FFT
Chapter.4のタイトル。英語では"SOMEBODY TO LOVE"。※
様々な裏切りによって急展開を見せる獅子戦争の結末と
さらわれたアルマを追うラムザとルカヴィの戦いを描く。
ほとんど愛と縁のない展開を繰り広げていただけに
このタイトルを見て度肝を抜かれた人は多い。
ラムザとアルマの兄妹愛ともとれるが、
エピローグからディリータを指していると思われる。
誰にも真意を理解してもらえなかったディリータは
結局最後まで“持たざる者”だったわけで、なんだか皮肉だ。
※クイーンの曲で「愛にすべてを(SOMEBODY TO LOVE)」 という名曲がある。
エピローグ後にこの曲の歌詞を見るとさらに泣ける。
直接FFTとは関係ないが、参考にしてみるのも一興。
それにしてもエナビア記といい、スタッフに洋楽好きのおっさんでもいたのか?
↑
FFTを作った松野泰巳のクイーン好きは有名
同じ松野作品のベイグラントストーリーでは、「キラークイーン」ってアイテムが出てきます。
FFTとシンクロしてて、アグリアスの使った口紅や、
オルランドゥの遺灰、バルバネスの遺髪、ディリータの魂が宿った?宝石などが出てきます
Ch.1「持たざる者」 Ch.2「利用する者される者」 Ch.3「偽らざる者」 ときたから
個人的にはCh.4も「~者」として欲しかった。でもだからこそ印象深いのかも。
- 英文通りに訳すなら「愛すべき者」。英語では全部のチャプターが「○○する者」というタイトルになっていることになる。
タクティクスオウガの最終章も「手をとりあって」というクイーンの名曲のタイトルを使っていた。
多分その流れでつけたんじゃないかな。
ちなみに「愛にすべてを」と同じく「華麗なるレース」というアルバムの収録曲。
- まず、「オウガバトル」というタイトル自体がクイーンの曲名からと思われる
↑×2
クィーンの歌の歌詞は「Can anybody find me somebody to love?」。
意訳すると、「僕を愛そうと思ってくれる人はいるのですか?」的な感じ。
なので、無理やり邦題を付けずに「愛してくれる者」とかってする手もありますね。
残念ながらそんな展開はないんですが…。
- 訳は「誰が僕に愛す(対象となる)人を見つけてくれるの?」であり、「愛してくれる者」ではなく「愛すべき者」が妥当。
- 上にあるとおりディリータの心情を指しているとするなら、クイーンの歌詞や章タイトルの規則性も踏まえて『愛されざる者』でいいような気がする。
- 章タイトルはディリータだけでなくラムザのことも指しており、彼については少なくとも仲間や家族からちゃんと愛されているので当てはまらない。
ch.1~3に較べてかなり長く、人外の化け物と本格的に対決していく場面、にも関わらず、
一人で全てをなぎ倒すキャラのお陰で戦闘の緊迫感はあまりない。
また、ラムザ以外のパーティーキャラを自由に離脱させられるというゲームの仕様上、パーティーに入ってからのキャラのストーリーはほとんど掘り下げられることが無いため、ひたすら妹を追いかけるラムザのシスコンっぷりばかりが目立つことになる。