【生きている駒】

Last-modified: 2022-12-05 (月) 13:11:07

ダイの大冒険

【ドラゴンクエスト ダイの大冒険】に登場するオリジナルモンスターの一種。『リビング・ピース』と読む。【禁呪法】でチェスの駒に命を吹き込んだ【ハドラー親衛騎団】と異なり、元々チェスの駒型の生命体である。
 
劇中では「バーンパレス最大最強の守護神」を自称していた【マキシマム】のみが該当する。マキシマムは見た目も自意識もキングの駒だが、他の駒に該当する「リビングピース族のモンスター」は登場していない。
因みにマキシマム配下のチェス駒戦士たちは自我を持たず、マキシマムが指示を出さない限りは動かない。「駒の姿をしたモンスター」であるリビングピースとは逆の、「モンスターの姿をした駒」のようだ。
そもそもオリハルコンのチェスセットはバーンの所有物であり、駒を操るマキシマムを含めた一群がまるごとチェスセットとして扱われていたのか、たまたまチェスのキングの見た目をしていたマキシマムにチェスセットを貸し与えていたのかも不明。
バーンの気まぐれで駒を下賜の品にされたり、禁呪法生命となってハドラー指揮下に移った【ヒム】に一切干渉できないあたりを見るに、ほかの駒たちがマキシマムの体の一部のような存在だったのかは微妙な所である。
 
ダイの大冒険には金属生命体として【メタルスライム】系の種族が存在している(ただし、話に名前が出るだけでそのものは登場していない)ほか、【鎧の魔剣】【ダイの剣】等、生命体ではないが自我や心を持っているアイテムも幾つか登場している。
そんな中でもリビングピースがどういう経緯で発生したモンスターなのかは明らかになっていないのだが、そもそも【オリハルコン】は神々の世界の金属であり、設定ではチェスもまた神々が考え出した遊びという事になっているのを考えると、地上や魔界には無いオリハルコンから自然に生命体が発生し、たまたまチェスのキングとそっくりの姿、自意識を持っているというのも不自然な話ではある。
また、マキシマムの頭脳には【あくまのめだま】の情報が全て集まるようになっているというメカっぽい機能もあり、こうした点からリビングピースは天界や神、あるいはどうにかしてオリハルコンを手に入れた魔族などの手によって造られたのでは?という空想もあるのだが、チェス駒戦士との関係性も含め、その辺りも全く不明である。