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【アバン】

Last-modified: 2019-07-17 (水) 01:13:37




ダイの大冒険 Edit

【ドラゴンクエスト ダイの大冒険】に登場する、主要人物の一人。
フルネームはアバン=デ=ジニュアール3世。
名前の由来はフランス語で「前の」を意味する「avant」で、ダイ達より前の代の勇者、のニュアンスである。
フルネームの由来はミニ四駆のアバンテJrから。
 
アニメでの声優は田中秀幸で、本作のナレーションや【キルバーン】役も兼任している。
また、「アバン・愛のテーマ」という彼の名を冠したテーマ曲も作られており、名曲と名高い。
 
15年前の戦いでその当時世界を恐怖に陥れていた魔王【ハドラー】を倒した【勇者】で、主人公である【ダイ】と、【ポップ】【マァム】【ヒュンケル】の師。
他にほんの少しの期間だが、【レオナ】にも教えを授けている。
彼らからは主に「先生」「アバン先生」と呼ばれており、終盤では勇者であるダイに対して、先代である彼は『大勇者』の肩書で呼ばれている。
 
外見は眼鏡(伊達)をかけた細身の優男で、中世の貴族や音楽家が被っていた鬘に似たカールした長髪。性格は剽軽で口調も常に丁寧語…と、一見戦闘能力は高くなさそうではあるが、勇者としての実力は確かなもの。
武芸百般で【グランドクルス】のような【闘気】を操る技の他にも、様々な武器に応用できる独自の戦闘術「アバン流殺法」を編み出している。設定だけでも剣・槍・斧・弓・鎖(鞭系)・牙(拳に付ける武器)に対応した殺法があり、それぞれの武器で地・海・空の技や、奥義【アバンストラッシュ】を使える。但し本編中で自身が使って見せたのは剣と槍、弟子たち(ダイとヒュンケル)に直接指導したのは剣のみである。
また、呪文の知識も深く、【マホカトール】などに代表される破邪系を中心に、【メラゾーマ】【モシャス】等の高位呪文も扱うことができる。
さらに【魔弾銃】【ゴールドフェザー】【シルバーフェザー】などのマジックアイテムの開発も得意とし、戦略・知略にも長け、統率力もカリスマ性もあり、洞察力も高いまさに器用万能の人である。
 
なおカール王国に仕えていた頃からカールした髪型が特徴だった彼だが、メガンテから生存したときの描写ではストレートになっている。
つまり彼の特徴的な髪型は癖毛ではなく、自ら巻いているということになる。
ちなみに、最終回での一コマでは口髭を蓄えていたが、その鬚までカールさせていた。
 
根は明るい性格でネタがあると笑いを取らずにいられない面があるものの、傑出した自分の力は平和な世界では害であると身を隠したり、実力的に敵わない相手には自己犠牲的な攻撃手段を取ることも厭わなかったり、不足した実力を補うため数か月間ただ一人で補給もせず己が身を鍛え続けたりなど、良くも悪くも勇者、あるいは英雄らしい自己犠牲の精神に囚われている感は否めない。
現に、宿敵であるハドラーを倒そうとした手段は【無刀陣】といい【メガンテ】といい、いずれも己が身を傷つける事が前提、危険性の高い攻撃手段ばかりである。【凍れる時間の秘法】を使用した時も、結果的にではあるが自身を犠牲にしている。
また、同じくメガンテを仕掛けたポップ、バーンパレス内部突入時に一人で後方の守りを引き受けたヒュンケル、そして最後に一人姿を消したダイと、その自己犠牲精神は後に使徒達にも引き継がれているともいえる。
 
ジニュアール家については「学者の家系」以上の詳細は作中では明らかになっておらず、アバン以外の関係者も一切登場していない。
しかし、少なくとも【竜の騎士】のような戦うことを使命とした一族でないのは確実である。
また使用呪文の系統から、おそらく本人の素養は【賢者】であり活動の結果が勇者であった(勇者の称号が後からついてきた)。
つまりアバンがハドラーを倒し勇者となったのは運命的な何かがあったわけではなく、あくまで彼が「そうしたい」と思った結果だと言えるだろう。
これも作中終盤に語られる「勇者は何人いてもいい」というダイの思いを示す一端なのかもしれない。
そして、「勇気ある者としての勇者」の一人でもある。

勇者時代 Edit

【カール王国】の学者の家系の出身で、文武両道の人物。
城から抜け出し、モンスターに襲われていた【フローラ】を助けた事をきっかけにカール騎士団への推薦を受けた。
本来は真面目な人間ではあるが、フローラには有事の際に全ての力を振るい助けることを話し、
それまでは伊達眼鏡を付け、訓練をサボって調理場で女の子に調理の指南をしていたりと、先述の剽軽な性格を演じていた。博識で弁がたち顔立ちも整っているためモテモテだった。
 
