モンスター/【クロコダイル】

Last-modified: 2023-04-09 (日) 09:24:03

原語は「Crocodile」。
ワニの事で、漢字では鰐と書く。
現実世界では爬虫類の1種で、ワニ目に属する。
恐竜の時代に最大に繁栄しており、絶滅種には全長13mで恐竜を捕食していた種がいる。現存する爬虫類では最も大型になり、全長7m体重1tの個体もいる。水中では四肢を体に密着させて、体を大きく波打たせ、尾を左右に振り、すばやく泳ぐ。水面に浮かび、岸辺に近づく動物を待ち構えていることが多い。尾の力を利用して水面上に垂直に後ろ足を水面に出すまで飛び上がることもできる。陸上では鈍重なイメージがあるが、短距離ならば走る事もできる。陸上で日光浴をしている時は、体温調節のために口を大きく開けていることが多い。肉食性で主に魚や鳥を食べるが、他の爬虫類や哺乳類を襲うこともある。
なお、肉は食用、皮革は防具や鞄、ベルトに使われる。
コンピュータRPGでは敵モンスターとして出てくる事もあるが、登場作品はあまり多くない。ファンタジー小説や漫画でも出番はあまりなく、小説「ゴブリンスレイヤー」で『沼竜』という名称で白い個体が登場する。

クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ

クラシックD&D第4版ではエキスパート・ルール・セットで解説されるモンスターの1種。
スモール、ラージ、ジャイアントの3種があり、それぞれの強さが大きく異なる。一番強いジャイアント種は所謂“ロストワールド”にしか生息していない。いずれも水をたたく音や血の臭いに引き付けられる。
移動速度はそれなりに高く、泳ぐ速度も爬虫類としては高い。攻撃手段は3種とも噛むだけだが、ダメージはそれなりに高い。
アライメントはニュートラル。なお、ラージ種は体長20フィート以上でカヌーや小型のラフトを転覆させる事ができる。ジャイアント種は体長50フィートを超え、スモールボートやスモールシップを攻撃してくることがある。

ルールサイクロペディア

種別は動物知力はいずれも2。
大きさはノーマル、ラージ、ジャイアントの3種で、ノーマル種のみMサイズ、他はLサイズと記載されている。

アドバンスド・ダンジョンズ&ドラゴンズ

AD&D第2版では日本語訳されなかったMonstrous Compendium Vol.IIに掲載されている。
AD&Dでは通常種であるクロコダイルと、巨大種のジャイアント・クロコダイルの2種類が存在する。

クロコダイル

いわゆる「ノーマル」種。
気候/地形は熱帯や亜熱帯の沼地や河川。出現頻度は頻繁。社会構成はなし。活動時間は日中。食性は肉食性。サイズはLで、体長は8~15フィート。アライメントはニュートラル。
危険な肉食爬虫類であり、丸太のようにじっと獲物を待つため不意打ち確率が高めになっている。また水中でも素早く動くことができる。
大規模な数が集まることもあるが、互いに協力するわけではない。また産んだ卵はメスが守るが、孵化した後は放置されてしまうため成長できる個体は少ない。
ヒットダイスは低くはない。移動速度は人間より遅めだが、泳ぐ速度はそれなりにある。
攻撃手段は噛みつき1回と尻尾による強打1回。

ジャイアント・クロコダイル

基本的にはクロコダイルと同じだが、出現頻度は極めてまれであることと、サイズがHで戦闘能力が上がっている点で異なる。
体長は21~30フィート。