アピ助の悪夢とタンコの闇

Last-modified: 2018-02-03 (土) 11:57:17

イベント概要

同社運営の『かくりよの門』からのゲストキャラクター『土御門澄姫』の登場記念イベント
元々一週間という期間に加え諸事情(ジョブズのせい)によりメンテナンスが一日遅れたため6日間という短期での開催になった

内容

強敵!メダル!以上!

白うねり

今回の強敵

メダル商人

アイテム必要メダル数
白石×550
白石×550
真珠玉×480
真珠玉×480
光の真珠玉×2100
光の真珠玉×2100
一反木綿人形50
紅蓮禍人形50
骨武者人形50
大狼人形50
大鬼人形50
覚人形50
百々目鬼人形50
海女房人形50
夢神葬人形400
夢神葬人形500

☆夢神葬人形
今回の限定アイテム ビンゴからも一つだけ入手可能
強化上限がLv1で打ち止めなので重ねる必要がない
逆に言うとそれだけ伸びしろが無いということでもあるがそれを加味しても強力な性能と言える
複数弓を使っているなら店売りのものも確保しておくとよい

性能
物理攻撃+30
魔法攻撃+35
機先行動+8%

テキスト

芙蓉の声 ――さん?
     アピ助さん、大丈夫ですか?起きてください。

芙蓉 目が覚めましたか?
   良かった。読んでも目覚めないから、心配してたんです。

タンコ まったく、夢の中でも呑気なやつじゃのう……

☆選択肢☆

1.夢の中って?

タンコ うむ……それがのう、どうやらわしらは夢の中におるようなのじゃ。

芙蓉 私達もさっき気がついたところです。

2.すみません。

芙蓉 タンコだって私が起こすまで寝ていたじゃないですか。

タンコ う、うるさいのう……

芙蓉 それにしても困りましたね。どうやら私達は夢の中にいるようです……

合流

タンコ 三人が同じ夢を見るなど、起こるわけがない。おそらく妖の仕業じゃろうの。

芙蓉 ええ。夢に関する妖なら限られていますから――

??? ……ねぇ、もしかして…………誰かそこにいるの?

芙蓉 !?

タンコ おや。他にも人間がおるようじゃの。

??? あなた達……誰?これ……夢よね。なんで他人が夢にいるのよ……!?

タンコ ――というわけで、わしらも夢に囚われておるようなんじゃ。

??? なるほどね。それにしても、あなたも陰陽師とはね。

芙蓉 あなたも……というと……

タンコ おぬしも陰陽師なのか?

土御門 澄姫 ええ。私の名前は土御門澄姫(つちみかどすみき)。陰陽師よ。

芙蓉 土御門……というと……

土御門 澄姫 陰陽道に携わる者なら、知らないわけないわね。そう、土御門家の者よ

タンコ 安倍の末裔か。

☆選択肢☆

1.誰?

土御門 澄姫 だ……誰ですって……!?

2.つち……何って言ったの?


土御門 澄姫 つちみかどよ!つちみかど!

合流

土御門 澄姫 あなたも陰陽師なら、陰陽師の大家くらい知ってなさいよね……!

芙蓉 申し訳ありません、アピ助さんはまだ陰陽師になって間もないので……

土御門 澄姫 ふぅん、新米なの。ま、見るからに弱そうよね。

芙蓉 そ、そんなことありません……!アピ助さんは立派に戦ってくださいます!

土御門 澄姫 そう、なら見せてもらおうかしら。この夢の中にも……妖がいるみたいだから。

芙蓉 「夢喰い」、ですね。

土御門 澄姫 ええ。夢喰いが私達の夢を食らうために、夢の中に小妖を放ってるみたい。
       放っておけば夢の中で自分の魂を食われるか――

タンコ このまま目覚めずに、肉体の方が滅ぶか、じゃろうな。

土御門 澄姫 そういうことね。
       この夢から出るためには、夢喰いを見つけ出して討伐するしかないわ。

芙蓉 この夢の中を探す……そもそもこれはどなたの夢なのでしょうね。

土御門 澄姫 私じゃないわ。こんな場所、見たことないもの。

芙蓉 これは……京の街ですね。

土御門 澄姫 ――え?ここ……京なの?
       言われてみれば……京の街のようだけど、なんだか様変わりしてる気がするわ。
       あの店も、あの建物も見たことないし……

タンコ 同じ街じゃが、知っておるのは違う姿か。もしかすると――
    おぬしが知っておるのは異なる時代の京かもしれんのう。

芙蓉 私もそう思いました。
   私達と澄姫さんは別の時代にいながら、同じ夢を見ているのかもしれません。
   これは推測ですが、夢喰いが見せる夢の中は幽世と通じている……その可能性も考えられます。
   そう考えると、夢喰いがこんなに多くの小妖を夢の中に放てる理由も説明がつきますから。

土御門 澄姫 ……そうね。時の流れが一定でない幽世と繋がっているなら――
       異なる時代の私達が夢の中で出会う……その理屈が通るわ。
       あなた、芙蓉……だっけ?なかなかやるじゃないの。

芙蓉 ありがとうございます。

(ザザザザザザッ……!!)