後にハドラーがカール王国を攻めてきた際にはその知恵と力を駆使して退けることに成功する。
だが倒せるまでの力には至っていないことを悟り、騎士団長にして友人の【ロカ】と共に旅立つことを決める。
 
旅の最中、【マトリフ】【ブロキーナ】の補助を介して凍れる時間の秘法をハドラーにぶつけるが、標的だけを停止するには魔力が足りず、互いの時間を1年間停止させた。
この為、アバンの実年齢にはズレがある。
一応本編開始時のアバンの年齢は31歳となっている。
1年間の停止を含めて考えると、ハドラー率いる旧魔王軍の地上侵略が始まった21年前ではアバンは11歳。
初めてハドラーと対峙し、また魔王打倒の旅に出た18年前は、母国カール王国の騎士団に在籍していた14歳の頃にあたる。
 
時間停止より解放されてからは改めて修行を重ねてアバン流刀殺法を完成させ、無刀陣からのアバンストラッシュによってハドラーを倒した。
この時わずか16歳。非常に若い気がするが、ゲーム本編シリーズの主人公はこれと同じ位の年齢が基本であるため別におかしくはない(確定している範囲ではDQ3勇者16歳、DQ4勇者17歳、DQ6主人公17歳、DQ7主人公16歳、DQ8主人公18歳、DQ11勇者16歳であり、DQ5主人公に至ってはわずか6歳である)。この当時の16歳の設定はDQ3を意識したものだろう。
なお物語開始時のダイ・レオナ・ポップ・マァムの年齢はそれぞれ12・14・15・16歳。
 
ハドラーを倒した後はカール王国に戻ることもなく、勇者育成の旅に出ている。
彼自身、フローラに対して好意があり両想いの関係であったが、それはこの時点では叶わないこととなった。
【アバンの書】がカールの図書館にあったということは、一度は帰国していそうなものだが……人伝で母国へ届けて貰ったか、アバンの書をこっそり寄贈してすぐに出て行ったのか。
また、魔王打倒の旅立ちの際にそれまで掛けていた伊達眼鏡をフローラに預けているのだが、これもおそらく返却されていないのだろう。

勇者の家庭教師時代 Edit

【じごくのきし】【バルトス】に育てられた戦災孤児であるヒュンケル、共に戦った仲間のロカと【レイラ】の娘であるマァム、そして旅の途中で付いて来たポップを弟子として育てていた。
更に、【パプニカ王国】の王家からの要請でポップと共に【デルムリン島】を訪れ、ダイの才能を見出して7日で勇者に仕上げるというハードな計画を立てた。
宣言通り、【海波斬】習得の為に【ドラゴラム】を使う等、非常に手荒い指導も行っている。
 
しかし修行3日目にハドラーが襲来、ダイたちを救うためにメガンテを唱えて消息不明となってしまった。
ちなみにこの展開に対し早くも女性ファンから抗議の手紙が殺到、作者はコミックス2巻で女性ファンのパワーに驚きつつ感動したとコメントしている。作中でもモテていた彼は現実の女性にもモテモテだったようだ。
 
このせいでダイの修業は【空裂斬】の習得を待たずに中途終了してしまい、出来事は物語に大きく関わり、ダイたちを含む他の【アバンの使徒】達に大きな影響を与えた。
 
当初はメガンテの衝撃で跡形もなく散って死亡したと思われていたアバンだったが、実はフローラからアバンのしるしと交換でもらったカールのまもりが身代わりになったことで生存していた。
しかしダイとポップの旅立ちの時には彼らは自分で道を切り開けると確信、敢えて合流せずに密かに見送っている。
そして、ハドラー戦を通して自分の力不足や背後にいる大魔王【バーン】の存在を知ったアバンは
自分にしか出来ない事を極める必要があると感じ、最も得意とする呪法を選択、【破邪の秘法】を求めて【破邪の洞窟】に挑んでいた。
レオナ達がパーティを組んでも地下25階どまりだったのに対し、彼は最終的に一人で地下150階にまで到達しており、その実力の高さが窺える。
 
明言こそされていないが、破邪の洞窟のモデルはほぼ間違いなく「トルネコの大冒険」の不思議のダンジョンであろう。
一概に比べられるものではないが、地下27階にあるしあわせの箱を取りにダンジョンに潜っていたプレイヤーならば、ミナカトール習得場所である地下25階でも相当な難易度であるということが伝わるかもしれない。
 
また、ダイとポップを見送った事には、自分がいる事で逆にダイ達の成長を妨げてしまうという理由もあった。
この判断は結果的に功を奏し、彼らは自ら道を見つけ、やがて世界を救うパーティの中核へと駆け上がることになる。
特にポップの精神的成長は、いわば「一切の逃げ場を絶たれた上での奮起」によるところが大きい。
それはアバンへの一年の師事を経ても逃げ癖、詰めの甘さは取り除くことが出来なかった事からわかる通りであり、マトリフも「アバンは優しすぎるからこういう甘ったれを育てるのには向いてない」とキッパリ言っている。
アバンが同行していたら事あるごとに彼に甘え続けるのは明白であり、ポップが「第二の主人公」と呼ばれるまで成長する事はなかっただろう。

