの第3版を2000年に発売したが、その際に名称からアドバンスドが外され、「Dungeons & Dragons 3rd edition」と銘打たれた。
この日本語版はホビージャパンから2002年末に販売開始となった。この日本語版は、版元の要請により、原語版とほぼ同じ形態で出版されている。
3rdの日本語版と同じ頃、原語版はゲームバランスを見直した3.5版が発売された。3.5版の日本語版は2005年に販売されている。

2008年6月には第4版が販売され、同年12月にはホビージャパンから日本語版が発売された。しかしMMORPGを意識したと言われる第4版はそれまでとはシステムがかなり異なっているため賛否両論があり、第3~3.5版を好むプレイヤーたちは「パスファインダーRPG」へ移行してしまった。これが原因で第5版の開発が早まったと言われている。
2014年には第5版が販売されたが、当初は非英語圏への翻訳を禁止していた。これは2017年に解禁され日本語版が発売されている。

関連項目

】【クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ】【アドバンスド・ダンジョンズ&ドラゴンズ】【ダンジョンズ&ドラゴンズ第3版】【パスファインダーRPG