【組織・職業】/秘境開拓者

Last-modified: 2022-11-21 (月) 10:19:43

アルファベット字表記:Quester
読み:ひきょうかいたくしゃ
分類:職業
発案者:tocoma110
Tag: 組織職業 職業 秘境開拓 秘境開拓者 発案:tocoma110


「開拓者に必要なのもの? 勇気と知恵、知識と経験、あとは体力と装備に……
 ああ、それから最低限の順法精神。免許剥奪されるからな」
~『伝説的秘境開拓者の格言集』より~

概要

秘境に赴き、何らかの成果物を持ちかえり金銭へと変える職業。
本作がRPGであればメインキャラクター・プレイヤーの大半が該当する存在。


同質の業務を行う冒険者と同一視されアウトローな職業だと誤解されることも多いが、公式の職能組合が存在しそこから発行される特殊な公式認可証を必要とする、比較的真っ当な職業。

  • 各地の秘境開拓組合支部にて依頼を受ける、あるいは秘境開拓申請を提出し、特定の秘境へ赴いて何らかの成果を獲得してくる……というサイクルで活動する。依頼については民間・国営問わず請け負っており、大陸同盟傘下の組織から仕事を請け負うためその仕事内容は意外に幅広い。

また、組合の保護(保険や装備の調達など)を受けながら仕事をしている通り、世間のイメージに反して実態はかなり堅実。


各種用語については【世界観】/秘境開拓用語の一覧を参照。
また、登録された秘境開拓者についてはタグの秘境開拓者を参照。

 

目的

一般には「秘境に赴き何らかの成果を持ち帰る」ことに尽きる。
採集してきたものは秘境開拓組合に提出し鑑定され、それによって金銭と引き換える。場合によってはそれそのものを売買・利用する権利を報酬として受け取ることもある。

 

沿革

秘境開拓組合の設立に伴って生まれているが、その起こりそのものは冒険者にある。
冒険者たちの内、秘境開拓組合の前身の理念に賛同した者たちが直接的な始祖となっており、その理念に基づいて秘境の調査・解析をこなし、その上で人類種が生活する・利用するに足る環境を作り出すことを目的としていた。

  • だが、組織の拡大とそれに伴う人員増加、体制の改革、そして大陸秘境開拓時代の幕開けに伴い、現在ではそこまで高尚な理念を持つ者は少なくなっている。実際、こうしたことを知らない開拓者の方が圧倒的に多い。
    一方で、業務として社会の歯車の一員になり、ある意味で当初の理念そのものは拡大に成功しているとも言える。

 

特徴

実力・実績に応じたランク制がとられており、それを元に適正な報酬・達成難度の依頼・任務を組合より請け負うことが多い。
また、組合へ保険申請を出して秘境に赴き、調査・探索を行なうことも可能。
この場合は依頼を受けずに独自の秘境開拓行為を行なうもので、採集してきた物品や情報を提出、鑑定後に組合へ売買したり、自身で加工して販売するなどの形で金銭を得る形となる。より原初的な形態はこちらであるが、自由な開拓活動を望んでこの形態での活動を好む開拓者は多い。
こうした秘境開拓行為へのスタンスはある程度用語として細分化されており、それによってある程度グループが分かれていたりもする。

  • それらの区分は地方で異なっていたが、大陸歴1500年頃には大陸秘境開拓時代のおかげで、ある程度統一化が進んでいる。

完全個人事業である冒険者と異なり、秘境開拓組合への上納金や規約など制限が存在する。
基本的には秘境から持ち帰った物品は秘境開拓組合へ納品することが義務付けられており、そこでの鑑定を経て買取が行われる。
場合によっては金銭でなく、その採集物そのものの所有権を報酬とすることも可能。
超古代文明の遺産を筆頭に取り扱い危険度の段階・等級があり、組合管理の下の貸与、完全な譲渡、買取などがその物品の評価によって定められる。等級規定済みのものは、採集報告のみの簡素な検査で手渡されることも多い。
当然、提出するか否かは個々人の裁量に任され、ある程度は組合でも見逃すことがある。

