その他/【スクウェアのトム・ソーヤ】

Last-modified: 2022-01-26 (水) 00:58:11

1989年にスクウェアが発売したRPG。
世界名作劇場でアニメにもなったマーク・トウェインの『トム・ソーヤの冒険』を原作としている。
何故スクウェアのと付いているのかというと、同年に『トム・ソーヤの冒険』というFCのゲームが、
別の会社から先に発売されたため、と考えられている。

  • そのゲームがひどい出来だったため、区別しないと同類にされて売れないからとの声も。
  • ちなみに原作や他社のゲームでは「トム・ソーヤー」と伸ばしている(というか伸ばさないスクウェアが異端)。

FFスタッフが数多く参加しているが、Bチーム製作となっている
(しかも何故かBの文字が強調されており、スタッフロールでも最後に出してくる。)。
サウンドは植松伸夫が担当しており、かつてファミ通で連載していたコラムでは、
いかにも「多分知らないよね」的な言い方で、自分の関わった作品として挙げていた。
 
マイナーな作品ではあるが、ゲーム内容は中々評判がよく、
FCにありがちな荒削りさもあるものの、隠れた名作・良作とされている。
だが、反則的に強かったり、過剰な演出やシュールな敵キャラ、
小数点以下まで計算されるHP、リセットボタンを押す攻撃など、不満に受け止められやすい要素も多い。
少なくとも(良くも悪くも)バカゲーであることは間違いない。
FFシリーズの要素は、海賊ビッケがゲスト出演しているくらい。

  • 小数点まで計算されるのは、当時のゲームにままあった「とにかく数字が大きければ子供はワクワクする」という発想の逆を行ったもの。
    実質的には桁が一つ小さくなっただけなのだが「こんなに細かく計算されるなんてすごい!」と思わせるためのハッタリである。

モンスターデザインを見るとサガシリーズのデザインを思わせる敵が多く登場している。


敵がリセットボタンを押すゲームはこれしかないだろう。


FF14の2018年のエイプリルフールネタで登場。余輩さんことオロニル族の族長マグナイがナーマ(嫁)を求めて各地を旅すると言うもの。
数多くのスクウェア作品のパロディが作られ、その中に本作も含まれていた。

  • このゲームのフィールド移動や爆発して驚くエンカウント、戦闘シーンなどが忠実に再現されている。
    ただしBGMや効果音はFF2のもので、原作のものは使われていない(これは他ゲームのシーンでも共通だが)。
    FF2をチョイスしたのは戦闘システムの類似性からだろうか?

ホワイトラビット。


町中の(通常時・戦闘時共に)背景の雲のドット絵は、FF1のエンディング画面の雲に若干手を加えたもの。
また、ゲーム開始時の夢に出てくる場所(カーディフの丘)の雲もFF1の流用だが、ここの景色の構図自体がエンディング画面に似ているので、FF1をベースにカーディフの丘を作っている可能性がある。