CCFF7
ザックス「ミッドガル以外で魔晄炉があるところはたいてい―――」
ザックス&クラウド「他にはなにもない」
モデオヘイムへ向かう途中、同じ田舎者同士意気投合したザックスとクラウドの掛け合い。
ゴンガガにニブルヘイム、魔晄炉を有する田舎出身の二人が自虐的な田舎あるあるを語っている訳だが、
ここから改めて神羅カンパニー(都会)の覇権の大きさ、それに豊かさを見出だし憧れる田舎の若者の姿が覗える。一企業覇権主義のFF7世界の世知辛さを表したセリフだと思う。
だが、そう言う彼らから悲壮感はあまり感じられない。彼らにすれば「だからこそ今神羅に居るんだ」という思いが共有されているからだろう。この頃の二人は希望に満ち溢れていた。
きっとミッドガル勤務の神羅社員は同郷の士で集まって、居酒屋とかでこんな話で盛り上がっているに違いない。神羅課長とかイメージが合いすぎて困る。
FF7本編ではバレットからコレルのことが語られる。
元は炭坑が栄えたコレルも魔晄炉の建設に至り、焼き討ちや炭坑の衰退を経て、特色が大きく失われていったようだ。
CCFF7のニブルヘイム住民も、魔晄炉が建設されたことで元々あった自然が失われて行く様子を嘆いていた。
神羅が介入によって、その土地の特徴・多様性が神羅一色に塗り替えられる、
FF7の世界の有りようを端的に表した言葉であると言えよう。