讀賣ジャイアンツに対して浴びせられるコール。元々セ・リーグ5球団にはアンチ巨人が多かったこともあり巨人に批判的な態度を示すファンは多かったが、中でも最も露骨な台詞がこのくたばれコールである。
概要
このコールは、ヤクルトのラッキー7曲「東京音頭」の前奏部に合わせ傘を振り上げながらこのコールを連呼するというもの。対戦相手が巨人以外であっても「くたばれ讀賣」とコールする*1のが特徴で、特に対戦相手が(巨人以外の)セ・リーグ球団の時には相手チームファンも一体となって球場全体で「くたばれ讀賣」コールをすることが恒例となっていた。
なお、ヤクルト関連では「くたばれ讀賣」以外にも「マルチテーマB『KO!』」における「くたばって 死んじまえ 地獄に堕ちろ ジャイアンツ」というより酷いコールも存在している*2。
2010年代以降の傾向
ヤクルトの応援団である全国ツバメ軍団は「くたばれ讀賣」に相当するパートを「東京ヤクルト」で代替するよう呼び掛けており、特にコロナ禍の声出し中止期間を挟んだ2023年以降はヤクルトサイドで「くたばれ讀賣」が合唱状態になることは少なくなっている。
一方で阪神ファンは「くたばれ讀賣」コールを依然ととして続けており、近年ではむしろ阪神のコールが目立っているという声も多い。こちらは攻撃開始時に応援団の吹くトランペット*3に合わせて「くたばれ讀賣そーれいけいけ」と叫ぶもので、こちらも本家と同じくどこが対戦相手であってもこのようにコールする。
対ヤクルト戦の際にも東京音頭に合わせて率先して「くたばれ讀賣」コールをする様子がよく見られ、神宮球場での試合ですらヤクルトファンの声援より阪神ファンの「くたばれ讀賣」コールの方が大きい光景も珍しくなくなっている。
Jリーグでの「くたばれ讀賣」
サッカーJ1・FC東京でも「東京音頭」並びに「くたばれ讀賣」コールが使われている。この場合「讀賣」は、Jリーグ誕生前「読売日本サッカークラブ」と名乗っていた東京ヴェルディ1969*4のことを指す。FC東京は敵の敵は味方理論からかヤクルトと親しく、東京音頭の使用を認められている*5。
もっとも、Jリーグでは2010年代前半以降は差別・侮辱などに関する懲罰規定が厳格化され、違反すればサポーターの入場禁止処分は疎かクラブ側も懲罰対象となり得る*6ため、過激な挑発行為は減少傾向にある。