最終決戦時 Edit

そして秘法を手に入れた彼はレオナが習得した【ミナカトール】の発動に気づいて洞窟を脱出し、ダイ達に遅れてバーンパレスへ向かう。
過去に偽アバンが出てきた例偽マァムが出てきた例があったため、復活時にはパーティメンバー・読者の両方から多くの波紋を呼んだ。
 
キルバーンの罠にかかったポップを破邪の秘法で強化した【トラマナ】で救い、ダイ達と宿敵ハドラーとの再会を果たし、ハドラーをその腕の中で看取ることになる。
その後はキルバーンと頭脳戦を繰り広げ、【アバカム】でバーンパレスの中央門を開放。
レオナを第五のアバンの使徒としてキルバーンの仕掛けた罠を全て潰す僅かな間に指導し、
キルバーン自身を直接対決で倒す事にも成功する。
 
使い魔である【ピロロ】の命は、「あの小さな使い魔ではどうすることもできないでしょう」という理由で取らなかった。
彼の正体を知らなかったことを別にしてもかなり甘い行動、見落としと言えるものの、結果的にだがそれが幸いとなった。
もしもピロロを殺そうなどとしていれば、この時点で彼が黒の核晶を起動させるか、もしくは首尾よく起動前に殺せたとしても人形内に放置されたままの黒の核晶がなにかの衝撃に巻き込まれて誘爆することで、さらに被害が大きなものとなっていた(最悪ダイ一行の主要メンバーが死んだり、地上に落ちれば地上が滅びていた)可能性が高いからだ。
ハドラーは、死に際に「大魔王は恐ろしい相手だ、情けは捨てろ」と生涯の宿敵であった彼に忠告した。
アバンもまた武人として大きく成長を遂げた彼のことを認めながら、それでもなお情けを捨てなかったことが結果論とはいえ地上を救うことにつながったというのは、いかにも勇者らしいともいえよう。
 
その後、【モシャス】でキルバーンに扮し【ミストバーン】の正体を探り、勝利の突破口を探ろうとするも、キルバーンとミストバーンの間での呼び名を失念していた事で正体を見破られる。
※アバンが居合わせたタイミングでミストバーンを「ミスト」と呼んでいる場面を伺う機会は、ジャッジに異空間へ突如さらわれるシーンや、キルバーンが異空間から舞い戻った後に独り言を呟いているシーン等であった。
逆に言うとキルバーンの人格演技そのものに落ち度は全く無くキルバーンと何百、何千年の付き合いのあったミストバーンをあと一歩の所まで欺いたのが驚異である。
 
その後のミスト本体との戦いでは憑りつかれたマァムに虚空閃を放ち、ミスト本体を倒すことには失敗したものの、防具の上から虚空閃を当てることでマァムを傷つけることなく結果的にミストを彼女の体から追い出すことには成功した。(衝撃で吹っ飛んで壁に叩きつけられたため、しばらく気絶はしていたが)
その後ヒュンケルが憑かれたところにも放ったが、すさまじい暗黒闘気によって弾かれ、通用しなかった。
 
最終決戦では【カイザーフェニックス】を受けたダメージもあってバーンの【瞳】に屈したものの、バーンの前に立った時点では彼と戦う資格のある者として認められる実力を持つ。
バーン曰く「自分の知らないタイプの強さを持つ」「彼がいることで周囲の仲間が強化される」とのこと。
それ故か、予測不能なものに対して警戒を怠らないバーンは、彼を「もっとも厄介な男」と評した。家庭教師時代にハドラーを刺客として送り込んだのもハドラーの因縁以外にもそういった理由があった。
実際、彼の最も秀でた才能は「仲間を育てる」ことである。
つまり、仲間を徐々に強化・成長させ続け、才能を開花させる、いうなれば「人間ダーマ神殿」。
そればかりではなく、自分の高い実力をわざと抑え込むような立ち振る舞いも脅威。
未熟な相手を容易に油断させうる他、熟達した相手にも実力の底を読ませない(ドスの効いた肩書きを好むマトリフと好対照である)。この戦術はポップも「自分を雑魚と思わせることで敵に油断させる」という形で多用している。
またバーンは、【大魔王六軍団】に対して「互いに競うことを是とする」方針だったことから、アバンの「仲間同士を無用な競い合いをさせずに育てる」方針とは真逆であり、バーンがアバン(引いて言えば「人間」)の強さの秘密を正確に探れなかったのも納得のいく所。
 
