なんか変だな

Last-modified: 2021-04-07 (水) 11:44:12

北海道新聞に掲載された、元札幌ドーム社長・長沼修のコラムのタイトル。


経緯

2016年頃より札幌市との間で起きた、年間20数億円に上る札幌ドームの使用料の争い*1から北海道日本ハムファイターズが自前での新球場建設発表に至った、所謂『札幌ドーム問題』が発端である*2
日本ハムサイドは札幌市と協議を重ねるも、紆余曲折の事情から交渉決裂。すると今度は札幌市と隣接する北広島市との間で新球場建設の誘致合戦が繰り広げられるに至った。


なんか変だな

その最中、2016年6月23日付の北海道新聞朝刊に掲載されているエッセイ「朝の食卓」に、以下の記事が掲載された。

見ての通り、当事者中の当事者である元札幌ドーム社長の言い分のみを掲載という、極めて一方的な内容となっている。
しかも、

  • 全ての準備を日本ハムが行なっている事実を(単に知らなかった可能性もあるが)当然の如く記載していない
  • コンクリートに薄い人工芝を敷いただけのグラウンド*3やファウルゾーンの広さ、防球ネットの不備*4等構造上の問題点が再三指摘されていたにもかかわらず「野球を楽しめないほどの欠陥があるようには思えない」と断言。
  • 「傾斜が急な階段も、北広島や真駒内公園*5へ行くよりはマシ」という、利用客感情を度外視した斜め上すぎる擁護*6
  • 最後の最後に、実態のない市民の声に転嫁する姑息さ。

以上の点から(北海道新聞が行政寄りの情報機関であることを考慮しても)論ずるに値しない内容であり、なんJでも憤り疑問の声が噴出。記事の内容に同調する向きはまったくと言ってよいほど見られなかった。


その後

札幌市との交渉を重ねるも関係は改善されず、結局球団は2018年に札幌ドームからの撤退を決定、そして約600億円を投じて北広島市のきたひろしま総合運動公園内に『北海道ボールパークFビレッジ』と、その中核となる新球場『エスコンフィールド北海道』の移転建設を決定した。開場は2023年を予定している。
これにより札幌市は札幌ドームの一番の収入源となっていた日本ハムの観客動員を失うこととなり、今後の経営に大きく影響するものと見られている。転じて、一連の出来事を広く知らしめたこのコラムのタイトル「なんか変だな」は、ドームないし市の対応を皮肉る際によく使われるフレーズとなった

また、この一連の顛末を報じたビジネスジャーナルも北海道新聞の姿勢を名指しで批判している。

札幌ドーム、日ハムの要求を無視し続け“見捨てられ”移転…札幌市天下り職員たちの暴挙

ある事情通は「指定管理制者度を拒否したのは株式会社札幌ドームに居座り、甘い汁を吸う市の天下りたちのせいですよ」と批判する。お宝球団を失ったのは、殿様商売していても自分たちの収入になんの影響もない天下りの危機感欠如がなせる業のようだ。

さらにこの事情通は「札幌市の愚かな対応を道新(北海道新聞)などの地元マスコミは積極的には報じない。みんな取り込まれているんです」と怒る。株式会社札幌ドームは市の天下りのほか、トップには北海道放送(HBC)の社長を据えるなど道内マスコミ界の重鎮を要所に配して批判を封じているようだ。取締役に北海道新聞の取締役が収まっていれば、批判をするはずもない。道内の地元テレビ局も株主に名を連ねる。


関連項目



Tag: 日ハム 球場 絶許 報道機関


*1 あまりに高額なため日ハムサイドから使用料値下げの要望が出るも、札幌市サイドは反対に値上げしたという。加えて警備費や広告費、清掃代からグッズ売り上げまで札幌ドーム側に支払う形式のため、なんJでは観客が入れば入る程日本ハム球団が損をする奴隷契約と揶揄されていた。
*2 2004年の札幌ドーム移転当初、日本ハム側は観客を最大2万人程度と予想しそれを基準として札幌ドーム側と使用料の契約を締結した。しかし実際は観客増により契約が実情に追いつかなくなってきたため、日本ハム側から値下げ交渉が行われていた
*3 中田翔に至ってはこれが原因で膝を壊してしまい、外野手から一塁手への転向を余儀なくされている。
*4 これによりファウルボールが直撃して失明した観客がいた
*5 札幌市南区に位置する公園。後に移転先の候補として市から提案されたが、近隣住民からの強い反対にあい頓挫した。
*6 一応補足すると、札幌ドームは最寄の福住駅まで札幌駅や大通・すすきのなど中心街から地下鉄1本で行く事が可能で、中心街へのアクセスだけなら北広島より近いのは事実である。
*7 先述の通り行政の御用マスコミぶりではあるが球団の北海道移転時にグランドパートナーという形で出資していることから姉妹紙の道新スポーツと並びファイターズの大本営という側面もある。