バブルへGO!!

Last-modified: 2026-05-11 (月) 11:41:31

2007年公開のホイチョイ・プロダクションズ原作*1の邦画『バブルへGO!! タイムマシンはドラム式』に関連する、2010年日本シリーズ・中日ドラゴンズ対千葉ロッテマリーンズ戦の別称。バブ川GO児とも。


概要

2010年11月6日、日本シリーズ第6戦延長15回引き分け・試合時間5時間43分という大熱戦で日本シリーズ記録*2を更新してしまう。
日本シリーズでのテレビ中継は全編放送する義務があるため中継は3時間10分の延長。その結果、『バブルへGO!!』は『土曜プレミアム』枠なのに日曜0:10~2:20へとズレ込む事態となってしまった。
フジテレビ側もここまでの放送延長は想定しておらず、23時以降に流すCMがなくなり23:00~翌日0:10の間は一切CMなしという珍事も発生した。

このような深夜の放送となってしまったにもかかわらず視聴率16.3%(関東地区)という高い数字を叩き出した…のだが、これはビデオリサーチ側のミス*3で、同日のうちに9.0%へと訂正された。それでも日付が変わってからと考えれば、十分な高視聴率であったと考えられる。

なお翌日の第7戦も4時間56分(当時歴代2位)の延長戦となり、21:00から放送予定であったドラマ『パーフェクト・リポート』第4話が23:20~翌0:14へとズレ込んだ。
これもまた全10話の中で最高視聴率を記録。このドラマは平均視聴率が6.6%という爆死*4であったが、この日だけは平均の1.5倍となる9.7%(関東地区)を記録するという皮肉な結果を生んだ。

21世紀に入って以降地上波でのプロ野球中継が減少し、あったとしても延長が行われない状況であるものの、日本シリーズと代表戦では現在でも延長無制限での完全中継が実施されるため、試合展開によって大幅に後続の番組が遅れるとしばしば本作品が引き合いに出される。

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類似現象

1988年10月19日

1988年10月19日
いわゆる10.19である。
「このカードがおそらくパ・リーグの(レギュラーシーズンの)最後に回って、優勝を決める大一番になる」と予測した近鉄バファローズの地元の朝日放送がテレビ朝日の中継回線を借り、かつて西鉄ライオンズ、ロッテオリオンズがそれぞれ本拠地にしていた福岡の九州朝日放送、仙台の東日本放送がネットして15時のダブルヘッダー第1試合開始から中継していた。
19時20分*5からの全国ニュースでも試合レポートが行われており、ラジオ中継を聞いた視聴者から中継を求める電話がテレビ朝日に殺到、21時からの『さすらい刑事旅情編』*6の放送時刻を10分間繰り下げてナイター中継を入れる予定が、ズルズル伸びて結局放送休止、次の『ニュースステーション』*7も試合終了の22時44分を過ぎるまで中継した。

1997年9月28日

1997年9月28日
ヤクルトの優勝マジックが1になったことにより、20時から放送予定だった『ダウンタウンのごっつええ感じ』が急遽ヤクルト対阪神戦の中継放送に差し替わった。ヤクルトがこの試合に勝てば優勝*8という試合であり、フジテレビはヤクルトと業務提携を結んでいたため中継は必須ともいえるものだった。
しかしこの中継は局側から司会のダウンタウンに一切連絡が無く行われたものであり、さらにこの日の放送内容はこの番組で生まれたスペシャルユニット『エキセントリック少年ボウイ』のCD発売記念イベントの模様を収録した内容であったことから*9松本人志は激怒。その後、番組は11月で突然の打ち切りに追い込まれ、松本とフジテレビの関係は一時悪化した。この一連の動きに対して豊田泰光は週刊ベースボールの連載コラムにて松本を批判。一方大沢啓二は「自分の仕事にプライドを持ってやっているということだろう」と松本に一定の理解を示した。

