【リリルーラ】

Last-modified: 2022-12-14 (水) 21:40:43

ダイの大冒険

【ルーラ】系の上級呪文。 漢字で書くと【合流呪文】。
主にダンジョンなどで仲間とはぐれた時に仲間と合流する時に使う。
ルーラが場所をイメージするのに対し、此方は特定の相手のことをイメージする(もしくは思う)事で移動する。
その性質上、場所を思い浮かべて移動するため知らない場所には行けない元祖ルーラと違い、理論上は術者自身が全く知らない場所に移動する事ができる。
 
イメージする相手は、合流目的に使うならば仲間を目印にするのがセオリーだが、敵対者をイメージして追跡目的で使う応用法もある。
また、後述の通り空間を飛び越える事さえも可能な呪文で、通常のルーラがあくまで高速で飛翔する呪文なのに対し、リリルーラは本当にその場から消えて瞬間移動する。
 
作中で明確に「リリルーラを使った」と分かるシーンは意外に少なく、【アバン】が先行させた【ダイ】一行に追いついた時(この時は後にアバン本人から説明された)と、【ジャッジ】の異空間に置き去りにされたアバンが【キルバーン】を目印に帰還する際に使った2回のみ。
それ以外は推察からリリルーラだろうと思われる行動しかない。
アバンが【モシャス】でキルバーンの姿を借り【ミストバーン】らの所に現れた時も、この呪文を使ったと思われる描写がある。
また、魔王軍がふっと消えるときもこの呪文を使っているのだろうと言うポップの考察がある。
 
アバンは「最近身につけた」ことと「迷宮での合流用である」と説明したことから【破邪の洞窟】で修得したものと思われる。
何階にあったのかは不明だが、【レオナ】達はミナカトール以外の呪文を全てスルーしたため、地下25階までにあった可能性もある。
 
上記の異空間からの帰還時にアバンが使った1回について、【ルラムーン草】を材料に調合した魔法の砂をキルバーンに付着させて媒介にしているが、使用例が少ないためこの呪文において媒介がどの程度必要なのかは不明。
ダイたちに追いつく時のアバンも従来の使い手であるらしい魔王軍の敵達も媒介を使った様子が無いため、味方を追うだけなら媒介は必要ない可能性が高い。(そもそも、使用にいちいち媒介が必要とあっては呪文の意味を成さないし、少なくとも魔法の砂はアバンが最近独自に調合したものであるため、過去の使い手達や魔王軍の敵達も同じものを媒介にしていたとは考えられない)
アバンがキルバーンへの説明で「敵に対する目印」と言っていることから、味方以外の者をリリルーラで追うことを可能にするアイテムとも考えられる。
 
ルーラは使用者に触れていれば他の人物も一緒に移動するが、リリルーラもできるかは不明。
それに関連して、最終局面で【バーンパレス】心臓部に閉じ込められた際、「空間をも飛び越えるリリルーラならバーンパレス心臓部の壁も飛び越えて脱出する事は容易なのではないか」と言う指摘があるが、作中ではアバンはこれを使用せずポップと共に通常のルーラで脱出している。
バーンパレス心臓部の外側周辺に知っている人がいたかどうかは確認できない状況だったが、空間を飛び越えるほどの呪文に距離制限があるとは考えにくいので、連れて行ける仲間の人数に上限があるか全く連れて行けず本人しか飛べない、などの可能性が考えられる。
 
もう一つは、飛行ではなく空間転移という移動方法の原理によっては心臓部からの脱出が不可能だったという可能性もある。
本当にただ消えて目的地に出現するだけのワープならいいが、亜空間にトンネルを作って疑似的にワープする…なんていう理屈だった場合、魔法力で事を起こしている呪文である以上、心臓部の材質を貫通してトンネルを通せないという理屈が成り立つ。