呪文/【レヴィテート】

Last-modified: 2022-08-26 (金) 20:34:37

原語は「Levitate」。
意味は「空中に浮揚する」。
物体には重力が作用しているため通常なら空中に存在する物体は重力により地表に落下することになるが、何らかの作用により落下することなく空中に留まる現象を指す。ファンタジーというより、SFやオカルトの分野で聞くことが多いだろう。
ファンタジー作品ではそれなりに登場する魔法ではあるが、この手の空中浮遊や飛行といった効果の魔法は分かりやすく特別な効果を有するため、普及の度合によっては文明の発展度が大きく異なりかねない点に注意。D&Dシリーズでは上位呪文として「フライ」が存在しており、「レヴィテート」の呪文単体では空中浮遊のみで前後左右への移動は他の手段を必要とする。
効果が限定的であるため、ファンタジー作品で登場することはほとんど無い。登場例としては『ファイナルファンタジー』シリーズで敵の魔法や特殊能力による地震攻撃に対する回避手段としてレビテトという類似した名前の魔法が存在するくらい。

クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ

マジックユーザー第2レベル呪文。新和版の訳語は「空中浮揚」。ルールサイクロペディア版での表記は「レビテイト」、訳語は「浮揚」となっている。
術者に、空中を上下に移動する能力を与える呪文。移動速度は最大でも1ラウンドに20フィート。フライの呪文と違って、この呪文のみでは前後左右には移動できないという制限がある。ただし、天井を歩いたり渡したロープなどをつたったりすれば、横方向への移動も可能。


上下への移動手段としてだけでなく、十分な高度を確保できるという条件を満たせるのであれば戦闘時に高度をとることで敵から距離をとるという使い方もある。

アドバンスド・ダンジョンズ&ドラゴンズ

ウィザード2レベル呪文。訳語は「空中浮遊」。
オルタレーションに属する。コンポーネントはV、S、M。
接触したクリーチャー1体もしくは物体1つを垂直方向へ移動させることができる呪文。
水平方向への移動能力はこの呪文では得られないし、呪文がかかった対象は自力で高度を変化させることはできず術者の意志でのみ高度の変更を行える。
この呪文で空中に浮遊している場合、射撃攻撃を行う際には命中判定にペナルティを課せられ、射撃攻撃を行うごとにペナルティが加算されていく。このペナルティは姿勢制御に1ラウンドを費やすことである程度まで戻すことができる。
触媒は「革の小さな輪」もしくは「金の針を大きな柄の付いたコップ状に曲げたもの」。

関連項目

フライ(呪文)