タンコ なんじゃ……!?

(ザザザザザザッ……!!)

芙蓉 妖ではないようですが、かなり大きな者が近づいてきています

土御門 澄姫 動物かしら?でも踏みつぶされたらたまらないわね。

☆選択肢☆

1.逃げよう。

土御門 澄姫 それが良さそうね。行くわよ!

2.走れ!

芙蓉 はい!

土御門 澄姫 ちょ、ちょっと!私を置いていかないでよね!

合流

タンコ それ、ゆくぞ!

(ダダダダダッ……!!)

タンコ 今度は向こうから来るぞ!

土御門 澄姫 あっちの通りからも来るわ!

芙蓉 なんだか……追いかけられているようですね。

タンコ とにかく逃げるぞ!

土御門 澄姫 はぁっ……はぁっ……夢の中でも息切れするのね……

タンコ 夢……

芙蓉 どうかしましたか?

タンコ ……そうか、夢じゃからか!

芙蓉 どういうことですか?

タンコ ふふん。人間はよく、「追いかけられる夢」を見るというじゃろう?
    じゃから、さっきのは誰かの夢の内容なんじゃないか?

芙蓉 追いかけられる夢……ですか。誰の夢でしょう、私は見たことがないと思うのですが。

土御門 澄姫 私も記憶にある限り……ないわね。
&br:☆選択肢☆

1.自分の夢だと思う。

芙蓉 アピ助さんの夢ですか……!?

2.……

芙蓉 アピ助さん、どうかされましたか?

タンコ まさか。おぬしの夢なのか?

合流

土御門 澄姫 あなた、あんな得体の知れないモノに追いかけられるって……

タンコ そうじゃな。こんな悪夢を見るなど、おぬし、何か悩んでおるのか?

芙蓉 アピ助さん、悩みごとがあるなら言ってくださいね。

土御門 澄姫 ……お、陰陽師の先輩として、相談に乗ってあげてもいいわよ……!

タンコ お?おぬし、なかなか良いところがあるではないか。

土御門 澄姫 ば、ばかなこと言ってるんじゃないわよ……!
       別にアピ助を心配して言ったわけないからね!
       そういう流れだったから仕方なく、よ、仕方なく!

タンコ ……おや?そこに抜け穴のようなものが見えるの。

芙蓉 現実の世界にはないもののようですね。もしかするとべうtの人の夢の中に行けるのかもしれません。

タンコ よし、行ってみるか!

土御門 澄姫 ここは…?真っ暗で何も見えないわ。

芙蓉 本当に真っ暗ですね。
   タンコ、アピ助さん、聞こえますか?近くにいますか?

☆選択肢☆

1.ここにいるよ。

タンコ わしもここにおるぞ。

芙蓉 良かった。

2.暗闇が怖い。

タンコ 何を情けないことを言っておる!
    暗闇は妖の潜む場所、陰陽師が怖がってはいかんじゃろう!

芙蓉 タンコ、アピ助さん。近くにいたんですね。良かったです。

合流

芙蓉 それにしても、この夢は誰の夢でしょう?

土御門 澄姫 ……私じゃないわよ。暗闇の夢なんて見ないわ。

タンコ ふむ……わしかもしれんのう。

芙蓉 そうなんですか?タンコは変わった夢を見るのですね。

タンコ いや、わしは普段夢を見んからのう。じゃから真っ暗なのじゃろう。

土御門 澄姫 なるほど。これは「無」を表しているわけね。

タンコ そういうことじゃ。古来より闇は無から出でるものじゃからな。

芙蓉 向こうに微(かす)かな光が見えますね。また別の方の夢でしょうか?

タンコ ほう、行ってみるか?

土御門 澄姫 ちょっと待ちなさい……!

タンコ どうしたのじゃ?

土御門 澄姫 向こうへ行くのは許さないわ。

タンコ あちらへ行ってはならぬとは、どういうことじゃ、澄姫?
    夢喰いを探さぬと夢からは出られぬというのに……

土御門 澄姫 さっきの京の街はアピ助の夢、この暗闇がタンコ、あなたの夢なら――
       次の夢は私か芙蓉の夢でしょ?