なお、バーンパレスでキルバーンの罠を潰す最中、ここまで激戦を繰り広げてきたダイ達を休息させているが、この時、魔力を回復させる「シルバーフェザー」などと共に自身の顔を模したお手製の『【おべんとう】』を提供している。
アバン復活の喜びもあって一気呵成に攻めようと息巻くダイ達のメンタルコントロールも忘れないあたり、やはり彼の真価は、戦闘とは別のところにあったと言えよう。
もっとも、この点に関しては、ダイ達があまりにも準備不足だったということも否めないが。
まるでアバンに活躍の場を与えるために回復アイテムを持ち込まなかったかのようであるが、これまでダイ達がギャグに近い薬草程度しか物資を持ち込むシーンがなかったのもまた事実である。

 
最後にバーンパレスから脱出後にフローラと再会。
正バーンパレスに乗り込んでいたメンバー以外はアバンが生きていた事実もその経緯も知らなかった為、当のフローラ本人に取っては死んだと確信していた想い人が突如目の前に現れた事となり、卒倒してしまった。
長年放置されたことはやはり根に持たれていたようで、フローラから勇者は事が片付いたら直ぐに消えると釘を刺されポップに責任取らなきゃと後押しされた事もあってか、エピローグではフローラと共に玉座に座っていた事から彼女と結婚、新たなカール王になったと思われる。

復活の舞台裏 Edit

アバン復活については「唐突」「後付けにも程がある」と非難する声もあるが、原作者によるとキルバーン登場時には既にアバン復活を決めていたらしい。
本来はバラン戦の後、ポップも復活せずすぐにバーン戦となり連載終了の予定であったが、連載の延長が決定され、バラン戦の直前に凶悪な曲者キャラであるキルバーンが登場している。
キルバーンとまともに戦えるのは味方側の曲者キャラしかいないということで、アバン復活を決めたとのことである。
アニメ版で声優が同一だったので「キルバーン=アバンでは?」と疑った人もいたようだが、違う意味でキルバーンがいたからアバンが復活したようなものであった。

ザボエラがマァムに化けた一件も、後の復活時の演出効果を見越した伏線だったのかもしれない。
また、アバンが破邪の洞窟にこもっていたという設定も、生存していながらも一切姿を見せなかった理由になっており、上手い後付けと言える。
 
なお、前述の通り田中秀幸はキルバーン役も兼任していた。
仮にアニメ版が打ち切りにならずに続いていれば、アバン対キルバーンは同一声優のキャラ同士の対決になったことになる。
アバンがモシャスでキルバーンに変装するシーンも含め、面白い場面になっていたかもしれない。
同様のことはポップとミストバーンにも言える。

作中の行動に対する矛盾・指摘 Edit

アバンの輝かしい功績は前述した通りである。
が、人と魔物の命の選別についてはさておき、彼の言行には肯定し難い面もあると考えるファンがいるのもまた事実である。
言うまでもなく、この世に一切の過ちを犯さず、正しい行動だけを行うことが出来る人間など存在しえない。それはフィクションの英傑、完璧超人とされるキャラクターとて例外はなく、それを込みにしてもアバンの偉大さに瑕がつくわけでもない。
ただ彼のそれが問題視されているのは、「これらに対しての指摘すら作中で一切ないまま尊敬と感謝の念だけを集めている」という構図に対して、である。
 

