【住民】/“天銀の剣”シャザリア

Last-modified: 2023-02-06 (月) 05:32:14

アルファベット表記:“Heavens Sword” Sia-Zalia
読み:“てんぎんのつるぎ”しゃざりあ
人種:真竜類-上古竜
性別:オス
年齢:20万歳程度(大陸歴1600年代時点)
職業・立場:なし
属性:秩序にして善
発案者:tocoma110
Tag: 住民 真竜類 上古竜 発案:tocoma110


「苛烈だが美しく鋭い……あの秘境は彼らしい住処だよ」
~“騎士聖斗”マグナムス・エイジフ 2世~

概要

白剣山に居を構える、エルネセトア大陸でも珍しい上古竜の位階にある蒼銀竜。
二つ名「“天銀の剣”」が示すように鋭利な美しさと、研ぎ澄まされ容赦のない信念を持ち合わせた、まさに剣ような在り方をする真竜。
竜王と並び自主的に世界環境を守る活動をする竜の一玉で、また彼よりも広く人間と関わることで知られる。活動範囲も広く、七竜に準ずる実力・存在感を持つことことから、知名度も高く、多くの人々から好感を持たれる稀有な存在。

 

詳細

厳粛な正義の執行者にして、秩序の信奉者。
真竜類では珍しく己の守宝を明言している個体であり、ずばり「世界平和と安寧」を掲げる、とんでもない真竜類。極めて分かりやすく「世界の危機」に立ち向かう存在であり、世界を脅かすものすべてを滅ぼさんとする。
大陸内で起こるあらゆる問題に関心を示し、それが彼の奉ずる正義に悖るものであれば粛清へ赴く。
そのため、彼の行ないを天罰と見なす民族・宗教さえある。

  • 彼が出張る場面は多くの場合、超古代文明秘境精素による災害超巨大生物の暴走などである。
    とにかく交戦記録が多く、各地に多数の出現記録・宿敵が存在する。
    また、人類社会の出来事(戦争や犯罪行為)にも干渉することがある。そうした姿勢は真竜類ではかなり珍しく、暇つぶしなどでもなく人類にかかわる真竜類は稀有。

これらの活動の通り、基本的に生真面目で堅物な性分。
善良を愛し、正しきを守り、悪を許さぬ正義漢。
また真竜類が持つ守護本能に誇りを感じており、「生来の守護者たる竜は、それに相応しき徳を備え、弱きを守るべし」と公言してはばからない。人類社会で言う「騎士」「武士」などに近しい、「高貴の努め」の精神を備える変わり種。

  • それ故に誇り高く、侮辱を許さない。
    また、熱い正義感故に悪性を看過出来ない面もあり、感情的になりやすい。取り決めやしきたり・道理にうるさく、融通を利かせにくい堅物な面も。
    似たような活動をする“黒き焔”と比べると、柔軟性に乏しい。政治的な駆け引きも嫌っており、彼の持つ力に反して熱くなりやすい。

前述の信念から、同族にも同じような気高さを求めがち。
そのため、無暗に力を振るったり世界を騒がせる者は、同じ竜だからこそ許せず、牙を交えることも珍しくない。それは真竜類の多くが敬意を抱く、七竜とて例外ではない。

  • 中でも“妖賢”“黒き嵐”“眩い霧”の三玉は10万年以上常に監視を続けている。
    世界に百害あって一利なしと見なしており、早急に滅殺すべきと考えているが、それぞれの事情から手出しがしづらく、歯がゆい思いをしている。
    また気性難かつ喧嘩好きとして有名な“凶星”とは、幾度も戦いあった関係である。ただし、勝率は悪くあまりいい感情は抱いていない。
  • 年長者の一玉であるため、七竜の若輩メンバーに対しては先達として接している。
    “光の鍵”は生まれた時から知ることもあり、かなり気にかけている。が、反応は芳しくなく、「気持ちが一方通行の父娘」のような関係になってしまっている。
    “夜明けの太陽”“海神”からは素直に敬意を抱かれており、悪い気はしない。が、こちらもあまりの先達故に委縮されてしまうことが多く、そのことには寂しさを感じている。
  • 竜王アルダート・“可憐なる太母”に対しては深い敬意を抱いている。

 

外見

典型的な「四足獣脚型ドラゴン体型」の真竜類。
牙獣目に近しい体形の身体は、うっすらと青みを帯びた銀の鱗に覆われ、腹部や翼の内面、また各部にあるヒレ膜は藍色となっている。
肢や頭頂から尾先までの背骨のライン、また頬などにヒレが存在している。
頭部の角はいずれも真っ直ぐ。
鋭い印象を与える顔には青玉色の眼が備わり、そのまなざしはとても冷ややか。


ヒレのほか、随所に鋭利な刃物状の突起物が存在する。
それらは鋭利な爪同様に暗銀色で、まるで短剣を身に纏っているかのようでもある。

  • 前肢から肘に掛けて、後肢裏からかかと、尾先、真竜翼小翼部外枠などに生えている。
    特に尾先のそれは20m程の長さがあり、下記の翼と比べて遜色ない「剣」と言える。

