讀賣ジャイアンツに対して浴びせられる罵声。元々セ・リーグ5球団にはアンチ巨人が多かったこともあり巨人に批判的な態度を示すファンは多かったが、中でも最も露骨な台詞がこのくたばれコールである。
概要 
発祥は東京ヤクルトスワローズの「東京音頭」の前奏部に合わせ傘を振り上げながらこのコールを連呼するというもの。なお、対戦相手が巨人以外であっても「くたばれ讀賣」とコールする。特に対戦相手が(巨人以外の)セ・リーグ球団の時には相手チームファンも一体となって球場全体で「くたばれ讀賣」コールをすることが恒例となっていた。
当然のことながら著しく礼節を欠く行為であるため2008年シーズンから公式応援団は自重しファンには「くたばれ讀賣」の部分を「東京ヤクルト」と歌うよう訴えた*1。「くたばれ讀賣」が既に浸透してしまっていた(前述のように他球団ファンにまで知られる程に)ため、変わっていくまで時間はかかったものの、徐々に「東京ヤクルト」が浸透してきており、少なくとも巨人戦以外ではほとんど見られなくなった。
なお、ヤクルト関連では「くたばれ讀賣」以外にも「マルチテーマB『KO!』」で本来「オイ!」という掛け声のみのパートに「くたばって 死んじまえ 地獄に堕ちろ ジャイアンツ」とコールする、更にひどいんじゃないかというコールもある。
近年では阪神ファンの「くたばれ讀賣」コールが目立っている。こちらは攻撃開始時に応援団の吹くトランペット*2に合わせて「くたばれ讀賣そーれいけいけ」と叫ぶもので、こちらも本家と同じくどこが対戦相手であっても、たとえ日米野球やオールスターのような巨人が味方サイドにいる試合でも「くたばれ讀賣」とコールする。これも長年に渡り行われているため、阪神を応援する際の一種の恒例行事と化した。
対ヤクルト戦の際にも東京音頭に合わせて率先して「くたばれ讀賣」コールをする様子もよく見られており、神宮開催ゲームでもヤクルトファンの声援より阪神ファンの「くたばれ讀賣」コールの方が大きい光景も珍しくない。
当然イメージ面ではマイナスになるため球団側は快く思っておらず、阪神OBの桧山進次郎による「声援って本当に力になりますよ。でも、子どもに聞かせられないヤジとかはね。例えばくたばれとか。すべての選手に愛のある声援を」という注意喚起メッセージを甲子園球場のオーロラビジョンで試合前やイニング間に放映したり*3、同じくOBの鳥谷敬も「叱咤激励と侮辱は全く違う」と苦言するなど誹謗対策に腐心している。
Jリーグでの「くたばれ讀賣」 
サッカーJ1・FC東京でも「東京音頭」並びに「くたばれ讀賣」コールが使われている。この場合「讀賣」は、Jリーグ誕生前「読売日本サッカークラブ」と名乗っていた東京ヴェルディ1969*4のことを指す。FC東京は敵の敵は味方理論からかヤクルトと親しく、東京音頭の使用を認められている。ちなみにFC東京の応援スタイルはロッテ応援団に影響を与えている*5。
FC東京と東京ヴェルディのような同一本拠地同士の対戦*6はサッカーでは大変険悪で、試合前の場外乱闘はザラ、対戦時には野球同様FC東京からヴェルディに「くたばれ讀賣」コールが浴びせられる*7。
ただし、Jリーグの場合2010年代前半以降は差別・侮辱に関する懲罰規定に準拠した罰則により入場禁止処分や無観客試合*8の対象になる為か過激な挑発行為は減少傾向にある。