呪文/【クレアボイアンス】

Last-modified: 2022-12-24 (土) 22:30:39

原語は「Clairvoyance」。
clairvoyanceの意味は透視、千里眼、鋭い洞察力など。
こうした探査用の魔法はD&D以外の他のファンタジー作品ではあまり見られない傾向がある。透視能力という意味であれば、超能力ものを中心とするSF作品に多いが。

クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ

マジックユーザー及びエルフ・ウィザード第3レベル呪文。新和版では「クレアボイアンス」と表記され、訳語は「千里眼」。ルールサイクロペディア版では「クレアボヤンス」と表記され「透視」と訳されている。
術者から一定の範囲内の生物1体の視覚で捉える光景を、術者自身にも見ることができる呪文。最初の「視界」となる生物の固定に1ターンを要するものの、以降は比較的自由に「視界」となる生物を変更することが可能。


新和版での「千里眼」という訳語ほどには便利ではなく、聴覚などの他の感覚には効果がない点が不安要素ではある。

アドバンスド・ダンジョンズ&ドラゴンズ

ウィザード3レベル呪文。訳語は「透視」。表記は「クレアボヤンス」。
ディビネーションに属する。コンポーネントはV、S、M。
術者が思い浮かべた場所の、現在の光景を見ることができる呪文。
射程距離は無制限だが、術者が知っている場所か、明白な場所でなくてはならない。また他の魔法的な視力はインフラヴィジョンを含めて使えないため、光がない場所を視ても暗闇しか見えない。その場合はせいぜい10フィート以内がぼんやりと見えるかもしれないという程度にしかならない。光や照明がある場所であれば、その明度に応じた光景が見えることになる。
鉛や魔法で保護された場所は見ることができず、術者は「呪文が遮断されている」ことしか分からない。
触媒は「粉末にした松果体」。


松果体は人間であれば2つの大脳半球の間に位置する内分泌器官を指す。一日のリズムを司るホルモン「メラトニン」を分泌することで知られる。
また松果体は、昔の哲学などの世界では「魂のありか」、「開いていない感覚器官のひとつ」と考える者がいた。ヨーガではチャクラの1つに当たる器官という説があり、触媒に選ばれたのかもしれない。
スズメやヤツメウナギ、ムカシトカゲのように、動物の一部には松果体を持つものもいる。


呪文名は同じだが、クラシックD&DとAD&D2ndではその効果が大きく変更されているので、同じ呪文のつもりで選ぶと困ることになる。

ダンジョンズ&ドラゴンズ第3版

クレアオーディエンス/クレアヴォイアンス?と統合された。

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クレアオーディエンス