タフィーも呆れとったわ

Last-modified: 2023-11-23 (木) 15:35:45

2005年4月21日に東京ドームで開催された巨人対阪神6回戦の試合後、清原和博(当時巨人)が藤川球児(阪神)との対戦について残した発言。
「タフィー」は当時の清原の同僚であるタフィ・ローズのことである。


概要

清原は前日に2本塁打を放ち、通算500本塁打まで1本に迫り本試合を迎えた。巨人の8点ビハインドで迎えた7回裏、二死満塁の場面で打席に立つも、藤川のフォークボールに空振り三振を喫する。清原は変化球勝負に満足せず、試合後に藤川に対し「ケツの穴が小さいな。チンポコ*1ついとんのか」と批判。続けて同僚のタフィ*2を引き合いに出し「タフィーもあきれとったわ」と発言した。

清原500号お預け…巨人大敗デイリースポーツ

(前略)
 敗色濃厚の七回二死満塁。清原に対して阪神ベンチは井川から藤川にスイッチした。東京ドーム今季最多の4万4703人の大観衆は1球1球をかたずをのんで見守った。スタンドからは「キ・ヨ・ハ・ラ」の大合唱が起こった。しかし、フルカウントとなり、藤川の138キロフォークにバットが空を切った。

 清原はバットをグラウンドに叩きつけた。さらにヘルメットを投げつけた。

 大量リードしながら阪神バッテリーが真っすぐで力対力の勝負を挑んでこなかったことが不満だったのだ。桑田も清原に同調した。「変化球のサインでも首を振って真っすぐでしょう」

巨人清原満塁で三振、500号お預け日刊スポーツ

(前略)
心の底から、決めたかった。東京ドームのファンのために。球場を後にする清原は、半ば冗談めかしてに言い放った。

 清原「10-2で、2アウト満塁、(カウント)2-3でフォークやで。ちゃうやろ~。(藤川は)ケツの穴、小さいわ。チ×ポコ付いてんのか~。タフィ(ローズ)もあきれてたわ。まあ明日、頑張るわ」。

 8点を追う7回2死満塁、フルカウント。最後は藤川のフォークに、バットが空を切った。しびれる場面で、直球勝負を疑っていなかった。肩透かしのフォークに、清原は苦笑いを浮かべ、バットを地面に投げた。抱いて寝るほど、バットを大事にする男が、珍しくバットに感情をぶつけた。)


和解

約2ヶ月後の6月25日、清原は藤川と再度対戦。望み通りのストレート勝負で三球三振に切って取られている。ストレート勝負に満足したのか、あるいは純粋に何かを感じ取ったのか、「20年間見てきた中で最高のストレートです」と潔く負けを認めて藤川を褒め称え、一方の藤川も「清原さんに育ててもらったような気がする」と感謝を述べて*3この件は円満に和解した。


持ちネタ化

15年後の2020年11月10日、藤川の引退セレモニー内で流れたビデオメッセージに清原が出演。「藤川投手は何も悪くありません。サインを出したのは(当該試合のキャッチャーだった)矢野監督です。藤川投手、ごめんなさい。」と改めて謝罪し、球場を笑いで包んだ。
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動画


関連項目


*1 多くの新聞社は「チンポコ」の4文字を伏字にするか文章自体を省いたが(参照)、夕刊フジは無修正で報じた(参照)。
*2 清原はローズと仲が良いことで知られる。
*3 前述の清原の発言を伝え聞いた藤川が発奮し、ストレートを磨いたと言われ、「この一件が藤川覚醒の最後の一押しになったのでは」という考察も存在する。