【ダイ】

Last-modified: 2021-01-19 (火) 12:07:30

アバンの使徒
【ダイ】―【ポップ】【マァム】【ヒュンケル】【レオナ】(―【フローラ】

ダイの大冒険

【ドラゴンクエスト ダイの大冒険】の主人公。アニメでの声優は旧作は藤田淑子、新作は種崎敦美。
赤ん坊の頃に善良なモンスター達が暮らす【デルムリン島】へ流れ着き、鬼面道士【ブラス】に育てられ、幼い頃から勇者に憧れ暮らしてきた。年齢は12歳。魂の力は「純真」。
 
その正体は、古来より悪を制裁するべく神より使わされた【竜の騎士】の子孫であり、竜の騎士・【バラン】【アルキード】王国の王女・【ソアラ】の間に生まれた由緒正しき血筋の混血児であった。
 
本来の名前はアルキード地方で「強き竜」という意味の「ディーノ」。
ダイという名前はデルムリン島に彼が漂流してきた際、長い間の漂流で削れてしまった揺り篭のネームプレートにかろうじて残っていたDという頭文字から、本当の両親の意を酌み、せめて頭文字だけでもDでそろうようにと慮ってブラスが付けた名前である。
ダイ自身はバランとの初戦時は大魔王に付いた父への反発心もあってか「ディーノなんて呼ぶな」と発言している。その後、バランと和解してからは実の両親がつけてくれた名前として受け入れている様子だが、ラーハルトには「父さんのことを思い出してつらいから」という理由でディーノとは呼ばないように頼んでいる。
 
ある日、地上世界の勇者【アバン】との出会いで本物の勇者としてその道を歩み始め、数々の出会いと共に戦いの運命の渦に巻き込まれていく。
 
【ポップ】とはアバンと出会った時に知り合って初めての人間の男友達となり、物語を通じて固い友情を育んで行った。
性別を問わず厳密な順番では【レオナ】の方が先の筈だが、次第に友達と呼ぶには些か微妙な関係になっていく。
 
連載当初は頭身も低く作画の荒さもあってかなり幼い見た目だが、連載が進み画力が上がるにつれて徐々に頭身も高くなり顔つきも精悍になり、終盤になると彼自身の成長も合わさって初期とは別人のような印象になるだろう。作画の変化を顕著に受けているキャラクターである。
 
(全くと言っていいほど触れられることが無いが)彼の外見の特徴として、右頬についた十字型の古傷がある。いつ、どんな事情でついたものかは不明だが、ゴメちゃんとの出会いの時には既についていた(ゴメちゃんの台詞によれば10年以上ダイの願いを叶え続けてきたらしいので、おそらく出会いは2歳、体格や言葉を考慮すれば3歳?前後の頃だろう)
 

性格

年頃の少年らしく、明るく活発で真っ直ぐな性格。
怪物に囲まれて育った経緯から、他人を差別せず、敵味方問わず余計な色眼鏡を無しに物事を真正面から受け止める。
その一方で一般的な人間の価値観に疎いところがあるらしく、ポップがマァムをジロジロ見ていた理由について「いい胸してるから」と誤魔化した際には「おっぱいが好きなのか?結構ガキだな」と返している。恐らく母性の象徴としてしか見ていないのだろう。
怪物島と呼ばれていたデルムリン島に住んでいたただ一人の人間では無理からぬ話だが。
その一方で他者の恋愛感情に関しては育ちに反して意外にも機敏な所があり、前述のやり取りもポップのマァムに対する恋愛感情を見抜いたが故のやり取りで、後にメルルも加わった三角関係に関してポップを「自分のことになると鈍い」と評している。
そんなコミカルさとは裏腹に純真ゆえの辛さも少なからず描写されており、例えば【ベンガーナ】では人々を救ったにも拘らず竜の紋章の力を恐れられたことに激しく動揺し、この直後【テラン】に足を運んだ際には自分が純粋な人間ではないことへのコンプレックスを吐き出し、バランから「子供の内なら竜の騎士は人間とさほど変わらないが、大人になったらそうはいかなくなり、人間たちは本格的にお前を恐れるだろう」と言われた際はベンガーナでの件を思い出して動揺したりしていた。
 