  • ヒュンケルの扱いについて
    • ハドラーを斃すと同時にバルトスが命を落とすことはアバンも知っていることであるため、間接的にではあるものの、アバンがヒュンケルにとっての親の仇であることには何ら違いない(結果的にバルトスを殺したのはハドラーになったが)。
      アバンがヒュンケルを引き取ることを快諾したのは、バルトスの懇願もそうだが、何より子供から親を奪ったことへの罪悪感もあったのだろう。
      しかし、何故かアバンはバルトスの遺言のことをヒュンケルに一切教えていなかったため、結果としてヒュンケルをアバンへの、ひいては正義への憎しみと共に生きる子供にしてしまっていた。
    • 「自ら語ったところで、親の命を奪ってしまったことへの言い訳にしかならない」「ヒュンケルの心の傷が時間と共に癒え、自分が居なくとも立派に自立出来る頃を見計らって打ち明けるつもりだった」などと解釈することもできなくはないが、後にヒュンケルが魔王軍に入って人々を苦しめることになるきっかけがこのすれ違いと憎しみであった(ミストバーンがその後に彼に与えた闇の教えと身に着けた暗黒闘気力の影響ももちろん大きかっただろうが)ことを鑑みると、結果として大きな過失だったと言わざるを得ない。
    • まあ、「憎まれるのは仕方ない」と自分が狙われることくらいは覚悟していたにしても、まさかいきなり斬り掛かられてやむなく返り討ちにする方法でしか切り返せず、さらにヒュンケルが川に落ちて行方知れずになり(返り討ちにせず制圧出来ていれば、或いは近くに運悪く川が流れてさえいなければ彼を命の危険にさらすこともなく、介抱した後で真の事情を伝えることなどもできたはずである)、その上魔王軍の大幹部に拾われて軍団長になり暗闘気の力を身に着けモンスターを率いて人々を襲うなどということまでは、いくら切れ者のアバンでも予期できるはずもないのだが。
      結果としてヒュンケルはミストバーンの救助によって一命をとりとめてはいるが、ミストバーンが拾わなければ死亡していた可能性が高く、仮に生存していてもアバンの元には戻らず人間不信のまま荒んだ人生を歩むのは確実であろう。信頼して息子を預けたバルトスとの約束を最悪の形で反故にしてしまっていると言える。
    • また、これらの過失に対してアバンが後悔や罪悪感を抱いている描写が一切なく、後にヒュンケルと再会した際にもそういった反応がないまま上から目線の感想しか言わなかったというのも不自然(姿を見せる前に陰で驚き感極まっていたという可能性もあるにはあるが)。
      いずれにせよ、これらの事実はアバンの自己犠牲精神とも矛盾している(アニメでは川の流れの強さに身の危険を感じてヒュンケル捜索をあっさり諦めるというシーンもあった)ため、復活後からでも後悔や苦悩、そこからのヒュンケルとの真の和解のエピソードを盛り込むなどの汚名返上の機会が欲しかったところである。
    • ただ、ずっと破邪の洞窟に潜っていたアバンはヒュンケルが魔王軍の軍団長になっていたことなど知らないし、そもそもなぜ彼が生きているのかも知らないので、いきなりのことで驚き事情もわからないのでとにかく生きていてくれてよかった以外に言うことがない、バーンとの戦いを目前に控えている状況で自分や彼自身のメンタルに差し障るかもしれない個人的な話をじっくりと腰を据えてしている場合ではない、といったこともあるだろう。
      ミストバーンはヒュンケルが復讐心で強引に抑え込んではいたものの、アバンに対する感謝の念を胸の底に抱いていたと指摘しており、ヒュンケル自身苦しい状況ではたびたびアバンの教えを思い起こしている。
      至らない面もあったかもしれないが、父の仇であるという大きな枷があってなお、精神的な支えとなりつづけるだけのものを確かに彼に与えていたのだということも事実である。
       
  • マァムの扱いについて
    • 敵ですら傷つけることを嫌う心優しいマァムに対して【魔弾銃】という強力な武器を与えた。
      魔弾銃の受け取りを拒否するマァムに対してアバンが言った「力なき正義は無力」というスタンスは確かに正しく、モンスターが村の周りを闊歩する環境であれば抵抗するための力も当然必要だと言えるのだが、マァムがアバンに師事していた時代はモンスターの脅威から既に解放されている時代であり、力を持つ必要性に乏しく、むしろ力の存在が新たな争いを生みかねない時代である(人間の賊を仮想敵にしていた可能性もあるが、作中でそういった人物はほぼ登場しない)。
    • ただ、アバンが平和な世の中において弟子の育成に力を注いでいたり、後進に向けてアバンの書を書き記していることを鑑みると、「必ずしも平和が長く続くとは限らない」と考えていたであろうことは想像に難くなく、ハドラーが復活するかなり前の段階から再び地上に危機がもたらされる日が来るであろうことを予見していた節もある。実際にモンスターだの魔族だのといった危険な存在が闊歩する世界においては、マァムがまだ幼い少女だからこそ今のうちに時には戦う力も必要なのだと伝えておかねばならないと厳しい判断をしたとしてもそうおかしな話ではない。
      事実、魔王復活の影響により、彼女が大人になる頃には村の周囲に魔物が跋扈するようになってしまっている。優秀な戦士だった彼女の父はその時点では既に死去しており、わずかに残った成人男性たちは城の警護に回っているため、村に残っているのは非力な老人や女子供ばかり。そんな状況下でまともに戦えるのは、両親から戦う力を受け継いだマァムしかいないのである。もし彼女が力の重要性を受け入れられなかったならば村を守るという務めは果たせず、ダイの仲間として戦いを決意することも無かったであろう。
    • そもそも、魔弾銃は形状こそ銃でも単なる凶器ではない。ホイミやキアリクを詰めることで遠方からの治療や自身のMPを上回る回数の呪文の行使を行うこともできる。マァム自身は攻撃魔法は扱えないため、意図的に他者に攻撃呪文をつめてもらわない限り危険性が伴うことはなく、何よりも、無益な殺生を人一倍嫌う彼女が持っている限りは凶器にはなり得ないだろう。
      後年マァムの第二の師となったブロキーナは、マァムが決してその力をみだりに使わないと見越した信頼の上、自分の編み出した最大の奥義を伝授した。アバンもまた、心優しいマァムならば決して使い方を誤らないと確信・信頼したからこそ、魔弾銃という強力な武器を与えたのであろう。
    • 実際、魔弾銃は長い間マァムにとって必須の主力武器であり続け、なくてはならない武器となった。そして敵を倒すだけでなく、人命を救うことにも活かされた。そしてこれを失った際には新たな力が必要(それも守るためだけでなく戦うための)と重大な決心をするきっかけとなった。結果論かもしれないが、アバンには先見の明があったといえよう。
       
