MVP

Last-modified: 2020-10-19 (月) 10:14:58
  1. MVP(Most Valuable Player)
    最優秀選手(最高殊勲選手)の略。
  2. MVP(Marines Victory Productions)
    1990年代頃から2009年まで存在した、千葉ロッテマリーンズの私設応援団と並行して活動していたマリーンズファン個々人による「応援グループ」のこと(応援ではない*1)。
    本項はこちらを指して解説する。
    ライトスタンドの入場門横に陣取っていたことから、通称「ゲート横」と呼ばれていた。

2009年の騒動より前のMVP

第1次ボビー・バレンタイン監督政権期の1995年に発足。浦和レッズやFC東京のサポーターと交流があり、1998年の18連敗時に見せた不屈の姿勢や外野席で跳ねたりタオルを回したりする*2などサッカースタイルの応援で注目を集め「ビジター観戦ツアー」の実施などでロッテファンの支持・知名度向上に成功。2020年現在に至るまでのロッテの応援スタイルや「どこにでも行くロッテファン」などロッテファンのイメージ、存在感を確立した立役者と言ってもいい存在であり、特に応援スタイルについては現在の巨人や西武がその影響を強く受けている*3他、他球団にもメガホンから手拍子中心へ切り替える流れ*4を生み出したり、高校野球の応援においてもMVPの考えた応援歌が広く用いられたりするなど、応援方法を改革した足跡功績は非常に大きいものといえる。

しかし勢力拡大の中で徐々に傲慢化していき、自分たちのスタイルに合わないファンに対して高圧的な態度をとる*5、2007年のクライマックスシリーズファイナルステージ、対日本ハム戦では地下鉄東豊線や福住駅の構内や福住駅から札幌ドームへ向かう公道上で「チバデジャネイロ」と称した騒ぎをするなど、数々の問題行為が以前から指摘されていた*6
また、MVPのツアーは球団主催の観戦ツアーとは別に開催されていた他、MVP自身も自作の応援グッズを販売しており、それらによって間接的に球団の売り上げを低下させているのではないか、と考える人もいた。

2009年のMVP騒動

2008年オフに千葉ロッテマリーンズが発表した「来季限りでのボビー・バレンタイン監督との契約打ち切り宣言」*7にMVPを主体とした一部ファンが激しく反発し「BOBBY2010」というバレンタイン監督の契約延長を求める署名運動*8をなどを展開した。
しかし球団フロントはこれを無視。メディアが報じた重光昭夫オーナー代行の「千葉のくだらないファン」発言や幹部である米田容子の異常な行動(詳しくは幕張の横断幕を参照)が彼らの活動へ火に油を注ぐ形となり、ファンによるフロント叩きが始まり、チームの低迷もあり次第に激化していく。
そして9月26日の対オリックスバファローズ戦(千葉マリン)*9、遂にMVPと外野応援団は球団関係者を実名で批判するゲーフラ*10を掲げるという暴挙に出た。試合は殺伐とした雰囲気で進むも、6-2でロッテが勝利。
そして、試合後のヒーローインタビューで西岡剛お立ち台から降りたうえでファンに対し涙ながらにこう訴えた。

 

僕自身もそうなんですけど、選手は一生懸命プレーしようとしているし、僕自身、ロッテに入ってファンの方の応援を見てこのチームをすごい好きになりました。

でも、ライトスタンドに批判があったり、いろいろな横断幕が出たり、僕らもそういう状況にさせてしまったという責任があると思う。

きょうも野球少年がいっぱい見に来ていると思います。選手一人一人のプレーを見て夢を描く子供たちもいると思うし、そしてスタンドの歓声を聞いて、大人になったらこういうところでプレーしようと思って頑張っている子供たちもいると思います。

その子たちの夢を崩さないでください。

僕自身も今年こういう成績*11で、ものごとを言える立場じゃないですけど、1人の人間として間違っているものはあると思うので。

もう一度選手一人一人も考え直して、このチームをもう1回強くしたいと思うし、そのためにはファンの皆さんの応援もすごく必要になると思うので、本当にロッテを愛しているのであれば、明日から横断幕を下げてほしい。

また応援の方よろしくお願いします。

この訴えに涙したファンも多く、スタンドに詰めかけた多くのロッテファン、そしてオリックスファンは西岡に対し温かい拍手を送った。
ところが、MVP・外野応援団は西岡の発言に反発。翌27日の試合で前日のフロント批判のゲーフラを「西岡剛の正直しんどい」や「よっ!偽善者www」などの西岡を誹謗中傷する内容に変更。挙句の果てには西岡の打席での応援をボイコットし、凡退時にはアウトコールを吹き鳴らした*12*13
MVPと外野応援団が応援をボイコットした西岡の打席ではファンの自発的な「ツヨシコール」が起き、さらには対戦相手のオリックスのファンも「ツヨシコール」を行った。
しかし、MVPや外野応援団はトランペットやドラムでまくし立てて応戦。
これに対してMVP・外野応援団に対する「帰れコール」がファンの間で湧き上がるなど、ライトスタンドは言葉通りの一触即発状態に陥る

 

