【人種】/月舞いの民

Last-modified: 2022-11-29 (火) 18:40:25

アルファベット表記:Nya'n Gaf
読み:ニャンガフ/つきまいのたみ
区分:毛阿
発案者:tocoma110
Tag: 人種 毛阿 月舞いの民 同盟種 発案:tocoma110


概要

ネコ科に近い系統にあるとされる人種。
性格は往々にして猫らしい個人主義が目立ち、よく言えばルールに縛られず自由気儘、悪く言えば身勝手で気まぐれ。群れを作るにしても大規模なものは好まないなど、組織立った活動に不向きな気質を持つ。
加えて独立独歩の色合いが強いも、その「独立独歩」は個人解釈が強いため、個性的な生き方をするものが珍しくない。

 

分布

大陸全土に居を構えており、どこでも見掛けられる。開拓の民白羽の民に匹敵する棲息率を誇る。
強いて言うならば、畏州燦州ではやや少なめ、と言ったところか。

 

形態

顔つきなど全体的にネコ科=クァッル類によく似た形状を持っている。
概ねそれらが直立したような姿を持つが、腕部は肌人のそれに近く指・手のひらが存在するほか、肉球を備えながらも細やかに動く。
また、表情も豊かで肌人とクァッルの中間的な特性を持っている……というとそれらしいかもしれない。

  • ただし、クァッルに特有の髭は有さない。

体躯はやや小柄で、平均して身長は1.5m前後。1.8mもあればかなりの長身である。
また、一定以上の筋肉がつきにくい細身の体躯。代わりに不摂生が続くと急激に脂肪が溜め込まれてしまうらしく、年を経た個体は腹周りを筆頭に情けないプロポーションとなることもしばしば。


明確に体毛・眼球の色が特定の色合いで固定されており、それによって人種内亜種が明確になる。
この違いによって、生物的に何らかの縛りや性質差異があるというわけではない。だが、「自由」を好む彼らにしては珍しく、この特徴に基づく部分は明確な意味と規則を伴うものとなっている。
詳細は文化を参照。

 

生態

柔軟な肉体と運動能力の高さが特徴的で、毛阿の中でも特に身軽なことで知られる。
筋力でこそ他の毛阿に劣るが、瞬発力や身軽さでは追随を許さない。

  • 軽々と塀をよじ登り、その上を危なげなく歩ける。また軽業のような跳躍もお手の物。配送から調査、芸事などに身を置くものが少なくないということが、それらに対する適性の高さを物語っている。

食性は雑食。主に肉類を好む傾向にあるが、植物(主に果実類)も好んで食する。
玉ねぎなどに対する耐性はクァッル原種と異なり持ち合わせ、食べ過ぎなければ問題がないとされる。ただし、味覚的に合わないのか好んで食べる者はあまりいない。
また、特定の植物で酩酊状態に陥ってしまうため、それらを不得手としている。

  • 一方、アルコールに対しては高い耐性を持っている。いわゆる「酔い」の状態までの回りは早いが、そこから先の重篤な酩酊にはなかなか至らないという、複雑怪奇な特性を持つ。その原理解明を求める他種のアルコール愛用者は非常に多いが、未だに詳細は分かっていない。

その他、意外と知られていないが記憶力はかなり高い。
しかし、文化的素地から過去にこだわることをあまり善しとしない傾向にあるため、言及することが少ない。そのため、「言った傍から忘れている」などと揶揄されることも。

 

文化

ほとんどは気侭に各地を転々としており、集落・都市で定職に就くものも、職場の同僚と比べると浮きがち。
物欲が薄い代わりに一瞬一瞬の楽しさ・喜びを大事にする驚異的な享楽主義。

  • 行き過ぎて刹那主義的なレベルにまで到達することもままある。

そうした姿勢から誤解されやすいが、実は愛着深い種族でもある。
気に入った相手に対しては彼らなりの真摯さ・親身さで以て接するようになる。ただし、それらも彼らなりの基準となるため、他の共同体を強く意識する生き方をする種族からすると、いささかおかしな気遣いに映ることもしばしば。

  • もっとも、ここら辺は個体差が著しいため、都市部・組織内での生活に慣れ親しんだ者は、高い協調性を見せることも珍しくない。

同じ月の名を持つ月吼えの民とは性格が異なるが、意外と交流は多い。
特に俄州では肌人(特に開拓の民)と月吼えの民の緩衝材的な機能を果たしている。

  • 一方で、こちらは文明生活に対してそれほど忌避感を抱かない。
    強いて言うならば、規則と違反の曖昧な社会での、曖昧な支配を鬱陶しく思う方が強いかもしれない。

また、音楽的素養に恵まれている様子。
実際、楽器の扱いはともかく歌唱力は独特なれど高いものが多く、そうした点から実は唱和式波音術?との相性が悪くない。


の五つの氏族が存在し、いずれの個体もどれかに属するとされる。

  • これらは苗字にもかかってくるものであるほか、前述の体毛・眼球の色とも関係してくる。
    いずれも種族としての成り立ちとして、同じ祖=神に起源を持つ者としての意味合いを持つ。そのため、個々人の信仰を超えて、種族として氏族の存在は非常に大きい。故に己の属する氏族に対しての帰属意識は極めて高い。個々人の名誉以上に氏族の名誉にかかわることは、意外にも敏感。
    主には以下のような分布となる。

    • 赤茶色~オレンジの体毛と金ないし黄土色の目を持つ氏族。模様は生まれにくい。

    • 暗灰色~黒の体毛と、金・赤の目を持つ氏族。模様を持つ個体は少ない。

    • 銀~白の体毛と、青の目を持つ氏族。黒の縞やブチ模様が浮かびやすい。

    • 茶色系や斑模様の体毛と、金色や黄色、稀に翠の目を持つ氏族。最も模様を浮かべやすい。

    • 薄い灰色を中心とした明るくも暗くもない体毛、アイスブルーや銀の目を持つ氏族。模様を持つ個体も多い。

名前について

彼らは出身と現れたる血族を重んじるため、その名前にも出身の氏族が大きく出てくる。
基本的には『氏族名+男女の性別(息子・娘)・個人名』である。
なお、氏族内で特別な役職・地位についている場合は、『氏族名+役割+男女の性別(父ないし母)・個人名』となる。

  • 例:
    流星の娘ナォ
    (星の氏族の内「流星」の士族出身の女性である、ナォさん 程度の意)
    月影の歌い継ぎの母ヌァンゴ
    (星の氏族の内「月影」の士族出身かつ伝承を語り継ぐ役割の女性の長である、ヌァンゴさん 程度の意)
     
    など

 

備考

にゃんこ系。こっちの方が月吼えの民より人口が多い。

 

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