  • ポップの扱いについて
    • ポップを両親から引き離して弟子にしている。
      師事はポップ自らが申し出たことであり、事実上ポップが家出しただけではある。またポップの弟子入りの過程はアニメ・劇場版含めて殆ど描かれていないので仔細は不明であるが、ポップの両親がアバンを恨んでいたと明言している為、両親に相談もなくポップを旅に連れ出しているのは確かであり、アバンのした事は親からすればれっきとした「誘拐」である。アバンの性格を考えれば、ポップの家出を諌めた上で納得させ家に送り届ける、弟子入りを認めるにしてもマァムと同じように村に滞在して指南する、連れ出すにしても一度は両親の元に赴き相談くらいはしそうなものである。
    • だがポップはアバンについてきた時点で14歳くらいであり、この世界では旅に出るのに幼すぎるというほどではないだろう。(当のアバン本人は同じ年齢のときに魔王ハドラーを討伐するために旅立っている)また、そもそもポップが家出してきたことをアバンが知らなかった(正直に話したら連れ戻されると考えたポップが両親の許可をもらってきた・勘当された…など適当な嘘をついて誤魔化した)ということも考えられる。ただキルバーンとの頭脳戦を制するほど知略に長ける彼がその場限りでしかない子供の嘘を見抜けないとは考えにくい。
    • ポップの成長に関して言えば、ダイと共に旅立った時点で既にメラゾーマなどのブラスやクロコダインも驚くほどの強力な呪文を習得しており、もう一人の師であるマトリフからは直接教わった期間はごく短いので、彼の基礎的な実力や知識の大部分はアバンのおかげで備わったものだといえるだろう。
      ただし、精神的にはマトリフや父ジャンクの言うようにまだまだ口先だけな臆病者でしかなく、せっかく備わっていたその高い実力も十全に発揮することができていなかった。
      アバンはポップを慈しみ、身につけた力は他人のために使うべきだといった精神的な理念も伝えていた。ポップはクロコダインと戦ったときやアバンのしるしが光らなかったときなど、苦しい状況でたびたびアバンに呼びかけており、彼の指導が精神的な支えにもなっていたことは間違いない。
      ただ、マトリフも言うように優しすぎたためなのかポップをいささか依存させてしまっていたようで、修行期間中に彼の心に勇気を吹き込むことまではうまくできなかった。
    • まあ、ほんの1年ほどの訓練で何の心得も戦闘経験もない少年をメラゾーマが使えるまでの魔法使いにしただけでも大したものなのに、その上平和な訓練期間中に特に奮い起こす必要もなかった勇気まで鍛えろというのも難しい話であろう。ましてアバンはポップが十分成長したと判断したわけではなく、精神的に未熟な事が上達が遅い原因と指摘している。ハドラーの襲撃を受けて訓練が中途で終わったことは、アバンにとっても想定外の事態であった。他の生徒と違って素質があるかも不明なため、まずは実力を付けさせそれが確立していくにつれて自信や勇気もある程度は自然についてくることを期待して、その方面を延ばすのはそれから追々時間をかけてやろうと後回しにしていたのかもしれない。力がないのに命を張ってもそれはただの無謀でしかないからだ(これについてはマァムにも優しさと力の両立という形で説いている)。
    • いずれにせよ、そういった面でポップを成長させたと言えるのは主にマトリフや仲間達、そして命がけの激戦の数々であった。アバン自身もそうなることはある程度予想していたようで、カールのまもりによって一命をとりとめた後は、これ以上自分が同行することはかえって弟子たちの成長の足を引っ張る結果になると考えて別行動をとっている。最初は恨んでいた両親も、後にポップの成長を実感したことでアバンに感謝の意を示している。確かに礎となるアバンの指導がなければその後の成長もありえず、今日のポップはなかった。したがって、感謝するのは間違いではないだろう。
    • ただ、その対象がアバンだけというのもいささか片手落ちであり、感謝するべき相手は他にもいるはずだという気がしないでもない。(とはいえ、両親はポップと一年間一切連絡を取っておらず、どんな修行や戦闘をしてきたのかも、マトリフなどの存在も知らないわけだし、そこまでは考えが及ばなかったのかもしれないが)