この騒動は他球団ファンからも波紋を呼び、MVP・外野応援団を絶許認定したファンによりリーダーの職場に電凸が行われるなどの騒動に発展。*14
結局、MVP・外野応援団は10月6日の最終戦(=バレンタイン監督の勇退の日)の試合前に球団側に謝罪した上で解散、一部ファンは球場への出入り禁止という処分を受けた事で騒動は沈静化したのだった。

その後のMVPとロッテ応援団

2010年からは、元球団職員で2004年まで応援団員として活動していたジントシオ氏が団長として復帰。応援団も球団公設という形で再建されている。
旧MVPメンバーはその後社会人野球チーム「TOKYO METS」を設立し応援活動を行っている一方、一部のメンバーは球団と和解し、現応援団との協議の末に2015年からは外野席応援団として復活している。
しかし、翌2016年には現応援団が2009年を最後に使用されていなかった旧応援団時代の応援歌を復活させたところ、旧応援団からの横槍で頓挫するなど現在でもしこりが残っているようである。

また、西岡がNPB復帰の際にロッテを選ばず阪神へ入団したのはこの一件もあったからとも言われている。

なお、ジン氏は2015年限りで団長を引退*15。応援団の再建で2010年の日本一に貢献したため、ロッテファンからは英雄扱いされたのだが・・・

2018年より株式会社楽天野球団へ入社し、現在は東北楽天ゴールデンイーグルスの応援プロデューサーに転じると、2019年に一新した応援歌が総スカン。楽天ファンから批判を浴びる事となり、過去の功績を知るロッテファンを悲しませている。

関連項目



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*1 ただし、当時特別応援許可を得ていた私設応援団「千葉ロッテマリーンズ外野応援団」と強い関係を持っていたため、実質的に応援を取り仕切っていた。なお外野応援団は後述の通りMVP共々解散。現在存在する「千葉ロッテマリーンズ応援団」とは全くの別物である。
*2 タオル応援は近鉄がロッテから捻って確立。合併後もオリックスで継続している。
*3 ただし00年代中盤にMVPの応援を巨人応援団が無断流用し、徳光和夫が「ロッテは巨人の許可を取っているのか?」とマウントを取る発言をするなど一時的に対立したこともある。現在でも巨人の球団歌が流れる際には「レッツゴージャイアンツ」のコールを、相手チームには「ロッテのパクリ」と替え歌を浴びせられることもある。
*4 メガホン中心の応援を継続しているのは広島・阪神のみ。
*5 試合を見たいだけならわざわざ外野席に来る必要もないので一概にMVPの態度が間違っているとは言い切れない。
*6 なお「チバデジャネイロ」の件については予め届け出ており、北海道警察の許可も貰っていた。
*7 これに関しては、もともと2009年が契約最終年であり基本給だけで5億円という高額年俸が経営の負担になっていたという側面がある。また、当時の球団社長・瀬戸山隆三の回想によると、バレンタイン自身への報酬だけでなく彼が紹介したスタッフや指導者へのコストも莫大であったことや、バレンタインがチーム編成を巡って口を挟んだりフロントを無視した無断で選手獲得を行ったりするなどの独断行為を繰り返したことも契約不更新の背景にあったという。
*8 なお、この署名に関しては最終的に11万人近くの署名が集まったものの、活動を主催するファンたちが署名の数を集めようとするあまりに、ロッテが惨敗した相手を含めて他球団のファンやマスコット相手に署名を求めたり、明らかな同一人物の筆跡による署名が複数あったり、同一の名前が重複して署名されたり、住所の記入が漏れていたり、歴史の人物や著名人の名前が悪ふざけてで書かれていたりするなど、一部のファンからはその質を疑問視されていた。
*9 この日はロッテのBクラスが確定してから初めてのホームゲームだった。
*10 「ゲートフラッグ」の略で、ファンが両手で掲げる旗のこと。持った状態が『Gate(門)』に見立てられた事が由来。
*11 同年の西岡は.260 41点 14本 26盗で、07年、08年と2年連続で達成していた打率3割をクリアできなかった。
*12 これについては前日の応援団批判だけでなく、前々から西岡の言動やパフォーマンスに対して溜め込んでいたヘイトが爆発したとの見方もある。しかし、瀬戸山の回想では、西岡は試合後に瀬戸山に向かって「別に瀬戸山さんのために言うたんとちゃいますからね。自分が間違ってると思ったから言うただけなんで」と言い放ったとのことであり、少なくともフロントを擁護する意図はなかったことが伺える。この他、西岡ファンの少女がMVPに応援するよう申し入れたところ「子供は黙ってろ」「(西岡のサインの入ったレプリカユニフォームに対し)ダサいもの着るな」などの暴言を吐かれたという書き込みも存在する
*13 しかしこの件の真偽に関して疑問視する声もある。
*14 その後MVPリーダーはこの件により左遷された後退職したという(事実上のリストラ)。そもそも2009年といえばリーマンショック不況真っ只中であり、目立つ行動をしてのこの結果は自業自得ともいえる。
*15 これで2度目。MVP時代の2004年にも韓国留学を理由に応援団を脱退している。