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【ダイの剣】

Last-modified: 2018-03-31 (土) 21:34:43

ダイの大冒険 Edit

主人公ダイのために特別に作られた、作中最強の剣。
伝説の名工【ロン・ベルク】により、【オリハルコン】を用いて鍛造された。
 
ダイのパワーを最大限に高めるための魂が宿っており、彼が普通に技をふるっただけで天地を裂かんばかりの壮絶な破壊力を発揮する。
その力ゆえに真の強敵との遭遇時以外は、剣自身が自らを特別な鞘の中に固く封印している。
またダイの命が果てると剣もまた魔法石の輝きを失い、ただの剣になるという。
 
剣は一見、鳥を象った【ロトのつるぎ】のアレンジにも見えるが、
よく見ると剣全体が竜の紋章を縦長に引き延ばした形状をしており、非常に秀逸なデザインである。
 
ネーミングはあまりにもストレート過ぎて安直に見えるが、これはダイ専用に作られ「生まれる前から使い手が決まっていた」剣であるため「名前はダイの剣以外に考えられない」とロン・ベルク自身が断言している。原作者の【三条陸】と同意見であろう。
 
ロンには【星皇十字剣】の件もあり、より強力な武器を作るための目標として、「神が作ったといわれる地上最強の剣」とされる 【真魔剛竜剣】を超えようと夢見ていた。
だがオリハルコン製である真魔剛竜剣に勝つのは容易な事ではなく、長年その願望は叶わないままであった。
しかしそんな折、オリハルコンには劣る材質であるはずの、ロン・ベルク作の【鎧の魔剣】を用いて、ダイが真魔剛竜剣を折ったという話を聞いて大喜びすると共に可能性を見出した彼は、「同じ材質でオレがお前のために武器を作れば必ず真魔剛竜剣に勝てる」と、剣を作ってくれることになった。
剣の素材には、ダイが【ロモス王】より譲り受けたオリハルコン製の【覇者の冠】が使われた。
 
ロン・ベルクがこの剣を生み出す際には彼の言葉に従い、主となるダイも共に居合わせていた為、朧気に意思を持つ他のロン・ベルク製の武器より明確な自我を持ち合わせている。
そのため、単に敵を倒す為の武器としてだけでなく、物語中度々彼を守ったりする描写が見受けられ、【ポップ】達とは違う側面でのダイのパートナーとして活躍してきた。
また、魔王軍の移動要塞である【鬼岩城】すら真っ二つにしてしまうほどの破壊力を持つため、「自ら戦う時と場所を選ぶ」というダイの剣は、普段は封印されている。
本来戦うべきではない場所や、この剣に頼らなくても切り抜けられる程度の状況の場合、剣が抜かれるのを拒否し、例え持ち主のダイ本人であっても剣を使えない。
逆に然るべき時であれば自発的に封印を解き鞘から抜ける状態になる。
そのため、当初【ハドラー親衛騎団】と戦った際には剣が抜けず、ピンチに陥ったことがある。
この欠点は【フェンブレン】から【バラン】を守ろうとした際、初めて意識せずに剣を抜けたあたりから解消されたようで、後述の新鞘を手に入れた時は普通に抜けるようになっている。
ダイ自身は「剣とおれの心が一つになったような気がした」と述懐していて、ある意味では父が使い方を間接的に教えた形になったと言えよう。
 
そんな強力な武器であるが、【超魔生物】へと改造された【ハドラー】【覇者の剣】を介した必殺技、【超魔爆炎覇】に初めて太刀打ちした際にはその衝撃でヒビが入り、【バーン】との初戦時には同じくロン・ベルク製である【光魔の杖】に折られてしまう。
 
バーンとの戦いに敗れ、自らロン・ベルクの元に戻ったダイの剣には、彼により更なる加工が施された。
ただし剣の攻撃力を上げることはできなかったので、今度は「鞘」に工夫が施される。
【魔法剣】を鞘に収めるとその魔法力が高まり、引き抜いた時その呪文系統の極大位まで威力が上昇するため、 本来【ライデイン】までしか唱えられないダイでも、【ギガデイン】の魔法剣が使用可能になった。
ただし、魔法力の増幅には10秒を要す上に、鞘に剣を収める性質上、その間は実質的に丸腰になるという弱点もあり、本来ならば大きな隙となるが鞘の効果を使用したハドラー戦・バーン戦ともに相手側がダイが行動に移るまで待ち構えていたため、一応問題にはならなかった。
尤も、これは接戦になると使いづらい機能であり、そう何度も発動できる機会はなく、それら以外の場面では使われる事はなかった。
この作品における魔法剣を扱えるのは竜の騎士だけなので、この鞘もまたダイ専用の武器といえる。
ただし、この鞘は双竜紋が一つになった時の衝撃でダイの背中からどこかに飛ばされ、その後一切登場していない。道しるべのシーンでも剣は抜き身のままである。
 
大魔王バーンとの再戦時、鍛え直したダイの剣は一度は敗北した光魔の杖相手にも折られることはなく、オリハルコンを純粋な力のみで破壊できる真・大魔王バーンの腕すら切り落とした後、第三の心臓に突き刺された。何度かバーンが抜こうとするが全く抜けず、剣の意思で刺さり続けた。
「鬼眼王」と化した大魔王バーンとの最終決戦では、真魔剛竜剣はその腕を破壊する威力を見せるもバーンの鬼眼の魔力に耐えきれず折れてしまう。
対してバーンの身体に突き刺さっていたダイの剣はダイの渾身の一撃により鬼眼を切り裂きバーンを真っ二つにした。
そう、かくしてロン・ベルクの夢も叶ったのである。
バーンとの最後決戦後、人間界から居なくなったダイが帰るべき場所を見失わないようにと、「道しるべ」としてダイを称える碑石に安置され、主の帰りを待ち続けているようだ。
 
因みに持ち主であるダイ以外には振り回すどころか持ち運ぶことすら困難なほど重く感じるらしく、【クロコダイン】の巨体を動かす怪力を持つ【チウ】でも持ち上げるのに苦労した程。
一方でドラムーンの【ゴロア】はダイに重力波を掛けて動けなくなった所で傍らに落ちていたこれを片手で難なく持ち上げていた。
 
「ダイの大冒険 PERFECT BOOK」によると、このダイの剣の攻撃力は+150と記されている。この数字は、連載当時のゲームシリーズに登場した武器と比べてもぶっちぎりのナンバー1であり、2000年のゲームボーイカラー版ドラクエ3で【ルビスのけん】(+160)が登場するまで首位の座にあった。
現在は【ぎんがのつるぎ】【りゅうせいのつるぎ】といった武器の登場で攻撃力にインフレが起きているが、それでも【まかいのつるぎ】と同率6位の地位を保ち続けている。

余談だが、原作者の【三条陸】は、瑳川竜名義で手掛けた「ウルトラマン超闘士激伝」第5話で科学特捜隊のアイテム内にダイの剣を登場させるお遊びをしている。