自己顕示意識の高さ Edit

前述の通り、アバンは自らの力を誇示することを良しとせず、普段は道化を演じていることが多い。
聡明な人物であるため、作中でバーンがダイに示していた「狡兎死して走狗烹らる」な結末や、その結末を生む人間という生き物の弱さ醜さを十分に理解していたということなのだろう。
仮にアバンがハドラーとの決戦後にカール王国に帰属し、フローラと懇意な間柄になっていた場合は、マトリフと同じ扱いを受けていたのかもしれない。
あるいは道化を演じることで敵を作らない、場の空気を和らげる、【遊び人】的な気質と行動を自ら買って出ているのかもしれない。実際、カール騎士地代には不真面目な態度に度々呆れられていたが特に不信は買っておらず、ロカも毎回怒って連れ戻しながらも嫌いになれず友人の間柄となっていた。
加えて、アバンほどの実力があれば、いかに実力を隠そうとしても最後には目立ってしまう。その中で無理に自分の存在を押し隠していれば、かえって周囲から不気味がられる可能性もある。
どうせ目立つなら開き直って実力以外のものを目立たせた方が、警戒を解くことができるという面もあろう。
物語の中で【ノヴァ】が悟った「皆に勇気を起こさせるのが勇者」という観点からしても、彼のおどけた振る舞いに勇気づけられていた者もいたのである。
 
しかしその一方で、アバンにはどうも上記のような合理的思考以外からの自己顕示意識の高さも度々見られたりする。
作品を読んでいてツッコミを入れた読者もそれなりにいると思われるが、アバン流殺法、アバンストラッシュ、アバンのしるし、アバンの書、アバンの使徒と、作中には彼の名を冠するものがやたらと多い。
自分専用のマーク(これはジニュアール家の家紋の可能性もあるが)も持っている。
今更おどけて実力を隠す必要もないダイのパーティー相手に持参した弁当すら、自分の顔を象っている始末である。
一般人が「アバン」の部分を自分の名前に置き換えて想像すると、枕に顔を埋めて足をバタバタしたくなるかもしれない。
自作した「ルラムーン草を材料に調合した魔法の砂」にはまだ名前を付けていないようだが、これも「アバンの砂」などと呼ばれることになったりするのだろうか?
 
一応、彼のオリジナルと思われるもの全てに「アバン」が含まれているというわけではなく、「アバンガン」という武器や「グランドアバン」という技が存在するわけでもない。もっと簡易なものだと毒蛾の鱗粉を調合したから毒蛾の粉というように実にシンプルな名のものもある。
また、他はともかくとしても、アバン自身が「アバンの書」と名付けたかどうかまでは不明であり、「アバンの使徒」という呼称を最初に使ったのは【クロコダイン】である。
アバン流殺法も、流派の創始者が自身の名前を流派に冠することは珍しくない(ジニュアール家は学者系であり武術の家系ではないらしく、書に纏めていることから彼が創始者なのはほぼ間違いないだろう、さすがに盗用ではないはず)ので、別段おかしな点があるわけでもない。アバンストラッシュも初めて使った時は咄嗟のものでそれに光を見出だしたのはロカであり、それをアバン流殺法と共に精練、完成させた時に技に名を付けたのはアバン一人ではない事は容易に想像できる。
ただ、騎士時代にはきちんとした意図、目的があるとはいえ、職務を放棄しては(姫と相思相愛なのに)城の調理場の女の子達にちやほやされに行くことを日常としていたり、笑いを取れると思った場面ではどうあってもふざけずにはいられないなど、名称の件以外にも本質的に目立ちたがり屋な面があることは否めない。
 
真面目な話、自己顕示欲や孤独の恐怖自体は、誰でも持っているものである。
世のためを思って自ら身を引いた英雄アバンではあるが、その心中には、命懸けの戦いが無下にされてしまう恐怖や、後世に自分の名を残したいという承認欲求のような、英雄らしからぬ人間臭さがあったのだろう。
あらゆる面で完璧な【完全無欠ヒーロー】など存在し得ないし、命を懸けて国家や世界を救ったことを自己顕示したいという欲求にさえ素直に応えられない人々のあり方も、この作品で問われてきたことなのである。
 

装備品 Edit

アバンが作中で使用した武器はその大半が無銘である。
あくまで作中で描写がなかったというだけで、実際はなんらかの銘柄があったのかもしれないが、彼が作中で使用した武器はやたら脆いため、おそらくは無銘の市販品なのだと思われる。
ハドラー討伐時に使用していた剣も、どのような経緯かは不明だが、家庭教師時代には所持していない。
 
武芸百般というのは伊達ではなく、カールを急襲したハドラーを撃退した時には、
ロカの取り落とした剣を咄嗟に手にしてアバンストラッシュの原型となる技を繰り出している。
また、キルバーン戦では【ジャッジ】の異空間から舞い戻り剣を失った急場に傍に落ちていたジャッジの鎌の柄の残骸を拾い、折れた刃の部分を叩き割って即席の槍として成型・活用しており、柔軟性の高さを見せている。
作中のキャラ達が銘品と言える武器を装備しており、ダイや【ロン・ベルク】の様にそもそも専用の武器でないと技を振るえない例すらある事を考えると、アバンのこの姿勢は対照的とすら言える。
尤も、持参した武器をことごとく失った為に最終的には【ラーハルト】から武器を借りる羽目になっているが…不思議なダンジョンもとい破邪の迷宮経験者なら不測の事態に備え予備の武器も用意しておくべきだろう、食料の方は万全だったが。
防具に関しては、兜は現役時代から一切使用しておらず、鎧も急所を守る最低限の物であり、軽装を好んでいたことが窺える。
(単行本第2巻での回想シーンでは、DQ1の主人公のような兜を身につけているが)
 