当初は勇者を助ける魔法使いにしようとしていたブラスから呪文を教わっていたが、あまり得手でなかったこととダイの勇者になりたい意志を無視した押し付けがましい教育だったためかてんで身に付かず、その事もあってか呪文が使えないことに対するコンプレックスもあったが、【ネイル村の長老】に教えを請い、克服した通り資質がないわけではない。
ただし、単行本のデータでは下級の攻撃呪文やトベルーラしか載っておらず、いまだに上位の呪文を使うには竜の紋章の補助が必要な可能性も。
また、人里離れた島で暮らしていたためか識字能力に難があり、【アバンの書】【ロン・ベルク】が書いた武器の説明書が読めず代読を頼む羽目になることも。
ただ、一応は一通り教育を受けているので、知性や常識はあくまで「勉強嫌いの普通の男子」レベルであり、ターザンのような野生児というわけではない。
 
【ハドラー】との最後の戦いで彼の挑戦を真っ向から受け止めポップの加勢すら潔しとしなかったり、自らが守ろうとする人間の負の側面を説いた上で、敵ながら自分の実力を高く評価した大魔王【バーン】の甘言にも乗らず、
もし人間が自分を拒むなら、バーンを倒した上で自ら地上を去るときっぱり言い切るなど、切ないまでに意志が固く孤高な一面も持つ。
この戦いでは【ゴメちゃん】との会話で「人間にも悪者はいる」ことを客観的に理解している旨を発言しているのでなおさらである。
この部分は図らずとも子を護り散っていった父親のバラン譲りなのが何とも皮肉だが、父と違い、逆境に立たされてなお持ち前の純粋な心根を失うことなく、正負両面を持ち合わせた存在が人間なのだということを深く理解した上で、人間という存在を愛し守り抜こうとする意志を失うことなく持ち続けた。
 
少年漫画の良きヒーロータイプではあるが、勇者に憧れていることもあって、ブラスの魔法使い教育を嫌がったり、バーンに一度完膚無きまでの敗北を喫したことが強いトラウマになり、バーンを倒す唯一の希望として兵達から期待を寄せられていた事に強いプレッシャーを感じ、苦悩のあまり一時的にとはいえ逃げ出してしまう等、年齢相応の脆さも持ち合わせている(前者は「親の趣味で無理やり習い事をさせられていることへの不満」と例えれば分かりやすいか)
もっとも、後者に関しては、父親を失った直後の精神的ショックから立ち直っていなかったところに完敗したという状況故でもあるので、一概に彼の性根の問題だけではないが。
だが『純真』そのものの魂に裏打ちされたその姿勢は不思議と高いカリスマ性も内包している。この点はポップやレオナもダイの魅力と理解しており、「ダイがいなかったらクロコダインもヒュンケルも仲間にはならなかった」「おれ(ポップ)は逃げ出し野郎のままだった」と作中で語られている。
 
最初はわんぱくな所やムキになって声を荒げたり子供っぽい所も多く見せるが、次第に落ち着きや思慮、純粋ながら聡明な見解を備えてゆく。しかし同時に『物分りの良い』合理性に凝り固まってしまった節も見受けられ、基本的に結果が出ない事や確実に良い方向に転ぶかわからない事は受容し難くなっている。バーンとの最終決戦で地上の滅亡は阻止出来ないとバーンに突きつけられて戦う意味を失って無気力になったり(戦い続けないとと「頭脳」で考えても、身体から力が抜けていった)、人間関係を嫌ってレオナのスタンスを否定したり、パーティー内の恋愛には忌避感染みた感想を漏らしている。
逆に戦闘では勝利を目的とした効率的な方法より、騎士道精神に則る自分の全力をぶつける視点で戦う事が多く、ハドラーとの最終決戦はともかく老バーンとの2度目の対戦では全力を解放して戦い、未知数とは言え光魔の杖の消耗を意図的に狙った長期戦を挑むことはなかった。
もっとも、バーン戦についてはかつての惨敗経験もあって、とにかく全力でぶつかってその中から活路を見出していくしかないとの認識だった事、ダイ自身は光魔の杖が消耗の激しい道具であるということをそもそも知らなかった可能性が高い事は考慮すべきであるが。
ゲーム作品で言うAIシステムの初期に見られた「攻撃が相手に有効かわからないなら、まずは全力でぶつかってみる」をストーリー上で実践させた形でもある。
 