2001年10月4日

2001年10月4日
こちらも上記のフジテレビによる2001年10月4日21:30~40頃、『世にも奇妙な物語』の放送途中にヤクルト対阪神戦が割り込まれた事例。上同様、ヤクルトがこの試合に勝てば優勝という試合であり、局スタッフが「すぐ終わるだろう」という判断で割り込ませたと思われる。
ところが試合は延長12回引き分けとなり、23時頃まで試合が割り込まれる事態に。結果『世にも奇妙な物語』は日付をまたいだ10月5日0:49までかかることになり、視聴者からの苦情は約1万5千件にも及んだという。結果、違う意味で奇妙な物語になった模様。

なお、フジテレビはこの2日後にも『美容探偵物語~最後のフィアンセ』の再放送を横浜vsヤクルト戦の放送のために途中で打ち切りにしてしまい、またも視聴者からの苦情が殺到した。なおこの試合でヤクルトの優勝が決定した。

2002年9月24日

2002年9月24日
9月24日の阪神対巨人戦(甲子園)は、マジック対象チームが敗れたために試合中に巨人の優勝が決まり、試合後の胴上げシーンなどの放送を目論んだフジテレビが2時間30分も試合中継を延長*10

後番組の『ナースのお仕事』は最終回2時間スペシャルだったことも相俟って、翌25日1:38までかかり、視聴者からの苦情は1万4千件にも達したが、テレビ局関係者からは「延長しない方がもっと苦情が来る*11」とフジテレビを擁護する意見の方が多かったという。

2017年WBC

2017年WBC
3月12日のWBC2次ラウンド・日本対オランダ戦(テレビ朝日系)が延長11回までもつれる試合となり『バブルへGO!!』を超える3時間15分遅れが発生。
この試合直後に放送予定だった『プロレス総選挙』は日付を跨いで0:15開始となり*12後続番組も順次変更(一部休止)、サッカー情報番組『やべっちFC』に至っては生放送番組にもかかわらず3:25開始と大きく影響が出てしまった*13

2021年夏の甲子園

2021年夏の甲子園
2021年8月15日の第103回高校野球3日目は、前日夜から降り続くによって第1試合・明桜高校対帯広農業高校が当初の予定から3時間遅れの11:00から試合開始。特にNHKはすべての試合を試合終了まで完全生中継するため、夜以降の番組編成に大幅な変更がされることが予想された*14
結果的に第4試合・小松大谷高校対高川学園高校は19:10に試合開始21:40に試合終了*15。この第4試合をリレー中継したNHKEテレでは、本来18:30から放送される予定だった『ネコメンタリー 猫も、杓子も。』が3時間20分遅れの21:50放送、続く19:00から放送予定だった『ラブライブ!スーパースター!!』が3時間15分遅れの22:15放送*16という事態になった。一方、総合テレビは18:00以降通常番組をそのまま放送したため『NHKニュース7』や『大河ドラマ 青天を衝け』など夜間の各番組は予定通りの時間に放送された。ラジオでもラジオ第一で試合終了まで中継を延長*17したため『らじらー!サンデー』が21:44開始に大幅短縮された。
一方、NHK同様全試合の完全中継を行っていた朝日放送制作・BS朝日の中継においては、延長オプションを使い切った結果21:18に中継終了の憂き目にあってしまった*18。この影響で報道番組『日曜スクープ』が予告無く放送中止になったほか、この大幅中継延長が影を落としたのかBS朝日2Kでの高校野球中継はこの年限りで打ち切られた(BS朝日4Kとバーチャル高校野球では2022年以降も放送・配信を継続)。

2021年の日本シリーズ

2021年の日本シリーズ
11月27日の第6戦ほっともっとフィールド神戸、TBS系で放送)は延長戦*19に突入し、5時間に及ぶ熱戦の末23:05に決着*20。ヤクルトの日本一で幕を閉じたが、21:00から放送予定だった『世界ふしぎ発見!』が23:20開始と以降の番組が140分ずれ込んでいる。22:00から生放送の『新・情報7Days ニュースキャスター』も開始が翌0:20に、終了が翌1:44に遅れたため、試合中はMCのビートたけし*21を案ずる声も見られた。