  • 【由緒正しき勇者の剣】
    • しかし、その実態は……
  • 普通の剣
    1. デルムリン島におけるハドラーとの戦いで使用された、由緒正しき勇者の剣とは別の長剣。
      ハドラー撃退の決め手に使われたが、その後の行方は不明。おそらく「アバンの墓」の墓標にでも使われたのだろう。
      なお、星ドラにて「アバンの剣(つるぎ)」の名で登場。
    2. バーンパレスにアバンが持ち込んだ剣。ごく普通の両刃の片手剣。さすがにナマクラではないようで、キルバーン戦でもマグマの侵食の影響を受けることなく彼を追い込んだ無銘の名剣、しかし激戦の中でファントムレイザーによって切られてしまい丸腰となって劣勢に。その後は異空間に捨ててこられたようだ。
  • 【鎧の魔槍】
    • ミストバーンに乗っ取られたマァムを救うべくラーハルトから借りた。
      アバンが手にしたおそらく最強の武器であろうが、(そんな余裕ある場面でもなかった為)特に感慨をもらす事はなかった。
      設定上は徒手(牙殺法)でも空の技は出来るのでわざわざ拝借する必要は無いのだが、対象が同質の鎧を着ていてアバンよりも素早い、射程などの理由から、これを使った槍の虚空閃の方が最適であると判断したのだろうか。
  • 暗器の剣
    • 鎧の魔槍に仕込まれている多数の武器の一つ。右手甲部分が分離・伸長して剣になる。
      バーンの天地魔闘の構えに挑むためにやはりラーハルトに借りた。
      あくまで予備の武器だからか、作中に登場した剣の中でもシンプルなデザインでやや頼りない印象を受ける。
      とはいえ恐らく材質としてはオリハルコンの次に堅い鎧の魔槍と同質の金属で製作者はかのロン・ベルク。手甲を投げつけて攻撃に使う事はあったがその時には形状は変化がなく、剣が繰り出されたのは強化後が初めてである。最終決戦に向けて強化した際に追加された可能性もあり(特にこれはかつて凄腕の剣使いだったヒュンケルのものである)、急場の武器としては最上級の逸品であろう。
  • 【おおきづち(武器)】
    • 作中に名前は出てこないが、木製のやたらデカいハンマー。
      ミエールの眼鏡と共に罠の破壊に用いられ、戦闘には使われていない。おおきづちで罠を壊すことは後に不思議なダンジョンでも出来るようになる。
      というかどこから出した。
  • 【カールのまもり】
    • メガンテからアバンの命を救ったアイテム。一種の身代わりアイテムだった。
      フローラから受け取った大切なアイテムであるためか、効力が失われてボロボロになった後もアバンは身に付け続けている。
  • 【ミエールの眼鏡】
    • でゅわっ!!!
      隠されたトラップを見抜くことができるすごい眼鏡。
      かっこよさが50とか100とか下がりそう。余談だが彼は伊達眼鏡なので付け替えても見えないとか支障はない

呪文・特技 Edit

主に魔法使い寄りの呪文を使うが、勇者専用のアストロン、賢者専用のマホカトールも使用可能。
更に、破邪の秘法や凍れる時の秘法等、常人のレベルを越えた物さえ使ってみせる。
マトリフとは別系統の大魔道士と言えるかもしれない。
なお、下に挙げているのは作中に明確な使用描写がある呪文のみで、デイン系以外なら他にも習得している呪文はあると考えられる。(公式に明確な習得呪文のリストは設定されていない)
設定によれば多彩な攻撃・回復・補助魔法を使いこなすとされており、実際アニメでは回復呪文を使ったこともある。
また、アバン流殺法の技についても下では作中で使うシーンがあった技しか挙げていないが、開祖であるため全ての技を使用可能である。
どのような武器でも扱えるという設定のわりに、劇中実際に使用したことがあるのは剣と槍だけであり
持参する武器は常に剣ということから、最も得意なのは剣とみて間違いないだろう。
なお、具体的にどの技かは不明だが、バーンパレス心臓部からの脱出の際にクロコダインらとともに素手で使える闘気技を使用した形跡がある。
おそらく牙殺法のアバンストラッシュであろう。
 

 
なお、彼が破邪の洞窟へ潜った目的から考えて復活後は【ミナカトール】もまず間違いなく習得しているはずであるが、作中では明言はされていない。
破邪の洞窟の回想シーンでも明言はされていないが【レミーラ】と思わしき呪文を使用している描写がある。