恋愛観に関してはレオナとの関係や感情がどう言うものかは明白になっていない。が、ポップ、マァム、ヒュンケルの三角関係ではわだかまりが生じる事から告白や関係の進展にはむしろ忌避の意思を示しているが、答えを据え置きしたいと言うよりも決戦の最中だからとも取れる発言をしている。
また、レオナを襲ったフレイザードに対して逆上するなど、誰よりも彼女を大切に思っているのは確かである。

戦闘能力

剣と魔法を駆使するいかにもドラクエ型の勇者的戦闘スタイル。
ただ、基本的に魔法は「魔法剣」の形で使うことが多く、魔法単体で使うことは特殊な理由がない限りあまりない。
 
剣技はアバンに見透かされた通り天性の天才。一方魔法は前述のとおり苦手意識が強かったが、出自もあって基礎能力は高い。
幼いころからモンスターたちと遊びまわっていたこともあってか、基礎的な身体能力は竜の騎士という出自抜きでもかなりのもの。
しかし、中盤からはむしろ本人の能力に武器がついていけないようになってしまう。
 
意外と、この手の少年漫画でありがちな「土壇場でありあわせの技から窮地をしのぐ発想を生み出す」ことはあまりなく、むしろ事前にしっかりと修行したり準備したりして整えた技に頼る場面が多い。
 
ちなみに単行本のおまけに載っているドラクエのゲーム風ステータスでは数値がそれほどでもない。
【マトリフ】曰く「勇者はなんでもできるが、力なら戦士にかなわず、魔法も魔法使いにかなわない。何でもできるが何にもできないのが勇者」であり、それを反映した数値とも考えられる。
しかし同時に「勇者が持つ、ほかの奴には真似できない最強の武器“勇気”がある」とも言われており、勇気ある者としての勇者というポジションを持っている。
同時に、竜の騎士であるため、選ばれた者としての勇者でもある。
そんな彼が真の実力を発揮するのが紋章発動時。平常時と比べて数倍パワーアップするもので、DQシリーズで「数倍」というインフレを出せば、それは規格外にほかならない。これが、いざという時に強敵と渡り合う重要なポテンシャルになっている。

名前の由来

恐竜の英語 ‘dinosaur’ から。
竜に関する名前を主役に使いたいと思った事に由来するらしい。
バランとソアラが彼に名付けた本名である「ディーノ」も ‘dino’ をラテン語っぽく発音したもの。
 
ただし、海外ではダイ(=die/死)と縁起が悪いため、Fly(=「飛び上がる」ような元気な少年)とされていることが多い。
ただそれだとイニシャルが同じDになるようにというブラスの気遣いが……。
 
ちなみに「恐竜」=「強き竜」という概念は、後に三条がシナリオを手がけた特撮『獣電戦隊キョウリュウジャー』でも見られ、本作と同じく主人公が「強き竜の者」である。

呪文・特技

※単行本のキャラクターデータに載っている、および実際に使用したことのある呪文・特技を掲載。
※ベギラマ、バギクロス、ヒャダイン、ドルオーラ、ルーラはキャラクターデータには載っていないが、竜の紋章発動時にのみ使用している。
トベルーラは当初は紋章発動時にしか使えなかったが、最終的には紋章なしでも使えるようになっている。(本作ではけっこう難度の高い設定になっており、初登場時からメラゾーマを使えたポップが、マトリフの猛特訓を経てやっと覚えた呪文である)
※ライデインは読切では紋章の力ありの状態で使用、本編でも当初はポップのラナリオンのサポートが無いと使えなかったが、ザムザ戦の後からは、紋章の力もラナリオンのサポートも無しで、いつでも使えるようになっている。

