帰れコール

Last-modified: 2020-02-06 (木) 05:29:24

親会社の鉄道を使ってファンが球場から帰路に着くことをネタにしたヤジ。

概要 Edit

日本のプロ野球チームの親会社は昔から鉄道会社が多いことが知られる。今日残っている球団で創設以来、鉄道会社と全く無縁なのは横浜DeNAベイスターズ東北楽天ゴールデンイーグルスぐらいしかないほどである。鉄道会社は経営地盤が安定しており比較的予算が捻出しやすいため、球団経営に手を出しやすかった*1。また、鉄道会社は専用球場が建築できる広い土地を自社沿線に所有していることが多く、球団を保有し球場を建設すればファンが応援に行くために自社の鉄道を使ってくれる*2*3というメリットがあった。
こうした理由でこれまでに多くの鉄道会社が球団経営に乗り出していた。

球団を保持また運営に関わった経験のある鉄道会社

その他、日本女子野球連盟に京浜急行が球団を保有していた経験がある。

このうち、近鉄、南海、阪急の3球団は、同じパ・リーグ、同じ関西私鉄という競合関係にあり、この3球団のファンを中心として相手チームや相手ファンに対する野次、または自虐として球場からの帰宅時に乗る電車に絡めて野次るパターン(電車野次)が生まれ定着した。

Edit

(相手チームピッチャー交代時)
「さよなら、さよなら○○(相手のピッチャー名)○○電車で早よ帰れ!」
(相手チームの選手がエラーをした時)
「やった、やった、またやった! ○○やった、またやった! ○○電車で早よ帰れ!」
(チームが勝った時)
「勝った、勝った、また勝った! 弱い○○に、また勝った! ○○電車で早よ帰れ!」
(チームが負けた時)
「負けた、負けた、また負けた! 強い○○に、また負けた! ○○電車で早よ帰ろ!」

この他、阪急ファンによる「悔しかったら阪急沿線に住んでみい!」*13など球団固有のネタもあった。


早く帰れコール Edit

鉄道系球団同士の間のある意味内輪ネタとして互いに交換する電車野次とは異なり、単純にムカついた相手に帰れとの中傷を浴びせるファンがいる。電車野次は賛否両論あるが、感情に任せた帰れコールは言うまでもなくマナー違反である。例として以下のようなものがある。

甲子園 Edit

1992年の高校野球選手権大会・星陵高校対明徳義塾高校の試合で発生した松井秀喜(元巨人→ヤンキースなど)の5打席連続敬遠の際には、第3打席から「弱○コール」、「卑怯者コール」、「勝負コール」が、試合終了後に観客から勝利校の明徳義塾に対して校歌をかき消さんばかりの「帰れコール」が沸き起こり、敬遠の是非とともに観客のマナー問題として大変な物議を醸した事が有名である*14

ヤフードーム Edit

2012年9月9日、福岡ソフトバンクホークスと対戦した千葉ロッテマリーンズが敗れて8連敗を記録。
同カードの最終戦ということもありエール交換のために待機をしていたロッテファンに対し、ソフトバンクの応援団から
早く帰れ、マリーンズファン!
走れ走れ、マリーンズファン!

と、まさかのエール交換拒否コールが起こった。
ホークス応援団は前年にも9連敗コール騒動を起こしていた事から、なんJ内外でも「まるで成長していない」という意見が多く見られ物議を醸した。

現在の電車野次 Edit

  • オリックス(ホーム)対ソフトバンク(ビジター)*15
  • 阪神(ホーム)対ソフトバンク(ビジター)戦

で聞くことができる。イニング途中での投手交代時の発動が主体。
可哀想だが、たまに選手がエラーした際に発動することがある*16。不規則な野次は控えましょう。

関連項目 Edit


Tag: ソフトバンク ロッテ オリックス 阪神 ヤクルト 西武 近鉄


*1 現在は広島東洋カープや北海道日本ハムファイターズが独立採算制やそれに近い経営形態をとっているが、昔は球団の赤字を親会社が補填しなければ球団経営は到底不可能だった。セ・リーグ初代王者の松竹ロビンスやパ・リーグ黎明期に存在した高橋ユニオンズは独立採算制だったが、いずれも経営難から戦力が確保できなくなり他球団と合併された。
*2 さらにファンが応援に行きやすい自社の鉄道沿線に住んでくれれば永年顧客が増えることになる。
*3 阪神は甲子園球場の近隣にあった系列遊園地の阪神パークと駐車場を共用していたが、2003年3月の阪神パーク閉園を期に球場用の駐車場を持たず電車やバスでの来場を呼びかけている。
*4 国鉄時代から社会人野球チームも抱えている。もっとも国鉄時代は日本国有鉄道法で鉄道輸送に関連する事業しか行えなかったため外郭団体の交通協力会(現・交通新聞社)が事実上の親会社だった。
*5 戦前の旧西武鉄道も東京セネタースを保有していた時期がある。
*6 読売新聞と共同経営。本拠地も後楽園球場完成以前は千葉県習志野市に存在した。
*7 中日新聞と共同経営。
*8 なお、近鉄が南海鉄道と合併していた1944年から1947年まで、のちに南海ホークスとなる近畿日本軍を保有していた。
*9 阪急阪神HD発足後は阪急も経営に関与。
*10 1950-1952。一軍に当たるチームを持たない唯一のチームだった。
*11 1955末から1967年まで共同出資企業の一つとして関与。
*12 戦前には西鉄軍を保有していた。
*13 関西地域において、阪急沿線は高級住宅地で有名とされる。
*14 この他に明徳義塾への抗議として大量の応援用メガホンがグラウンドに投げられたことも有名である。
*15 ソフトバンクの関西応援団は"南海カラー"を色濃く残すためか、電車野次に積極的(?)である。加えてオリックスの関西応援団も近鉄色が濃いため、京セラドーム大阪において電車野次の応酬は割と日常的な光景である。
*16 例:https://www.nikkansports.com/baseball/news/201905290000923.html