FF12
大灯台最上階で、力を捨てたアーシェに対するガブラスの問いかけに答えたヴァンのセリフ。
FF12の物語全体の核となる「復讐」という問題に対する、最終的な答えを示したセリフ。
セリフ全文およびガブラスの問いかけは以下の通り。
ガブラス「力がいらんというのか。
では国を滅ぼされた屈辱はどうなる。
死んでいった者たちの恨みはどうなる!」
ヴァン「違う。何も変わらないんだ。
兄さんの恨みなんか晴れない。
兄さんはもう、いないんだ!」
当初アーシェは「死んでいった者たちのため、帝国に復讐を。」と言っていた。
「復讐」の根本にある「死者たちの恨み」について、以下のようなやりとりがある。
パンネロ「でもね、亡くなった人たちの心は、もう動かないんだよ。
何があっても、何をしても。
目を閉じて思い浮かべる幻みたいに、ずっとずっと、変わらないまま。」
レダス「ああ、変わらん。
どれほど長い時が過ぎようと、振り返る過去の幻影は、いつまでも生々しい。
過去は、そうやって人を縛る。」
最終的にアーシェは「力があっても過去は変わらない」と言って破魔石を捨て、
この世にいない人の心が変わることはないと結論した。
「幻を断ち真の道へ至れ」「過去を断ち切れば自由」というセリフもここに繋がっている。
- ここのシーンは本当にヴァンやアーシェが輝くシーンなので、
是非、大灯台をあきらめずに登りきってほしい。 - 永遠孤立のジャッジマスターを忘れるな。
- 「特別な立ち位置ではない」ヴァンやパンネロの言葉だからこそ感慨深い。
- そして大灯台での一連のやり取りが、空中要塞バハムートでの
ヴェインの問いに対するアーシェの答えに繋がっていく。
アーシェとヴァンは過去を断ち切り力を捨てたが、ガブラスは力を捨てなかった。
復讐に流されて剣を振るい無様に負けたその醜態から、ラーサー護衛任務を剥奪されてしまう。
守るべきものを全てを失ったガブラスは、バハムートでの再戦で全ての憎悪をバッシュにぶつける。
「気がすんだ」ガブラスは、自らの意地をかけてヴェインと戦い、ラーサーを守り抜いて力尽きる。
2017年のTGSに合わせて海浜幕張駅構内に展示された別れのシーンにまつわる名台詞では、FF12からは「何も変わらないんだ。兄さんの恨みなんか晴れない。兄さんはもう、いないんだ!」が選出されている。