FF9が初出。
FF3(DS版)
DS版FF3をプレイする他のプレイヤーやゲーム中の登場人物に、手紙を送ったり受け取ったりする事ができるシステム。
ゲーム中のキャラで送れる相手はトパパ、タカ、シド、サラ、4人のじいさん、アルス。
たまねぎ剣士の入手や裏ボスと戦えるようになるサブイベントは、ゲーム中のキャラから届いた手紙によって発生するようになっている。しかし、何故にか一定以上数の手紙を友達に送らなければゲーム中のキャラから返事が来ないため、サブイベントを解禁したいなら他のプレイヤーと通信して手紙を送る必要がある。
モグネットの通信方法は、2種類ある(あった)。
1つは「ワイヤレス通信」を使う方法だが、これは通信可能なのが10m程度の距離内なので、身近な相手としかやりとりできない。
もう1つが、「Wi-Fiコネクション」を使う方法で、身近にFF3プレイヤーがいない(FF3とDSをもう1セット用意したくない)場合は、これを利用するしかなかった。
事前にファンサイトの掲示板などから通信相手を探して「友達コード」を交換しておき、Wi-fiに接続してお互いに友達認証が完了すれば、相手に手紙を送ることができた。
こちらは無線LAN環境が必須であり、無線環境が無い人や、さりとてDSステーションに行くのが恥ずかしい大きいお友達からは非難された。
- DSのWi-fiコネクションは2014年5月20日に終了しているので、2番目の方法はもう不可能である。
ワイヤレス通信のほうはもちろん問題ないので、いまからDS版をプレイするのなら、FF3DSを持つお友達か予備ソフト&本体を頑張って用意しよう。- 後継機の3DSが発売してだいぶ経つ現在なら、中古等を利用すれば安く揃えられるのがせめてもの救い(これだけのためにわざわざDS本体とソフトを2つ用意する必要があるのは変わりないが)。
1通送ると1時間経たなければ手紙を送れないが、例によってゲーム機自体の時刻設定を1時間早める事ですぐに送る事が可能。
7通送れば(返事は要らない)めでたく全てのサブイベント開始となる。
- 初めに7通送った状態のセーブデータをとっておくとやり直しがしやすい。
何年か経って「初めからやろうかなー」と思ってもその時にはもう送る相手はいないだろう。 - Wi-Fiによる通信の場合は、お互いに友達コードを入力してwi-fiに接続し、一度認証を済ませてさえあれば相手がもうプレイしていようといまいと手紙を送ることは可能だった。
新規データを作ってプレイする場合でも問題ない。
ただし、モグネットの友達コードはDS本体と紐付けされているため、本体を替えた場合は新たに認証し直す必要があった。
尚、ゲームキャラからの返事の1通目は関わりのある仲間に対し名指しのタイトルで来るのだが、ルーネス宛だけ無い。
哀れルーネス、1番目なのに…。
- エリアさえ生きていれば…
- むしろ1番目だからこその無個性を意識しているのかも知れない。
元祖は名無しがデフォだったわけだから、その代表であるルーネスが名指しにされないのも頷け…ない?
