【生物】/爆発椰子

Last-modified: 2020-05-10 (日) 02:12:26

アルファベット表記:Explosion Palm Grass
読み:ばくはつ・やし
分類:陸草類/砂棲類
危険度等級:E
生息域:亜州 砂海
発案者:春夏秋冬巡
Tag: 生物 陸草類 砂棲類 危険度等級E 発案:春夏秋冬巡

概要

爆発を用いて種子を撒き散らす陸草類。
椰子という名前が付いているが、生物学的には全く関係がない。
実の形状が似ているだけで、本体は地面を這うように葉を広げる陸草類である。
 
実を爆発させて種を空高く飛散させるという特徴があり、上空から落ちてくる種子が危険。
また、群生地が発生した際には連鎖爆発によって実そのものが飛んでくる場合がある。
このため、冒険者秘境開拓者に処分依頼が出回ることが多い。

分布

亜州砂海
低重心・高面積の構造のため砂海に浮かび、流されるままに移動する。
本体、種子ともに四方へと広がるが、高湿度な環境では水分過多で腐るため、亜州外には広がらない。

形態

地面の全方位に広がる多数の葉を持つことが特徴。
この葉には細やかな繊毛が生えており、これで夜露を集めて成長する。

流されるままに移動する根無し草なのだが、根は一応ある。
この根は天地の向きを維持するために刺すピンのようなもので、水分吸収能力は皆無である。
 
楕円球の形状*1をした、最長1mほどの実を持つ。
この種子は外側から、外皮・果肉・内皮・種子の4層構造を有している。
この果肉部は空気に触れると爆発するため、爆発椰子という名を有するに至った。

生態

およそ1月ほどで育ち、枯れ落ちる短命の陸草類。
 
内部の種子群が成長して体積を増やすと、外皮が圧迫によって割れる。
ひび割れから空気が入ると爆発を起こすが、楕円球の尖った部分には果肉部がない。
爆発の圧力が唯一ないこの部分から種子群は空に射出され、非常に遠方へと飛散する。
このようにして、この植物は広く種子を拡散させるのである。
 
種子は高熱に非常に強く、爆発に耐える。
乾燥にも強いため、観測記録で42年以上経ってから発芽した事例もある。

人類との関わり

亜州では、この実を利用した、爆縮料法という食材加工法が存在する。
 
原理自体は特定されているが、意外にも火薬の原料としては利用されない。
大気に触れた瞬間爆発してしまうため、加工を試みると事故死が高確率で発生するためである。

関連する諺

  • 雨上がりに外を見ない
    • 亜州における、愚かさを意味する表現。
      雨後、爆発椰子が集落付近に生えていないかを確認するのは、マナーである。
  • 落実を受ける
    • 亜州における、不幸な事故を意味する。
      高空から降ってきた種を受ければただではすまない。
  • 常に頭上を見る
    • 亜州における(主にネガティブな意味合いの)慎重さの表現。
      落実は確かに危険だが、常にそれを気にしていては、生活は送れない。

関連するもの


相談コメント欄

  • 1.生息域を「砂海の島地」としてください(砂海を揺蕩うのでもない限り)。 2.タグに砂棲類をついかしてください。 以上、確認よろしくお願いします。 -- tocoma110? 2020-05-09 (土) 19:24:40
  • 1.種の拡散の都合上、島地に安定しないなと思ったので、砂海を揺蕩う方向に各所修正しました。大筋は変わってないです。 2.対応いたしました -- 春夏秋冬巡? 2020-05-10 (日) 01:09:29

*1 ラグビーボール型