2022年春の甲子園

2022年春の甲子園
第94回選抜高等学校野球大会は相次ぐ天候不良により順延が続いた。3月28日の準々決勝当日、NHKでは総合テレビで国会中継が放送され、高校野球はEテレに迂回して放送された*22。この影響で、Eテレでは当初午前9時から放送予定だった「おじゃる丸25年スペシャル」が休止となり、後日放送すると発表された…が、振替先は3月30日午前3時7分。子ども向けアニメであるにもかかわらず深夜アニメと化してしまった*23

2022年の日本シリーズ

2022年の日本シリーズ
この年はヤクルト・オリックスの実力が拮抗しており試合が長引いたのに加え、ほとんどの試合が18時30分開始だったために5戦目まではすべて22時以降の試合終了となった。

23日の第2戦(テレビ朝日系)は全7戦のうち唯一の18時試合開始かつ21時台がニュース番組(サンデーステーション)だったため試合時間が多少伸びたところで影響が少ないように見えたのだが、9回裏にヤクルト・内山壮真が同点3ランホームランを放ったことで延長戦へ突入。ニュース番組『サンデーステーション』の枠を60分繰り下げた上でこのまま野球中継に丸々使うことになった。しかし試合は延長12回引き分け*24にまでもつれ込んだため、サンデーステーション枠も40分延長することに。これにより後続の『くりぃむナンタラ』は100分繰り下げの23:35開始となった*25。試合時間は5時間3分。2021年の第6戦より3分長く、バブルへGO!!に次ぐシリーズ史上2番目の試合時間を更新


原因

上記の通り、類例の大半は18~19時の試合開始にもかかわらず*262時間程度で終わるだろうと考え、21時から次の番組を編成する放送枠の設定の甘さが最大の原因である。試合が予想をはるかに超えて大幅に長引いた試合はともかく、平均試合時間が3時間越えが当たり前な現代のプロ野球を、2時間程度の枠で納めるのは現実的に無理がある*27*28

ただ、近年は日本シリーズであっても視聴率が2桁になる試合は限られ、CS終了後1週間程度で放送局を決めなくてはならないため、既に決まっている編成に割り込むには2時間しか枠が取れないという事情もある*29。キー局ではレギュラー番組を優先する傾向が強いため、いくら野球の試合が長引いたとはいえ、おいそれと放送休止にできないのも事実である*30*31
過去はデーゲームだった日本シリーズがテレビ中継の視聴率を稼ぐため全試合ナイトゲームになった*32ように、結局はテレビ局とスポンサーの都合である。

