ロトの紋章
【ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章】に登場するアイテム。
劇中より百年前、正確には【ゾーマ】が倒された2年後に【コロポックル】が【ムラク】から譲り受け、その後【ティーエ】に譲渡されたもの。
ただの紙切れのようにも見えるが、無限の魔法力が込められていて、
それを呪文に転化したり、【いのりのゆびわ】のように魔法力を回復することにも使える。
ただし呪文への転化として利用しようとしても、これを使った場合何が飛び出すかわからない。
まるで【パルプンテ】のような効果だが、パルプンテ自体だけはこの札からは発動しないようだ。
狙った呪文が出ない辺り危険である。とりあえず劇中ではこれらの効果で利用されることはなかった。
譲渡する時に「強力な武器」とは言っていたが、利用法を説明していなかったことがまずかった。
魔法力回復の効果は【タオ】が【ニフラーヤ】で異魔神の月を消す際に使用して活躍した。
札には【世界樹】が描かれており、古代ムー大陸の文字が書き込まれている。
文字はこの世界における全ての神々の系譜が記されており、ルビスの名前も登場する。
「世界樹は世界のあらゆる生命を司る神の作りたもうた聖樹であり、全ての生命の源」とも記されている。
札の中には世界樹の種が入っており、それが魔力の源となっている。
最終局面、【アルス】の【ミナデイン】で上半身を割かれた後、コアを砕かれた【異魔神】の遺骸の上で、
【ポロン】の腕に握られていた札が風で飛来し破れ(この過程は完全版に描かれている)、
零れ落ちた種と異魔神の聖核(セイント・コア)が同化し、世界樹が復活。
直後に世界樹の花びらが世界中に舞い、異魔神との戦いで散った者たちを蘇らせた。
物語の締めに使われたり、効果自体が非常に強力だったりと結構な重要アイテムである。
ムー帝国の長であった【タオ】もこの札の存在は知らなかったことから、
ムラクの祖先はムー帝国のなかでも相当な名家であったろうことが推測できる。