ちなみに相手を見ればわかるように、ある程度話を進めないとキャラから手紙が来ない。
すぐに送っても徒労に終わることもあり、尚かつDSカレンダー制限もあるため(普通はそこまでしないが)
送る時は計画的に。
このシステムを使って友達と楽しく手紙をやりとりした、という人はかなり少ないのではないだろうか。
- PSP版やスマホ版では、DS版と違って「友達に手紙を送ったりできなくなった」わけなのだが、レビューなどを見ても、それを劣化点として挙げている人は全然見たことがない。
モグネットを使った通信って、ほとんどのプレイヤーには「おまけイベントを解放するための作業」としか認識されてなかったんじゃないだろうか。 - タッチペンで自由なメッセージを描いて送れるとか、せめてそういう要素があればもっと活発にモグネットを利用したくなったかもしれないが…。
練り込み不足は否めず、色々残念なシステムだったと思う。 - 擁護するつもりは無いけど、たまねぎ剣士やマスターアイテム入手目的とはいえ、ネットで知りあった顔も知らぬ人達と手紙でやり取りする事自体は地味に楽しかったのは覚えてるよ。
モグネットしたいけど周りに本作を持ってる人がいなくて困ってた若い子にも手を差し伸べて(?)は感謝してもらえた事もあって、悪い気はしなかった。
ただ、無理矢理やらせる様な形で押し付けるものでもないよなぁ…それも旧版ファンにとって思い入れのあるたまねぎ剣士を質にとってまで。
ジョブの熟練度を99にして伝説の鍛冶屋に会うと、そのジョブのマスターアイテムと「ジョブカード」を貰える。
このジョブカードを持っていると、モグネットでリアルの友達に手紙を送る際、手紙の末尾に「〇〇(ジョブ名)マスター」という署名を入れて送れるようになる。
ただの自慢機能か?というとそうではなく、このジョブマスター署名入りの手紙を受け取った友達は、ジョブ熟練度が99に達していなくても伝説の鍛冶屋からそのジョブのマスターアイテムを貰うことができる。
これは友達に手紙を送る機能が削除されたPSP版・スマホ版ではなくなってしまった、DS版のモグネットの数少ない長所だろう。
まあジョブを熟練度99まで育てるくらいやりこんでいて、なおかつ伝説の鍛冶屋イベントまで既にストーリーを進めている友達・知り合いがいればの話で、そうでない人にとっては特に意味のない話なのだが…。
多くの追加要素の解禁がこのシステムによって行われる。
そのため、通信環境の無い人は事実上モグネット絡みのイベント、アイテム、モンスター、ジョブはデータとして存在するだけになってしまっている。
発売当時のスタッフへのインタビューにはモグネット採用までの経緯や狙いが語られている。
――モグネットで手紙をやり取りすることで、通常ではできない何かができるとか、どこかダンジョンの扉が開いてアイテムを取れるといった感じになる?
浅野:例えば、自分が『FFIII』を遊んでいて、普段とは違う“何か”が発生したときに、「僕の『FFIII』はこういう風になりました!」って手紙を出す。すると、その友だちも同じ現象が起きるという感じですね。
――なるほど。秘密を発見し合う感じなのですね。その秘密を教えると共有できると。
浅野:あくまでプレイしている『FFIII』は、自分1人のものなんですけど、その楽しみをより増やせる、発見した喜びを人に分かち合えるというもの。1人プレイをより充実させるような要素と考えてます。
田中:今回は移植タイトルなので、通信を前提にしたゲームにはできないと考えていました。付加要素としてどういった遊びを入れるかという方向に力を入れるよりかは、まず『FFIII』を完全に移植しきったうえで、そのプラスアルファの要素としてモグネットなどを入れていきました。
しかし、結局のところモグネットによる交流が多くのプレイヤーで行われたか?というと疑問が残る。