関連項目

Tag: 中日 ロッテ ポストシーズン 国際試合 報道機関


*1 バブル景気の頃に多くのヒット作(『私をスキーに連れてって』など)を生み出したクリエイターグループ。この作品はいわばホイチョイの自虐的な意味合いもある。
*2 それまでの記録は1975年の広島対阪急・第4戦の4時間49分。
*3 23:00~24:10の試合終盤部分が含まれてしまっていた。
*4 現在での視聴率6%台は高視聴率だが、2010年当時はドラマによっては打ち切りを検討されるほどの低さであった。
*5 この時代、NHKの7時のニュースに対抗して、0分や30分からニュースを開始終了しないという編成が行われていた。
*6 資本関係のある東映制作で、後年の『相棒』にまで続くテレビ朝日の看板枠
*7 この日はリクルート事件でリクルート本社への強制捜査、体調の悪化していた昭和天皇の病状、世界的な株価暴落から1年ということでウオール街からの中継、阪急ブレーブスのオリエントリースへの身売りと大ニュースが目白押しだった。
*8 結果は勝利で優勝決定。
*9 結果この回の放送は翌々週に延期したが、内容が発売記念イベントに関連したものであり、その日に放送しないと面白さが伝わらないものであった。
*10 なお、巨人自身は延長12回の末に阪神にサヨナラ負けを喫した結果、六甲おろしの大合唱の後阪神ファンが見守る中胴上げされる原監督という異常な光景が展開されることになった。
*11 実際、この試合の平均視聴率は29.1%、瞬間最高視聴率は42.9%に達していたのに対し、『ナースのお仕事』は深夜とはいえ14.9%とダブルスコアを付けられている。
*12 長年プロレス番組が深夜帯やCS放送に追いやられていた中で久しぶりの「ゴールデン帯での地上波プロレス番組」と銘打っており、多くのプロレスファンが期待していたものの結果的に深夜での放送になってしまったことでプロレスファンから怒りや失望の声が噴出した。なお、5年後に再び『プロレス総選挙』が放送され、こちらは無事にゴールデン帯での放送となり、5年前のリベンジを果たした模様。
*13 この日に限り、収録放送に切り替えられた。ナイナイのようなタレントは分や時間刻みのタイトなスケジュールを組んでいることが多いためと思われる。この件について取材したJ-CASTニュース記事
*14 前日まで雨により3日間順延、休養日を返上してまで日程が詰まっている状態だったため1日あたりの試合数を減らせる状況ではなかった。
*15 これは長い甲子園大会の歴史上、記録の残っている限りで当時の最も遅い試合開始・終了時刻となった。なお、この記録はのちに第107回大会における2025年8月8日の第4試合(高知中央対綾羽)が19:49開始、22:46終了で両方共更新している。ただし同大会はこの日を含む一部日程で朝と夕方で試合を分ける2部制を採用しており、第4試合の元々の開始予定も18:45となっていたため番組編成への影響は以前ほど大きくない。
*16 大幅放送時間繰り下げにより見逃した視聴者が多かったためか、後日再放送が行われている
*17 ただし、18:50 - 19:20はニュース・気象情報のため一時中断。
*18 関西ローカルで独立局とのリレー放送を行う朝日放送は17:52までの放送(朝日放送のラジオもプロ野球中継との兼ね合いで17:55までの放送)。BS朝日4Kとインターネット配信「バーチャル高校野球」は最後まで中継。
*19 2021年はシーズン及びCSでは9回打ち切りだったため、この年最初で最後の延長戦となった。
*20 この日の試合開始は18:05。試合時間5時間0分は、上述のバブルへGO!!の試合に次ぐシリーズ史上2番目の長さ(当時)。
*21 当時74歳。なおたけしは、この日の放送で体力の限界を感じた結果、翌2022年3月いっぱいで番組を降板した
*22 ただし、一部時間帯は総合テレビで放送していた。
*23 その後、5月3日の午前9時から再放送された。
*24 日本シリーズの引き分けは4年ぶり。
*25 この延長より、同番組出演者の上田晋也がMCを務める23:55からのスポーツ番組『Going!』(日本テレビ系)と裏被りしてしまった。
*26 通常のナイターは18時開始だが近年の日本シリーズはセレモニーなどを挟んだ18:15、18:30の開始となることも多い。国際試合の場合はほとんどが19時開始となる。
*27 なお、TBSテレビでは水曜日の中継時に3時間の枠を編成することが多いが、これは19:00~22:00までの時間帯がローカルセールスに設定されていることが大きい。
*28 ただし、仮に3時間で枠を取ってしまうと、万が一テンポの良い投手戦などになり2時間半で試合が終わってしまった場合に放送できる番組が無くなるため、元々放送延長することを前提に敢えて短めの枠を取っているという側面もある。
*29 テレビ局側が単発特番を編成する場合、少なくとも放送一ヶ月前までには決まっておりその時点で告知するパターンが大半で、野球のように終了時刻のわからない特番を事前に編成する事ができるのはNHKくらいであり、民放キー局にやれというのはハッキリ言って無理な話である。
*30 現実的な対策としては野球中継をサブチャンネルに切り替えることが挙げられるが、民放ではスポンサー確保が難しいため実施例は独立局含めた地方局に限られている。
*31 なおテレビ朝日が平日に日本シリーズを放送する際は21:00終了前提となっているが、50分以上の延長があった場合は21:00開始のドラマを休止し、直接『報道ステーション』に繋げている。(2006年第5戦2018年第5戦2025年第5戦など。)
*32 視聴率の面だけでなく、1994年の巨人対西武では平日開催の3~5戦をナイターで開催(土日の1・2・6戦は従来通りのデーゲーム。7戦までもつれた場合もデーゲームの予定だった)したのがファンから好評だったため、翌年から全戦ナイターで行われるようになったとされる。