タンコ そういうことになるのう。

土御門 澄姫 私の夢を見られてたまるもんですか……!頭の中を覗き見られるのは誰でも嫌でしょう……!?

なるほど……そういうことでしたら、私の遠慮したいですね。

土御門 澄姫 そうでしょう?気が合うわね、芙蓉。

タンコ まったく……夢から覚めねば死ぬというのに、夢を見られるのを恥ずかしがっておる場合か。
    それに、そんなことを言って、真っ先に夢を見られたアピ助はどうなる?

土御門 澄姫 うっ……

芙蓉 それは……

タンコ ほれ、ゆくぞ。アピ助、付いてこい。

土御門 澄姫 ちょっ……!アピ助、タンコ、待ちなさいよ!!

芙蓉 ……行くしかないようですね。

タンコ ほう……美しい景色じゃな。

芙蓉 桜が満開ですね。

土御門 澄姫 ……

タンコ これが二人のうちどちらの夢の風景にしろ、このように美しいものならば恥じる必要はあるまい。
    む?なんじゃ?何か落ちておるぞ……?

土御門 澄姫 ……!?

タンコ 手帳のようじゃな。表に文字が書いておる……なになに、『恋の――

土御門 澄姫 やめて!見ないでー!

タンコ ――詩集』……?大きな声を出すということは、これはおぬしの物か?

土御門 澄姫 返しなさい!

(バッ!)

芙蓉 タンコ……そういう個人的なものは、見てはいけないものですよ……

タンコ すまぬ。じゃが、澄姫、お手柄じゃぞ?

芙蓉 ええ、そのようですね。

(ゴゴゴゴ・・・・・)

芙蓉 夢喰いが現れたようです。

タンコ その手帳を狙っているようじゃ。

土御門 澄姫 ……!?

タンコ 夢喰いは夢の中でも当人の魂がより濃く反映された物を好む。
    その『恋の詩集』には、おぬしの魂が色濃く――

土御門 澄姫 やめてー!

タンコ やれやれ……とにかく、夢喰いを討伐するとするかの。

タンコ 夢喰いが消えていく……この夢からも、そろそろ目覚めるようじゃな。

芙蓉 では……お別れ、ということですね。澄姫さん、短い間でしたがありがとうございました。

土御門 澄姫 ……そうね。別々の時代に戻るから……これでお別れね。

タンコ うむ。もしかするとわしらがおるのは百年以上離れた時代かもしれぬ。
    それならば、わしはともかく、人間同士は会うことができないじゃろうからな。

芙蓉 寂しいですが、このまま目を覚まさないわけにはいきませんからね……

土御門 澄姫 ……そうね。お互い、向こうには待ってる人もいるから――
       戻らないわけにはいかないもの……!

芙蓉 ……?
   どうしましたか、澄姫さん?

タンコ おぬしもしや……涙ぐんでおるのか……!?

土御門 澄姫 そ……そんなわけないでしょ!
       目にゴミが入っただけよ……!

タンコ 最初は気ばかり強い娘かと思ったが、なかなかに純粋なやつじゃの。

土御門 澄姫 う、うるさいわね……!純粋なんかじゃないわよ!
       あなた達に会えなくなって、寂しいなんて思わないんだから……!

芙蓉 ……それはそれで寂しいですね。

タンコ 芙蓉、これは思っておることとは反対のことを言っておるだけじゃ、安心せい。

芙蓉 本当ですか?なら良かったです。
   難しいかもしれませんが、またいつか、お会いできるといいですね。

タンコ なに、陰陽道に携わる者同士じゃ。どこかで縁が繋がればまた会えるじゃろう。
    それまで元気でおるんじゃぞ?

土御門 澄姫 そっちこそ元気でいなさいよね。それからアピ助?
       次に会う時には手合わせしたいものだわ。なりたての陰陽師にしては、筋がいいようだから。

タンコ ほう、おぬしも人を褒めるのじゃな。

土御門 澄姫 ほ、褒めてるわけじゃないわ……!事実を言っただけよ、事実を。
       それじゃあ私、さっさと目を覚ますことにするわ。
       アピ助、タンコ、芙蓉。お別れね……

芙蓉 お元気で。

タンコ 達者でな。

土御門 澄姫 そっちこそね。じゃあ、行くわ。

タンコ ……面白い陰陽師じゃったの。

芙蓉 ええ。本当に。また会えるといいですね。