1文字1文字を打って文章を作るモグネットはわりと面倒で積極的にやりたくなるものではないし、それにそもそも別にモグネットなんて形でスタッフがおぜん立てしなくても、同じゲームをプレイしている友達との情報交換なんてほっといても行われるものなのだが…。
モグネットによる友達との手紙のやりとりを追加要素の進行条件にしたのは、自分がプレイしていて発見した新情報を友達とモグネットで共有する楽しさを狙ったもので「1人プレイをより充実させるような要素」と考えていたようだが、実際には「友達に手紙を交換しないとイベントが起こらないってひどいだろ!」と否定的に受け取られてしまった。
「1人プレイをより充実させる」どころか、モグネットがあるせいで1人プレイでゲームが完結できない状態。
開発スタッフが「こんなの良いよね」と考えて搭載したものが、プレイヤーにとっては好ましくないというズレを感じさせる。
- 別の機種で改善された現在だからこそいえる事であるが、こうして見ると
作中で『良かれと思って一番良いものを与えたつもりのノアと、それに対して不服を顕にしたザンデ』の関係に少し似ているのが面白い。
FF3(PSP・3D REMAKE版)
スマートフォン移植版とPSP版及びPC版は、モグネットの通信機能は削除されており、他のプレイヤーと手紙をやりとりすることはできなくなった。
これに伴い、モグネット関連イベントは1人プレイでも完結するように変更された。
対応キャラでモーグリに話しかけるとイベントが進む。
ただし、ゲームの進行状況等がフラグになっているので、1通目が来たからといってすぐに2通目以降が来るわけではない。
- 隠し要素の解禁に他プレイヤーとの通信が必須だったDS版の仕様にかなり不評意見が多かったために変更されたのだろう。
手紙が届く条件は以下。
- トパパ(ルーネスを先頭にする)
1通目:封印の洞窟クリア後
2通目:ドラゴンの住む山クリア後
3通目:グルガン族の谷クリア後
4通目:オーエンの塔クリア後/モンスター図鑑の収集率が25%以上
※4通目のミッションをクリアすると「たまねぎ剣士」をゲット
- タカ(レフィアを先頭にする)
1通目:カナーン到着後
2通目:ドラゴンの住む山クリア後
3通目:水の神殿クリア後
4通目:サロニアクリア後
5通目:時の神殿クリア後/敵の総討伐数が650以上
- サラ姫(イングズを先頭にする)
1通目:ネプト神殿クリア後
2通目:オーエンの塔クリア後
3通目:ハインの城クリア後
4通目:ゴールドルの館クリア後/50000ギル以上所持している
- シド(誰でも)
1通目:グルガン族の谷クリア後
2通目:下水道クリア後
3通目:魔法陣の洞窟クリア後
4通目:古代遺跡クリア後/タカの手紙5通目を読んでいる/「サラのペンダント」を修理している
※4通目のミッションをクリアすると各地に「伝説の鍛冶屋」が出現するようになり、マスターアイテムが手に入るようになる
- 4じいさん(誰でも)
1通目:海底洞窟の宝箱から出現するモンスター4体撃破後
2通目:オーディーン撃破後
3通目:リヴァイアサン撃破後
4通目:バハムート撃破後/マスターカードを1枚以上所持している
- アルス(アルクゥを先頭にする)
1通目:ウネのほこらクリア後
2通目:暗黒の洞窟クリア後
3通目:ドーガの洞窟クリア後
4通目:エウレカのボスをすべて撃破後/4じいさんの手紙の4通目を読んでいる/宝箱収集率が80%以上
見ての通り、どんだけゲームを進めても先頭キャラを変えないと手紙が増えない。
この事は説明書に書いてないので、ルーネスのまんまだったり、あるいはレフィアにハァハァし続けていたりするプレイヤーは途中から進まない。
- とはいえ、DS版で泣きを見たプレイヤーにとってこれほどありがたい仕様変更はないだろう。
先頭のキャラを変えないと増えないという旨はPSP版の公式コンプリートガイドに明記されている。 - 他のキャラからの手紙が残っている場合、モーグリが教えてくれる。
- 一番やっかいなのは多少のやり込みが必要な4じいさんか。
- 普通にアルスでは?