 
また、真竜翼は鱗・鱗膜共に切っ先が鋭利であり、その翼を指して「聖竜の剣」と呼ぶことがある。
特に最外縁のそれは図抜けた切れ味で、振るった際の風で山が斬れるほど。まともに命中すれば、山脈亀ですら真っ二つになるとされる。


竜玉石は喉元で、平時は暗い薄青に白い霞が掛かったような色となっている。
活性時には内から深い青色の輝きを放つという。
 
全身を覆う竜紋鱗は前述の通り蒼銀で、磨き上げられた鏡のように滑らか。
よく見ると鋭い一角模様が波状に、根元から先端へ延びており、彼の二つ名を彷彿とさせる。


全長:240m 体高40m 体重:5万t 翼長:片翼110m

 

来歴・活動

20万年以上を生きるだけあり、正確な記録はあまり存在しない。
だが、大陸歴成立よりはるか以前から活動しており、白剣山及びその最高峰『牙ヶ峰』に棲んでいたことは畏州では広く知られていた。そのため、多数の災厄との戦いや、増長と堕落から禁忌に手を出したす国への断罪など、伝説という形でその活動は記録されてきた。


当人曰く、いにしえの大戦を寝物語に育ち、七竜に憧れた青春を過ごし、世界を守ることをに目覚めたという。
その活動範囲は非常に広く、例えばまほくたいせんには第一次第二次共に積極的に関わっている。
いくつかの“帝”正体不明の怪異などとも争っているため、竜王のそれに次いで人類間での認識は強い。
前述の通り人類に利することも多いことから、大陸歴制定以前から根強い信仰と信頼を受けてもいる。

  • 一方、戦績は芳しいとは言い難い面も多い。
    彼自身は後述の通り圧倒的な強さを持つ生命体なのだが、挑む相手がさらに規格外であることも多く、敗北を喫したとする言い伝えも少なくない。
    そのため、口さがのない者は「竜王の前座」などと呼ぶこともあるが、危険度等級S級程度ならば負けなし。EX級でもSに近しい程度の相手ならば、よほど厄介な特性・能力持ちでもなければ苦戦することも少ない。
    逆に言えば、彼を負かすほどの相手は人類では抗する術もないのだ。

基本的に戦い尽くしの生涯に見えるが、実際の戦闘はそこまで多くない。
よほどの大事でない限りは人類種や現地生命の対応に任せることも多く、彼が出張るのは相応の危険度であることの証明となっている。

  • だが、第二次魔北大戦では一度瀕死まで追い込まれており、大陸秘境開拓時代前半は活動が停滞してしまう。
    その際、いくつかの人類種の力を借りており、彼の代行者として戦う一種の秘密結社?が生まれたりもしている。

 

能力

七竜の座にこそついていないが、実力だけで言えば真竜類でも最高峰。
前述の通り並大抵の怪物程度ならば一蹴出来る強さを持ち、純粋な戦闘力で言えば七竜のアスピア・アスラハ・カヴァンガ辺りは格下とすら言える。
並の理造神巨人機とも真っ向からやりあって勝利出来るほどで、大陸秘境開拓時代を生きる真竜類の中では、間違いなく最強格。こと庭である畏州においては、最強と言っても相違ない。


知能面も優れたものがあるが、やや直情的なために複雑な作戦は好まない。
真っ向勝負で打ち破ることを誉れと感じており、戦闘は良くも悪くも素直。だが、それは戦闘の駆け引きをしないということは意味しておらず、直接戦闘内では正々堂々真っ向から、使えうる全力で勝負を挑む。

必殺技など

  • “竜の息吹”
    住処が表すように、彼のそれは苛烈な冷気となる。
    それは“輝く吐息”さえ凌駕する超極低温であり、数百万度の炎熱すらも凍結させると豪語する。実際、これをまともに受ければ戴冠種ですら生命の危機に直面し、あっという間にその全身を大気ごと凍てつかされてしまう。
    顕現は銀のきらめきを含んだ霞がかった烈風、あるいは炎のようなものとされる。
  • 聖竜剣術
    アルダートを真似してか、独自の格闘術を編み出している。
    彼の場合、全身の突起物を用いた独特の格闘術になっており、その様から剣術にたとえられている。
    主に翼・尻尾を「長剣」、四肢などの刃や爪牙を「短剣」に見立てて表現され、アクロバティックながら洗練された動きで獲物を斬り刻む。剣を用いての弾き躱しや受け止めも得意で、彼の姿に感化を受けた剣術も存在するほど。
  • 大気制御
    より正確に言うなら、極低温の形成能力。
    真竜類が持つ“氣”を操る力の現れであるとされ、彼は特に超堅度極低温氷塊や超低温環境の作成などを得意とする。

 

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