1989年にスクウェアが発売したRPG。
世界名作劇場でアニメにもなったマーク・トウェインの『トム・ソーヤの冒険』を原作としている。
何故スクウェアのと付いているのかというと、同年に『トム・ソーヤの冒険』というFCのゲームが、
別の会社から先に発売されたため、と考えられている。
- そのゲームがひどい出来だったため、区別しないと同類にされて売れないからとの声も。
- ちなみに原作や他社のゲームでは「トム・ソーヤー」と伸ばしている(というか伸ばさないスクウェアが異端)。
FFスタッフが数多く参加しているが、Bチーム製作となっている
(しかも何故かBの文字が強調されており、スタッフロールでも最後に出してくる。)。
サウンドは植松伸夫が担当しており、かつてファミ通で連載していたコラムでは、
いかにも「多分知らないよね」的な言い方で、自分の関わった作品として挙げていた。
マイナーな作品ではあるが、ゲーム内容は中々評判がよく、
FCにありがちな荒削りさもあるものの、隠れた名作・良作とされている。
だが、反則的に強かったり、過剰な演出やシュールな敵キャラ、
小数点以下まで計算されるHP、リセットボタンを押す攻撃など、不満に受け止められやすい要素も多い。
少なくとも(良くも悪くも)バカゲーであることは間違いない。
FFシリーズの要素は、海賊ビッケがゲスト出演しているくらい。
- 小数点まで計算されるのは、当時のゲームにままあった「とにかく数字が大きければ子供はワクワクする」という発想の逆を行ったもの。
実質的には桁が一つ小さくなっただけなのだが「こんなに細かく計算されるなんてすごい!」と思わせるためのハッタリである。
モンスターデザインを見るとサガシリーズのデザインを思わせる敵が多く登場している。
敵がリセットボタンを押すゲームはこれしかないだろう。
- ちなみにスクウェアは後にスタッフがリセットボタンを押そうとするゲーム・味方キャラにリセットボタンを押させられるゲームを発売している。
リセットボタンに何かこだわりでもあるんだろうか。
FF14の2018年のエイプリルフールネタで登場。余輩さんことオロニル族の族長マグナイがナーマ(嫁)を求めて各地を旅すると言うもの。
数多くのスクウェア作品のパロディが作られ、その中に本作も含まれていた。
- このゲームのフィールド移動や爆発して驚くエンカウント、戦闘シーンなどが忠実に再現されている。
ただしBGMや効果音はFF2のもので、原作のものは使われていない(これは他ゲームのシーンでも共通だが)。
FF2をチョイスしたのは戦闘システムの類似性からだろうか?
ホワイトラビット。
町中の(通常時・戦闘時共に)背景の雲のドット絵は、FF1のエンディング画面の雲に若干手を加えたもの。
また、ゲーム開始時の夢に出てくる場所(カーディフの丘)の雲もFF1の流用だが、ここの景色の構図自体がエンディング画面に似ているので、FF1をベースにカーディフの丘を作っている可能性がある。