FF9
モーグリ間の手紙配達システム。
話の流れでジタンも配達を手伝うことになり、配達した手紙やスティルツキンからの手紙、ジタン宛の手紙などを読むことが出来るようになる。
一度に預かれるのは3通までで、それ以上預かろうとすると最も古いものが捨てられてしまうので注意。
また、殆どの手紙は配送依頼発生時期が限られており、放置すると配送依頼そのものが消滅してしまう。
とはいえ、シナリオに沿って手紙を配達していればまずそのような事態は起こらないので問題ない。
手紙によっては預かった時期で内容が変わるものもあるので、敢えて配達をズラしてみるのも良いだろう。
しかしDisc4になると配達先が一変し、世界中から特定のモーグリを探さなければならなくなってしまう。
困ったことに、配送を依頼したモーグリは届け先のモーグリの名前しか教えてくれないのだ。
しかも、中には居場所が変わっているモーグリすらいる(一応、それまでの手紙にヒントは出ている)。
無事全ての手紙を配送し終えたらルビィに話しかけて「すべすべオイル」を貰い、
それをモグネット本部に居るアルテミシオンに届けると、お礼にまもりの指輪を貰える。
この時点でモグネットのイベントは全て終了し、たとえ未配送の手紙があっても届けることが出来なくなる。
ちなみに、手紙は全部でジタン配達分27通+その他の配達分19通=46通。
コンプリートを達成しても特にメリットはない。
アルテミシオンによるモグネット本部からの手紙の配達は滞っているらしく、この謎を解明するためにDisc3でスティルツキンが単身動き出す。
ここで当のモグネット本部に向かい、配達人のアルテミシオンに話しかけると、歯車の回転を良くするために必要な「アレ」を自分のお肌のお手入れに使いすぎてしまい、そのために配送用機械が止まってしまっていることが判明。
「アレ」とは上記のすべすべオイルのことで、これをアルテミシオンに渡すとモグネットが無事復旧する。
しかし、美容に使うオイルを機械油にするとは何と勿体ない…。
- 美容に使うオイルを機械油にするとは何と勿体ない
むしろ最初に機械油を美容に使う方がよっぽどおかしい。機械油を調達すれば問題なくして済んだこと。
何ともはた迷惑な話である。- ルビィもすべすべオイルを美容に使っているわけだが…。
彼女が機械油をお肌に使うとは考えられないので、やはり本来の用途は美容油だと思われる。
- ルビィもすべすべオイルを美容に使っているわけだが…。
手紙を配達したとき、手持ちにない場合に限りクポの実を1個貰える。
これをギザマルークの洞窟に居るモグタに渡すと、お礼にアイテムを貰える。
このアイテムは時期によって変化する。詳細は以下の通り。
- Disc2(クレイラ崩壊後):エリクサー(初回のみ)
- Disc3:イクステンション(初回のみ)
- Disc4:アロハシャツ(初回のみ)
- Disc1~Disc2(クレイラ崩壊前)/2回目以降:エーテル・テント・フェニックスの羽のどれか
モグネット一覧はこちら。
DFF
DFFではプレイヤー宛てに毎日2通、送られてくる。
ゲームのヒントの他にもFFに関連するクイズやゴーストカード配信など、バリエーション豊か。
質問やクイズの答えによってはアイテムも添えられ、モグネットでしか手に入らないアイテムも存在する。
- 1日で2通来る場合、2通まとめて来る場合と、1通ずつ来る(最初1通のみ表示され、それを開いてカレンダーを閉じると別にもう1通来ている)場合とがある。
ちなみに連続20日で管理人Aから手紙が来て、打ち止めみたいな事を言われる。
その後は1通になったりするので、適度にプレイすること。
- 言われなくても、ある程度プレイしていたら1通になる。
ゲームのヒントなど1回しか来ない手紙があるためであり、必然ともとれる。 - しばらく繋がずにいると久しぶり、みたいな手紙がくることがある。
その時だけは(たとえ1通しかこない状態でも)2通になる。
手紙をくれるモーグリはムスターシュ、ザッシュ、リナリー、ノマド。
モーグリ達の名前は他作品のキャラクターが元ネタとなっている。
(ムスターシュのみオリジナル?)
ちなみに読み返すこともできるが、読み返せるのはその日もらった分だけである。
DFFUT
登場モーグリが増えた。
ニューゲームと引継ぎと2パターンあるためか、最初の内容が違う(当たり前と言えばそうだが)。
引き継いだ場合は、手紙の進度も引き継いでいる。
質問が無印と違い、一新されている。
何というか、またマニアックな質問を…。
追加モーグリはシュヌルバルト、サテラ、パブロ、ルーシア。
今回の元ネタはほとんどがFFTだが、シュヌルバルトのみ異なる。
ちなみにムスターシュ&シュヌルバルトは共に、訳すと「口ヒゲ」という意味だが……。
DDFF
登場モーグリや手紙の内容がいろいろ新しくなっている。
ゲームのナビゲーション、普通の会話、クイズ・質問はもちろん、まさかのダイレクトメールまで飛んでくる。
ちなみにスポンサーは神羅カンパニーらしい。
- FF7繋がりなのかモョニーという明らかにこいつが元ネタなモーグリがいる。