クロスブレイド

主人公とだけあって現在カードの種類が最も多い。
第1弾で登場したダイはカード共通で【パプニカのナイフ】を装備し、デルムリン島~ロモス城の戦いまでの衣装で登場している。
通常攻撃エリアは長い直線が正面方向へ3本。
必殺技は空裂斬以外のアバン流刀殺法か、れんぞく斬り。
第1弾スーパーレアのダイは攻撃が1200もあり、常時ハドラーへのダメージを大アップできる。
Vジャンプの付録として入手可能だったダイはレアリティはレアのカードでありながら攻撃力が1340とかなり高い。
 
第2弾以降登場したものは、ロモス城で貰った衣装にチェンジ。武器も【はがねのつるぎ】に持ち替えたためか通常攻撃エリアが変更され、三角形が正面に3つ(うち2つは逆三角形)というものになった。
必殺技のバリエーションも上記の物に加え【ライデイン】と火炎大地斬、そして(この段階では不完全ながら)アバンストラッシュが追加された。
中でも、アバンストラッシュを必殺技に持つ第2弾【ギガレア】のダイは、攻撃力が1510と現在登場しているカードの中ではシークレットのヒュンケルと並び最も高い数値を持つ。
特にヒュンケルに関しては、ダメージを大アップさせる「力の覚醒」のスキルの存在もあって他の追随を許さない圧倒的な火力を叩き出すだろう。

漫画版

本作ではクロブレ世界の住人として登場。【スライム】に襲われた【勇気】【メイロ】を助け、【ダムド軍】【キラーマシン】と対決。勇気を庇って重傷を負うも、勇者の心を奮い立たせた勇気との合体技「クロスブレイド」でキラーマシンを撃破し、3人でダムド軍と戦うこととなった。

星のドラゴンクエスト

ダイ大コラボイベントで登場。
2010年代後半まで『ダイの大冒険』のクロスオーバー作品参戦やコラボなどは行われていなかったこともあり、ゲーム作品への出演は初となった。
 
特定のクエストでは援護してくれる。

DQMSL

2020年のダイ大コラボにまさかの参戦。ダイ登場記念プレミアふくびきで排出され、種族はドラゴン系。
転生前はダイの剣と魔法の闘衣を装備した「アバンの使徒ダイ」で、転生後は竜魔人状態の「竜の騎士ダイ」。
リーダー特性は全種族の攻撃力を15%(転生で20%)アップ。

特技は大地斬(全体斬撃&行動停止)、海波斬(全体ヒャド斬撃&状態変化解除)、空裂斬(単体デイン斬撃&みかわし無視&最初に発動)、ドルオーラ(攻撃力依存の無属性呪文で、最後に発動。バトル中1回しか使えない)。
転生後はアバンストラッシュ(単体???系特攻)を習得する。
特性はAI2回行動。転生後は不屈の闘志、いきなりマインド&封じ無効、偶数ラウンドちからため、デインブレイクを習得。

DQウォーク

2020年11月開始のコラボイベントにて登場。
クエストの1章1話をクリアすると助っ人として加わり、戦闘への参戦や特定のポイントでの会話等で絆レベルが上昇。
絆レベルは当初は15までだが、2章4話クリアで25まで上昇する。
 
クエストのクリアに伴って大地斬、海波斬、アバンストラッシュなどを修得していく。
攻撃力がプレイヤーよりもかなり高い値になっているのか、攻撃の威力はいずれの技も強力。
絆レベルを上げることでそれぞれの技のダメージや、メガモンスターのハドラー等の強敵へのダメージも更に上昇する。
また、4章クリア後には強敵またはメガモンスターの魔王ハドラー戦において最初に「竜の紋章」を使用する。
これにより、3ターンだけであるが攻撃力上昇とアバンストラッシュにデイン属性が付加される。
安定した火力を得るため、まずは彼との絆レベルを上げておきたい。

JUMP FORCE

2019年に発売された、【週刊少年ジャンプ】連載作品がクロスオーバーしたアクションゲーム。
音声付きゲーム作品への出演は初。
当時は新アニメの制作発表すら行われていない時期だったので、旧アニメの藤田淑子が声優を務めている。
しかし発売直前の2018年末に他界したため、彼女にとって遺作となった。
 
キャラクターデザインは【ダイの剣】【魔法の闘衣】を装備した原作後半のもの。