  • しかし、高危険度(特に超古代文明の遺産)に関しては別であり、特に武装の類を一切の申請なしでちょろまかした場合は、認可証剥奪どころか大陸同盟法違反による実刑判決もありうる。

こういった事情から、組合による管理を毛嫌いして免許取得を嫌がる人間もいなくはない。

  • しかし、同時に組合から受ける庇護は干渉に見合うだけの手厚さがある。
    概ね適正な価格での採集物買取に始まり、秘境に関するアドバイスや活動に必要な資材・器具の調達、果ては秘境開拓に伴う保険サービスや簡易的な住居の提供まで、そのサービスは幅広い。
    こうしたサービスは明日をも知れぬ仕事に身を費やす秘境探索者にとっては破格の待遇と言え、それ故に多少の不便があってもこの道を選ぶものは少なくない。

集まる人員の傾向としては、変わり者であっても非常識という者が意外と少ない。
特に、純粋なアウトローの側面が強い冒険者と比べれば、圧倒的に真っ当な人間性持ち主がほとんど。それが順法精神や良心からなのか、利害を鑑みてなのかは個々に寄るが、裏社会に重大な採集物を横流しするような存在は少ない。*1
ただし、「真っ当な」というのはあくまで冒険者と比較してである。

  • 業務の性質上アウトローな面はやはり強く、国家に依存している者は少ない。

また、武術筆頭に多様な技術のエキスパートが意外に揃っており、集まる人材は意外に豊富。

  • 大抵は一つか二つ程度の役割を集中的にこなせるようにしていくのがセオリーで、それら別々の役割を果たす者同士が集まり、組欄というチームを形成する。実際に秘境に赴く際は大抵『実体単位』という6名前後を中心とした、実働部隊単位での活動を行なう。

冒険者と異なり、民間トラブルの対処を請け負うことは少ない。
秘境開拓者はその名の通り、「秘境を開拓する」活動を公式に行なう職業であるため、秘境の関わらない業務は本質的に専門外。
そもそも、組合に登録されていない依頼は正式には秘境開拓業務ではないともいえ、プライベートで仕事を引き受けている状態である。そのため、前述の組合の保険も適応なしの業務に等しい。
加えて、民間トラブル解決の依頼は決して報酬と依頼内容が釣り合っていると言えないことも多く、利益面でも旨味は少ない。そのため、基本的にはそうした内容とは無縁であることが多い。あくまで彼らは秘境のプロであり、山賊退治や害獣駆除は本来的には別の仕事なのだ。
 
ただし、駆け出しの開拓者は勉強がてら、依頼を受けることも多い。
また、中には悪質なものも多い冒険者の台頭を嫌ったり、職業イメージアップのためにあえて引き受けているもの好きも存在はする。

 

評価

世間一般では「秘境に好き好んで出入りする変わり者」という扱いが主流。
太く短く生きようとする連中……という認識は未だに根強い(完全に誤りでもないが、正しくもない)。

  • とはいえ、上記の冒険者と比べればまだ理解はされている方で、秘境開拓認可証を見せれば「あー、なるほど」という何とも言えない返事が返ってくる。少なくとも、表立って邪険にされにくくはなる。ただし、地域差が激しい。

 

【制作における覚書】

いわゆる「冒険者」あるいはモン○ンの「ハンター」に相当する存在だと思ってください。
無免許でも秘境には行けますが、秘境由来とされるものを秘境開拓組合を通さず売買する場合、それらは違法とされるのはこの世界の特徴です(もちろん、闇の世界などでは行われています……)。
大陸同盟とのつながりもある組合に所属しているので、一応「真っ当な職業」ではあります。

 

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相談コメント欄


*1 重大な採集物の横流しは、大陸同盟法違反から免許の永久剥奪、投獄と様々な法的措置につながる。そういった意味でもリスキー。