くたばれ讀賣

Last-modified: 2020-05-19 (火) 00:41:09

讀賣ジャイアンツに対して浴びせられる罵声。元々セ・リーグ5球団にはアンチ巨人が多かったこともあり巨人に批判的な態度を示すファンは多かったが、中でも最も過激な台詞がこのくたばれコールである。


概要 Edit

発祥は東京ヤクルトスワローズの「東京音頭」の前奏部に合わせ傘を振り上げながらこのコールを連呼するというもの。なお対戦相手がどの球団であっても「くたばれ讀賣」とコールする。また対戦相手が巨人以外のセ・リーグ球団の時には相手チームファンも一体となって球場全体でくたばれ讀賣コールをすることが恒例となっていた。
当然のことながら礼節を欠く行為であるため2008年シーズンから公式応援団は自重しファンには「くたばれ讀賣」の部分を「東京ヤクルト」と歌うよう訴えた。*1しかし既に「くたばれ讀賣」が浸透してしまっていたため、ほとんど変わっていない状況である。

 

近年では阪神ファンの「くたばれ讀賣」コールが目立っている。こちらは攻撃開始時に応援団の吹くトランペットに合わせて「くたばれ讀賣そーれいけいけ」と叫ぶもので、本家と同じくどこが対戦相手であっても、たとえ日米野球やオールスターで巨人が味方サイドにいたとしても「くたばれ讀賣」とコールする。これも長年に渡り行われているため、阪神を応援する際の一種の恒例行事と化した。
対ヤクルト戦の際にも東京音頭に合わせて率先して「くたばれ讀賣」コールをする様子もよく見られており、神宮開催ゲームでもヤクルトファンの声援より阪神ファンの「くたばれ讀賣」コールの方が大きい光景は珍しくない。

 

当然イメージ面ではマイナスになるため球団側は快く思っておらず、阪神OBの桧山進次郎*2氏による「声援って本当に力になりますよ。でも、子どもに聞かせられないヤジとかはね。例えばくたばれとか。すべての選手に愛のある声援を」という注意喚起メッセージを甲子園球場のオーロラビジョンで試合前やイニング間に放映するなど誹謗対策に腐心している。
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2011年のオールスターゲームでは巨人以外の11球団の応援団が東京音頭が流れるや否や「くたばれ讀賣」の連呼を行い、巨人の球団歌「闘魂こめて」のイントロが流れると大ブーイングが起きた挙句、替え歌「商魂こめて」が歌われる事態になってしまった。なお、当該オールスターでは「くたばれ讀賣」とコールする巨人ファンが多数いたことが話題となり、「讀賣とはなんなのか」という野球民の哲学的議論の的となった。
その場のノリで流されただけのファンも多いだろうが、讀賣は球団そのものではなくという親会社の読売新聞社ナベツネこと渡邉恒雄氏ら経営陣を指すという考えに基づき、フロント批判の意思を持ってコールに参加していた巨人ファンもいるのではないかと考えられる。
またこの年は東日本大震災によるセパ両リーグのシーズン開幕延期問題で、渡邉氏と滝鼻卓雄*3オーナー(当時)が震災被害を顧みない予定通りの決行を主張して猛反発を受けた経緯*4を付記しておく。

 

なお、英語では"We hate the Giants"となるらしく、ヤクルト時代のディッキー・ゴンザレスおよびアレックス・ラミレスはベンチで歌っていたとのこと。なお、2人とも後に巨人に入団している


Jリーグでの「くたばれ讀賣」 Edit

近年では、サッカーJ1・FC東京でも東京音頭並びにくたばれ讀賣コールが使われている。この場合「讀賣」は、Jリーグ誕生前「読売日本サッカークラブ」と名乗っていた東京ヴェルディ1969*5のことを指す。FC東京は敵の敵は味方理論からかヤクルトと親しく、東京音頭の使用を認められている。ちなみにFC東京の応援スタイルはロッテ応援団に影響を与えている。
FC東京と東京ヴェルディ、いわゆる東京ダービーのような同一本拠地同士の対戦はサッカーでは大変険悪で、試合前の場外乱闘はザラ、対戦時には野球同様FC東京からヴェルディに「くたばれ讀賣」コールが浴びせられる。なお、FC東京と東京ヴェルディのリーグ戦での公式戦は2011年のJ2での対戦が最後である。*6

 

ただし、Jリーグの場合2010年代前半以降は差別・侮辱に関するFIFA規律懲罰規定に準拠した罰則により入場禁止処分や無観客試合*7の対象になる為か過激な挑発行為は減少傾向にある。


関連項目 Edit



Tag: サッカー 応援歌


*1 ヤクルトスワローズ私設応援団「ツバメ軍団」の公式HP公式ブログを参照。
*2 1992年の入団から2013年の引退まで阪神に在籍。晩年は代打として活躍し、「神様」と呼ばれ阪神ファンに親しまれた。2005年の日本シリーズ第3戦で福浦和也が満塁ホームランを放った時の実況「桧山追うー!見上げるー!」の「桧山」もこの方のこと。
*3 慶大から読売に入社し、原辰徳の後楯である内山斉と「渡邉の後継者」の座を争った。本業では渡邉同様政治部を中心に活動し、息子も読売に勤務している。
*4 当時の大臣である蓮舫より開幕延期の要請が出されたところ、滝鼻は「野球開幕はお上が決めることではない」と突っぱねたことがきっかけ。それ以外にも堀内恒夫監督時代、積極補強で現場の不満が高まっていた時分に「補強とは足りないものを補うためにやることである」と強奪の正当化発言で不満を力で抑え込むなど、強引さの目立つ人物と言える。それでも政府とのやり合いはマイナスだったらしく、この年6月にオーナー職を退いている。
*5 1991年に読売新聞社・日本テレビ・よみうりランドの3社が出資しJクラブとして設立、初名ヴェルディ川崎(川崎フロンターレは旧富士通サッカー部で別チーム)。1998年オフに日テレ以外の2者が手を引き、2009年には日テレも経営から撤退、現在読売グループの出資は行われていない。
*6 FC東京の昇格に伴い2012年以降はJ1、ヴェルディは昇格できずJ2に定着しているため。
*7 日本では浦和の人種差別行為の罰として、2013年春に無観客試合を行ったことがある。無観客試合が決行されると会場の賃料等の出費を入場料収入並びに露店販売等の売上で賄えなくなり、浦和クラスのチームだと1試合だけでも億単位の損失を出すとされる。