O氏

Last-modified: 2022-03-05 (土) 22:10:23

誰かがシーズン本塁打記録を塗りかえようとすると、何かと圧力をかけると噂された謎の人物のこと。

 

O氏の圧力が加わると、四球攻めはもちろんのこと、審判の買収外野席への壁の設置などのありとあらゆる妨害行為を受けるとされる。
新記録達成を目前にシーズンを終える選手が出る度にファンからは「まーたO氏が謎の圧力をかけたのか」と呆れるのが恒例だった。

1985年のランディ・バース、2001年のタフィ・ローズ、2002年のアレックス・カブレラらがシーズン本塁打記録に迫ったもののO氏の圧力によって阻止されたとされている。

概要

実際には、王貞治*1氏が監督を務めるチーム(巨人→ダイエー・ソフトバンク)が本塁打記録に迫ったバース・カブレラ・ローズを四球攻めにしたという事実から生まれた都市伝説である。

  • 1985年10月22日、それまでに54本塁打を放ち、王氏の記録に迫っていた阪神ランディ・バースが王氏が監督を務める巨人と対戦。4打席2四死球
  • 1985年10月24日、それまでに54本塁打を放ち、王氏の記録に迫っていた阪神ランディ・バースが王氏が監督を務める巨人と対戦。5打席4四死球
  • 2001年9月30日、それまでに55本塁打を放ち、王氏の記録に並んでいた近鉄タフィ・ローズが王氏が監督を務めるダイエーと対戦。4打席2四死球
  • 2002年10月5日、それまでに55本塁打を放ち、王氏の記録に並んでいたアレックス・カブレラが王氏が監督を務めるダイエーと対戦。5打席3四死球

見れば分かるとおり、外国人打者が王氏の記録に迫るたび、王氏が監督を務めるチームと対戦して四死球攻めにあっているのである。
(ちなみに王自身も中華民国籍なのだが、日本生まれ日本育ちのため外国人扱いされることはほぼ無い。)

ただし、王氏が四球攻めを指示したと言う証言は全くないばかりか、王氏本人がその事に関し「私は四球攻めの指示はしていない」と発言している。
コーチが王氏の意向を忖度して四球攻めを指示したとも言われるが、そうだとすれば監督の王氏とコーチの脳内にいる四球攻めを望むO氏は別人ということになる。例として当時巨人に在籍していたキース・カムストックは退団後の著書で「ある投手コーチから『バースにストライクを投げた場合1球につき当該の投手は罰金1000ドル』というルールが与えられていた」と述べているほか、槙原寛己はバラエティ番組に出演した際に「当時一軍の投手コーチだった堀内恒夫が四球を指示していた」と証言している。

都市伝説の終焉

2013年には当時東京ヤクルトスワローズのウラディミール・バレンティン(現ソフトバンク)がついにシーズン本塁打記録を更新、最終的には60本まで伸ばした。
なお、この年の王貞治氏はヤクルトと別リーグのソフトバンクに在籍していた。
O氏の都市伝説としての役割が終わりを迎えたことで、現在ではただの王貞治氏の愛称としてO氏が使われている。

 

ちなみに、記録を更新したバレンティンは2020年から王氏が取締役会長・終身ゼネラルマネージャーを務める福岡ソフトバンクホークスに所属することになった。
鷹バレンティン、会見一問一答 王貞治会長への思いも明かす「同じチームでやりたい

「王会長は自分としても尊敬している方。記録を超えた次の年に話すことがあったんですが、その時もとても良い方だった。同じチームでやりたいという気持ちがあった。常にアドバイスを求められるところにいるとやりやすいと思う」


関連項目


*1 通算868本塁打、2170打点、1967得点、5862塁打、2390四球、427敬遠歴代1位。1964年のシーズン55本塁打もかつては1位だった。