セリフ/【剣にも盾にもなれん奴だ】

Last-modified: 2018-07-15 (日) 17:00:27

FF12

大灯台におけるガブラスの醜態に失望したシドのセリフ。
このあとガブラスは、シドによりラーサーの護衛の任務を剥奪される。
バッシュへの復讐の念に流されて己を見失うガブラスについて、うまく言い表しているセリフ。


もともとガブラスは、グラミスからラーサーを護衛する任務を受けており、
主君がヴェインに移っても、ドレイスを処断することで忠誠を示して護衛任務を引き継いでいた。
死の間際のドレイスからもラーサーを守ってほしいと頼まれており、
ラーサー自身からも大きな信頼を受けて大灯台に送り出されていた。
ガブラスの大灯台での役目は「アーシェが帝国への復讐を望むなら斬る」ことであったが、
ラーサーはアーシェが復讐を望むような人ではないと信じ、ガブラスの判断も信じていた。
そしてアーシェは大灯台で復讐心を捨てたので、戦う必要は無くなった。
にもかかわらずガブラスは私情に流されて剣を振るい、ラーサーの信頼を裏切り、盾の役割を放棄した。
さらにアーシェとの戦いにも敗れたため、剣の役割すら果たせなかった。


ヴェインがガブラスを差し向けた狙いは実はそこにあった。
ガブラスが勝てば結果的にアーシェを始末することが出来、負ければ元々信用していないガブラスを処分することも可能であった。


皮肉なことに、世の中には剣にも盾にもなれる犬がいたりする。


序盤にバルフレアが丸腰のバッシュを評して言った「盾にはなるだろう」とのセリフと、図らずも対を為している。

  • 本当に「図らずも」なのだろうか。セリフを言う側がシドとバルフレアというのも狙っている気がする。